『DARKNESS・MANNER』 ◆1U9aQ7O4wM
「結局、あのポーキーの目的は分からないな。どんな目的でも許す事は出来ないけど」
天使は青い髪の女にそう言った。
「ええ……本当に、酷い事を」
天使は青い髪の女にそう言った。
「ええ……本当に、酷い事を」
学校の二階にピットと、シーダは転送され、偶然同じ教室内で合流した。
シーダは最初、ピットの翼を見て興奮、脱出は出来ないのかとか騒いでいた。(結局飛べないと聞いてがっかりはしていたが)
……こんな状況では無理は無いが。
シーダは最初、ピットの翼を見て興奮、脱出は出来ないのかとか騒いでいた。(結局飛べないと聞いてがっかりはしていたが)
……こんな状況では無理は無いが。
思い出すだけでもゾッとする、あの命の冒涜と取れる行動をとった少年、ポーキーを許すわけにはいかない。
二人の意見は合致し、まずは同じ事を考えている仲間を捜す事にしたのだった。
二人の意見は合致し、まずは同じ事を考えている仲間を捜す事にしたのだった。
二人は意気投合を出来る相手と会えて、かなり浮かれていたのだが、ピットがある事を思い出した。
「そういえばシーダ、君の支給品は?」
「え?」
考え事をしていて不意を突かれたのか、一瞬戸惑うシーダ。
「僕の武器は、剣だったんだけどさ」
「あ、私は……」
ザックを手元に持ち、中身を探る。 シーダの手が持ったのは悍ましいデザインの本。
「!」
「なんだい、これは……説明書は入っていないのかい?」
ピットに言われるまま、シーダは本についてきた紙を読み上げる。
「……エターナルダークネスの書、魔法の極意を後世に伝える為の本。ルーンをサークルに特定の順に配置する事で魔法を発動出来る」
「『永遠の闇の書』か……何だか、禍々しいな」
「スクロールって言う魔法の説明書もついてきて、それにルーンの配置が乗っているみたいね」
ピットは微妙な違和感を感じた。普通に本の使い方を語る、シーダ。
先程と比べるとかなり落ち着いている。
――まずピットは、それが気のせいだと、取り敢えず処理した。
「そういえばシーダ、君の支給品は?」
「え?」
考え事をしていて不意を突かれたのか、一瞬戸惑うシーダ。
「僕の武器は、剣だったんだけどさ」
「あ、私は……」
ザックを手元に持ち、中身を探る。 シーダの手が持ったのは悍ましいデザインの本。
「!」
「なんだい、これは……説明書は入っていないのかい?」
ピットに言われるまま、シーダは本についてきた紙を読み上げる。
「……エターナルダークネスの書、魔法の極意を後世に伝える為の本。ルーンをサークルに特定の順に配置する事で魔法を発動出来る」
「『永遠の闇の書』か……何だか、禍々しいな」
「スクロールって言う魔法の説明書もついてきて、それにルーンの配置が乗っているみたいね」
ピットは微妙な違和感を感じた。普通に本の使い方を語る、シーダ。
先程と比べるとかなり落ち着いている。
――まずピットは、それが気のせいだと、取り敢えず処理した。
「じゃあ、ピット」
「何だい?」
また情報交換が始まる。そうピットは思っただろう。単なる固定観念だろうか。
だが、シーダの口から出た言葉は全く予想外、否、予想すら出来る訳が無かった。
「さようなら」
「何だい?」
また情報交換が始まる。そうピットは思っただろう。単なる固定観念だろうか。
だが、シーダの口から出た言葉は全く予想外、否、予想すら出来る訳が無かった。
「さようなら」
住宅街は少し北のエリア12に存在する。
リュカは学校から出てから、校舎裏へ回った。
そもそも恐らく学校に居たのはリュカ、そして先程絞め殺したナナだけでは無いかもしれない。
だが今は住宅街に集まる――つまり、大した武器を持っていない又は戦う意志が無い参加者を狙って、その中に入り込んだ方が早い。
まずは強者は強者同士、潰しあっていれば良いのだ。ボニーも、クマトラも、ダスターも。
リュカは学校から出てから、校舎裏へ回った。
そもそも恐らく学校に居たのはリュカ、そして先程絞め殺したナナだけでは無いかもしれない。
だが今は住宅街に集まる――つまり、大した武器を持っていない又は戦う意志が無い参加者を狙って、その中に入り込んだ方が早い。
まずは強者は強者同士、潰しあっていれば良いのだ。ボニーも、クマトラも、ダスターも。
そうこうしている内に、リュカの近くには誰かが近づいてくる。
誰なのか。完全にゲームに乗った参加者か、それとも――
現れたのは見覚えのある防寒着。青と、色違いだが恐らく彼がナナが言っていた少年『ポポ』。
どう対応するかは事前に決めてはいたが、リュカが行動に移す前に何かが飛んできた。
「!」
リュカの左の二の腕に赤い筋が走る。
「……いきなり、何をするんだい?」
既に血がついていたのか、そのナイフは色の濃さの違いが見られる。当然、他の誰かとリュカの血。
ポポはゲームに乗ったと予測出来る。
だが、随分と正確性の無い攻撃。ナイフを使い慣れていないのだろうか。
そんなポポに対して軽く睨みつけるリュカ。
だが、ポポはそのリュカの表情を感じとれる精神ではなかった。
誰なのか。完全にゲームに乗った参加者か、それとも――
現れたのは見覚えのある防寒着。青と、色違いだが恐らく彼がナナが言っていた少年『ポポ』。
どう対応するかは事前に決めてはいたが、リュカが行動に移す前に何かが飛んできた。
「!」
リュカの左の二の腕に赤い筋が走る。
「……いきなり、何をするんだい?」
既に血がついていたのか、そのナイフは色の濃さの違いが見られる。当然、他の誰かとリュカの血。
ポポはゲームに乗ったと予測出来る。
だが、随分と正確性の無い攻撃。ナイフを使い慣れていないのだろうか。
そんなポポに対して軽く睨みつけるリュカ。
だが、ポポはそのリュカの表情を感じとれる精神ではなかった。
「!?」
常軌を逸した表情をした目の前のポポ。そして一瞬怯んだ隙を突かれた。
そのナイフが持たれた手がリュカに振り下ろされる――
「PK・カウンターα!」
常軌を逸した表情をした目の前のポポ。そして一瞬怯んだ隙を突かれた。
そのナイフが持たれた手がリュカに振り下ろされる――
「PK・カウンターα!」
激しい光と共に、ポポは紅いそれを撒き散らしながら、倒れる。
リュカが反撃のシールドを試みたのだ。結果、ポポはそのままリュカが受ける筈だった傷をポポ自身が受ける事になった。
リュカが反撃のシールドを試みたのだ。結果、ポポはそのままリュカが受ける筈だった傷をポポ自身が受ける事になった。
リュカは素早くポポの手から、その凶器を取ると首に勢いよく突き刺した。勢い、と言うか、故意にだが。
そしてナイフで人を殺す感触。ブジュッ、と嫌な音がすると、ポポの首からもみじを描くように血が噴き出る。
ナイフを押さえたままのリュカの右手が揺れず、妙に安定している事が不気味さを更にかき立てていた。
そしてナイフで人を殺す感触。ブジュッ、と嫌な音がすると、ポポの首からもみじを描くように血が噴き出る。
ナイフを押さえたままのリュカの右手が揺れず、妙に安定している事が不気味さを更にかき立てていた。
別にリュカが自分の意思とは、無関係で行った訳ではない。
これは、リュカが望んだ結果なのだ。
これは、リュカが望んだ結果なのだ。
「すぐに君の元にポポを送ってあげれたよ、ナナ」
だからと言って、リュカに満足感も偽善感もさらさら無い。
これは家族を取り戻す為の過程に過ぎないのだ。
だからと言って、リュカに満足感も偽善感もさらさら無い。
これは家族を取り戻す為の過程に過ぎないのだ。
ポポの食料、ナイフをザックに詰め終えたリュカは、立ち上がろうとした。
「うわあぁぁ!!」
「うわあぁぁ!!」
背後の学校の二階の窓ガラスが吹き飛び、悲鳴をあげながら何かが落ちてくる。
天使。
電撃を走らせ、白い羽を飛び散らせながら落ちる天使。
背中の翼で飛べよ。とリュカが思っている内に天使は地面に叩きつけられる。
そんな白い翼もボロボロになり、黒ずんだそれに似合う比喩表現はまさに、ロウで固められた翼を太陽にもぎ取られ、地に落とされた人――
天使。
電撃を走らせ、白い羽を飛び散らせながら落ちる天使。
背中の翼で飛べよ。とリュカが思っている内に天使は地面に叩きつけられる。
そんな白い翼もボロボロになり、黒ずんだそれに似合う比喩表現はまさに、ロウで固められた翼を太陽にもぎ取られ、地に落とされた人――
「レゴルモア、アントーポック、チャターガ」
天使に気をとられていたリュカに電撃の様なものが襲い掛かる。
PKサンダーか、そうは思った。だが実際は全くの別物だった事は自らの身で知った。
「ぐっ!?」
身体を走る衝撃。それは電撃なのだが、やはり何かがPKサンダーと異なっている。
天使に気をとられていたリュカに電撃の様なものが襲い掛かる。
PKサンダーか、そうは思った。だが実際は全くの別物だった事は自らの身で知った。
「ぐっ!?」
身体を走る衝撃。それは電撃なのだが、やはり何かがPKサンダーと異なっている。
「私は『選ばれし者』なのよ。やらなければならない事があるの。」
そう言いながら窓ガラスから体を覗かせた、リュカを見下げながら微笑む表情を取る青髪の女――
そう言いながら窓ガラスから体を覗かせた、リュカを見下げながら微笑む表情を取る青髪の女――
【一日目 朝 エリア7/H-4/校舎裏】
【名前:リュカ@MOTHER3
健康状態:全身に軽傷 左腕に軽い傷
武装:仮面の男の服@MOTHER3 リップステッキ@スマブラDX(残り回数14回)
所持品:支給品一式×3(ナナ、ポポの分含む) スティレット@FE蒼炎
現在位置:H-4/校舎裏
第一行動方針:目の前の女を対処する。
第二行動方針:住宅街に向かい、人を探す。
第三行動方針:集団の中に入り、共に行動する。
第四行動方針:自分と無関係な人は殺していく。
第五行動方針:ダスター、クマトラ、ボニーは他の誰かに殺してもらう。
基本行動方針:色々な人と協力(利用)し、優勝する。
最終行動方針:優勝して、母と兄とダスター達を蘇らせる。
】
健康状態:全身に軽傷 左腕に軽い傷
武装:仮面の男の服@MOTHER3 リップステッキ@スマブラDX(残り回数14回)
所持品:支給品一式×3(ナナ、ポポの分含む) スティレット@FE蒼炎
現在位置:H-4/校舎裏
第一行動方針:目の前の女を対処する。
第二行動方針:住宅街に向かい、人を探す。
第三行動方針:集団の中に入り、共に行動する。
第四行動方針:自分と無関係な人は殺していく。
第五行動方針:ダスター、クマトラ、ボニーは他の誰かに殺してもらう。
基本行動方針:色々な人と協力(利用)し、優勝する。
最終行動方針:優勝して、母と兄とダスター達を蘇らせる。
】
【名前:ピット(パルテナ)
健康状態:シーダのマジカル・アタックの衝撃、落下時の衝撃により重傷 気絶
武装:無し
所持品:支給品 鉄の剣@FEシリーズ
現在位置:H-4/校舎裏
基本行動方針:シーダにいきなり攻撃された為、思考が吹っ飛ぶ
備考:目覚めた後の行動方針は不明です。】
健康状態:シーダのマジカル・アタックの衝撃、落下時の衝撃により重傷 気絶
武装:無し
所持品:支給品 鉄の剣@FEシリーズ
現在位置:H-4/校舎裏
基本行動方針:シーダにいきなり攻撃された為、思考が吹っ飛ぶ
備考:目覚めた後の行動方針は不明です。】
【名前:シーダ@FE紋章
健康状態:狂気 自分は選ばれし者 (だと思い込んでいる) 色々勘違い状態 少々疲労
武装:エターナルダークネスの書@エターナルダークネス-招かれた13人
所持品:支給品一式
現在位置:H-4/二階教室
第一行動方針:まずは目の前の参加者を倒していく。
第二行動方針:マルスを捜す。
基本行動方針:優先して優勝する。又はマルスと脱出。
最終行動方針:優勝、又は脱出し、エンシャントの計画を阻止する(と思っている)
備考:エターナルダークネスの書はマイケルの章終了後の状態で、全てのルーン、コーデックス、スペル・スクロール、ポイントサークルが揃っています。】
健康状態:狂気 自分は選ばれし者 (だと思い込んでいる) 色々勘違い状態 少々疲労
武装:エターナルダークネスの書@エターナルダークネス-招かれた13人
所持品:支給品一式
現在位置:H-4/二階教室
第一行動方針:まずは目の前の参加者を倒していく。
第二行動方針:マルスを捜す。
基本行動方針:優先して優勝する。又はマルスと脱出。
最終行動方針:優勝、又は脱出し、エンシャントの計画を阻止する(と思っている)
備考:エターナルダークネスの書はマイケルの章終了後の状態で、全てのルーン、コーデックス、スペル・スクロール、ポイントサークルが揃っています。】
【ポポ@アイスクライマー】
【残り54人】
【残り54人】