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涼宮ハルヒの経営Ⅱプロローグ

最終更新:

hiroki2008

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プロローグ


プロットを読み返していたら残っていた。なんで使わなかったのか分からない


 株式会社SOS団設立の当日から殺到した問い合わせの電話も、一日に数本かかる程度の緩やかなソフトランディングを迎え、残っていた各方面への挨拶状の送付が終わりを見せようやく安泰の兆しが見えてきた本日。午後六時の終業時刻はとっくに過ぎてサービス残業の域に達した九時ちょっと前、俺は椅子から立ち上がり、あ~あ今日もようやく一日が終わったななどと呟きながら石のように固まった腰をトントンと叩いて背伸びをした。

 社長のハルヒは秘書の古泉を従えての挨拶回り、新米経営者の顔出しは業界への礼儀だと五分ほど説教して無理やり行かせたのだが、なにもしないのに社長イスにじっと座って俺達の仕事に茶々を入れられるよりはマシだろうと社屋から俺が追い出した。
 朝比奈さんはバイトなので時間通りにタイムカードを押して退勤、長門はハカセくんを大学院の見学に連れて行きたいというので昼から退社、俺は仕事が終わったらマンションに寄ることになっている。
 ハルヒからは午後六時半頃メールが「直帰」のタイトルオンリーで来て、きっとコテコテのオッサン社長からセクハラまがいの冗談を飛ばされてイライラしているのだろう、電話をかけてきた古泉の困った様子の声でそのへんは軽く推測できた。
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