ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

本気男-2

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匿名ユーザー

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俺は小娘―ルイズ―の部屋にいる。本当は使い魔専用の小屋だかがあるらしいのだが、
もちろん俺以外は人間じゃなくて動物だ。しかも極めてファンタジックな、だ。
俺は動物が好きな方だがそんな得体のしれない奴らと一緒に寝食ともにしたら流石に発狂するぜ。
と、いうわけで俺は特別に主人である小娘の部屋に居候することが許可されたのだと、
その御主人様に恩着せがましく説明された。

「ところでよォォ、使い魔ってなにすんだ?」
俺が今最も重要視するのはそれだ。この世界はなんなのか?魔法とはどういうものか?
他にも山ほど知りたいことがあるが、まず俺は自分の立場を固めておきてぇ。
俺は当分、この小生意気な小娘の世話になるだろうからな。
使い魔としての働きの不手際を理由に放逐されたら、俺は身を寄せる所がねー。
小生意気な小娘は『これだから田舎者は』的仕草のあと、使い魔の働きについて説明しはじめた。

だが省略するッ!勝手に俺が要約するぜェー!いちいち突っかかった言い方で腹立つからよォ!

1.使い魔は主人を『守り』また『助ける』
2.主人の『目』、『耳』となる
3.秘薬の材料などを『調達』する

 ・・・あー、ヤベェ、リストラかもしんねェー。2番はできねぇらしいし、この世界の地理も秘薬やらの知識もねぇ
『田舎者』の俺には3番も無理無理。1番が一番(シャレじゃねーぜ!)望みがあるが、俺は元暗殺者、
『守り、助ける』よりも『攻めて!ぶっ殺す!』のほうが性にあってる。リトル・フィートもガチンコは
ちょっぴり苦手だしよぉ。終わったねこりゃ、ブヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、(『ぶっ殺した』
なら使っていい!)、なんか幻聴聞こえるわ、グヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。

「まああんたは『平民』だし、かわりに掃除、洗濯、その他雑用をやってもらうわ」
ゲヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
あん?
「なんだ?追い出さないのかよ?」
「そんなこと出来たらとっくの昔にやってるわよ!あの儀式は神聖なものなの!」
それから小娘は儀式のやりなおしは不可だとか、契約したら死ぬまで一緒だとか、
なんで平民が召喚されるのよだとか、一回ぐらいやりなおしてもいいじゃないあのハゲだとか、
ファーストキスだったのになんでこんなオヤジ相手なのよだとか、まくしたてはじめた。

(だんだん愚痴になってんじゃねーか)
あと俺はまだオヤジって年じゃねーよ。
とりあえず、いまだ愚痴り続ける小うるさい小娘を無視して、考える。
契約が死ぬまで解除出来ねーなら、いきなり追い出される可能性は、低い。
だがもちろん俺は死ぬまでこの小娘にくっついてなければならねー、っつーことでもある。
使い魔をやめたくなったら、どうしたらいいんだ?
(こいつを始末すりゃあ解ける・・・か?)
こいつも恐らく魔法使いだろうが、俺のことは何も出来ねー平民やらだと思ってやがる。
隙をついて首を掻っ切れば、それで終わりだ。魔法を使う暇もないだろう。

 ・・・だがまあ今はその必要もねェー、その時が来たら考えることにするぜェ~。
「ちょっとあんた!わたしの話聞いてんの!」
      • いつの間にか愚痴が俺への文句に変わってたようだ。迂闊だった。
「あんたは貴族への口の利き方がなってないのよ!平民のくせに!」
イタリアに貴族はいねーんだよ。ギャングはいるがな。スタンド使いもな。
「すまねーな、貴族を見たこともねー田舎者なもんで。どうすりゃあいいのかわかんねーんだ」
ここでこいつの神経を逆撫でするのはヤバそうだ。無難に下手に出ておく。

「だったらあたしが教えてあげるわ!口の利き方から使い魔の心得までみっちりとね!」
ドジこいた――――ッ!思いっきり地雷踏んじまった――――ッ!

  ・

  ・

  ・

「・・・あら、夜も更けてきたし今日はこのくらいにしてあげるわ」
「アリガトウゴザイマス、御主人様」
「今日言ったこと、忘れるんじゃないわよ」
「ワカリマシタ、御主人様」
まさか・・・プロシュートの説教を・・・超えるやつが・・・いるとはよぉ・・・

流石に小娘もしゃべり疲れたようだ。ベッドに座ると、寝巻きに着替えるため服を脱ぎ始めた。
(おいおい・・・メローネが見たら発情してベイビィ・フェイス植えつけんぞ・・・)
精も根も尽き果てた俺はその様子をボーッと見ることしか出来ねー。
そんな俺に小娘は脱いだ下着を投げつけると、
「それ、明日洗濯しておいて」
(メローネが見たら(ry)
「ワカリマシタ、御主人様」
さらに毛布を投げつける。
「あんたは床で寝なさい」
「ワカリマシタ、御主人様」
この口調、明日には直ってんだろーな?
小娘は満足そうにうなずくと、指を鳴らしてランプを消し(俺も欲しいぜ、コレ)、ベッドに潜り込んだ。

さてと、俺も寝るとするか。頭の上の下着を取って床に置き、毛布に包まった。
使い魔の心得の一つに『使い魔は床で寝ろ』っつーのがあったからいまさら驚きはしねー。
任務でもっとひでーところで寝たこともある(下水道とかな)。毛布があるだけ上等だぜ。
耳をすませば小娘の寝息が聞こえる。もう寝たのか?元暗殺者と同室してるっつーのに。

(・・・!・・・月が二つありやがる)
マジで異世界に来たことを実感し、同時に『あっちの世界』のことが気にかかった。
(あいつら、どうしてるかねェー)
リゾット、ギアッチョ、メローネ、プロシュート、ペッシ、イルーゾォ。今なおボスを倒すために
奮闘しているのだろう。早々に一人リタイアしてしまい、なのにのうのうと生きてることに罪悪感が芽生える。
(だが・・・しょおがねーよなあぁぁ)
帰りたい気持ちがねーわけじゃあねー。だが帰ることが出来なくても、しょおがねーっつーことだ。
俺は『あっち』で負けて、死んだ。そんな『負け犬』がいまさらどんな面してあいつらに会えるっつーんだ?
死んだら奇跡で復活して仲間との感動の再会、なんて美味い話が俺みたいな人間にあるわけねーんだ。
(それに、お前らなら大丈夫だろ。俺なんかいなくてもよォォ)
あいつらのスタンドは味方の贔屓目で見てもはっきり言える。強い。反則的な強さだ。誰もかなうわけがねー。
あいつらは、必ず、勝つ。俺はそれを信じているし、あいつらもそれを信じている。
(それもちょっと寂しいけどよ。ま、もし帰れたら顔ぐらい出してやるよ)
そのときはせいぜいこのマヌケを思いっきり笑ってくれ。
俺は目を閉じ、いつしか深い眠りに落ちていった・・・


(・・・俺のスタンド、微妙すぎじゃね?・・・しょおがねーなあぁぁ・・・)


to be continued...

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