時を越えて


何もない空間だけがあった。
闇もなく、よってその対極である光すらもない。
空ろな、密度の限りなく薄い、どこまでも広大であるだけの世界があった。
そこに人間がたった一人で放り込まれたらどうなるのか。
ほぼ間違いなく自我が崩壊する。
それは根源的な恐怖だ。
この広大で空虚すぎる世界では自分を確かめるすべがない。
何をしても、泣いても、叫んでも、力の限りを振るっても、この世界には何も変化を与えられない。
元から何も無いのだから当然だ。
だから何も変わらない。
何をしても何も変わらないなら、自分が存在する意味がない。
そのうちにこう思う。

――自分は元から存在していなかったんじゃないか、と。

だって、何をしても何も変わらないのだ。
息をする。
声を上げる。
自分を傷つける、そして血が流れる。
誰かが自分の行為に何らかの反応を示してくれるなら、自分がしたことを現実のこととして認識できる。
でも、それが分かるのは自分だけ。
何故ならここには自分しかいないのだから。
ならば自分が間違っていたら?
それらの行為が全て自分という存在の思い込みであるなら、そして実は自分自身がただの幻であったとしたら。
自分が実在しているという証拠はここにはない。
自分が幻だという証拠もここには無い。
ならば可能性は五分。
『我思うゆえに我あり』。
自分が自分自身を実在のものとして信じきれるのならば、それでいい。
それですむ問題だ。
だがここでは、その存在をを取り巻く世界があまりに広大で空ろすぎるのだ。
広すぎて、何も無さ過ぎて、自分自身の位置すらつかめない。
やがてこの圧倒的な世界の容量に、矮小な自我は押しつぶされる。
必要なのは世界に匹敵する自我だ。
文字通り、全世界を敵に回しても、逆に世界の全てを背負っても、引かず、媚びず、省みずに立ち向かえる絶対無敵の自我が必要だ。
大海の全ての海水の重さを浴びても砕けない。
深海の圧力にも耐えるダイヤモンドの固い意志が必要だ。
全宇宙を背負う者になると決意し、永遠の輪廻の中でも、全ての者達にことごとく否定されても、その理想を諦めなかったユーゼス。
そして修羅界と呼ばれるひとつの世界の全てを敵に回し、そして修羅王としてその未来を背負うことを決めたフォルカ。
魔装機神の操者は、世界の危機には全てを捨てて立ち向かわねばならない――その運命を受け入れたミオ。
地球圏より遠く離れた木星から世界を俯瞰し、未来のために重力に魂を縛られた者達の粛清と、人類そのものの革新が必要と考えたシロッコ。
もっとも彼は、自身が表舞台で道化になる覚悟が無かった分の疑問符がつくが。
では、このバトルロワイアルの舞台に残ったうちの最後の一人――――木原マサキはどうなのだろうか。

「ふん……ようやく最後の鬼札を切ったか、ユーゼス」

グランゾンのコックピットで呟いた、その声には恐れも混乱の色も感じない。
なんの変わりも無い。
彼にはこの世界から脱出できる算段がある。
それゆえに平然としていられるというのもあるのだろう。
だがそれだけではない。
元から木原マサキは世界がどうなろうと変わりは無い。

何故なら木原マサキは世界を必要としていない。
人類が宇宙へ飛び出すことにすら四苦八苦しているというのに、この男はそれを横目に異なる次元への道を開くことに成功してしまったのだから。
違う世界の存在を知ったマサキにとって、この世界は唯一無二ではない。
空も、海も、大地も、人も、塵ひとつ残さず消し飛ばせるのが木原マサキという人間だ。
そして自分の住む世界が無価値なら、滅ぼしてはならない理由など何も存在しない。

木原マサキは他人を必要としていない。
他人から彼自身に与えられたものなど何も無い。
愛、信頼、自身に足りない力。
そんなものが無くとも彼が不満を感じることなど無かったのだ。
ヒトの命、自分の命ですらクローン技術を使えば作り出すことができる。
他人がどうしても必要ならば利用すればよい。
取替えのきく道具を使うのと変わらない、ただそれだけのこと。
ゆえに自分を除く全ての人間は、せいぜい道具程度でしかないクズであると断じた。
やがてあまりに他人が無価値であるがゆえに、彼は自分自身をクローンで増殖し、それを相手に全世界を巻き込むゲームを始めたほどだ。
自分以外は敵にすらなりはしない――つまりそういうことだ。

木原マサキは世界も、そして自分以外の全てを必要としない存在だ。
果たしてそれを人間と呼べるものだろうか。
たとえ全てを滅ぼすという行為にも躊躇いなどありはしない。
世界がマサキにとって無価値な存在なら、それを滅ぼすのに部屋のゴミを処分するのと、どんな違いがあるというのか。
おそらくこの男は単純な思いつき程度で世界を滅ぼすことを躊躇わない。
そして全てを滅ぼし、何も無くなった世界を見たならば、何の感慨も無くこう言うのだ。


――――世界を滅ぼしたならどんな景色が見られるかと思ったが……こんなものか。


そう。きっと詰まらなそうに。

「茶番は……終わりだ」

だが、今の木原マサキにはどうしても倒さなければならない『敵』が存在する。
この世で唯一、マサキが価値を認めるもの。
それはマサキ自身だ。
自身のクローンによる、全世界を巻き込んだ、とっておきのゲーム。
その冥王計画において、マサキの予想を覆して彼を打ち破ったのは、もう一人の自分自身である秋津マサトの人格であった。
それはきっと木原マサキという存在にとって、それなりに満足できる結末だったに違いない。
秋津マサトも自分の用意した駒のひとつ。
そして何よりマサキを打ち破ったのは秋津マサトという名前の『自分』。
自分がその価値を認めるものの手によって敗れるなら、その結果も受け入れられる。
歪んだ形ではあるが、マサキにとってはそれなりの『悔いの無い終わり』であったことだろう。
ユーゼスによって『マサト』を消され、『マサキ』としての存在を利用されていなければ。
唯一の価値を認める自分自身を汚され、利用されたと知らなければ――――。

「オン・マケイ…………」

マサキはユーゼスを必ず殺さなくてはならない。
そうでなければ己自身が立ち行かない。
闘争の根幹だ。
敵を倒さなければ己になれない。
クズと断じた他人に利用されたままでいることなどあってはならない。
マサキが抱く唯一の人間らしい感情を、彼の――『木原マサキ』の造物主、ユーゼス・ゴッツォは与えることになった。
それは――――憎悪という名の感情だった。

「…………シヴァラヤ・ソワカ!!」

鍵となる言葉と同時に、グランゾンが光を放った。
マサキの内なるシュウ・シラカワの魂が共鳴する奇妙な感覚に顔を歪める。
だがそれもユーゼスを殺すことを思い浮かべれば耐えることは容易い。
この空間を破壊し、その壁の向こうにいる怨敵を討ち殺すことを考える。
たちまちに黒い喜びが内なる苦痛をかき消していく。
膨大なエネルギーが虚空を侵食する。
空間を切り裂くのではない。
空間そのものが力に耐え切れず崩壊していく。


「これが最後の切り札だ!さあ始めようかユーゼス――――!!」

   ◇  ◇  ◇


自分の手のひらを見つめていた。
ごつごつと節くれだった指は長年の鍛錬の証だ。
歪な拳ダコ。ざらついた皮膚。
小指からゆっくりと握りこんだ。
次に薬指、中指、人差し指と、一つ一つ丁寧に。
そして最後に親指をかぶせて拳をつくる。
ぎしり、と力を込めて。
己の不恰好な指の節。
それはまるでパズルのピースが合わさるように指の間を完璧に埋めていた。
この手を開いた形は不恰好で歪そのものだ。
だが握りこんだそれは、一目見ただけで、はじめからそれが正しい形だとすら思えるほどの完成形。
当然だ。
物心ついたころから拳を握り続け、来る日も来る日も強くなるためだけにソレを振るい続けた。
何のために強くなるのか。
それすら考える暇も無く、生きるために、強くなるために鍛え続けてきた。
最初からこうだったわけではない。
だが気づいたときにはこうだった。
もはや切り離すことなどできはしない。
この拳は俺そのもの。
この拳で修羅として生きてきた。
この拳で敵を倒し続けた。
この拳でかつての同胞たちに反逆した。
この拳でかつての王を打ち倒した。

この拳で何ができるのか。

俺は新しい王となり、新たな道を探すと決めた。
だが修羅は拳を捨てられない。
それは戦いを捨てるということだ。
おそらくそれは死ねというに等しい。
何より俺自身、この拳の他には驚くほど何も無い。
戦いだけに生きてきた、それを考えれば当然のこと。
数え切れぬ戦いがあった。
屍山血河を築き上げ、その犠牲と引き換えに生き延びてきた。
俺だけではなく、修羅とは皆そういうものだ。
だが、だからといって戦いのためだけに生きるのは絶対に間違っている。
己の世界すら滅ぼし、そして別の世界に移り、それでも戦い続ける。
その果てに待っているのは、繰り返されていく滅びでしかない。
判りきっている。
だがそういうふうにしか生きられない。
ならばせめて、その力を、傷つけ合い、滅ぼしあうこと以外に振るうことができればいい。
せめて、何かを守れるのならば――――。


『知った風な口を利くな、フォルカ・アルバーク……お前に何がわかる!?』


ラミアの言葉は俺の胸に小さな棘のように刺さり続けていた。
俺は、フォルカ・アルバークは、何も守れなかったのだ。
マイ・コバヤシ。
アクセル・アルマー。
そしてラミア・ラヴレス。
彼らだけではない。
俺には全ての元凶ユーゼスを倒せる力があった。
うぬぼれではなく、実際に一対一で追い詰めた。
あの男のために犠牲になった命を、全てとは言わない、だが少しでも多く救う方法はあったはずだ。
あまつさえ俺のせいで、彼らの魂をむざむざと奴の野望の生贄にしてしまった。
何が修羅王だ。
俺が王ならば、人々を導く存在でなければならないはずだ。
だが現実はどうだ。
誰かを救えたか。
誰かを導くことができたか。
この殺人遊戯の話だけではない。
これより以前の戦いでもそうだった。
フェルナンドを救えたか?
アルティスを救えたか?
アクセルを救えたか?
マイを救えたか?
ラミアを救えたか?
拳だけで何が救えた?
それで、そのザマで、一体、俺は、それでも、この戦いを、止めるなどと――――。


『――――そんな軽口が叩けるか!!お前はッ!!』


分かっている。
力では、拳だけでは人は救えない。
肩書きだけで修羅王を名乗ったところで、一朝一夕で中身が変わるはずも無い。
俺は未だ、人を導く王の器ではない。
ミオのような心と言葉で誰かを救うことはできない。
シロッコのような機転と知恵で誰かを導くことはできない。
今の俺にあるのはこの拳、この力だけだ。
だからこの全てを賭けてユーゼスを止める。

多くのものをこぼれ落としてきた――――だから、なんだ。

多くの者を傷つけて、斃し続けてきた――――だから、どうしたというのだ。

結局、守れず、救えず、みんなみんな死んでしまった――――だから、このまま逃げろとでも言うのか!!

フェルナンドの魂をあのままにして、マイやゾフィーに託された想いも何もかも踏みにじって、それで一体、何になる!

退くことはできない。
彼らのためにも。
今まで俺が打ち倒してきた数多の敵の死が無駄にならぬためにも。
何より俺自身が前へ進むためにも。




この拳で、傷つけるのではなく、大切なものを守る。




それは。それだけは。
どんなに取りこぼしても。どんなに血を流すことになっても。


絶対に間違っていないと――――信じている。

   ◇  ◇  ◇


決断の時だ。

戦うか、それとも逃げるか。
私としては元の世界に戻れるというのならば、それもやぶさかではない。
だが……私は自分の世界に今はそれほど執着を感じていなかった。
いっそ別の世界に行くというのも悪くはないのではないだろうか。
この世界に来てから出会った、あらゆる技術や出来事が私の好奇心を捉えて離さない。
生の感情というものを私は今まで正直、疎ましく思っていたものだ。
が、その感情から生まれるエネルギーの凄まじいまでの威力を、この目で見てしまった。
人の意志の力。
または魂とでもいうべき存在を。
その力はヒトの新たなる可能性と呼ぶにふさわしい輝きを持っていた。
そして、時間移動、空間転移、果ては次元移動といった、夢物語としか言えないような技術が確かに存在するという事実。
こんなものを見せられては、様々な違う世界に伝わる未知の技術を探求したいと願うのは技術者の端くれとして当然であろう。
もっともそんな考えが捨てきれないのは、今の地球圏の俗物どもにいささか辟易しているということもある。

フォルカ・アルバーク。
そして、ミオ・サスガ。

彼らは若く、そして強く、そして大きな可能性を秘めている。
私の世界ではなく、彼らと共に行き、彼らを導き、そして新たなる世界を。
それはかなり魅力的と思えるアイディアだった。
しかもこのチャンスを逃せば次は無いと間違いなく断言できる、文字通り千載一遇の機だ。
だが、それには大きな問題がある。

「どうやら、答えは聞くまでもない…………か」

ゾフィーの問いに答えるまでもなく、フォルカとミオの表情は決意に満ちている。
私は小さくため息をつくのを抑えられなかった。

「うん、あたしはユーゼスをこのままにしておけない。囚われた人たちの魂をあのままにしておくことなんてできない」
「俺も同じだ。そしてその他にも託された想いがある。それを果たさなければ……俺自身が納得できん」
やはり。
彼らがこういうであろうことは分かっていた。
このガンダリウム合金のように固い決意を崩すには、流石の私でもいささか骨が折れると言わざるを得ない。
だが、すでにそんな考えは私の中からも消えうせていた。

そう、何より私自身がこのまま元の世界に帰ったところで意味などないと考えている。

ユーゼス・ゴッツォ。
彼の知人?であるゾフィーの前で言うのは憚られるが、あのような俗物が地球どころか全ての並行世界を統べるなど断じて御免こうむるというものだ。
結局のところ、あの男は自分の野望――それ以外の全てを必要としていない。
あれだけの忠誠を誓ったラミアすら野望の生贄にしたというのだから。
このバトルロワイアルで散った多くの命を踏みにじり、今さら神となって正義を騙るというのだから。
お笑い種だ。
つまりユーゼスがいれば全てが解決する世界。
それは裏を返せばユーゼス一人だけがいれば、あとは必要のない世界。
その他の者は全てが生きる意味を失い、ユーゼスの奴隷に等しい存在となる。
私は人類には指導する絶対者が必要と考えていた。
だがそれはその者以外の他者によって選ばれるべきものではないだろうか。
そうでなくては人の歴史に現れた数多くの独裁者と何も変わらない。
大抵の者たちは、その存在すら知らずに一生を過ごすだろう。
だが知ってしまえばユーゼスを否定するに違いない。
最初は正しいかもしれない。
だが自分以外を信じられず、やがて身勝手な理由で他者を滅ぼしていくのだ。
いや、すでにそうなっている。このバトルロワイアルの真っ只中で。
そのような愚物が――そのようなことすら解らずして何が神だ。
ユーゼス。貴様は神は神でも全宇宙を、全並行世界を敵に回した悪神だ。
せめてその力に敬意を表して『神』と、そう呼んでやったことを有難く思うがいい。

「ならば――――私も行かねばなるまいな」

私は思案を終え、フォルカとミオに……なんだ、二人とも。
その意外そうな表情は。
「シロッコ……お前は元の世界に帰りたがっていたんじゃないのか」
「うん……あたしもちょっと意外かな……」

それはこっちの台詞だ。

「……君たちは現状を理解していないのか、それとも私を舐めているのか。少し考えれば解る筈だ。
 この私達を、元の世界から、ここに呼び寄せて殺し合いをさせた、ユーゼス・ゴッツォを、だ。
 放置して元の世界に帰ることを考えられる方がどうかしている!」

私は単語の一つ一つを区切るようにして、二人に強く言い聞かせた。
単純に考えて、また同じことを奴が繰り返さない保障がどこにあるのか。

「奴は我々を異なる世界、異なる時間から召還し、空間ごと閉じ込め、殺し合いを強制した。
 あれほどの技術を持っていれば、こんなことをせずとも大抵のことは可能だったはずだ。
 それでもあの男は神になるという俗物極まりない目的のためだけに私達を召還した。
 また――元の世界に帰っても同じように、今度は君たちの隣人にも害が及ぶやもしれんのだぞ?」
「シロッコ。それは――」
「フォルカにミオ。そしてゾフィーもだ。優先順位を確認しておくぞ。
 ユーゼスを殺してでも止める。それが最優先事項だ。救おうとするならばそれは勝手だ。
 だが奴を阻止できなければ全ての世界に害が及ぶ可能性がある。
 実際に召還されて殺し合いをさせられた君たちが、それはありえないなどとは言えないはずだ」
「――――っ」

言葉に詰まる二人に構わうことなく、私は休まず続ける。
ゾフィーは何も言おうとはしない。

「何をおいても奴を止めなくてはならない。あの馬鹿げた力をこのままにしていてはならない。
 あらゆる世界の人類に、いや生きとし生けるもの全てに逃げ場などない!」
「……わかっている」
「覚悟があるのかと聞いているのだよ――――フォルカ・アルバーク!ミオ・サスガ!」



「…………あるよ」




私の問いが途切れて数瞬。
小さく、だが強い声がした。
少女の声は凛と響く。
心に届く鋭さと、だが不快ではない穏やかさを感じる。

「魔装機神の操者は世界の危機が訪れれば、全てを捨てて戦わなければならない」

普通に考えればこんな小娘がこのように言っても世迷言としか思えないだろう。
だが私達は共に行動し、彼女が肝心なところで場違いな冗談を言うような人間ではないと知っている。

「私は……魂で感じてた。悪意の渦の中で、皆が泣いてる声を、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと――」

しかし何より、ミオ自身の言葉に力が溢れていた。
ニュータイプでなくとも、誰もがこの声には悲しみと怒りと、それを抑え込んで余りある強い意志を感じられたことだろう。

「絶対にあれをあのままにしちゃいけないんだ。だから…………行こう」

それが合図だった。
フォルカも、ミオもゾフィーへと向き直る。
ミオの機体が一歩前へ進む。
続いてフォルカ。
通信機越しで細かな表情までは定かでないが、その目はまっすぐに前を見つめる。
そして私も、まるで導かれるように従っていた。
それが皆のゾフィーへの答えだった。
何もない空間に光り輝く『ゲート』が現れ、代わりにゾフィーの姿は徐々に掻き消えていく。
この殺戮の全ての因果はあの向こうへと繋がっている。
どんな形であれ、あとわずかで全ての決着がつく。
私達は今、その終着点への一歩を踏み出した。


「君たちとユーゼスの運命に――――」


ゾフィーのその声は、私には最後まで聞き取ることができなかった。



【ミオ・サスガ搭乗機体:ブラックサレナ(劇場版機動戦艦ナデシコ)
パイロット状況:強い決意。首輪なし。
機体状況:EN中消費。装甲が少し破損。中のエステバリスカスタムのモーターが磨り減っているため、なにか影響があるかも
現在位置:次元の挟間
第一行動方針:ユーゼスを止める(やむ終えない場合は迷わず倒す)。
最終行動方針:ユーゼスの打倒。最後まで諦めず、皆のことを決して忘れず生きていく。
備考:ディス・アストラナガンの意思(らしきもの?)を、ある程度知覚できます
イングラムが知覚したことを、ミオもある程度知覚できる(霊魂特有の感覚など)
マサキの危険性を認識、また生存を確認】



【フォルカ・アルバーク搭乗機体:神化ヤルダバオト(バンプレストオリジナル)
パイロット状況:覚悟完了、首輪なし
機体状況:EN小消費
現在位置:次元の挟間
第一行動方針:ユーゼスを止める(やむ終えない場合は迷わず倒す)。
最終行動方針:殺し合いを止める。
備考1:フォルカは念動力を会得しました。
備考2:ソウルゲインはヤルダバオトの形に神化しました】



【パプテマス・シロッコ搭乗機体:ジ・O(機動戦士Zガンダム)
パイロット状況:軽度の打ち身(行動に支障はなし)、首輪なし
機体状況:右脚部消失。右隠し腕消失。ビームライフルをいくつか所持。
T-LINKセンサー装備。
グラビトンランチャー所持。ブライソード所持。もしかしたら他にもガメてるかも。
現在位置:次元の挟間
第一行動方針:ユーゼスを倒す
第二行動方針:マサキを排除
最終行動方針:ここから脱出する。倒すことが優先だが、できれば主催者の持つ力を得る。
補足行動方針:これが終わったら最高級紅茶を試す
(ミオと、まあフォルカとクォヴレーにも賞味させてやらなくもないな)
備考:マサキを危険視。ユウキ・ジェグナン厳選最高級紅茶葉(1回分)を所持】
 ※ゾフィーは力を使いきり消滅しました。

【現在位置/次元の狭間:三日目???】



【現在位置/ユートピア・ワールド3日目???】

【ゼスト(ユーゼス・ゴッツォ)=真聖ラーゼフォン(ラーゼフォン)
パイロット&機体状況:胸にカラータイマー装着。体に黒でウルトラマンモチーフのラインが入っている。
怪我は、ディス・アストラナガンを取り込んだ際完治しました。
第一行動方針:ネオ・グランゾンに対処
最終行動方針:ゼストの完成
備考:さまざまなことに関して、かなり悟りました。
備考:真聖ラーゼフォンの顔はユーゼスの素顔=イングラムの顔です】



【木原マサキ搭乗機体:ネオ・グランゾン(スーパーロボット大戦OG外伝)
機体状況:ネオ化。完全回復。
パイロット状態:ネオ化の影響で完治しています。
第一&最終行動方針:ユーゼスを殺す
備考:グランゾンのブラックボックスを解析(特異点についてはまだ把握していません)。
首輪を取り外しました。
首輪3つ保有。首輪100%解析済み。クォヴレーの失われた記憶に興味を抱いています。
機体と首輪のGPS機能が念動力によって作動していると知りました。ダイダルゲートの仕組みを知りました。
ユーゼスの目的を知りました。】





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第259話「PROMISED LAND 投下順 最終話「ファイナルバトルロワイアル
第259話「PROMISED LAND 時系列順 最終話「ファイナルバトルロワイアル

前回 登場人物追跡 次回
第259話「PROMISED LAND ミオ・サスガ 最終話「ファイナルバトルロワイアル
第259話「PROMISED LAND フォルカ・アルバーグ 最終話「ファイナルバトルロワイアル
第259話「PROMISED LAND パプテマス・シロッコ 最終話「ファイナルバトルロワイアル
第259話「PROMISED LAND 木原マサキ 最終話「ファイナルバトルロワイアル






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最終更新:2008年09月24日 01:09