ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

亜空の使い魔-1

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匿名ユーザー

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覚悟は出来てるか?
俺は出来ているッ!!


亜空の使い魔

「キサマなああんぞにィィィィィィーッ……」
満身創痍のヴァニラ・アイスッ
彼方此方から血を流し右腕と右足、それぞれ肘と膝から下が綺麗に消し飛び
あまつさえその断面からは煙のようなものが出ていたが
日光の中、同じく満身創痍で膝を付くポルナレフに向かい吠える
しかしッ
「地獄でやってろ」
ドンッ
ポルナレフのスタンド―シルバーチャリオッツ、甲冑を着た銀色の騎士の肩がヴァニラにぶつかり、DIOの血で吸血鬼となった狂信者は、文字通り塵となった



塵になった者はどうなるのか?それはスタンド、クリームの亜空間に消えた者の行方同様に分からない
しかし
「ぐぁああああッ!?」
「きゃっ!」
ヴァニラ・アイスは突然左手を襲った焼け付くような痛みで覚醒する
「な、何だこれはッ!左手に文字が!!」
まるで焼印を押されたようなこの痛みッ!
しかしそれ以上の衝撃が彼を襲う
「右手があるだと!?」
紫外線を浴び消し飛んだはずの右腕が、右足がッ
しっかりと存在し、それどころかチャリオッツに刺された傷も何処にも見当たらない
「おいおいルイズ!平民どころかそいつ頭がおかしいんじゃないのか?」
「さすが『ゼロ』ッ!俺たちにできないことを平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるぅ!」
ヴァニラを遠巻きに囲むよう不規則に並んだ子供、その中のから野次が飛ぶ
それは半分は自分に向けられたものだったがもう半分は誰か別の人物へ向けたもの
しかしその疑問を口にする前にその答えは見つかった
「うるさいわね! ちょっと間違っただけよ!」
「間違いって、ルイズはいっつもだろ!」
「『ゼロ』のルイズは失敗が当然なんだからな!」
目の前で尻餅をついたピンク色の髪の少女、どうやらルイズというらしい
「おい女ッ!ここは何処だ?DIO様は何処にいるッ!!」
ヴァニラの迫力に思わず気圧されるが直ぐに
「ご主人様に向かってその口の利き方は何よ!」
「ご主人様?私がお仕えするのはDIO様だけだッ 質問に答えろ!!」
少女を締め上げようと手を伸ばすが、
「ミス・ヴァリエール!そこまでです!みなさん。今日はここでおしまいです。解散!!」
U字禿の男の言葉に遮られタイミングを逃してしまった
野次を飛ばしていた子供たちもぞろぞろと遠くに見える城の様な建物へ向かい歩いて行き、
ゼロのルイズと呼ばれていた少女も溜息をつき立ち上がる
「・・・・アンタ、名前は?」
「名前?ヴァニラ・アイスだ、それより質問に」
「ヴァニラ?変な名前ね・・・まあいいわ、来なさい。色々説明して上げる」
ルイズはそれだけ言うとヴァニラの返事を待たず、さっさと歩き出してしまった
一人取り残されたヴァニラはにわかに翳り出した空と、そこに浮かぶ何故か自分の身体を焼かない太陽を見上げ呟く
「DIO様、私はこれからどうなるのでしょうか・・・?」
己の命さえ投げ出し忠誠を誓った主の顔を思い浮かべ、一先ずあの少女から話を聞こう。そう自分を奮い立たせヴァニラは立ち上がった






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