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品評会、当日 その日は朝から騒がしく、ドッピオはいつもより早く目が覚めました 「・・・会場作りか」 騒がしさの原因は品評会のステージ作りでした 席などが置かれ、ステージが作られていきます。おそらく魔法で作っているのでしょう 特別席のようなものもあります。夜に来たアンリエッタや王族の席といったところでしょうか ドッピオは自分のカードを使った手品の最終確認を行います 「・・・朝早いのね・・」 騒々しさにルイズも起きてきました。ここで着替えをさせるのはもはや日課と化しています 「ドッピオ、分かってると思うけど」 「もちろん、いいところ見せますよ」 それだけ確認するとルイズは 「そう。なら後は成功させるだけね」 そう言ってルイズは部屋から出て行きます 「あれ?どこに行くんですか」 朝食も取るにもまだ早く、食堂は開いていないはずです 「王族の人が来るから生徒一同は出迎え  とりあえずアンタも来なさい。すぐに品評会は始まるから」 そう言って出て行くルイズについて行くドッピオでした 朝早いというのに廊下で人と会いました 「あら、ずいぶんと早いのね。ミス・ヴァリエール」 「そっちもね、ミス・ツェルプストー」 それだけ会話するとルイズはキュルケの横をさっさと通り抜けました 「出迎えのために生徒は集合って言っても早すぎるんじゃないかしら」 「そう?そんなに早くは無いと思うけど」 実際は早いのですがルイズは時間を見ていなかったのであまり気にしていませんでした 「まあ品評会の優勝はドッピオには悪いけど私が貰うわ」 「その吠え面、今日こそは叩きのめしてあげるわ」 ルイズとキュルケの間に火花が散ります もはや日常茶飯事のようなものなのでドッピオは遠くから見守っていました 言い合いはしばらく続きました 「・・・時間」 タバサがそう言うと言い合っていた両者は正気に戻り 「うわ・・もう並んでる。急ぐわよ!」 「どうして止めなかったのよ!ドッピオ!」 「いや・・なんか止めるのも悪い気がして」 四人は走って出迎えの場に行きました 出迎えの場に行くともう人だかりが出来ていました ザワザワと騒いでいますが王族の馬車が入ってくるとそのざわめきも静まりました そして馬車から降りてきたのは 「・・・アンリエッタさん」 サンリエッタとその御付の者たちが降りてきました 「ようこそ。トリステイン魔法学院へ」 オスマンがアンリエッタに頭を下げています その後、長ったらしい前置きを言った後 「それでは品評会を始めたいと思います!」 教師コルベールの言葉によって品評会は始まりました さまざまな使い魔たちがいろいろな芸をしていきます なかには地味なものやとても派手な芸まで 各々の使い魔の性質を示すかのような芸をしていきます 「大本命が来たわ」 ルイズの一言を聞いてから少しの間、ドラゴン、シルフィードが空を飛行します それに見とれるものが多数、その中にアンリエッタも含まれていました 「次は私たちの番ね。行くわよ!」 「はい」 ステージに上がり、あらためて人の多さを確認しました 「・・・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール   使い魔の種族は・・・・平民です」 その言葉に静かに笑うものが多数 (・・ホラ!アンタが手品をするとか言ってやんなさいよ!) (僕が言うんですか?・・・分かりました) 少し深呼吸をして 「僕の手品を見せたいと思います。まずこの手品にはカードを覚えてもらう人物が必要となります  ・・・女王アンリエッタ、少し手伝ってくれませんか?」 その発言に周りがざわつきます 「わ、私ですか?」 「はい。貴女が尤も信頼できます」 「そ、それでは」 ステージにアンリエッタが上ってきます 「・・・五十二枚、ジョーカーを抜いたカードです  ご自由に一枚お選びください。僕と主はそのカードを見ません」 「・・・選びました」 「それではそのカードを観衆の皆さんに見せてください  貴女と周りが証人となります」 アンリエッタはカードを見せています カードはハートの10です 「それではそのカードを戻して混ぜてしまってください」 「え?いいんですか?」 「はい」 言われたとおりに混ぜるアンリエッタ 「・・これで僕と主は選んだカードが何であるか分からなくなりました  そこで我が主に直感でそのカードを選んでもらいます」 「・・・え?」 「さあ、主。どのカードか勘で選んでください」 「ええ?!ちょっと待って!私そんなの分からない・・・」 (大丈夫です。必ずルイズさんの選んだカードはアンリエッタさんの選んだカードと同じになります) ドッピオは超小声でそう言いました (本当になるんでしょうね) (はい。だから選んでください) そう受け答えして (・・・これかしら) 一つだけ間隔があいているカードを選びました そのカードは・・・ 「女王アンリエッタ。貴女の選んだカードはハートの10ですか?」 「・・・すごい、その通りです!」 子供のようにはしゃぐアンリエッタ 「もう一回やってみてもいいですか?」 「どうぞ、何度でもあててみましょう」 こうして何度か続いてその正答率は百%と取られるぐらいにドッピオとルイズはカードを当てていきました 魔法を使っているのではないかと言う疑問は平民とゼロということでありえないと思われたようです 「では、これで僕の手品を終わりにしたいと思います」 その言葉を発したと同時に惜しみない拍手が浴びせられました (成功ですね。ルイズさん) (・・・ええ) 「それでは最優秀を発表したいと思います  最優秀は・・・タバサと使い魔シルフィードです!」 周りからもれる声は当然、妥当などの声でした 「それでは次に特別優秀を発表したいと思います!」 「特別優秀?」 いつもの品評会には無い賞でした 「特別優秀はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと  その使い魔、ヴィネガードッピオです!」 「え?」 「二人は前に来てください」 ルイズはその言葉についていけていませんでした 「ルイズさん?行きましょう」 ドッピオから話しかけられてようやく気を取り戻して 「私たちが賞を・・取った?」 「そうですよ。さ、行きましょう」 「ルイズ。おめでとう。それとドッピオさん。もう一度手品を見せてくださいね」 「はい。もちろんです」 「あ、あの女王アンリエッタ。この賞は一体・・・」 「本当はこの賞は品評会とは関係ないんです。  ですけど賞の授与がたまたま品評会と重なってしまったのでこのときに一緒にやろうと思って」 コホンと咳払いをしてアンリエッタは 「このたびの破壊の杖奪還の件、真に大義でした  そのことを賞しシュヴァリエの爵位を貴女に与えたいと思います」 特別優秀賞、その正体はフーケを倒したことに対する賞でした 「今夜はそのことを称してささやかなパーティーをしたいと思います  本当に大義でしたよ。ルイズ」 「・・・いえ、勿体無いお言葉です」 「それでは・・・」 「あ、あのドッピオには何も無いんですか?」 「・・・・今回の件での活躍は聞きましたが、彼は貴族ではないので」 「・・そうですか」 そう言って賞の授与は終わりました アンリエッタはこの後すぐに王都に戻ることとなり、品評会は終わりを迎えました ----
品評会、当日 その日は朝から騒がしく、ドッピオはいつもより早く目が覚めました 「・・・会場作りか」 騒がしさの原因は品評会のステージ作りでした 席などが置かれ、ステージが作られていきます。おそらく魔法で作っているのでしょう 特別席のようなものもあります。夜に来たアンリエッタや王族の席といったところでしょうか ドッピオは自分のカードを使った手品の最終確認を行います 「・・・朝早いのね・・」 騒々しさにルイズも起きてきました。ここで着替えをさせるのはもはや日課と化しています 「ドッピオ、分かってると思うけど」 「もちろん、いいところ見せますよ」 それだけ確認するとルイズは 「そう。なら後は成功させるだけね」 そう言ってルイズは部屋から出て行きます 「あれ?どこに行くんですか」 朝食も取るにもまだ早く、食堂は開いていないはずです 「王族の人が来るから生徒一同は出迎え  とりあえずアンタも来なさい。すぐに品評会は始まるから」 そう言って出て行くルイズについて行くドッピオでした 朝早いというのに廊下で人と会いました 「あら、ずいぶんと早いのね。ミス・ヴァリエール」 「そっちもね、ミス・ツェルプストー」 それだけ会話するとルイズはキュルケの横をさっさと通り抜けました 「出迎えのために生徒は集合って言っても早すぎるんじゃないかしら」 「そう?そんなに早くは無いと思うけど」 実際は早いのですがルイズは時間を見ていなかったのであまり気にしていませんでした 「まあ品評会の優勝はドッピオには悪いけど私が貰うわ」 「その吠え面、今日こそは叩きのめしてあげるわ」 ルイズとキュルケの間に火花が散ります もはや日常茶飯事のようなものなのでドッピオは遠くから見守っていました 言い合いはしばらく続きました 「・・・時間」 タバサがそう言うと言い合っていた両者は正気に戻り 「うわ・・もう並んでる。急ぐわよ!」 「どうして止めなかったのよ!ドッピオ!」 「いや・・なんか止めるのも悪い気がして」 四人は走って出迎えの場に行きました 出迎えの場に行くともう人だかりが出来ていました ザワザワと騒いでいますが王族の馬車が入ってくるとそのざわめきも静まりました そして馬車から降りてきたのは 「・・・アンリエッタさん」 アンリエッタとその御付の者たちが降りてきました 「ようこそ。トリステイン魔法学院へ」 オスマンがアンリエッタに頭を下げています その後、長ったらしい前置きを言った後 「それでは品評会を始めたいと思います!」 教師コルベールの言葉によって品評会は始まりました さまざまな使い魔たちがいろいろな芸をしていきます なかには地味なものやとても派手な芸まで 各々の使い魔の性質を示すかのような芸をしていきます 「大本命が来たわ」 ルイズの一言を聞いてから少しの間、ドラゴン、シルフィードが空を飛行します それに見とれるものが多数、その中にアンリエッタも含まれていました 「次は私たちの番ね。行くわよ!」 「はい」 ステージに上がり、あらためて人の多さを確認しました 「・・・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール   使い魔の種族は・・・・平民です」 その言葉に静かに笑うものが多数 (・・ホラ!アンタが手品をするとか言ってやんなさいよ!) (僕が言うんですか?・・・分かりました) 少し深呼吸をして 「僕の手品を見せたいと思います。まずこの手品にはカードを覚えてもらう人物が必要となります  ・・・女王アンリエッタ、少し手伝ってくれませんか?」 その発言に周りがざわつきます 「わ、私ですか?」 「はい。貴女が尤も信頼できます」 「そ、それでは」 ステージにアンリエッタが上ってきます 「・・・五十二枚、ジョーカーを抜いたカードです  ご自由に一枚お選びください。僕と主はそのカードを見ません」 「・・・選びました」 「それではそのカードを観衆の皆さんに見せてください  貴女と周りが証人となります」 アンリエッタはカードを見せています カードはハートの10です 「それではそのカードを戻して混ぜてしまってください」 「え?いいんですか?」 「はい」 言われたとおりに混ぜるアンリエッタ 「・・これで僕と主は選んだカードが何であるか分からなくなりました  そこで我が主に直感でそのカードを選んでもらいます」 「・・・え?」 「さあ、主。どのカードか勘で選んでください」 「ええ?!ちょっと待って!私そんなの分からない・・・」 (大丈夫です。必ずルイズさんの選んだカードはアンリエッタさんの選んだカードと同じになります) ドッピオは超小声でそう言いました (本当になるんでしょうね) (はい。だから選んでください) そう受け答えして (・・・これかしら) 一つだけ間隔があいているカードを選びました そのカードは・・・ 「女王アンリエッタ。貴女の選んだカードはハートの10ですか?」 「・・・すごい、その通りです!」 子供のようにはしゃぐアンリエッタ 「もう一回やってみてもいいですか?」 「どうぞ、何度でもあててみましょう」 こうして何度か続いてその正答率は百%と取られるぐらいにドッピオとルイズはカードを当てていきました 魔法を使っているのではないかと言う疑問は平民とゼロということでありえないと思われたようです 「では、これで僕の手品を終わりにしたいと思います」 その言葉を発したと同時に惜しみない拍手が浴びせられました (成功ですね。ルイズさん) (・・・ええ) 「それでは最優秀を発表したいと思います  最優秀は・・・タバサと使い魔シルフィードです!」 周りからもれる声は当然、妥当などの声でした 「それでは次に特別優秀を発表したいと思います!」 「特別優秀?」 いつもの品評会には無い賞でした 「特別優秀はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと  その使い魔、ヴィネガードッピオです!」 「え?」 「二人は前に来てください」 ルイズはその言葉についていけていませんでした 「ルイズさん?行きましょう」 ドッピオから話しかけられてようやく気を取り戻して 「私たちが賞を・・取った?」 「そうですよ。さ、行きましょう」 「ルイズ。おめでとう。それとドッピオさん。もう一度手品を見せてくださいね」 「はい。もちろんです」 「あ、あの女王アンリエッタ。この賞は一体・・・」 「本当はこの賞は品評会とは関係ないんです。  ですけど賞の授与がたまたま品評会と重なってしまったのでこのときに一緒にやろうと思って」 コホンと咳払いをしてアンリエッタは 「このたびの破壊の杖奪還の件、真に大義でした  そのことを賞しシュヴァリエの爵位を貴女に与えたいと思います」 特別優秀賞、その正体はフーケを倒したことに対する賞でした 「今夜はそのことを称してささやかなパーティーをしたいと思います  本当に大義でしたよ。ルイズ」 「・・・いえ、勿体無いお言葉です」 「それでは・・・」 「あ、あのドッピオには何も無いんですか?」 「・・・・今回の件での活躍は聞きましたが、彼は貴族ではないので」 「・・そうですか」 そう言って賞の授与は終わりました アンリエッタはこの後すぐに王都に戻ることとなり、品評会は終わりを迎えました ----

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