ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

使い魔は静かに暮らしたい-5

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匿名ユーザー

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結論から言うと私は外で食事をさせられた。周りには他の生徒の使い魔がいる。
外に出された理由は私が食事中に吐いたからだ。初めての食事を胃が受け付けなかったらしい。
ルイズはすぐさま私を外に追い出した。その後。何とか我慢して食事を食べる。パンも流動食だと言えるほど噛んで食べれば吐くほどではない。が、やはり体の中に違和感があるのは禁じえない。これからは人間が何をしなければいけないか考えなくてはいけないな。
いつまでも幽霊の常識じゃいけないってことだ。
食事が終わる頃生徒たちが食堂から出てくる。私の方をみて笑う生徒もいる。さっきのことだろう。
そう思っているとルイズが出てきた。
「あんた何してんのよ!恥かいちゃったじゃない!」
会った瞬間怒鳴ってくる。
「調子が悪かったんだ」
当たり障りのないことを言う。食事をしたことがないと言ったら二度と食事させてもらえなくなるだろうな。
「あんたの体調なんて聞いてないわ!罰として昼食抜きね!」
まぁ昼食だけならさして問題はないだろう。
そして教室へ向かう。ルイズと私が教室へ入ると既にいた生徒が一斉にこちらを見る。
そしてクスクス笑い始めるた。特に気にするようなことではない。
教室を見回す。石で出来た大学の講義室みたいだな。
生徒を見るとやはり使い魔を連れている。
フクロウ、ヘビ、カラス、猫、目玉、六本足のトカゲ、蛸人魚etc、、、
ルイズが席に座る。私も席に座り帽子を取る。ルイズが睨んでくるが無視する。どうせ私は床に座れとか言うのだろう。
ルイズが何か言おうとする前に扉が開き中年の女性が入ってきた。ローブは紫色で帽子を被っている。きっと彼女が先生なのだろう。

彼女が春の使い魔召還の祝辞を述べる。先生はシュヴルーズというらしい。
「おやおや。変わった使い魔を召還したものですね。ミス・ヴァリエール」
シュヴルーズは私を見てとぼけた声で言う。教室が笑いに包まれる。
ルイズは俯いている。シュヴルーズは笑いを取るために言った冗談なのだろうがルイズが傷つくのは考慮に入れてないようだ。
「ゼロのルイズ!召還できないからって、その辺歩いてた平民を連れてくるなよ!」
誰かがそう言う。するとルイズが立ち上がり怒鳴り返す。
そこから言い争いが始まる。また『ゼロのルイズ』だ。どうやら誹謗中傷の類らしいな。
シュヴルーズが杖を振ると、言い争っていた二人は席に座り静かになった。魔法は便利だな。
シュヴルーズが二人を叱る。
「ミセス・シュヴルーズ。僕のかぜっぴきはただの中傷ですが、ルイズのゼロは事実です」
マリコルヌと呼ばれていた彼ががそう言うと笑いが漏れる。
シュヴルーズがまた杖を振ると笑っていた生徒の口に赤土の粘土が張り付いた。
「あなたたちは、その格好で授業を受けなさい」
シュヴルーズは厳しい顔でそういった。
しかし発端を作ったのはお前だろう。
「では授業を始めます」
話しを聴く限りだとこの世界では魔法が科学技術らしい。ゆえにそれを使える貴族が権力を持つということか。
いや、魔法が使えるから貴族か……
こいつらが魔法が使えなくなったらどうするんだろうかね?
シュヴルーズが杖を振ると石が光る。光が治まると石は金属に変わっていた。
つくづく魔法は何でもありらしい。


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