「諸君、決闘だ!」
ギーシュは薔薇を高々と掲げ、そう宣言すると周りを取り囲む貴族から歓声が揚がった
「・・・・・・・・」
相対する少年・橋沢育郎は黙ってギーシュに視線を送りつづけている
しかしその視線は敵対ではなくどうやったら怪我が無いように済むのかを見極めようとしていた
「逃げずに来た事を褒めてあげよう」
「・・・・・・・・」
返事が無いことにむっとしたギーシュだがすぐいつものようにキザったらしくポーズを決め薔薇を振るった
すると薔薇の花びらから一体の人形、ワルキューレが出てきた
今度はワルキューレをじっと見つめ力量を測り始めた
「僕はメイジだから魔法でお相手しよう、文句はないね」
「名乗りがまだだったね、僕の名前はぎーsy「いいから始めよう」
口上をブチ切られたギーシュは怒りを抑えつつワルキューレに指示を与える
ギーシュは薔薇を高々と掲げ、そう宣言すると周りを取り囲む貴族から歓声が揚がった
「・・・・・・・・」
相対する少年・橋沢育郎は黙ってギーシュに視線を送りつづけている
しかしその視線は敵対ではなくどうやったら怪我が無いように済むのかを見極めようとしていた
「逃げずに来た事を褒めてあげよう」
「・・・・・・・・」
返事が無いことにむっとしたギーシュだがすぐいつものようにキザったらしくポーズを決め薔薇を振るった
すると薔薇の花びらから一体の人形、ワルキューレが出てきた
今度はワルキューレをじっと見つめ力量を測り始めた
「僕はメイジだから魔法でお相手しよう、文句はないね」
「名乗りがまだだったね、僕の名前はぎーsy「いいから始めよう」
口上をブチ切られたギーシュは怒りを抑えつつワルキューレに指示を与える
拳を振り上げ襲いくるワルキューレを避けギーシュに接近しようとする育郎
だがその進路を阻むようにワルキューレが現われ攻撃を受けてしまう
動きの鈍くなってしまった育郎に対して一体、また一体とワルキューレを増やし波状攻撃を仕掛ける
「ハハハハハ!どうしたんだい?逃げてるだけじゃつまらないよ」
武器を持っていない平民がワルキューレに攻撃しても傷付くはずが無い
だから逃げ回るしかないとわかりきっていながら言い放ち一方的な魔法による暴力に酔いしれるギーシュ
しかしこれは育郎の作戦だった
ワルキューレの攻撃を受けてるかのように見せかけ引きつけて本体がノーマークになった所へ一気に接近し杖を奪い無力化する
これなら誰も傷付けず終わらせられるそう思い実行しているのだ
だがその進路を阻むようにワルキューレが現われ攻撃を受けてしまう
動きの鈍くなってしまった育郎に対して一体、また一体とワルキューレを増やし波状攻撃を仕掛ける
「ハハハハハ!どうしたんだい?逃げてるだけじゃつまらないよ」
武器を持っていない平民がワルキューレに攻撃しても傷付くはずが無い
だから逃げ回るしかないとわかりきっていながら言い放ち一方的な魔法による暴力に酔いしれるギーシュ
しかしこれは育郎の作戦だった
ワルキューレの攻撃を受けてるかのように見せかけ引きつけて本体がノーマークになった所へ一気に接近し杖を奪い無力化する
これなら誰も傷付けず終わらせられるそう思い実行しているのだ
今のギーシュは銃を用いての狩りのような気分だった
森の中で生まれて間もない子鹿を追いまわし銃口を向け撃つようなリスクのない闘い
(もっとこの気分を味わいたい!)
ギーシュはワルキューレに武器を持たせ襲わせる
拳なら受け流せたが武器を持った相手しかも七体もの攻撃は受け流せない
剣や斧によって育郎の服は徐々に赤く染まってゆく
しかし出血はするもののすぐに傷が治り本人も冷静に攻撃を避けてゆく
そんな育郎にギーシュは違和感を覚えるが暴力による高揚感がそれを吹き飛ばす
突然一体のワルキューレが背後から突撃を掛けた
反応が一瞬遅れ避ける事が出来ない育郎を庇うように人影が走りこんでくる
森の中で生まれて間もない子鹿を追いまわし銃口を向け撃つようなリスクのない闘い
(もっとこの気分を味わいたい!)
ギーシュはワルキューレに武器を持たせ襲わせる
拳なら受け流せたが武器を持った相手しかも七体もの攻撃は受け流せない
剣や斧によって育郎の服は徐々に赤く染まってゆく
しかし出血はするもののすぐに傷が治り本人も冷静に攻撃を避けてゆく
そんな育郎にギーシュは違和感を覚えるが暴力による高揚感がそれを吹き飛ばす
突然一体のワルキューレが背後から突撃を掛けた
反応が一瞬遅れ避ける事が出来ない育郎を庇うように人影が走りこんでくる
育郎の代わりに刺された人影はルイズだった
「使い魔が…これ以上傷付くのは見たくなかっただけよ……」
ルイズの口から血が流れ腹部を貫通する剣には真紅の血がべっとりと付き怪しい輝きを放っていた
育郎は後悔した、自分は冷静でも傍から見れば少しずつ死に近づいていくように見えたのだろう
スミレと同じ年頃のルイズに命を顧みずに守られてしまった自分を恥じた
その様子を見ていたギーシュは暴力に酔い溺れ正常な判断が出来なくなっていたためにこんな事を口走ってしまった
「おやおや、使い魔君どうする?ご主人様が死んじゃいそうだよぉ?すぐに治療を受けさせれば大丈夫だろうけ・ど・ね
決闘の最中に逃げるなんて事しないでよねぇ?アハハハハハ!!」
ギーシュの人生の中で最低最悪そして最後の過ちを犯してしまった事にまだ気がついていない
「使い魔が…これ以上傷付くのは見たくなかっただけよ……」
ルイズの口から血が流れ腹部を貫通する剣には真紅の血がべっとりと付き怪しい輝きを放っていた
育郎は後悔した、自分は冷静でも傍から見れば少しずつ死に近づいていくように見えたのだろう
スミレと同じ年頃のルイズに命を顧みずに守られてしまった自分を恥じた
その様子を見ていたギーシュは暴力に酔い溺れ正常な判断が出来なくなっていたためにこんな事を口走ってしまった
「おやおや、使い魔君どうする?ご主人様が死んじゃいそうだよぉ?すぐに治療を受けさせれば大丈夫だろうけ・ど・ね
決闘の最中に逃げるなんて事しないでよねぇ?アハハハハハ!!」
ギーシュの人生の中で最低最悪そして最後の過ちを犯してしまった事にまだ気がついていない
ギーシュから発せられるあるニオイに育郎は、正確には育郎の中にいる寄生虫『バオー』が反応した
『…ル…バル…バルバル・・・バルバルバルバルバル!!』
育郎の体が変化を始め爬虫類のような皮膚
見るものを威圧するような赤い目
さっきの少年とは同一人物とは思えないような変化を遂げたバオーが雄たけびを揚げた
『ウオオオオオォォォォォォムッ!!!!』
バオーはルイズに治癒効果がある自分の血を飲ませギーシュを睨みつける
「ハハハハハ!よかったなルイズ!君は平民じゃなくて使い魔できていたよ!
ただし自分を人間だと思い込んでいた哀れなゴーレムだったけどな!」
ギーシュはただ姿が変化しただけだと思い込みワルキューレに攻撃を仕掛けさせた
『ここはドレスの支配下じゃない…しかしこの嫌なニオイはドレスと同じ匂いがする!!
だからこのニオイを…消してやる!!!!』
『…ル…バル…バルバル・・・バルバルバルバルバル!!』
育郎の体が変化を始め爬虫類のような皮膚
見るものを威圧するような赤い目
さっきの少年とは同一人物とは思えないような変化を遂げたバオーが雄たけびを揚げた
『ウオオオオオォォォォォォムッ!!!!』
バオーはルイズに治癒効果がある自分の血を飲ませギーシュを睨みつける
「ハハハハハ!よかったなルイズ!君は平民じゃなくて使い魔できていたよ!
ただし自分を人間だと思い込んでいた哀れなゴーレムだったけどな!」
ギーシュはただ姿が変化しただけだと思い込みワルキューレに攻撃を仕掛けさせた
『ここはドレスの支配下じゃない…しかしこの嫌なニオイはドレスと同じ匂いがする!!
だからこのニオイを…消してやる!!!!』
ルイズの血がついたままの剣を振り上げるワルキューレの頭を鷲掴みにし握りつぶしさらに溶かし投げ捨てる
次々来るワルキューレを腕から飛び出る刃で切り裂き、電撃で丸焦げにし原型が無くなるまで粉々に破壊し尽くした
全てのワルキューレが破壊された所でギーシュはとんでもないものを相手にしているのでは無いかと
生まれたての子鹿だと思って追いかけていた生物が疑似餌で既に巨大な生物の体内に取り込まれてしまったかのような絶望感に襲われた
「く、来るなぁ!!」
ギーシュは石礫を降らせたがバオーは全てを電撃で消し炭にして近づいてゆく
脳が警報を発令するニゲロニゲロと、しかし体はバオーの目によって射竦められ動けない
ギーシュの肩を掴むそして酸を出し溶かす
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
広場に悲鳴が響くが誰も動けない
叫び続けるギーシュをバオーは一刀両断しルイズを抱え広場を後にした
次々来るワルキューレを腕から飛び出る刃で切り裂き、電撃で丸焦げにし原型が無くなるまで粉々に破壊し尽くした
全てのワルキューレが破壊された所でギーシュはとんでもないものを相手にしているのでは無いかと
生まれたての子鹿だと思って追いかけていた生物が疑似餌で既に巨大な生物の体内に取り込まれてしまったかのような絶望感に襲われた
「く、来るなぁ!!」
ギーシュは石礫を降らせたがバオーは全てを電撃で消し炭にして近づいてゆく
脳が警報を発令するニゲロニゲロと、しかし体はバオーの目によって射竦められ動けない
ギーシュの肩を掴むそして酸を出し溶かす
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
広場に悲鳴が響くが誰も動けない
叫び続けるギーシュをバオーは一刀両断しルイズを抱え広場を後にした
ギーシュ・グラモン
決闘を仕掛けバラバラにされ再起不能
決闘を仕掛けバラバラにされ再起不能