ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

サブ・ゼロの使い魔-36

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匿名ユーザー

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岩壁の間を走る道を、ギアッチョ達は「桟橋」へと急いでいた。迷うことなく
駆け行く彼らを、二つの月が煌々と照らしている。ギアッチョは前を走るルイズに
眼を遣った。さっきから何度も心配そうに後ろを振り返っている。売り言葉に
買い言葉で出ては来たものの、やはりキュルケ達が心配なのだろう。宿屋の
辺りから薄っすらと黒煙が上がっているとなれば尚更だ。
ついて来たのは彼女らの勝手だ。キュルケに聞こえるような場所で任務の
ことを口走ってしまったことを責められればこちらの落ち度だったと言わざるを
得ないが、それでもついて来たのは彼女達の勝手だ。しかし、ならばあの場で
逃げ帰るのもまた彼女達の勝手だったはずだ。極秘の任務だと言われたから
には、決して誰にもそれを明かさない覚悟がルイズにはある。だからキュルケ
達は結局何も知らなかったし、何も聞いてはいなかった。彼女達は遊び半分で
ここまで来た。ただそれだけのはずだ。命を賭けてまで敵の足止めをする
理由も責任も、砂の一粒程もありはしないはずなのだ。
――どうして・・・そこまでするのよ・・・!
「バカじゃないの!?」とルイズは怒鳴りたかった。今すぐ宿に引き返して、
あの三人を学院まで追い返したかった。
――どうしてそこまでするのよ・・・!
ルイズは我知らず繰り返す。彼女達と自分は、同じ学年でただ最近少し縁が
あるというだけの関係だ。自分の為に命を張れるような関係であるはずがない。
彼女達と自分は、友達でも何でもないのだから。
そう考えて、ルイズの心はズキンと痛んだ。友達でも何でもないという、つい
数日前まで当たり前だった事実が彼女の心に突き刺さる。
その痛みに顔を歪めて、彼女はようやく自分の気持ちに気がついた。自分は
彼女達の輪に入りたかったのだと。彼女達と、笑い合いたかったのだと。
キュルケ達と楽しげに笑う自分の姿が一瞬脳裏をよぎり――それが彼女の
孤独を残酷なまでに浮き彫りにする。そんな自分がどうしようもなくみじめで
悲しくて、ルイズは唇を噛んでただ俯いた。

「おーい旦那ァ ちょいといいかね?」
ギアッチョの腰で、デルフリンガーがガチャガチャと音を立てる。
ギアッチョは先頭を走るワルドの背中に視線を合わせたまま、口だけで
「何だ」と返事をした。
「いやね、さっきの決闘でずーっと引っかかってたことがあったんだが
そいつを今ようやく思い出してよ」
デルフリンガーはそこでギアッチョの反応を見るように言葉を切る。ギアッチョの
無言を先を続けろという意味に受け取って、デルフは言葉を継いだ。
「俺、どうやら魔法を吸収する能力があるみてーなんだわ」
軽い口調で告げられたそれに、ギアッチョはピクリと眉を上げる。
「・・・てめー、そりゃあかなり珍しい能力なんじゃあねーのか」
この世界には、魔法を利用して特殊な力を持たせたマジック・アイテムなるものが
氾濫している。しかし魔法を吸収するアイテムというものは、ギアッチョは寡聞に
して知らない。そんなものがあれば貴族連中はこぞってそれを求めている
だろう。少なくとも、あの土くれのフーケならば奪ってでも手に入れるはずだ。
先の戦いで、彼女がそれを使ったという話はない。ということは、そんなアイテムは
この世に存在しないか――そうでなくとも相当な珍品である可能性が高い。
「へっへ ちったぁ見直したかい?旦那」
「・・・・・・まーな つーかよォォ~~、てめーは一体何なんだ?」
嫌々といった表情で返事をするギアッチョに人間で言う首をすくめるような動作を
して、デルフリンガーは答える。
「いやー、実を言うとそこんところがちょいと曖昧でね 何千年も生きてりゃあ
そりゃ記憶も風化するってなもんでよ」
何千年、という言葉にギアッチョはデルフに眼を落とす。彼の出自に興味が
沸いたが、しかしそれは直後後方から迫り来た足音と殺気に掻き消された。

ギアッチョはデルフリンガーに手をかけるとぐるんと背後を振り向き、そのまま
殺気を発した人物を確認もせずに魔剣を薙ぎ払った。
「――ッ!」
背後に迫っていた黒い影はまるで体重を感じさせない動作で斬撃を跳び避け、
そのままギアッチョの頭上を跳び越えてルイズに迫る。気配を感じてルイズが
振り向いた時には、彼女の身体は既に影に捕えられていた。
「きゃあッ!?な、何なのよ!」
ルイズの身体を片腕で乱暴に抱えて影は笑う。二つの月に照らされたその
顔を、白い仮面が覆っていた。
「ナメた真似してくれるじゃあねーか!」
そう吼えると共にギアッチョは先ほどの攻撃を巻き戻すような形で背後の
白仮面に斬りかかるが、
「・・・てめー」
デルフリンガーの切っ先は、ルイズの喉元一サントで停止した。
「ギアッチョ!」
ルイズが叫んだその瞬間、彼女を盾にした仮面の男が突き出した黒塗りの
杖によってギアッチョの身体は数メイルを吹っ飛んだ。
「チッ 野郎・・・」
前傾姿勢で着地したままウインド・ブレイクの風圧で尚も数十サントを
押し下げられ、ギアッチョは色をなくした眼で毒づいた。
「イル・フル・デラ・ソル・・・」
仮面の男はルイズの身体をきつく掴み、素早くルーンを唱える。一瞬の
うちにフライの魔法を完成させ、仮面の男はこの場を離脱しようとするが、
背後の異変に気付いたワルドが既に彼に杖を向けていた。ワルドを
振り返った男が防御の姿勢を取るより早く、ルイズだけを見事に避けて
空気の槌が仮面の男を宙に打ち上げる。
「がはッ!」
「大丈夫かいルイズ!すまない、気付くのが遅れたよ」
ルイズに駆け寄って、ワルドは安心させるように彼女を抱きしめた。

レビテーションで何とか体勢を立て直した仮面の男にギアッチョが肉薄する。
「いけすかねぇ仮面を叩っ斬ってやるぜ てめーの顔面ごとよォォー!」
男に息つく暇も与えず唐竹割りにデルフリンガーを振り下ろす。どうやら
かなり戦い慣れているらしい仮面の男は後ろに跳んであっさりそれを
かわすが、ギアッチョは「ガンダールヴ」の力によって常人では有り得ない
速度で斬撃のラッシュを続ける。横薙ぎに首を狙い返す刀で袈裟に斬り下ろし、
心臓を狙って刺突を繰り出しそのまま回転してまた首を薙ぐ。太刀筋は
素人でもそれが全て急所を狙ってくるとなれば気を抜くわけにはいかない。
その上、ラッシュの折々に腹や顎等を狙って手や足が飛んで来る。
そっちのほうには多少の心得があると見えて、一瞬でも気を緩めれば
そのまま真っ二つにされてしまいかねなかった。
仮面の男はチッと舌打ちする。手の内を見せてしまうことになるが、一気に
決めてしまわねば数十秒後に倒れ伏しているのは自分かも知れない。
ギアッチョの怒涛の連打の間隙を突いて杖を突き出し、バッと跳び上がって
ウインド・ブレイクを放つ。今度は読んでいたようでギアッチョは一メイルほど
押されながらも吹き飛ばずに留まったが、仮面の男は逆に己の魔法の
反動を利用して四メイル程後ろに跳び退っていた。そしてそのまま間髪
入れず次の呪文を唱える。ギアッチョが駆け出す頃には既に仮面の男は
その杖を振っていた。ギアッチョは男の周囲の空気がどんどん冷えていくの
にも構わず突っ込むが、
「や、やべぇ!旦那!俺を突き出せッ!!」
魔法の正体に気付いたデルフが叫んだ瞬間、

バチィッ!!

激しい音と共に男の周囲の空気が爆ぜ――男の周囲とギアッチョを繋いで、
一筋の閃光が走った。

「ぐおあああああああッ!!」
左腕を中心に全身に雷撃を受け、左腕が燃え尽きたかのような痛みに
ギアッチョは痛苦の声を抑え切れなかった。常人ならば気絶してもおかしくは
ない痛みをなんとかこらえ、ふらつきながらも己のプライドを杖にして立ち続ける。
「ギアッチョ!!」
ワルドの腕をほどいてルイズがギアッチョに駆け寄る。ワルドは少し首をすくめて、
仮面の男に向き直った。猛獣のようにその身体をかがめると、一瞬にして男に
躍りかかる。ギアッチョに対抗するかの如く、ワルドは急所目掛けて己の杖で無数の
突きを繰り出した。防戦一方の仮面の男にフッと笑いかけると、決闘の時と同じく
前触れのないエア・ハンマーで敵を打ちのめす。
「ぐあッ・・・!」
肺から空気を吐き出して男は虚空を舞ったが、しかし吹っ飛んだことでワルドから
距離を取れたという事実に仮面の下の口はニヤリとつり上がった。既に詠唱を
完了していたフライを発動させ、彼は瞬く間に闇夜へ消え去った。

「ギアッチョ!大丈夫!?」
ギアッチョの身を案じるルイズを苦痛に歪む眼で一瞥して彼は口を開く。
「うるせーぞ・・・黙ってろ、声が頭に響く」
眩暈すら起こす痛みに右手で頭を押さえながら、ギアッチョは努めて平静な
口調でそう言った。
「で、でも・・・」
「とっとと向こうへ行きな・・・婚約者様が見てるぜ」
「行けるわけないじゃない!手当てをしないと・・・!」
ワルドはしばらくその場に佇んで彼らを見ていたが、ギアッチョから離れる様子の
ないルイズに首を振って、やがて諦めたようにやって来た。
「ライトニング・クラウド・・・あの男、相当な術者のようだな
しかし腕で済んでよかった 何故だか分からないが、君はかなり運がいい
あれは本来ならば命を軽く奪う呪文のはずだよ」

「ふむ・・・ひょっとすると、この剣が電撃を和らげたのか?」
ワルドはあっさりと原因を看破するが、相棒の心を慮ってかデルフリンガーは
一言「知らん、忘れた」と答えた。
「インテリジェンスソードか?珍しい代物だな・・・」
「ワルド・・・そこまでにして ライトニング・クラウドの威力から考えれば運が
よかったけど、これだって気絶しかねない大怪我だわ 手当てをしてあげて!」
嘆願するような声で言うルイズに、ワルドは困った顔を向ける。
「ルイズ・・・それは出来ない」
「どうして!?」
「いつ敵に追いつかれるか分かったものじゃない こんなところで悠長に治療を
している暇はないんだ」
「そんな・・・!」
「そいつの言うことは正しい・・・先に進むぜ」
ワルドを説得しようとするルイズにストップをかけたのはギアッチョだった。
「この程度でくたばるほどヤワな人生は送っちゃいねー」
「でも・・・!」と食い下がるルイズから眼を離して、ギアッチョは先頭に立って歩き
始めた。ワルドは優しくルイズの髪を撫でて促す。
「さ、行こう 桟橋はすぐそこだ」
「・・・・・・分かったわ」
ギアッチョの背中に固い意思を見て、ルイズは渋々それを承諾した。

「・・・これが桟橋だと・・・?」
丘に作られた長い階段を登り切った果てに現れたものを眼にして、流石の
ギアッチョも驚愕を隠せなかった。
それは山ほどもあろうかという大樹だった。視界に収まりきらない程の
巨大な幹から、無数の枝が四方八方に伸びている。その枝一つ取っても
普通の樹を何十本も束ね合わせたような大きさである。一体どれ程の
高さなのかは闇夜に溶けて伺えないが、天を衝くという言葉に相応しい
威容であろうことは容易に想像がついた。
――まるでゲルマンの神話だな・・・
アスガルド・ミッドガルド・アールヴヘイム・・・幾層もの世界を貫きそびえる
神話の大樹の末端がこれだと言われれば、今のギアッチョはあっさり
信じたかもしれない。それ程までに巨大な老樹であった。
ギアッチョはその枝に吊るされた船に眼を向ける。上空高く浮かんでいる
それを見た感想は、「メローネにホルマジオ辺りがやってるゲームに
あんなのあったな」だった。船に乗るのに丘の上へ登る時点で薄っすらと
予想がついていた上にこんな壮大な樹を見せられた後である。どうでも
いいとまではいかないが、全く驚く気にはなれなかった。
しかしあれに乗るとなると興味は沸いてくる。
「空飛ぶ船に乗るのは初めてだな」
と呟くギアッチョに、彼を心配して隣についていたルイズが不思議な顔をする。
「ギアッチョの世界にもあるんでしょ?空飛ぶ船・・・ええと、ひこうきだっけ」
「船の形と原理じゃ空は飛べねー 船と飛行機は全く別の代物だ」
「へぇ・・・」
わたしもいつか乗ってみたいと言いかけて、ルイズは慌てて口をつぐんだ。
ギアッチョの郷愁を無意味に呼び起こすべきじゃないと心中すぐにそう
考えたが、それが自分への言い訳であることは痛い程解っていた。
結論を出されたくないだけなのだ、自分は。イタリアへ帰るという結論を
出されることを激しく恐れている自分を、ルイズは否定出来なかった。

ギアッチョをイタリアへ送り返す方法は、未だに探している。しかし本を
一冊調べ終える度に落胆と共に彼女に生じる感情は、もはや疑念の
余地もなく「安堵」であった。ギアッチョを帰らせてやりたいという気持ちと
自分の使い魔でいて欲しいという気持ち、二つの感情がせめぎあって
ルイズはもうどうにも動けなくなってしまいそうだった。そんな時に一瞬
いっそ一緒にイタリアへ行けないだろうか等と考えてしまい、少女の
悩みは更に混迷を増してしまった。
ルイズはぶんぶんと首を振る。考えるな。何も考えなければ、悩むことも
ない。ルイズはそうして、無理に己を抑えつける。

「ルイズ?大丈夫かい?」
己の感情と躍起になって戦っていたルイズは、ワルドの声で我に返った。
「えっ、あ・・・ごめんなさい 何?ワルド」
ワルドは苦笑して言い直す。
「今偵察を終えて来たんだがね どうやら敵はまだ近くには来ていないらしい
それで、僕は先に行って船長と交渉してこようと思う 使い魔君はその怪我
では満足に走れないだろうからね」
その提案にルイズが頷くと、ワルドは大樹の根元に作られた空洞へと
走って行った。ギアッチョは不服そうに舌打ちする。
「余計な真似しやがって・・・走るぐらいいくらでも出来るっつーんだよ」
「気遣ってくれたんだから正直に受け取りなさいよ」
そう言ってルイズはギアッチョの前に出た。
「ほら、階段を登るわよ 暗いんだから落っこちないでよね」
ギアッチョは不機嫌そうな顔をルイズに向けると、溜息をついて歩き出した。

空洞の中には幾つもの階段が並んでいた。それぞれが異なる枝に通じて
いるらしく、一つ一つに違った文字の書かれたプレートが貼られている。
それらを物珍しげに眺めながら、ギアッチョはルイズに続いて階段を
登り始めた。上を見上げてみるが、階段の終わりは勿論見えない。
前を行くルイズに、ギアッチョは時間潰しに問い掛けた。
「すっかり忘れてたがよォォ~~ おめーあの時何を言うつもりだったんだ?」
ギアッチョからは見えなかったが、その言葉にルイズの顔は真っ赤に茹で
上がった。先の騒動で、バルコニーでのことなどルイズはすっかり忘れて
いたのだった。しかも、冷静に考えてみれば自分はあの時一体どうする
つもりだったのだろうか。よりにもよってギアッチョに一体何を言おうと
したのかと考えて、ルイズの頭は爆発しそうに熱くなった。
「・・・ああ?どうかしたのかオイ」
いきなり動きがギクシャクし始めたルイズに、ギアッチョは怪訝そうに
声を掛ける。
「なっ、ななな何でもないわよ!あ、あああれは一時の気の迷いというか・・・
と、とにかく何でもないんだから!」
ルイズはしどろもどろで否定するが、何でもなくないのは明白だった。
しかしギアッチョは、「そうか」と言ったきり何も聞こうとはしない。ルイズが
焦るとどもるということはギアッチョも知っているので、まぁ聞かれたく
ないなら別にいいと考えたのだった。
それっきり二人して黙り込み、気まずい空気の中を彼女達は上へ上へと
登り続ける。ようやく階段に終わりが見え始めた頃、ルイズはぽつりと言った。
「・・・ねぇ ギアッチョは、してないのよね・・・結婚」
ギアッチョに問われて、ルイズは結婚の話を思い出していたらしい。
ルイズの言葉に、ギアッチョは呆れたように答える。
「オレが結婚するよーな年齢に見えるってェのか?ええ?オイ」
「・・・貴族の間じゃわたしぐらいの歳で結婚することは珍しくないわ」
ルイズは当たり前のように答えるが、しかしその口調にはどこか悲しげな
響きが含まれていた。

要するに結婚したくないということなのだろうか?それならワルドにはっきり
そう言えばいいではないか。ギアッチョはそんな疑問ををそのままルイズに
ぶつけるが、ルイズはふるふると首を振って前を向いたままそれに答える。
「そんなこと父さまも母さまも許すわけがないわ」
王族に連なる血統を持つヴァリエール家は、それが故に厳格この上ない
教育方針を敷いていた。
「ワルドとの結婚は父さまが決めたことなの 他の人と結婚するなんて
言ったら、わたしは勘当されたって文句は言えないわ」
「・・・つまりこういうことか?俺が奴を暗殺――」
「ダ、ダメに決まってるでしょバカッ!」
チッと舌打ちするギアッチョにばっと向き直って、ルイズは眼をつり上げる。
「暗殺とかそういうのはダメだって言ってるでしょ!?
いい?この世界にいる限りあんたはわたしの使い魔なんだからね!
勝手に殺したり奪ったりするのは絶っ対に禁止!分かった!?」
「細かいことを気にするヤローだな」
「細かくないっ!」
大声でまくしたてて、ルイズははぁはぁと肩で息をする。それからはっと
何かを思いついたような顔になって、彼女はギアッチョに背中を向けた。
「あ、ああ後一つ忘れてたわ!この世界にいる限り、わたしを置いて
どど、どこかに行くなんて許さないんだからね!」
早口にそれだけ言うと、ルイズはギアッチョを置いて階段を駆け上がって
行ってしまった。
「・・・どこかに行くなってよォォー 自分でどっか行っちまったじゃあねーか
全くガキの言うことはわからねーな ええ?オンボロ」
「・・・・・・・・・いや・・・」
がしがしと頭を掻いてルイズが走って行った出口を見つめてそう言う
ギアッチョに、デルフはどう答えていいものかついに思いつかなかった。

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