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■ガリアとは

」の舞台は、<Garia>(ガリア)と総称される地方である。
作中で登場する国々や地名――たとえば<Britannia><Preuzehn><Aragón>など、実在するこれらの名を見る限り、この<ガリア>は、我々の知る「ガリア」とそう違わない世界であると推測される。

つまり、アーベルジュが戦い抜けたこの世界は、我々の世界でいうヨーロッパと全く同じか、鏡像の関係にある世界と考えて差し支えないだろう。
このへん、あんまり深く考えると、本編の「黒の予言書」の世界観に引っかかってくるので、これ以上の言及は避けたい。まあ、ドナウ以西のヨーロッパ全土を舞台とした、架空のガリア軍記物と認識しておこう。


※ちなみに、「ガリア」を辞書で調べると、
――ローマ時代、ピレネー山脈とライン川の間のケルト人居住地域を呼んだラテン語の古地名。ほぼフランスの領域に当たる。ゴール。 (三省堂提供「大辞林 第二版」より)
とある。その通りカエサルの「ガリア戦記」は限定された地域が舞台だが、 「聖戦と死神」では、イベリア半島以西、ブリテン島、北イタリアまでもが舞台になる。



 

■いつ頃の話か

 正直言って、特定するのは難しい。
騎士道華やかりし頃の「中世ヨーロッパ」と、漠然と考える方がいいだろう。
我々の世界のお話ならば、宗教の変移を観察するのも一つの手だが、「聖戦と死神」には、はっきりと国際宗教を匂わす描写が登場しない。
強いて挙げれば、フランドル帝国軍がブリタニアに進軍したとき連呼している「邪教の使徒は根絶やしにしろ」 というスローガン。
そしてブリタニア王国の 革命王女Rose Guine Avalon(ローザ・ギネ・アヴァロン)が、その決起の時、国民を前に光の女神<Brigid>へ誓いを立てているシーンだ。
ブリギッドあるいはブリジッド神は、ケルト神話では火の女神である。後にイングランドを制圧したキリスト教会は、「邪教」ケルト神話の伝承を、遙かアイルランドの彼方へ駆逐してゆくが、ブリギッド信仰には手が出せず、聖ブリギッドとして教会の信仰体系に取り込んだ。
このあたりの描写から大雑把に考えると、 ブリタニアは大陸宗教に「帰依」しておらず、独自の神話を国民宗教として頂いていたようだ。 

 ところで、こうしてブリタニアを見ていると、ケルト神話とキリスト教が混在した形で複数の騎士物語を綴る世界、「アーサー王物語」をどうしても連想してしまう。ちょうど国もおなじだし、アヴァロンという響きもあり、何となく納得できそうな世界観ではある。
アーサー王のモデルといわれるローマ人総督アルトリウス(アルトリアでも可(;´Д`)は5~6世紀頃の人物だが、そこまで昔の話では無かろうから、カール大帝の活躍した8世紀あたりという線をひとつの候補に考えたい。
さらに時代を進めると、今度は十字軍のような聖俗一致の世界観になってしまうが、「聖戦」を「十字軍」に置き換えると、それも納得のいく時代である。イベリア半島にイスラム勢力がいないとなると、一四世紀も過ぎ、火砲がそろそろ出現する時代だ。中世の末期といってよい頃だが、これはこれで一つの候補であろう。


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ブリタニアばかり見てきたが、Flandre(フランドル)王国もぼやけている。国王のChildebert(キルデベルト)6世は、国号を神聖フランドル帝国としているが、この逸話のモデルとして真っ先に思いつくのは、神聖ローマ帝国だろう。イメージとしては、そこれそフランク王国のカール大帝が再興した西ローマ帝国がしっくりくる。教皇の絶対権を後ろ盾に持ちながら、世俗権は皇帝が有するという、独特の支配体制だ。
神聖フランドル帝国の最大版図はすさまじく、文字通り<ガリア>全土をほぼ攻略し尽くしている。まさにローマ帝国の再現。
後世(あるなら)の歴史好きの少年たちは、彗星のように現れ、嵐のように暴れ回った初代皇帝、聖キルデベルト6世の英雄譚を、目を輝かせて読み耽るに違いない。



■登場する国々・地名

 前項の考察により、このアーベルジュの戦いの舞台<ガリア>を、我々の知るヨーロッパ地理と同じと見なし、地図に大まかな予測をまとめてみた。


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地図がヘボイのは容赦頂きたい。これでも戦地図含めて作成に4時間かかっている( ゚Д゚)
さて、 ヨーロッパ地図で見てみると、これらの国々の位置関係は、現在の我々になじみのあるものとなる。
次頁にて、それらを一つずつ見ていきたい。

 

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