孤島編書類翻訳 - pcadventure @ ウィキ

ストランド紙(1894年12月2日)
「今世紀を代表する嵐」
多くの人が「今世紀を代表する嵐」と呼ぶ、巨大な大嵐が
スコットランドとアイルランドの海岸を襲っている

この２週間で嵐は激しさを増し、政府職員達はこの嵐が
ますます激しくなっている事に、懸念を抱いている
嵐の目撃者達は、風が強くなり
12ｍ以上の高さの波を目撃したと伝えている

この嵐により、輸送への多大な損害や船員達の命が失われた
これまでに34艘の船が失われたと報告されており
この記事が新聞となる今でさえも
船員達が大荒れの悪天候と格闘しているため
何百人もの船員達の命が予断を許さない状態である

残念な事に、王室海軍省救助隊は現在の所
危険な状況のために、捜索隊を立ち上げる事を禁止されている
この嵐が止むまで、海で行方不明となった人達には
家へ帰る手立てが、幸運と神への信仰心しか無いのだ

彼らの一縷の望みとして、灯台の大半が今も稼動し続けている
灯台へ通ずる道は、大半が水没しており
灯台の居住者で、船員達の最後の頼みの綱である
燈台守達は、世間から切り離された状態にあるが
自分達の持ち場を勇敢にも守ろうとしている

女王陛下は、この海岸での危機について大臣達と緊急会議行い
同じような現象が、世界中で起こっている事が分かった
我々の海を攻撃している、この途方もない大嵐は
世界中の天候に影響を与えていると見られ
共鳴する暴風雨を他の場所でも作っている

ヨーロッパ大陸、アメリカ、アフリカ、そしてオセアニアからも
海の状況が悪化したという報告がなされている
何人かの学者達は、海岸線まわりの気流の勢いと方向が
周囲にある海洋の波に拡大した影響を及ぼしていると推測する
しかし同科学者達は、世界規模における
この種の影響の程度は小さいとしている

「フランス警察、早口で喋りたてる」
フランス警察がいつも遅すぎる事に疑いの余地は無い
我々が、いつも追っている、謎めいた泥棒A.L.との
追跡において、警察は重要な障害に突き当たった
被害者が、抜け目の無い泥棒へ賞賛を送ったのだ！
大金持ちで、著名な変わり者の女相続人は
最近、何億フランもするという宝石を盗まれた！
地元の警察は、この悪名高い泥棒を主な目標とし
彼女の財産を近くの監視下に置いた

昨夜、ぼんやりとした人影が壁をよじ上り
敷地を横切り住居に入っていくのが見られた
警察は、警察隊全員を増援として配置し
罠の入り口をキチンと閉めた
警察隊は、屋敷全体をパニックに陥れながら
女相続人の個室へ急行した
女相続人は、夜着姿で警察隊と対面し、
宝石の盗難が、たった今起こったと告げた

数分後（かなり長く経った後だが）、女相続人は
彼女が泥棒に、古くから彼女の部屋にある
秘密の通路を見せて、泥棒が巧みに警察を
避けて逃走したことを説明した
その通路は、近くの駅まで続いていた
ショックを受けた警察は、女相続人の屋敷で用意された
軽食を断り、一言も言わずに去った
この女相続人が、保険会社に対して、盗まれた宝石の価格を
支払うよう説得することには、間違い無く、軽食で出された
数個のクロワッサン以上の費用がかかるだろう

(超要約）３つの吐き出す口の真中から
雄羊に向かって30歩