"モゾッ"という感覚が、ルイズの手の中で起こり、ルイズはキュルケ達の方を向いたままビクリと凍りついた。
三人の訝しげな視線が突き刺さるが、ルイズはとてもじゃないが声なんかあげられなかった。
三人の訝しげな視線が突き刺さるが、ルイズはとてもじゃないが声なんかあげられなかった。
ナニカが自分の中で蠢いている………
まさか。自分が手に持っているのは死体の、それも頭部だけだ。
頭だけで動くなんてありえない。ナンセンスだ。しかし相も変わらず自分の手からはナニカが動くモゾモゾとした感触がある。
ま さ か………ゴクリとルイズは唾を飲み込んだ。
ルイズは今度ばかりは自分の最悪な未来像が正しいであろうことを感じた。
確認したくない。
このままこの頭を放り出してケツを捲ってしまいたい。
そう思ったが、確認しないわけにはいかない。
自分はこの使い魔の御主人様なのだ。
使い魔に怯える主人がどこにいる。
まさか。自分が手に持っているのは死体の、それも頭部だけだ。
頭だけで動くなんてありえない。ナンセンスだ。しかし相も変わらず自分の手からはナニカが動くモゾモゾとした感触がある。
ま さ か………ゴクリとルイズは唾を飲み込んだ。
ルイズは今度ばかりは自分の最悪な未来像が正しいであろうことを感じた。
確認したくない。
このままこの頭を放り出してケツを捲ってしまいたい。
そう思ったが、確認しないわけにはいかない。
自分はこの使い魔の御主人様なのだ。
使い魔に怯える主人がどこにいる。
"ドドドドドド………"
意を決しておそるおそる振り返る。
果たしてルイズは死体と目と目を真っ正面からぶつけることになった。
死体がニヤリと笑った気がしたがルイズにはもはやそれが気のせいとは思えなかった。
果たしてルイズは死体と目と目を真っ正面からぶつけることになった。
死体がニヤリと笑った気がしたがルイズにはもはやそれが気のせいとは思えなかった。
"ドッギャァアァアン!"
そのホラーな展開に流石のルイズも悲鳴を上げ…
「ギャ……んむ、ふぁ、ひゃ…む~~~!?」
「ギャ……んむ、ふぁ、ひゃ…む~~~!?」
ようとしたのだが、突如今度は死体のほうから唇を塞がれて、声をあげるにはいたらなかった。
ニュル、と唇を割って何かが入ってくる。
それが舌である事に気づいたルイズは恐怖と羞恥で頭が真っ白になった。抵抗しようにも、ルイズは指一本動かせず、ただただされるがままだった。
クチュクチュ…とルイズの口から淫靡な音が漏れ出す。
それが舌である事に気づいたルイズは恐怖と羞恥で頭が真っ白になった。抵抗しようにも、ルイズは指一本動かせず、ただただされるがままだった。
クチュクチュ…とルイズの口から淫靡な音が漏れ出す。
「んぅ…は…ぁん…」
最初はただ恐怖と嫌悪しか感じなかったルイズはしかし、徐々に自分の体に生じ始めた異変を感じ始めていた。
----キモチいい…
情熱的で、まるで略奪するかのようなキスに、ルイズはいつしか夢中になっていった。
死体の舌が自分の中を嵐のように陵辱してゆくたびに、ルイズはその刺激に体をビクンとさせた。自分の女の部分が次第に熱を帯びていくのを感じる……
---また、あの感覚。ルイズは、自分という存在を全て委ねたくなるような感覚に再び襲われていた。
しかし今回ルイズは、その感覚を拒絶する気にはならなかった。
今自分を襲う快楽の嵐をもっと感じたい。
いつしかルイズは、自ら舌を絡め始めていた。
死体の舌が自分の中を嵐のように陵辱してゆくたびに、ルイズはその刺激に体をビクンとさせた。自分の女の部分が次第に熱を帯びていくのを感じる……
---また、あの感覚。ルイズは、自分という存在を全て委ねたくなるような感覚に再び襲われていた。
しかし今回ルイズは、その感覚を拒絶する気にはならなかった。
今自分を襲う快楽の嵐をもっと感じたい。
いつしかルイズは、自ら舌を絡め始めていた。
目の前で繰り広げられる背徳的な光景に、三人は呆然とした。
契約のキスをようやく終わらせたと思ったら、今度はいきなり目も眩むような情熱的なディープキスだ。
ルイズの体が邪魔になって見えないが二人の方から聞こえてくる淫靡な音が、イヤでも三人の妄想をかき立てた。
契約のキスをようやく終わらせたと思ったら、今度はいきなり目も眩むような情熱的なディープキスだ。
ルイズの体が邪魔になって見えないが二人の方から聞こえてくる淫靡な音が、イヤでも三人の妄想をかき立てた。
(な、何やってんのよ、ルイズ~~~!?)
快楽に身を捩らせるルイズを見て、キュルケはドン引きだった。
自分のライバルであり、親友でもあるルイズに、まさか死体に欲情するような嗜好があったとは…ふと隣を見ると、コルベールは口を開けたまま固まっている。死体の召喚やらパニックやら、目前のディープキスやらで、とうとう限界が来たようだ。
タバサは見て見ぬ振りを決め込んでいる。やはりまだこういったことにはなれていないのだろう。……やはり自分がやるしかなさそうである。
この状況を収拾するのは。
深いため息をついた後、キュルケは未だにキスに没頭しているルイズに歩み寄り、肩に手を掛けた。
自分のライバルであり、親友でもあるルイズに、まさか死体に欲情するような嗜好があったとは…ふと隣を見ると、コルベールは口を開けたまま固まっている。死体の召喚やらパニックやら、目前のディープキスやらで、とうとう限界が来たようだ。
タバサは見て見ぬ振りを決め込んでいる。やはりまだこういったことにはなれていないのだろう。……やはり自分がやるしかなさそうである。
この状況を収拾するのは。
深いため息をついた後、キュルケは未だにキスに没頭しているルイズに歩み寄り、肩に手を掛けた。
「ルイズ。お楽しみのところ悪いけど、その辺にしなさ……!!」
その時キュルケは確かに見た。
ルイズとキスをしている死体が、物言わぬはずの死体が、自分に"ニヤリ"と笑いかけたのを
ルイズとキスをしている死体が、物言わぬはずの死体が、自分に"ニヤリ"と笑いかけたのを
次の瞬間、キュルケは行動に出ていた。
ルイズを死体(もう死体じゃない。化け物だ、アレは)から無理矢理引き離し、死体を蹴り飛ばした。
ゴロンゴロン…と離れた場所で、ソレは止まった。
それを傍目に、キュルケはルイズに語り掛けた。
「大丈夫!?ルイズ!?」
ルイズを死体(もう死体じゃない。化け物だ、アレは)から無理矢理引き離し、死体を蹴り飛ばした。
ゴロンゴロン…と離れた場所で、ソレは止まった。
それを傍目に、キュルケはルイズに語り掛けた。
「大丈夫!?ルイズ!?」
「ふぇ…?あ…なぁに、キュルケ…?」
呆けた顔で、ルイズは答えた。
口元がだらしなく緩み、目に理性の光がまったくない。
それを見たキュルケは、間髪入れずにルイズの頬を打った。
"パァン"という乾いた音が響く。
「自分を保ちなさい!ヴァリエール!」
口元がだらしなく緩み、目に理性の光がまったくない。
それを見たキュルケは、間髪入れずにルイズの頬を打った。
"パァン"という乾いた音が響く。
「自分を保ちなさい!ヴァリエール!」
「へ…?あ、ツ、ツェルプストー!」
キュルケの喝に、ルイズの目に力が戻る。
どうやらこっちの世界に帰還してきたようだ。
どうやらこっちの世界に帰還してきたようだ。
(やれやれだわ…)と、キュルケは思った。
「構えなさい。何かやるつもりよ、あの化け物!」
言うが遅いか、死体の転がっていった方から、とてつもない威圧感が4人を襲った。
全員、油断なく杖を構えた。
一瞬でも気を抜けば、呑み込まれる―――本能でそう感じた。
言うが遅いか、死体の転がっていった方から、とてつもない威圧感が4人を襲った。
全員、油断なく杖を構えた。
一瞬でも気を抜けば、呑み込まれる―――本能でそう感じた。
『KUAAAAAAAAA……!!』
そして、背筋の凍り付くような唸り声が辺りに響いた。