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イリオン

読み
いりおん
綴り
Ιλιον(Ilion)
意味
「Moira」全編を通じてのキーとなる地名。古代ギリシャ史ではトロイ、トロヤという呼び名が有名である。
『死と嘆きと風の都』等で登場する城塞都市で、『雷神域の英雄』の時点では風神(アネモス)眷属の王国アナトリアの王都であったと思われる。
『死せる英雄達の戦い』では「聖都」と呼ばれ、アルカディア王国領に組み込まれたか、アルカディア軍が即座に接近できる状態にあったようだ。
アナトリア王国が、年々深刻になる東夷(バルバロイ)の侵略に備えて要塞化を進めていたらしく、無数の奴隷を酷使し、多年を費やして巨石を敷き詰め、難攻不落と謳われるほどの巨大な城壁を擁していたという。
通常版ジャケット中央上方の巨大な城塞都市が、このイリオンではないかと推測されている。
「風の都」というと聞こえはいいが、中で酷使されている奴隷達にとっては地獄のような環境であったようだ。
曲中に王族や貴族は登場しないが、支配階級の一つであるらしい風神(アネモス)の神官たちは、奴隷を鞭打ち、高級娼婦を侍らせ、とても聖職者と思えない描写をされている。いかにも頽廃しきった虚栄の都であった様子が伺える。
『死せる英雄達の戦い』では、復讐に燃えるアメテュストス(エレフセウス)の軍勢により攻略される。
報を聞いたレオンティウス王が愕然とするあたり、それまでは評判通りの難攻不落であったのだろう。王は「風神の加護篤きあの城壁が」と呟いているが、神官の腐敗ぶりを見る限り、神の加護はあまりアテに出来なさそうだ。
霊験はさておいて、純然たる軍事要塞としても難攻不落に違いなかったであろうが、敵将アメテュストスが「我らを忘れはすまいな(/我ら、忘れはすまいぞ)」と憎々しげに嘯いたように、このイリオンを護る盾(城壁)は、かつて彼ら奴隷たちが命がけで造り上げたものである。つまり、戦う前から、城壁の構造、間道の有無、要害の弱点など、ことごとくが知り尽くされていたのだ。イリオンは陥ちるべくして陥ちたといえる。
この地のモデルとなったのは、前述の通り「トロイア戦争」の舞台となった城塞都市トロイと思われる。もともと神話伝承にのみ登場する架空の城と言われていたが、その神話を本気で信じた男シュリーマンが、周囲の嘲笑をものともせず、執念で掘り当てててのけた話は有名。
その関連で、『人生は入れ子人形』に登場するロシア系の奇人アレクセイ・ロマーノヴィチ・ズヴォリンスキーが掘り当てたのは、このイリオンの遺跡だったのではないかとも言われている。


Moira ア行
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