nomad

涼宮ハルヒの経営I 5章

最終更新:

hiroki2008

- view
管理者のみ編集可
5章

ハカセくんが途中でいなくなったので削られたシーン
量子猫の冒頭



 仕事の帰り、駅前のケーキ屋でスイス風ケーキを買って長門のマンションを訪ねた。あいつはここ一週間ほど、ハカセくんを連れて筑波の高エネルギー研究施設に出向していた。ハカセくんに反物質の作り方を教えるとか言ってたが、俺にはよく分からん。今日帰ってくるはずなのだが。
 入り口でインターホンを押すと、いつものように無言の長門が自動ドアのロックを開けた。いないときはそのまま四桁のキーを押して、あらかじめもらった合鍵で入ることにしている。
 エレベータで上がって七階の踊り場から、七〇八号のドアが少しだけ開いているが見える。長門はいつも、俺が歩いてくるのをドアの前でじっと待っているのだ。
「よっ」
「……よ」
俺が手を振ると、長門はどっかの耳長星人がやるような長寿と繁栄のあいさつをした。
「おかえり。どうだった、筑波は」
「……わりと、静かな町」
「ハカセくんの勉強の進み具合はどうだ」
「……」
長門は首を傾け、ちょっとだけ笑った。あまり進んでないようだな。まあ、急がなくても時間はある。
記事メニュー
人気記事ランキング
目安箱バナー