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ほぼろ島とナナツバコツブムシ


数日前の新聞の小さな写真で
  「ほぼろ島」という広島県の沖合いの無人島が
  1000万匹にものぼる小さな虫に
  食いつぶされようとしている
という記事を見た.

小さな虫は,ダンゴムシのような姿で
ナナツバコツブムシというらしい.
温暖化による海水温の上昇でプランクトンが増え,
それをえさに大量発生した虫が侵食をして,
島全体に無数のあながあいて,
島はあと100年ほどでなくなってしまうとのこと.

ナナツバコツブムシの1匹1匹は
それぞれ生まれて,
島を食べて,
必死に生きている.

それに対して自分といえば,
毎日がたいせつなものと知りながら,
何気なくすごしているけど,
ナナツバコツブムシの1匹と一緒で
日本を地球を食べてるだけかもしれない.
そんなことを思った.

むしろ,ナナツバコツブムシのように
地球を減らすほど食べ過ぎなくても十分生きてゆけるはずなのに
生まれたままをふつうに生きて,地球を食べてる.
まったく,自分の`虫'はなんて見上げた心の強さだろう.

だから嫌いだ.
けど,自分に弱い心が維持できるのだろうか.
いきなり変わるのは難しいから,
この`虫',ちょっとずつだましたい.







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