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涼宮ハルヒの経営Ⅱキョンの城の生活

最終更新:

hiroki2008

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キョンの城の生活


本編のテーマとあまり関係なさそうなのでカットした



 ミサが終わると信徒たちは礼拝堂を出ていき、俺と助手くんは火を消して祭壇を片付けた。修道院ではロウソクの火は付けっぱなしだが、信心深きために火事になっては困るのでな。

 朝飯に呼ばれて大広間へ行くとすでに皆がテーブルに揃っていた。助手くんをはじめメイドさん、執事さん達は台所にあるテーブルで食べることになっているが、俺と長門は聖職者と医者扱いなので領主と一緒に飯を食うことになっている。ハルヒがいたら全員一緒に食べるべきだなどと言い出すかもしれんが、誰かが配膳をやらないと食えないし、まあイギリスは階級社会なのでな。

 城の朝飯はいたって質素だ。パンとエールかワイン、たまにオートミールのおかゆが出てくる。それもそのはずで、十時頃から始まる正餐が一日の食事のメインである。昼はだいたい二品か三品のコースで、ローストした肉を領主が大きなナイフで切り分ける。夜の食事は軽く一品だけ。じゃあ俺達がいつも食ってた豪華なディナーはなにかと言うと、あれは客が来たとき用の晩餐らしい。スプーンのみ、フォークはなし、ナイフは肉を切るときだけ、指でつまんで口に運び手はボールに入った水で洗う、一枚の皿を隣の席にいる人と共同で使う、などなど朝比奈さんに厳しく指導されるほど細かいマナーがあり、俺たちの無作法は客だから許されてたんだなあなどと反省している日々である。
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