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NO.16 船橋さんからの依頼


相も変わらず燦々と日が照りつける小笠原。
今日もこの地のリゾートへ遊びに来る者たちがいた。
キノウツン藩国の重鎮(というかこの国は参加者のほぼ全員が重鎮であった)、
船橋と高原鋼一郎の2人である。
今回は日々忙しく国務・護民官業務・旅行社業務をこなす船橋のために
彼の上司(?)、小笠原旅行社の社長である高原が手を貸し、
念願のACEとキャッキャウフフ☆をしに来たのだ。
……もっとも娯楽不足のためそれほど沢山にはACEを呼べないのが泣き所だったのだが。

そんな赤貧洗うが如しの彼らのもとへ現れた太陽の化身、
砂漠の国のオアシスに勝るとも劣らない南国の華。
今回のゲストACE、柱空歌&アララ・クランの登場である……!

GPO緑の章を遊んだことのある諸兄ならばおわかりであろうが、
柱空歌は周囲の人間からは地雷扱いをされている。
見た目は可憐で愛らしく、
花の妖精のような穏やかな雰囲気を持つ彼女が何故地雷なのか。
それは今回は伏せておく。(ヒント:ブレインハレルヤ)
何はともあれその場にやってきた空歌は、
地雷呼ばわりをした深澤でさえ鼻の下を伸ばすであろうほどの可愛らしさを備えていた。
ふんわりとした彼女の桃色の髪に合わせた桜色のワンピース。
そこから延びる手足は肌理細やかな白雪のよう、それを見る者の心を震わせた。
確かに出るべきところが出てはいないかもしれない。
しかし、そのようなことは些細なことである。
むしろ「だが、それがいい!」と開き直る危険人物をも量産しかねないほどの外見である。
キノウツン国にはACEとして無料で呼べる源がいるにもかかわらず、
この場に呼ばれていないのも納得がいくというものである。
「この貴重な姿を源などに見せるのはもったいない、むしろおまえは来るなややこしくなるから」
という情熱が書き手まで伝わってくるようである。

続いて登場するはアイドレス、特に小笠原リゾートが始まってから急に
(文字通り)露出が増したACE、アララ・クランである。
高原は小笠原のデモゲーム以来ずっと彼女に恋い焦がれていたようで、
ことあるごとに「お金を稼いでアララ先生にまた会うんだ」と叫ぶ姿が随所で目撃されていた。
さて念願叶って2人の前に現れたアララ。
前回の登場時は紐水着という漢の夢装備を身に纏い、多数の男たちを悩殺したが、
今回は正面から見る限り地味なワンピース、空歌のそれよりも落ち着いた色調で……
と思いきややはり彼女は彼女。
後ろは大胆にパックリと開け、背中から腰にかけてのラインは
「俺、今日から背中フェチになるよ」と色々道を踏み外しかねない者共を量産する勢いである。
高原鋼一郎:「あ、お疲れ様です。椅子準備しときました」
慣れた手つきでデッキチェアを準備する高原。
アララ:「あら、ありがと高原くん」
そういってアララは彼のあごのラインを指で艶めかしくなぞった。
前回のゲームで鼻血を垂れ流していた高原は、
やっぱり今日も鼻血が止まらないのであった……。

アララ・クランの過激な水着にやられてしまったのは男衆だけではなかったようで、
柱空歌もアララの椅子に座って
長く整った足を組み換え組み換えする仕草にショックを受けたのか、
我慢ができずに逃げ出してしまった。
詳しくはその場にいた人たちにしかわからないことであるが、
空歌のおそらく顔を真っ赤に火照らせ、慌てて逃げ出す様は
その手の(どの手の?)方々にはたまらなく愛おしいものである。
しかし和んでばかりもいられない。
慌てて走る少女はどこの世界でも大抵危ない目に会うものなのだ。
船橋は高原から飲み物を受け取りつつ、彼女を追った……のだがすぐに追いついた。

空歌はこけていた。頭から血を流しうずくまる少女空歌。
船橋:「大丈夫か?」
手を差し伸べる船橋。口調こそぶっきら棒だが、真剣に彼女を案じていた。
船橋:「けがしたのなら見せてみな。ちょっとした治療なら出来るから」
船橋は医者ではない。では何故治療をできるのか。
それは彼がシオネ・アラダの守り手だからである。
シオネ・アラダの守り手は医療行為もこなせる万能アイドレスなのだ……!
もっとも、Hな水着に照れて逃げ出し、こけて怪我をした女の子を治療した守り手は、
無名世界観広しといえども彼以外には見つからないだろう。
それを誇っていいのかどうかは判断に迷うところであるがー。
治療を続ける船橋。照れ照れする空歌。
彼女は男性に対する免疫が少々まだ足りないようである。
柱:「えー?」
柱:「あ。え。やだ……」
柱:「ひゃん……」
船橋:「いや、頭のけが治すのになぜそこまで照れるんだ」
柱:「だ、だめだよ。そ、それ駄目」
柱:「な、なんかヘン……」
頭が弱点なのだろうか(こう書くとなんだか酷い気もする)。
しかし見ているほうにとっては微笑ましい、もしくは羨ましいぞこの野郎、な光景だった。

高原鋼一郎:「えーとアララ…さんは何か飲みます?つまみは青春してる二人の姿くらいですが」
アララ:「あ、お酒ない?」
高原鋼一郎:「ビールとワインとあと簡単なカクテルくらいでしたら」
高原鋼一郎:「…日本酒と焼酎は買ってたかな」
アララ:「カクテルを。柑橘系の。キスみたいな味がするの」
高原鋼一郎:「へい。少々お待ちください」(別の箱から果物を出して絞る)
こちらの2人も楽しんでいるようあった。というか昼間からお酒ですかアララさーん
高原鋼一郎:「お待たせしました。スクリュードライバーです」
アララ:「へえ、ふぅん」「これが高原くんのキスの味かぁ」
目を細めて高原を見るアララ。お酒が回ってきたのか、非常に色っぽい。
高原鋼一郎:「ぐは、そう来ますか」
上機嫌になるアララ。
この前のデモゲームでは○○が○○○しちゃっているところを高原に見られているだけに、
今回は優位に立てて非常に得意げであった。
高原鋼一郎 :「(何かご機嫌だな…どうしたんだろ)」

治療もあらかた終わったあたりで、
空歌はとうとう堪え切れなくなり頭を冷やしに水へと飛び込んでいた。
息は荒く、顔は熟したリンゴのように真っ赤っかであった。
船橋:「…泳げたのか」
否、彼女はやはり彼女であった。
深い所へまでは泳いでいくことができずに浅瀬でうろうろするしかない空歌。
船橋:「あんまり沖には行くんじゃないぞー」
船橋:「泳ぎ方教えようか?」
声をかける船橋。中々に面倒見のいい男であった。
柱:「え。い、いいよう……」
船橋:「浮くことは出来るんだよな?」
……否、彼女はやはり彼女であった……。
溺れる空歌。さっきまで話していたと思ったらこれである。
慌てて腕を掴んで彼女の体を引き揚げ、抱えあげる船橋。
さすがは守り手といったところであろうか。
空歌は目を回している。というかアララの水着を見てから彼女の目はぐるぐるしっぱなしであった。
船橋:「なんで足がつくところでおぼれるかなー」
柱:「うえー」
柱:「あ。だ、大丈夫だから。船橋くん…… だ、大丈夫。大丈夫。あ」
盛大に水しぶきをあげ、再び彼女は水中へと消えた。
またも抱えあげる船橋。守り手とはいえ守りっぱなしで本当に役得……いやお疲れ様である。
船橋:「やっぱ浮くくらい出来るようになった方が良いんじゃないか?」
ゆっくりと空歌を水面に浮かべる船橋。
船橋:「力抜いてれば浮くぞ」
柱:「だ、大丈夫なのよ。ほんとに大丈夫なのよ」
船橋「ふつーは」
柱:「ただ、あせるとだめなだけで……で」
慌てると物事を失敗しやすい人はたくさんいるが、ここまでの人物はそうはいないだろう。
だが、それがいい!とまたしてもどこからか声が聞こえてくるようである。

高原鋼一郎:「あ、コップ空ですね。お代わり何か作りましょうか?」>アララ
気を利かせる高原。だが彼の行動を引き金に小笠原の海に異変が起こり始めるのだった。
アララ:「……え。なに?」
口調が変になるアララ。だが口調以上に目がおかしい、というか座っている。
アララ;「あによ。あんだっていってんの、よー」
高原鋼一郎:「いえ、飲み物が空なんで何か新しいのいりますか?」
アララ:「お水ー」
高原鋼一郎:「はいはい。少し待ってくださいね」(クーラーボックスから水を取り出す)
この男も中々によくできた男である。メイドの国出身者は面倒見がよくなるのだろうか。
アララ:「どうせオデットに男横取りされてますよ。勝ったのは一回だけよ、クランのみそっかすですよ」
アララ:「あーもー!」
何気に世界の謎的な要素も飛び出しつつ、彼女の暴走は止まらない。
高原鋼一郎:「いいじゃないすか。少なくとも俺はアララさんのとこにいますよ」
水を準備する高原。どさくさに紛れてそれは告白か!愛の告白なのかこの野郎!
勢いよく水を飲み干すアララ。実は彼女はお酒が弱いらしかった。
高原鋼一郎:あらゆる意味でなんと言う二番手気質…
高原鋼一郎:まあそこも大変魅力的!
同感である。
アララ:「どーせ負け犬ですよ。胸に栄養とられすぎましたー」
絡み酒が止まらないアララ。弱み見せまくりである。
高原鋼一郎:「勝ちたいなら最後に立ってればそれで勝ちですよ」
と言いながら水を注ぐ高原。恋愛相談なのか格闘勝負なのか、すごいアドバイスである。
身を乗り出し高原の腕に手を回すアララ。さらに額を高原の額に合わせる。
高原鋼一郎 :「ななななんすか」(心臓止まれ、いやとりあえず普通の速度になって!)
無茶な話である。なんとも羨まし……いや羨ましい……いややっぱり羨ましい……!
アララ:「う……」
高原鋼一郎 :「!」
大惨事になってしまった。詳しい描写は恐ろしくてとても私にはできない。
まあこれもある意味羨ましい……かもしれない……?

そんな中空歌・船橋ペアは泳ぎの(というか浮かぶ)練習を続けていた。
……もっとも、浮かぶ前に空歌が沈んでしまうので練習なのかは当人にしかわからないが。
船橋:「ほいほい」抱え上げる
柱:「ほんとに普通ならちゃんと泳げるのよ」
船橋:「なんでそんなに焦るかなー」
溺れかかっているのでそれどころではないが、息のあったコンビプレイのようである。
船橋:「まあいいか、そろそろ戻るか?」

20分後。
アララ(下向いて):「……ごめん」
柱:「洗濯、おわったよー」
落ち着いたのか、二人分の服を洗い終えた空歌。
確かに普通にやればちゃんと仕事はできるようである。
船橋:「お疲れさん」
高原鋼一郎:「いいですよ。それより大丈夫ですか」
アララ:「……」
アララ:「自分が嫌になった。ほんとうに駄目ね」
柱:「大丈夫ですよ。はい。私もあんまりうまくいかないけど……なんとかなってるし…」
……なんとかなってるのかな……?
高原鋼一郎:「…(そういうとこが好きですっていったら怒られるかな)」
怒られるというかいろいろな人が怒る気がするのは私だけではあるまい。
もっとも、今だけは彼のリゾートであるから、誰にも何も言う権利はない。
言いたいことがある人は、是非リゾートをご利用ください(CM)。
船橋:「酒飲んでリバースくらい気にせんでも」
アララ:「あんたなんかになぐさめられたくないわよ。この壮絶駄目人間」
ショックを受ける空歌。
……だが確かにお前が言うな感がそこはかとなく漂う慰めであった。
柱:「そ、そこまで言わないでも」
船橋:「いや、まあ気にすんな。酒飲んだ人の言うことなんか」
アララ:「うるさい!」
船橋:「あのな、お酒はほどほどにしなよ」
船橋:「楽しめなくなるような酒なら…」
そこまで言って蹴っ飛ばされる船橋。アララさんまだお酒が……いや、素か……?
柱:「船橋くん、大丈夫?」
そう言っていたいのいたいのとんでけーをする空歌。
うう、ダメな子だけど健気だよこの子は……。
同時にテレポートで逃走するアララ。
もう行き先も掴めぬまま終わってしまうのか?
と諦めかけたその時、高原に妙手が閃く。
高原鋼一郎:「船橋、全力で俺をぶん殴れ、そして一分して起きなかったら起こしてくれ」
高原鋼一郎:「時間が無い、今すぐやってくれ」
ドラッカーの特殊能力、予知夢で居場所を突き止めるという、なんとも荒っぽい作戦。
R18並に(?)グロテスクなシーンを見せまいと、空歌に後ろを向かせる船橋。
船橋:「どりゃあ!」
高原鋼一郎:「ゲハァ!」
予知夢で彼が見たものは、奇妙な形の岩の上でいじけるアララの姿だった。
これだけのヒントでは普通は居場所まではわからない。
しかし彼は高原鋼一郎。キノウツン小笠原旅行社の社長であり、
全てのリゾート記録に目を通している男である。
即座に過去のデータを洗い出し、見事に場所を特定することに成功する。
船橋:「おーい。そろそろ起きないと遅刻だぞー」
高原鋼一郎:「ふぉう!」
船橋:「おはよう」
高原鋼一郎:「おはよう、とりあえず沖合いにいるっぽいので泳いできます」
船橋:「いってこーい!」
高原にアララを任せ、空歌に浮き輪を渡す船橋。秘密兵器の登場である。
これで2人は残りの時間を楽しく水泳に費やせたことだろう。
今度は空歌も慌てることなく、素敵な時間を満喫できたに違いない……。

高原鋼一郎:「…よ、ようやく見つけました…」
岩場の上に佇むアララを見つけた高原。
高原鋼一郎:「あのですね、蹴っ飛ばしたり怒ったりしたのはちゃんと謝れば皆いいです。あと悲しかったら俺が聞き相手になりますから」
高原鋼一郎:「だから、あんまし自分で自分を傷つけんでください」
耳を押さえ、高原の言葉を拒むアララ。
人に弱みを見せるのが大嫌いな、彼女なりの最終防壁であった。
高原鋼一郎:「むー」
扱いに困る高原。迷った末、彼はアララをぎゅーと抱きしめた……!
高原鋼一郎:「聞きたくなくても言い続けますよ!」

……その後、2人は何を話し合ったのか、それは2人だけの秘密である……。


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