ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

ゼロのタバサ

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匿名ユーザー

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一人の少女の挙動に、その場にいたすべての人間が注目していた。
その少女はルイズ。またの名を『ゼロのルイズ』。
この二つ名自体に相当の侮蔑の要素が入っていたが、口さがのないものはさらに別の名で呼んでいた。
『ヌ』で始まる4文字の名で・・・。

「気をつけなさい。爆発はいつもの規模とは限らないわ。もしかしたらこのあたりまで爆風が届くかもしれないわ」
赤い、火のような色の髪の毛をなびかせた少女、キュルケが級友たちに注意を促す。
その言葉に、ルイズを囲む人の輪が3歩ほど後退する。

「これから起こる出来事は・・・」
キュルケがしみじみと口をひらくが、その先は言葉にならなかった。

キュルケ(毎度のことだからずっと昔から知っている出来事・・・
そう・・・私は・・・ずっと知っていた・・・私はこいつの失敗魔法を入学したときから知っていた・・・このタバサも)

タバサ(・・・・・・・・・・・・)

キュルケ(予想していなかったことではない・・・入学したときからいつか別れることになる相手として・・・
私たちクラスメイトは ルイズといつか別れることを知っていた・・・・・・)

モンモン(関係がない・・・ヴァリエールの召喚失敗に・・・結果、退学を言い渡されることに・・・
私の人生には関係がない・・・)

ギーシュ(今・・・見えてるこの色は・・・
モンモランシーが「白」の下着を身に着けているということだ・・・キュルケは「黒」! モンモランシーは「白」
雨上がりの水溜りに はっきりと写って見えるぜ! おっきした下半身にさらに血が集まってくる
「前屈みのポーズ」で僕はいるッ!)

クラスメイトたちの視線。
ある者はルイズとすごした一年間を懐かしみ、ある者は・・・ルイズには興味なさそうに本に視線を向け
ある者は「かわいそうだけど、明日の朝には荷物をまとめて寮から追い出される運命なのね」ってかんじの視線を向けている。
そういった視線を感じ、ルイズの呼吸は自然と荒くなる。

ルイズ「し・・・始祖様ァ・・・私はあなた様の作り上げた系統魔法を練習してないわけじゃないですから~~
あなた様の作り上げた系統魔法が私にも使えると確信しているからこそ、使い魔召喚の儀式を行うんですゥゥゥ
香水のビンを拾ったら決闘が起こるってことと同じぐらい確信していますゥ・・・
そこのところわかってくださいねェェェ~~~」

「つべこべ言わんとさっさとやらんかァーーー!」
息を荒げながらうだうだと言うルイズの態度に、頭髪のさびしい教師が一喝する!

ルイズ「神聖で美しく、そして、強力な使い魔様~~~ フェッ フェッ
私のことを馬鹿にするやつらをぶっ殺してやっておくんなさいましよ~~~~~」
ルイズは召喚の呪文を唱えると杖を一振りする!

ドッグォーz_ン!!

案の定、ルイズが杖を振ると爆発が起きた。
その爆発は普段の爆発よりさらに大きく、十分な距離をとっていたつもりのクラスメイトたちが顔をしかめる。
そして、爆発の中心地ではもうもうと土煙が舞う。
キュルケをはじめ、ほぼすべてのクラスメイトたちが土煙が晴れるのを注視するッ!
案の定魔法は失敗して、煤にまみれたルイズが一人立っているのか・・・。いや案外変なものを呼び出すかもしれない。
まともな使い魔を召喚するという予想は圧倒的少数派で、必然的にオッズも高い!
頭髪のさびしい教師などは、頭皮に栄養を与える秘薬を買い込んでしまって今月はピンチなので、祈るように見ていた。

皆が土煙を注視する中、ただ一人! ギーシュ・ド・グラモンは別のものを見ていたッ!
それはルイズの起こした爆風によってその位置を変えた水溜りッ!
位置が変われば、当然映し出すものも変わる!
その水溜りには、いつも教室の隅で本を呼んでいる無口な少女のスカートが写っていた。
(タバサか・・・正直好みではないが、薔薇はすべての女性のスカートの中をのぞくもの・・・。
それにあの無口な少女がどんな下着を身に着けているのか、少し興味があるぞ!)
その素敵な好奇心がギーシュに奇跡を見せたッ!

そして、ギーシュが奇跡を見たのと同時に、土煙も晴れていた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

土煙が晴れ、そこにいたものは・・・ルイズ!
多くの生徒たちが予想したとおりそこにいたのはルイズただ一人!
キュルケ「え!?」
タバサ「!?」
モンモン「え!?」
ギーシュ「!!!!!!」
予想通りであるはずのその光景に、クラスメイトたちは驚きの声を上げ、もしくは声にならない声を上げた!
ギーシュただ一人だけは別の理由で絶句していたが・・・

「召喚されたのは・・・私だったァーーー 今召喚の呪文を唱えたのにィ~~~」
そこにいた、いや、そこにあったのはルイズ! いや、ルイズだったもの!!
6つに切り分けられたルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールッ!!

「な・・・なにィー ど・・・どうしてルイズがバラバラにッ! 私は一瞬たりとも土煙から目を離さなかったッ!」
キュルケは自分の目に写る光景が信じられないという風に声を荒げる!
そしてギーシュも自分の目が信じられなかったッ!
「ババくさい肌色の下着だとか! 大胆な紐だとかじゃあだんじてねー どう見てもはいてないッ!」
肌の色と同化してるのでも、布の面積が小さいのでもないッ! 布の面積がゼロッ! ゼロのタバサッ!
自分の見たものが信じられず、思わずタバサの顔を凝視するギーシュ。
「はいてないッ!?」
マリコルヌはそんなギーシュの言葉を聞き逃さなかった。そしてそれは他の男子生徒にも広がる。

ドドドドドドドドドドドドドド
男子生徒一同、プラスコッパゲが、ギーシュの「はいてない」という言葉と、ギーシュの視線が向かう先を理解するッ!
ドドドドドドドドドドドドドド
タバサ「野郎・・・面白くなってきた・・・」


ルイズ・・・・・・死亡
キュルケ・・・・・・自分の部屋に戻って二時間眠った。目をさましてからしばらくしてルイズが死んだ事を思い出し・・・泣いた
男子生徒一同・・・・・・タバサのエアハンマー・オラオラをくらい再起不能
タバサ・・・・・・見られるかもしれないスリルがやめられない
DIO様・・・・・・誰も相手してくれないから城に向かった
トリステイン・・・・・・1年後、ハルケギニア中から死都と呼ばれることになる

ゼロのタバサ   完!


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