ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

トリステインで朝食を その③・四大魔法(魔法のルールは不吉)

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トリステインで朝食を その③・四大魔法(魔法のルールは不吉)

「ウメェー!」
「アギャギャギャウメー!」
「アギャギャオレニモクレー!」
「アギャギャギャギャ」
「ウンメェー!」
「ミンナオレニモクレヨー!」
シチューに群がっている姿はあまりに妖精らしくない。っていうかなんだか虫か
なにかみたいだ。だがシエスタはニコニコとしてその様子を見ている。
「おかわりもありますから。妖精さん、たくさん食べてくださいね!」
(自分で言うのもなんだが、妖精ってのはかなり苦しい言い訳だな・・・シエスタが
なにもいってこねーのが不思議なぐれーだ。・・・しかしシエスタの胸はスゲーな)
ミスタの見るところは変わらず、ニヤニヤしながらチラ見している。
「あ、おかわりですか?」
「ああ、頂くぜ。このシチュー、かなりの腕前だな。店が開けるぜ。」
「ふふふ、ありがとうございます」
「しかし、なんだか世話になりっぱなしだな、なんかできることはねーか?」
「そんな、結構です。お互い様ですし。それに、ミスタさんはミス・ヴァリエールの
お世話もあるんでしょう?」
その名前にミスタはケッ、という態度をとる。
「別にかまやしねーぜ!あいつ、メシもロクにくれねーしな」
「でも、やっぱり貴族様に逆らっちゃダメですよ。でも、そこまでおっしゃるなら、
昼食のときにでも食事の配膳を手伝っていただけますか?」
「引き受けたぜ!昼食の前に来る。・・・うまかったぜ、グラッツェ」
「おそまつさまでした」
笑顔のシエスタに礼を言って食器をさげると、ピストルズをつれて出て行く。
「またね、妖精さん」
「アギャギャギャギャギャ」
えせ妖精・・・もといピストルズに笑顔で挨拶するシエスタだった。

食堂の出口付近でルイズに見つけられる。出て行ったことにまたケチをつけ始めると
思っていたミスタは、
「そ、その、つ、次からはもうちょっとご飯増やしてあげるわ!感謝しなさい!」
と言うルイズの言葉に少々驚いたが、単なるきまぐれだろうと考え、
「感謝するぜー、『ご主人様』」
と投げやりに答えた。いざとなったらシエスタに頼れる。
「感謝の気持ちが足りないわ!」
「へーへー」
適当に受け流す。
またちょっと不機嫌になったルイズはほかの生徒たちにまじって教室に向かい、ミスタ
も後に続いた。

シュベルーズという教師に魔法についての基礎知識の授業を
受けていたミスタは青ざめていた。なぜか?もちろん魔法の系統の数が
『4つ』だったからだ。しかも、メイジの強さの指針であるクラスも、
『4つ』だというではないか。
(チクショオ!どういうことだ!ヨリにもよって『4』ってどーゆーことだ!
なんつー不吉な数なんだ・・・こうなりゃ、どれかの系統のメイジを全員暗殺すっか!)
ミスタはかなり思考を暴走させて床でガクブルしている。見かねたルイズが、
「ちょっと、どうしたの?顔色悪いわよ?」
と聞く。
「なんで『4』大系統なんだよッ!このオレに死ね!っつーのかッ!」
「?どういう意味?」
「知らねーのかッ!マヌケッ!『4つ』っていうのは縁ギが悪いんだ!
5つのものはいい!3つのものもいい!だが『4つ』のものはよくねえ!」

「なにふざけたこといってんのよっ!」
「そこの二人、静かに!ミス・ヴァリエール、ずいぶんおもしろい使い魔を
召喚したものですね」
注意されたことと笑いの波が広がったことでルイズは顔を赤くした。
「でも、こいつが・・・」
「ミス・ヴァリエール!どうやら、ずいぶんと余裕のようですね。では、『錬金』の
お手本をみせていただきましょうか」
どよめく室内。
「いやだああああ死にたくないいいいい」
「いいぞベイベー!爆発を起こすのはルイズだ!大爆発を起こすのはよく訓練された
ルイズだ!ホントゼロ魔の授業は地獄だぜ!フゥハハハーハァー」
錯乱している奴もいる。だが、それに意固地になったルイズは意を決した。
「はい!」
と叫ぶように言い、前へと出て行く。
教室内は一変して静まり返り、生徒は全員机の下へ。
「なんだ?おめーらなにやってやがる?そんな危険なのか?」
不審に思ったミスタだが、魔法に興味はあったのでもっとよく見ようと近づく。
と、机の下にいたキュルケが叫ぶ。
「前の机だッ!ミスタよけろォー!」
だが、すでに詠唱をしたルイズは杖を振り下ろしていた。
ドグォーン!とものすごい音を立ててルイズを中心に爆発が起き、ミスタは爆風の
あおりをモロに食らってブッ飛ばされ、壁に激突した。
(や・・・やはり最悪だった・・・縁起悪ィーぜ・・・『4』って数が出てきたら
いつもこーゆー目にあうんだ・・・)
その考えを最後にミスタは気絶した。


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