最終回直前インタビュー

 (本スレ11より)

2008年8月31日、本日を持ってスパロボキャラ・バトルロワイアルは満三周年を迎え、
同時に本日23時、最終回が投下される予定となっている。
三年間の歴史に、ついに完結という名の終止符が打たれようとしている。
完結を迎えるにあたって、今回は参加者の一人、イングラム・プリスケン氏にその心境、
また本ロワにおける裏話などを存分に語ってもらった。

――いよいよスパロワも完結ですね。

イングラム(以下イ)「足掛け三年ですからね。よく続いたなと。
  いや正直ね、すぐdat落ちして打ち切りになるだろうと踏んでたんですよね、最初は(笑)
  まあ今だから言うけど、最初は僕乗り気じゃなかったんだよね」

――そうだったんですか?

イ「当時、ちょうど役者としても精神的にも行き詰まってた時期だったんです。
  いつの間にか外道・陰湿陰険の代名詞みたいな性格付けをされちゃって(笑)
  本当にやりたかった仕事は何なのか、自分でもわからなくなってて。
  当時はちょうど第3次αが発売された直後で、クォヴレー君の登場で話のキリもいいし、
  これを機に引退も考えていたんです。そこを同期のユーゼス君から頼まれまして。
  こんな企画があるから、出演してみない?ってね。
  まあすぐ終わるだろうと思ってたから、最初は軽い気持ちで挑んでた点も否定できませんけど、
  最初の戦闘シーンの撮影で、リュウセイ君やセレーナ君の演技を見て、僕も負けてられないなと。
  ドラマでの設定はデビュー当時の僕の性格に近づけられて、演じてて懐かしかったですね。
  今思えば、悩んでた僕に対する、ユーゼス君なりの気遣いだったのかもしれませんね」

――イングラムさんといえば、死亡の際のデッドエンドシュートですが。
  当時打ち切り寸前だったロワを復活させたとして、パロロワ界じゃ一つの伝説として残っています。

イ「なんか大袈裟なことになってますけど(笑)、僕はとにかく無我夢中でやっただけでね。
  あれはシチュエーションや、共演者の皆さんにも恵まれていたのが大きかったと思います。
  絡んでくれたガルドさんやラミア君も、僕の未熟な演技を支えてくれましたし。
  あと忘れちゃいけないのが、ファイナルステージに反応してくれたリュウセイ君達ね。
  彼らの反応があったからこそですね。僕達だけではあそこまで盛り上がらなかったんじゃないかと。
  あの回の出演者が皆一丸となって作品を作り上げようと……現場の熱意を感じましたね。
  それであの撮影の後、メインの出演者皆で集まって呑み会に行ったんですよ。
  僕の葬式と称して(笑)最後には花までいただいてね。
  まあ、その死んだ後も何故かちょくちょく出演してたりするんですけど(笑)」

――確かに、死後も絶大な存在感を保ち続けていました。

イ「終盤、クォヴレー君の身体を乗っ取って復活、という話も来てたんですけど、
  さすがにそれは辞退させていただきました。そういう出番を奪う真似はしたくなかったしね。
  ただ、その直後に来た真聖ラーゼフォンの役は……正直、驚きましたね」

――ユーゼスさんが変身した真聖ラーゼフォン(以下ユーゼフォン)は、
  イングラムさんが演じてられるんですね。

イ「そう、あのユーゼフォンを演じているのは、実はユーゼス君ではなく僕です(笑)
  ちょうどあの時期からグラビア撮影(お絵描き)の仕事も入るようになって、
  結果的に大好評で迎えられたんですけど……僕達的にはちょっと複雑でしたね。
  元々あれはユーゼス君の怪我による、その場しのぎの苦肉の策でもありましたし(※1)」

――ユーゼスさんの怪我は、関係者の間で大きな騒ぎになったと聞きます。

イ「256話の、クォヴレー君復活の回の時だっけ。
  あの戦闘シーンの撮影で、ヴァルシオン破壊時に脱出用転送装置の作動が遅れて。
  大変な騒ぎになりましたね。すぐにユーゼスは病院に運ばれて。
  幸い大きな怪我ではなかったんですけど、しばらく出演できなくなって。
  それで、一時的な代役として僕が再度出演することになったんですね。
  ファンの皆さんにはご心配をおかけしましたが、無事回復して、最終回には復帰する予定です。
  まあ今だからこうして笑って話せるけど、あの時はほんとに大変な騒ぎになってね。
  終盤で主演俳優不在って洒落にならないし。スタッフ出演者みんなして、
  関係者を片っ端からあたって代役できそうな人探しましたね。
  それでちょうど、アニロワ2ndに参加していた東方不敗さんが、共演のジャイアントロボの皆さんと
  コンタクトを取ってくれて。ジャイアントロボの皆さんとは我々もαの時に面識もありますし、
  代役要請の流れはスムーズに行われたと聞いています。こういうご縁もあるんだな、と。
  だからあのユーゼフォン降臨の回の時の仮面ユーゼスの中の人、あれ実はQボスさんなんだよね(笑)」

――そうだったんですか!?(笑)

イ「変身の時「ガイアー!」って間違えて叫んでNG出してたのが印象深いです(笑)
  あの人も相当なウルトラファンだったみたいだからね。
  ウルトラといえば、ゾフィーさんも本来一回限りの特別出演だったんですけど、
  そういった経緯のために、繋ぎとして急遽あの後の話にも出ていただいたんです」

――ゾフィーさんの登場も、大きな話題になりましたが。

イ「一回の出演で、反響が半端じゃなかったよね(笑)流石というか、存在感が桁違い。
  ちなみにあのユーゼフォン、企画段階では顔の部分がウルトラマンになる予定だったんです(笑)
  想像したらものすごいカオス(笑)」

――印象に残った共演者の方はいらっしゃいますか?

イ「そうですね、やはり大ベテランの剣鉄也さんと流竜馬さんのお二方ですね。
  あのC-1の一連の戦闘シーン、あれ全部お二人のアドリブなんですよ。
  台本には「鉄也のガイキングに致命傷を与えて、竜馬が死亡」としか書かれてないという。
  撮影シーン、たまたま生で見せていただいたんですが……あれはほんと凄かったね。
  ダイターンザンバーで火車カッターとか、鉄也さんの発想には監督もびっくりしてた。
  シャインスパークの掛け声もね、時間軸的に竜馬さんが叫べないからって、
  鉄也さんが気を利かせて叫んだそうで。それでシャインスパーク合戦になったと。
  ベテランのお二人の本気を見せてもらいました。
  まさかダイテツジンの中から真ゲッターが出てくるなんて、誰も思わなかった(笑)」

――あの真ゲッターもアドリブだったんですか!?(笑)

イ「そうなんだよ。竜馬さんが突然出してきたの。あの後、大道具の方が寝込んでましたからね(笑)
  ただあれが後の展開に響いたもんだから、後になって竜馬さんも苦笑してましたね。
  竜馬さんといえば、最近自分がリョウと呼ばれないことを寂しがってましたっけ。
  あと鉄也さんも、ホモネタに使われてるのを凄い嫌がってるんだよな。
  原作の役を誤解されると嘆いてるけど、それ以上に素のあの人、実はかなりの女好きで。
  ゼオラちゃんとかリオちゃんとか、自分が殺した女の子にも声かけまくってた(笑)
  それから、クォヴレー君は発狂シーンをものすごく楽しそうに演じてましたね。
  もうこんな機会まずくれないだろうって、思いっきりハメ外してたのが印象的です。
  あとはトウマ・カノウ君か。
  このお仕事で初めて会ったんですけど、素の彼はドラマが嘘のように物凄く内気で消極的でね。
  例の東方不敗死亡回、彼の事務所からクレームが来て一度リテイクになったんだよね。
  あれは仕方ないよな。あの首折られる一連のシーン、演技じゃなくて本当に発狂してたから(笑)
  OG外伝でも、本当は雷凰で戦闘要員としてサプライズ参戦する予定だったんですけど、
  あれがトラウマになって戦闘シーンの撮影が出来なくなったらしいです。
  結局、非戦闘キャラとしての参加に留まった、と。ちょっと可哀想だよね、あれは」

――そんな経緯が(笑)

イ「東方不敗さん、いろいろぶっちぎり過ぎなんですよ。
  あの人、前にも一人でヘルモーズ堕として怒られたことあったし(笑)
  あれが原因で、一時期ベターマンさんと一緒に干されてたことあったから(笑)」

イ「それから、今もまだ生存中の共演者の方々は……みんな印象深いですね。
  冥王こと木原マサキさんは、初期の頃から休みなく飛ばしてました。
  役者として確固とした自分を持っておられる方で、納得できないシーンがあれば
  納得いくまで監督や共演者の方と話し合うんですね。プロ意識が強くて。
  でも凄かったのはシュウ君殺害エピソードですか。あれ元々マサキさんが死亡する話だったんです。
  マサキさんをシュウ君が一方的に踏み台にして描写もなく殺すっていう、その台本が納得いかないって、
  シュウ君に掛け合ったそうですが、彼が受け入れなくて。
  頭に来たからってアドリブで返り討ちにしたという(笑)なかなか真似できませんよ、あれは。
  それと、フォルカ・アルバーグ君……
  最初の頃はエスカフローネ共々マイナー作品ということで負い目があったようで、
  いつも陰気で自殺しそうな顔してて(笑)、マイちゃんが必死で慰めてましたね。
  OG外伝でメジャー化してよかったと思いますよ。あれ以来出番も急激に増えましたし。
  あとはミオ・サスガちゃんだね。彼女、役と素がほとんど変わんないからね。
  ドラマ同様、撮影前も冗談とか言ってみんなの緊張を解してくれてました。
  特に初主演のユーゼスを、よく支えてくれましたね。
  元々、このロワが始まる前から仲が良かったそうで」

――意外な交友関係が。

イ「最初の頃のユーゼスがやたらネタっぽいアドリブ繰り返してたのは、絶対彼女の影響(笑)
  でも彼女のおかげでユーゼスも随分丸くなったと思いますよ。
  以前の彼なら、「それも私だ」なんてネタでも言わなかっただろうし。
  元々はαの汚点として、結構叩かれましたからね。彼、結構気にしてたし。
  あとは……誰でしたっけ、えーと」

――では最後になりますが、読み手の皆さんにコメントをお願いします。

イ「はい、三年間続きましたスパロワも、いよいよ完結を迎えます。
  フォルカ君に、ミオちゃんに、木原さんと、出演者一同最後に向けて頑張っています。
  そしてユーゼスも今日の本番までには必ず復帰して、最後を締めてくれると信じております。
  最終回、この三年間の全てを賭けて挑みます。どうぞご期待ください」

――本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年09月21日 07:56