ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

D0C-03

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
(・・・神は死んだ・・・誰が殺した?)

あまりにも急激に状況が変わっていき、大統領は落ち込む
しかしこんな事で自分が立ち止まっていられないのもまた確かであると思い直し、
少女の怒りを遮った
「君が何に怒っているのか知らないがまずこちらの質問に答えてくれ!
君は誰で、ここはどこで、私の身に何が起こったかを!」
「アンタ貴族に向かってそんな口の訊きかた「頼む答えてくれ!私にとって重要なことなんだ!」
あまりに真剣な大統領の表情に納得しかねているもののしぶしぶ返答する
「・・・まず私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、
ここはトリスティン魔法学院、アンタは私に使い魔召喚の儀式で呼び出されたのよ・・・」
「使い魔・・・先ほども言っていた、いったいどういうものなんだ?」
「詳しいことは学院に戻りながら説明するわ、ついてきなさい」
大統領は少しだけしかめっ面をした後、すぐもとの表情に戻り、ルイズの後を付いて行った
「つまりこう言う事か?『使い魔を送り返す方法は無い』・・・と?」
「ええ、そうよ使い魔を呼ぶ方法はあっても戻す方法なんか無いわ」
(なんてことだ・・・)Dioに殺されかけた以上の絶望が大統領の胸中に広がる・・・
使い魔の大体の説明、感覚共有、物質探索、戦闘補助など一通りは聞いていた、
他にも使い魔契約は死ぬまで解除できないなどがあったが
別にそんな事は“どうでもいい”のである、D4Cの能力なら幾らでも『自分を捨てられる』
だが戻れないのは痛かった・・・
「まあ運が悪かったと諦めて・・・私も諦めてるから、
ただし!私の使い魔になった以上はキッチリ働いてもらうわ、
まあ平民にできる事なんて限られてるでしょうから
アンタにでもできそうな仕事にしておいてあげる、洗濯、掃除とかまあ雑用ね」
「・・・了解した」
「何よその嫌そうな顔は・・・言っておくけどアンタの衣食住は私が面倒見るんだからね!」
「わかったわかった」
「『わかりましたご主人様』でしょ!全く!そろそろ寝るけどアンタは床よ毛布はこれ!」
バサッ!と大統領に投げつけられたのは一枚の毛布だった、
大統領が無表情でルイズの方に目を向けると・・・
「・・・一つ聞きたいが男の前で女は服を脱ぐものだったか?普通男の目を気にするものだが・・・」
「ハア?アンタ平民でしかも使い魔でしょ?なんで気にするのよ?」
その言葉を聞いて大統領はフウッとため息をついて床に寝転がり毛布を被った
(この国・・・いや恐らくは“この世界”はどうやら平民は人間とすら見られないらしい・・・、)
アメリカの歴代大統領が見たらなんて言うだろうか・・・などと思いながら大統領はルイズが寝入るのを待った、
大統領はルイズが寝息を立てているのを聞いて起き上がり、
窓の外を覗き込んだ、外には月が『二つ』輝いている

(やはり・・・別世界か・・・)
D4Cの能力の特性なのか、大統領は直感的に自分が別の世界、
それもD4Cで戻れないほどの遠い世界にいる事がわかった
確認のためD4Cで移動してみたが、ルイズの部屋から変わりが無く、
自分が寝ていた場所には黒髪の少年がいたり、ベッドに寝ているのがルイズでは無かったりするだけだった。

自分の体にはまだ聖人の遺体があることが感覚でわかっている・・・
まだ自分の中にあるという事はまだ私に
元の世界でナプキンをとることができるということだろうか?それとも・・・

(この世界でナプキンをとれという事か・・・つまり・・・残された頭部もこちらに来ている?)
さまざまな思索に耽り、大統領はある考えを導き出した
「人はナプキンをとろうとする・・・
だがナプキンをとる前にすることがあるはずだ・・・
そう、席に着くという事だ、私は元の世界という席を立った、
変わりにこの世界という席に着いた、つまり・・・“この席でナプキンをとる”・・・」
まさか、と思うと同時にあるいは、とも思える、
聖人の遺体を巡ったSBRレースでは奇跡及び運命じみた事が何度もあった
(遺体と遺体は引き合う、頭部であるルーシーに最も近かったのはDio・・・
いや、列車にそのまま乗っていたホット・パンツの可能性もある、
何れにせよ、頭部を確保した者は遅かれ早かれこの地に来る、あるいは俺が戻るか・・・)

確信に近い感情を抱いきながら大統領は眠った。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー