ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

L・I・A プロローグ

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抜ける様な青空、ただ広大な野原が広がる空間。そよ風が吹き、鳥がさえずりながら空を舞う。これ程のどかな場所であれば老若男女問わず、やれ野を駆ける、やれピクニックにでも来ようなり思うだろう。

ドッゴォォォォォォォン!!

そう!こんな場違いな爆発音が聞こえなければの話だがッ!

少女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、はっきり言ってそこらのガキンチョじゃあ一発で覚えられる訳が無いほど長すぎるのだが、ルイズは困惑していた。
幾日も幾日も魔法を失敗し続け、いつの間にか「ゼロのルイズ」と言う不名誉極まりない渾名がつけられた。


このッ、誇り高きヴァリエール家のッ、三女たる自分がッ、という感情が勿論湧かなかった訳がない。
ただ、悔しかったのだ。
魔法がろくに成功しない。いいだろう、認めよう。
いつも失敗は決まって爆発であり、周りにかなりの被害も出しているのだろう。よし、これも認めよう。
あの、に、憎きツ、ツェルプストーを始め、周りの女よりも、そ、その、む、胸もないのもみ、認めようッ!ああ!自分は洗濯板だッ!大いに認めてやろうじゃあないかッ!

それを引っくり返してやる程の力もッ!要素もッ!機会もッ!
悔しいのだッ!!
何一つ良いことがあった試しがない。
せめて、せめてこの時だけでもと、全身全霊をかけて臨んだこの儀式ッ!
術式が出来上がったのは問題なかった。だがッ!

ドッゴォォォォォォォン!!

よりによってこれだ。またアレだ。“爆発”だ。もうここまで来ると大爆笑だ。
美しく、気高く、力強い使い魔にきてほしかった。いや、くるハズだった。手ごたえは十分だった。
しかし、現実は非情である。
周りには爆発の余波で煙が立ち込め、視界が良くない。同期の皆が居たであろう人垣からは、
“また、ルイズは”
“流石はゼロの・・・”
などと聞こえてくる。ああ、またやってしまったのか。
そんな事を思い、気落ちしていたルイズであったが、次第に煙が晴れてくる。はて?目の前に人影の様なものが、影!?幾分かの救いを求めた彼女の眼前に、煙の向こうに現れたのは・・・・・

 ・・・・鳥の巣の様な頭をした大男が倒れていた。

ZERO's BIZARRE SERVANT
―LEGEND IS ATTRACTED―
ゼロの奇妙な使い魔-伝説は引かれ合う-

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