ラフレンツェ
- 読み
- らふれんつぇ
- 意味
- キャラクター名。初登場は「Pico Magic」収録の『魔女とラフレンツェ』。この「Pico Magicバージョン」は冒頭部分のみであった。
- 約2年後に発表された「Elysion ~楽園幻想物語組曲~」のTr.03「エルの絵本【魔女とラフレンツェ】」に完全版として登場。
- ライブDVDによれば、綴りはLafrenze
- :|銀髪に緋色の瞳、白い肌の美しい少女。
- 赤ん坊の頃、森に捨てられていたところを魔女オルドローズに拾われ、育てられる。美しく成長したラフレンツェは、此岸と彼岸を分け隔てる冥府の番人となった。そのため、オルドローズが死去してからは死者の恨みを一身に受ける孤独な存在となる。
- エウリュディケを助けるために冥界へ赴こうとするオルフェウスと出会い、誓いを破って冥界の扉を開いてしまう。冥界との境界線が薄れたことが、「楽園の扉を開」き、「Elysion ~楽園幻想物語組曲~」の一連の物語の舞台を形作ったと思われる。
- 「純潔の花を散らして」「愛欲に咽ぶラフレンツェ」などの表現から、SHで一番エロいとのもっぱらの評判。
- :|モデルというわけではないが、言葉の響きに於いては、グリム童話の長髪姫「ラプンツェル」がこれに近い。ちなみにラプンツェルは"野チシャ菜"と和訳されているが、チシャとは全く異なる植物である。
- あるとき魔女の菜園にラプンツェルを盗みに入った若い夫婦が捕まり、その代償として、間もなく生まれ
てくる赤子を魔女に奪われてしまうことになる。
この娘はラプンツェルと名付けられ、妙齢になるまで高い塔の上で人目に付かないよう育てられた。
ラプンツェルは長い髪を守塔の窓から垂らし、魔女はその髪を梯子代わりに使って塔を上り下り
したという。
ある時、ここを通りがかった王子様(若い王様とする版も)が、窓からのぞくラプンツェルの歌声と横顔の
美しさに一目惚れした。彼は魔女のフリをしてラプンツェルに髪を垂らして貰い、棟をよじのぼった。
ずっと魔女以外の人間と出会わなかった彼女は、やってきた王子との出会いに喜び、すぐに仲良く
なった。
それからしばらくの間、魔女はラプンツェルと王子様の事に気付かなかったが、ある日、ラプンツェル
が魔女へこう言ってしまう。
「おばあさま、どうしてかしら。服がきつくなって着られなくなってしまったの」(初版)
養女の身体の変化に驚いた魔女は、すぐに二人の密事に気付いてしまい── - というモノ。言われてみれば、ほのかにラフレンツェに通じる匂いがある。
- :|6番目の地平線「Moira」では、東夷の客将アメテュストスの側近として「オルフ」という人物が登場するが、これが「オルフェウスではないか」という説があり、ラフレンツェとの関係、ひいては「死人戦争」との関わりが語られることとなった。
- :|参考資料