ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

マジシャンズ・ゼロ-13

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あのままギーシュが逝っちゃったまま帰ってこず、どうするか悩んでいたアヴドゥルを、ルイズは自室まで強制連行し問い詰める。
「いいこと!きっちり!はっきり!さっきのアレをちゃんと説明しなさい!」
「ああ」
「わざわざ授業まで休んであげたんだから。隠してること全部言いなさい!」
「別に隠しては…「うるさい!言ってなければいっしょよ!」
有無を言わせぬ『凄み』を放つルイズ。
「スタンドだかなんだか知らないけど…。そんなの今まで聞いたことないわ!」
「当然だ」
「何が!?」
打てば響くルイズの反応。
「この世界には存在しないからな」
「……どういうこと?」
突然の思っても見なかった答えに、先ほどまでの苛立ちも忘れルイズはきょとんッと目を丸める。
ルイズが冷静になったの確認して上で。
「わたしは『この』世界ではなく『別』の世界から来た」
アヴドゥルは真剣な顔で自分のことを語りだす。
自分が召喚されるまでに体験したことを……。

生まれながらスタンド-マジシャンズ・レッドを持っていたこと。
『別』の世界で占い師をしていたこと。
ジョセフと出会い友人になったこと。DIOと屈辱的な出会い。
承太郎、ジョセフ、花京院、ポルナレフ、イギー。仲間と駆け抜けたDIOとの戦い。
ポルナレフを庇い、敵スタンドによって死んだはずなのに、なぜか生き返りルイズに召喚されていたこと。
長くなったが一気に離し終えるアヴドゥル。


真剣な顔から嘘とは微塵も思えない。頭ではそう分かっているが、ルイズは自然と口にしていた。
「冗談じゃ……ないわよね?」
「ああ」
「……そう」
「やはり信じられないか?」
「信じるわ。あんたの話、嘘とは思えないもん」
「それなら結構だ」
正直にいうと、ルイズは困惑していた。自分の呼んだ使い魔が異世界人だったなんて、誰でも驚くはずだ。
例えルイズの数倍のツンデレ力(ちから)を誇る、長姉エレオノールでも同じだろう。
動揺を隠そうとし、少し語尾が強くなってしまったがルイズはさらに問い詰める。

「それはいいとして…。あんた!なんで隠してたの!?そんな大事なこと、普通は真っ先に言うでしょ!」
「それは違う」
「どう違うの。事実じゃない!」
「確信が持てなかったんだ。確信が持て次第、話すつもりだった」
「それは『前』の世界のことでしょ?あの力、ええっと~……。なんて言ったけ?」
「スタンドだ」
「そうよ、スタンド!スタンドはなんで黙ってたの!?」
「スタンドについては日常生活で使えないんでな、教える機会が無かっただけだ。危険がなければ使わないからな」
洗濯物の乾燥に使ったくせに、いけしゃあしゃあと返答するアヴドゥル。


「…なんか納得いかない」
答えを聞いても憮然としたままのルイズに、アヴドゥルは大人の対応で丸め込もうと謝罪と共に頭を下げる。
「わたしの配慮が足らなかった。すまない」
謝罪を聞きつつルイズは考える。ドットとはいえ、メイジを圧倒した自分の使い魔。
そして、使い魔の力はメイジの力。
ワルキューレを瞬時に消し炭にするほどの炎-おそらくスクエアクラス。
アレと比べるとキュルケの魔法なんて『火の粉』に見えてくる。
そんなアヴドゥルが大人しく自分に頭を下げている。
少し優越感が沸いたルイズは機嫌を直し、許してあげることにする。
「分かった。今回『だけ』は許してあげる」
「感謝する」
真正面からの感謝の言葉に、慣れていないルイズは思わず赤面しツンでる。
「ただし!」
指をアヴドゥルに突きつけつつ。
「次はないわよ。よーく覚えてなさい!」
アヴドゥルは簡単に口車に乗った様子を見。
(将来、詐欺に合わないか心配だな)
ルイズの将来を心配していた。

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