ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

外伝1『恋する乙女はグレイトフル・デッド!』

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匿名ユーザー

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ここはトリステイン魔法学院、『アルヴィーズの食堂』の厨房。
普段は食事を作るコックたちでごった返す場所であるが、今は夜。
夕食の後始末も朝食の仕込みも終わり、厨房の中には誰もいない。
「・・・う・・・うう・・・くっ・・・うっ・・・」
ただ一人、ワインを片手にむせび泣く、コック長のマルトーを除いて。
「・・・うっ・・・すまねぇシエスタ・・・すまねぇ・・・」
シエスタは今、学院にはいない。そして二度と帰ってはこない・・・

『変な帽子みたいな使い魔』(今回出番無し)

事の発端はこうだ。
先日モット伯という貴族が学院の査察に来た。
この男、貴族としての地位もメイジとしての実力もまあまあではあったが、
『平民の少女を集めてチョメチョメしている』というウワサがあった。
マルトーが実際に見た限り、恐らく事実だろう。いかにも好色そうなマユ毛をしていた。
そしてよりにもよって、そんなマユ毛にシエスタは気に入られ、連れ去られたのだ。
まるで八百屋の店先に並んだリンゴを買うかのように。
そしてかじり尽くされ、芯だけになってしまえば捨てられるだろう。
「・・・あんな良い娘に、そんなのってありかよォォォッ!」
マルトーはシエスタの行く末を嘆き、自分の無力さを呪った。

この事態にルイズと帽子はどうするのかッ!?

「・・・ムニャ・・・ぢごくでおれにわびつづけろー・・・キュルケー・・・」

なにもしなかった。だって面識ないし。

ここはモット伯の別荘、その主であるモット伯の寝室。
部屋の中の巨大なベッドの上に、シエスタは一人座っていた。
着ているのはメイド服だが、学院で着ていたものとはデザインが違っていた。
所々露出が激しくなっていて、普段は着やせして目立たないシエスタの胸も強調されている。
そんな格好でシエスタは一人震えていた。

「ふう、待たせたね。シエスタ」
風呂から戻ってきたマユ毛をみてシエスタは青ざめる。
「イヤ・・・」
「さて、楽しい『お勉強』の時間だよ。シエスタ。
 大丈夫・・・すぐに気持ちよくなるさ・・・」
明らかに嫌がるシエスタを気にもかけず、マユ毛はゆっくりと近づいていく。
「イヤ・・・イヤァ・・・イヤ・・・!・・・
 イヤァァァァァァァァァ――――――――――――ッ!!!!」

「このまま一生ルイズ様をお目にかかれない世界なんてイヤァァァ――――ッ!」

「・・・なにわけのわからないことを」
「うるせえええェェェェェ―――――――ッ!!」
ドゴォッ!!

「タコスッ!?」

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッ
 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッ
 オララオラァァァ――――ッ!!」
ドンッドンッドバギャアッ!

「うごッ!ぶぐッ!がばッ!」

「もいっぱあああああああああつッ!!!」

うわああああああああああああああああああああああああああああああ

ドグシャアッ!!


マユ毛は・・・粉微塵になって・・・死んだ(男性的に)。


シエスタは次の日、帰ってきました。


外伝1『恋する乙女はグレイトフル・デッド!』完ッ!

 バ―――――z______ン!



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