ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

おれは使い魔になるぞジョジョー!-幕間2

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
注)前半はネタが混じっています。
コルベールがオスマンにガンダールヴの事を報告する下りですので、あまり好きではないという方は飛ばして下さい。

ミス・ヴァリエールが召喚した人間。彼は一見異世界から来たただの平民にすぎない。だが、彼の左手に刻まれていたルーン、
あれはまさか……伝説の使い魔のルーンではないだろうか…

おれは使い魔になるぞジョジョーッ! 幕間其の二 伝説の使い魔ガンダールヴ

図書館で一人の教師が調べ物をしている。時折本を取り出してはパラパラとめくり、ため息をついて本を戻す。
何冊目になるだろうか、教師のみ閲覧を許される部屋で本をめくっていた彼はとある本を食い入るかのように読みはじめ、
やがて本を持って走り去った。

トリステイン魔法学院の院長オールド・オスマン。白い口髭と長い白髪に覆われた外見の彼は一見するとただの老人に見えるが、
その正体は年老いてなお膨大な魔力を持つメイジである。

そんな彼は今本を読んでいる。近くの椅子ではオスマンが雇った秘書、ミス・ロングビルが同じく本を片手に何かを書いている。
ゆったりと無限とも思われる時間が流れていく空間は突然入ってきた太陽、もとい光が頭に反射して眩しい
コルベールが入ってきた事によって壊された。

「たた、大変です!オールド・オスマン!」
ちょうどシーザーという青年が吸血鬼になった祖父の弟子を倒すという山場を中断されたオスマンはあからさまに不機嫌な様子で本、
いや吸血鬼が連載しているという噂のある「戦闘潮流」と題した『マンガ』を置く。
「大変な事などあるものか。『味方だったはずの男が吸血鬼になった』事に比べればすべては小事じゃ。
 …ええとなんだっけ………そう…コルベールよ。」

しかしコルベールは先程まで図書館で読んでいた『始祖ブリミルの使い魔たち』を押し付け、とあるページを指差す。
それに何事かを察したオスマンは
「ミス・ロングビル、席を外しなさい」
とロングビルに退席を命じる。
ロングビルはぼうっとした顔をしていたが、怒ったような泣いたような不思議な顔をしながら先程まで書いていた手紙を持ち、
ふらふらと部屋を出ていった。
ロングビルをちらちらと見るコルベールの目に「あーん!スト様が死んだ!」という手紙の文面が目に入ったが、
訃報を覗くのはよくないと思い直し、それ以上見るのをやめた。

「それでは話を聞こうではないか」
説明を始めるコルベール。
「先日ミス・ヴァリエールが不思議なルーンを持つ使い魔を召喚した事はすでにご報告した通りです。
その後、そのルーンが気になり調べていたのですが、ついに同一の物を発見致しました。
あのミス・ヴァリエールが召喚した使い魔のルーン!彼は間違いなく始祖ブリミルの使い魔、ガンダールヴです!」
オスマンの眉がピクリ、と上がる。
「ほう、始祖ブリミルの使い魔、ガンダールヴとな?」
「はい。何故彼がガンダールヴなのか、何故ミス・ヴァリエールに召喚されたのかはまだわかりませんがこれは大事に違いありません!」

伝説の使い魔が召喚されてきたという事はただ事ではない。それが何かはまだわからないが、いずれにせよ重大な事が起こるのであろう。
だが、万万が一コルベールの口からその事が伝わろうものなら騒ぎになるのは目に見えている。オスマンはとりあえず誤魔化す事にした。
「ふむ、しかしルーンが同じだからといってガンダールヴと決めつけるのは早計かもしれん。」
「…はあ…そうですか」
不承不承ながらも納得するコルベール。
と、突然扉が開かれる。先程出ていったロングビルだ。

「オールド・オスマン!大変です!ヴェストリ広場で決闘騒ぎです!教師達が眠りの鐘の使用許可を求めています!」
「決闘などたいした事もなかろう。どうせ若気の至りじゃろ」
「しかし、決闘しているのはギーシュ・ド・グラモンとミス・ヴァリエールの使い魔の青年です!」

「「なんだと(ですって)!!」」
オスマンが慌てて遠見の鏡を起動させると、二人は広場の様子を食い入るように見つめるのであった。
                                        to be continued…



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