ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

マジシャンズ・ゼロ-1

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だれでも歓迎! 編集
アヴドゥルは右手で触れた柱の落書きに気付いた。
『このラクガキを見て

  うしろを
   ふり向いた時
    おまえらは
      死ぬ』
スタンドの探知機に異常は無く、イギーの鼻も何も臭っていないようだ。
焦る心を押さえ、アヴドゥルは後ろをゆっくりと振り返る。
「!?」
なんと、視線の先で骸骨のようなモノが空中で自身の体を食っていた。
(なんだこいつは~ッ!イギーの鼻にも私の炎にも反応なしでいきなりあらわれた!)
今までに無い敵にアヴドゥルに動揺が走る。
敵スタンドだろうソレの攻撃方法は解らない。
だが、数々の戦いを潜り抜けてきたアヴドゥルには一つだけ解ることがあった。
アイツは危険だこのままでは全滅する、と。
刹那、彼の体は既に行動を起こしていた。
「ポルナレフッ!イギーッ!危ないッ!」
ポルナレフをイギーごと殴り飛ばすという行動を……。

(自分の安全を第一に考えるのだ……
 ひとりを助けようとして全滅してしまうのはさけなくてはならない)
走馬灯のように少し前、自分で言った言葉が甦る。
やけにゆっくりと壁に飛んでいくポルナレフを見ながら、アヴドゥルは自分が言葉と真逆の行動をしていることに苦笑する。
アヴドゥルは思う、
(私は死ぬだろう、あの謎の敵スタンドの手によって)
だが、不思議と悔しくはなかった。
ゆっくりと壁に飛んでいくポルナレフを見ていると
DIOと初めて会った時、戦うことすらできず無様に逃げることしかできなかった。
自分はもうその時と違うと、アヴドゥルは確信できたからだ。
次の瞬間、ガオンッという音と共に体が崩れるように無くなっていくのをアヴドゥルは感じた。
体が崩れていくのに、妙に穏やかな気持ちで最期を迎えようとしていた時、ふと誰かの声のようなものが聞こえてきた。
「……私の…………神………使い…………求め……………なさ…」
そして、暗黒の空間に光る鏡のようなモノへとアヴドゥルは引き寄せられていった


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