ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

使い魔は灰かぶり-1

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匿名ユーザー

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晴天の中、爆音が響き渡る。
もはや説明は要らないだろうが、3行で説明しよう。

ルイズが毎度のように魔法を失敗させ、激しい爆発を引き起こした。
貧乳はステータスだ。
ルイ茶は少ししょっぱい。

何度目かの爆発の後、ルイズはとうとう何かを召喚した。


「やった、やったわ!! ゼロのルイズ完ッ!!
 次回よりミラクル魔法少女みるきぃルイズがスタートしますッ!!」


どう考えてもヒットしない次回作は無視するとして、
モクモクと上がる砂煙が晴れてくると、召喚されたモノが見えてくる。
さっきから描写を全てカットされていた同級生たちも興味深げに見てみるが、

「皿?」

「鏡?」

「和同開珎?」


どうみたら和同開珎に見えるのかと小一時間(以下略。

爆発の中心地であった焦げた大地には銀色に輝く円盤があった。
他のSSと同様にルイズはゴネたが、輝ける炎蛇のコルベールは許可しなかった。


「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」


諦めて円盤に口付けをしたが、いつまでたっても円盤にルーンが浮かんでこない。

「おぉるいず しっぱいするとはなさけない」

「えー、マジで契約失敗してんのぉー?契約失敗が許されるのは小学生までだよねぇー」

「逆に考えるんだ。『変なモノと契約しなくて済んだ』と考えるんだ」


ギャラリーが騒がしいが、ルイズ本人はそんな事を気にする余裕は無かった。

(え?なんで??他のSSではちゃんと契約は出来てるじゃない!)
(なんで私だけ契約すら出来ないの!?)
(もしかしてクイーンオブへっぽこルイズですか私!!!??)

絶賛混乱中だ。
メダパニにコンフュを重ね掛けてエンポリオのDISCを使ったみたいだ。

結局、召喚自体は成功したのだからと儀式は終了した。
契約については後日コルベール先生の指導の下で再チャレンジすることとなった。
レビテーションやフライで移動する級友たちを尻目に、
一人ルイズはとぼとぼと歩いて自室へ向かった。

その日ルイズは夕食時に食堂へ行かず、自身の情けなさに涙していた。
何回も失敗してやっとの思いで呼び出したのが円盤、しかも契約出来なかった。
栄えあるヴァリエール公爵家に属する身でありながら、なんと不甲斐ない事だろう。
もし再チャレンジでも契約できなかったら、退学もやむを得ないだろう。

ルイズがそんなネガティブな考えに苛まれていると、部屋をノックする音が聞こえた。


「失礼します、ミス・ヴァリエール。お夜食を…」

「入ってこないでッ!!!!」


何が悪かったかといえば何もかも悪かった。
夜食を持ってきたメイドは大きな声で怒鳴られて、
持っていたドアノブを勢いよく手放しその衝撃でドアは開いてしまった。
ドアが開いたことにルイズは過剰なまでに反応し、
手近にあったものを手当たり次第ドアへ向けて投げつけた。
枕、毛布、パンティ、杖、花瓶……そして円盤を。


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