キュルケは次に、『催眠術』説の可能性を考えた。
これは有りうるかも--と思った。
自分はあの時、認めざるを得ないが、完璧にDIOのペースに巻き込まれていた。
恐れを為していた。
その心の隙をつかれたと考えれば、一応の筋が通った。
だが………それだけだ……とキュルケはかぶりをふった。
いくら推論だけ論理を通しても、キュルケの頭にかかる靄は晴れなかった。
あれがそんなチャチな子供だましだとは到底納得できない。
もっと恐ろしいモノの片鱗であるのだと、キュルケは頭ではなく心で理解した。
これは有りうるかも--と思った。
自分はあの時、認めざるを得ないが、完璧にDIOのペースに巻き込まれていた。
恐れを為していた。
その心の隙をつかれたと考えれば、一応の筋が通った。
だが………それだけだ……とキュルケはかぶりをふった。
いくら推論だけ論理を通しても、キュルケの頭にかかる靄は晴れなかった。
あれがそんなチャチな子供だましだとは到底納得できない。
もっと恐ろしいモノの片鱗であるのだと、キュルケは頭ではなく心で理解した。
--何か、もっと恐ろしい、絶望的な何かだ。
そこで思考を止めたキュルケは、ひとまず図書室から出ることにした。
こんな所もう1秒たりともいたくなかった。
フラフラとおぼつかない足取りで、図書室から脱出する。
今更ながら、今が昼であることを知るキュルケ。廊下に溢れる太陽の光に、彼女には救われる思いだった。
深呼吸して、清浄な空気を胸一杯に取り込む。
こんな所もう1秒たりともいたくなかった。
フラフラとおぼつかない足取りで、図書室から脱出する。
今更ながら、今が昼であることを知るキュルケ。廊下に溢れる太陽の光に、彼女には救われる思いだった。
深呼吸して、清浄な空気を胸一杯に取り込む。
だが、極度の緊張から解放されたと意識した途端に、胃が痙攣し、たまらずトイレに駆け込み、吐いた。
無様に胃液をぶちまけ、キュルケは涙を流した。
その涙を、逆流した胃液が気管を刺激したせいにして、キュルケは泣き崩れた。
無様に胃液をぶちまけ、キュルケは涙を流した。
その涙を、逆流した胃液が気管を刺激したせいにして、キュルケは泣き崩れた。
---今しばらくは、おとなしくしているよ……
キュルケの頭に、先ほどのDIOの言葉が、何時までもこびりついて離れなかった。
キュルケの頭に、先ほどのDIOの言葉が、何時までもこびりついて離れなかった。
『今しばらく』は……。
キュルケは、もはやこのハルケギニアに安穏の朝は二度と訪れないことを知り、再び泣いた。
キュルケは、もはやこのハルケギニアに安穏の朝は二度と訪れないことを知り、再び泣いた。
to be continued……