鋸星耀平@ビギナーズ王国様からのご依頼品

 お日様サンサン照らされる小笠原に今、一人の少女が立った。苦戦者続出と言われる小笠原。

 そんな現況を解決する為にやってきた新たなサポーターが彼女である。

 彼女は小笠原に降り立つとポケットに入れたメモ通りに学校へと向かった。

「な、なんか可愛らしい校舎ね……」

 彼女は校舎のど真ん中にあるニクキュウ時計を見つつも呟き、そして校舎の前に立つ一人の男を見つけた。

 その男はメガネを光らせると彼女へと問いかけた。

「おまえが鋸山か?」

 男の物言いに鋸山信児、通称のこはカッチーンとなりつつも、返答した。

「そーだけど、あんたダレ?」

 男はフっと笑うと答えた。

「同僚だ」



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「おはようー」

「おはようー」

 のこのお仕事は小笠原苦戦者へのサポートである。その為、いつ仕事をするかわからない。そんな時の為に小笠原の学校に通い、日々ACE達と交流するのも大切なお仕事なのである。

「のこー、今日あんたがもって行くんだよね? はい、これ」

「うん。わかった。任しといて」

 そんな小笠原の学校に毎日通えない者もいる。その一人がのこと同じクラスメイトである城島月子である。おっとりとしていながらも優しい性格からか、クラスの中でも皆と仲がよい。
 身体が弱いらしく、ちょくちょく学校を休み、心配した女子有志が授業のノートを家にまで持っていくのだが、かっこいい兄がいるという事で誰がノートを持っていくかで争奪戦が起こる事もある。
 しかし、今回は検査入院ということで病院へ行っている。そうなるとかならず兄と会えるというわけでもないので、自然と持っていく人間が限られてくる。のこは、そんな時は自分が持っていくようにしていた。サポートの仕事もあるが、ほっておけない……そんな風に思ったのだ。

 月子と自分が似ている……そんな風に思ったのかもしれない。

 彼女は皆と仲が良い、が特に親しい友人グループがいるというわけでもなかった。また、自ら親しい人を増やそうという意識もないような気がする。そんな所がなんとなく、自分と似ているような気がし、のこはちょくちょくノートを持っていく役割を受け持っていた。

 小笠原の病院は人手が足りない。それは観光地だからなのか、それとも島だから、いずれにしても観光に来た人が病院を訪れて、いつのまにか病院スタッフとして働くような事もあるぐらいう人手が足りないのであった。

 月子の病室はそんな中でも少し大きめの個室であった。部屋の中にはお花とバナナが置いてあり、本も何冊か置いてある。

「こんにちわー、月子ちゃん、様子はどう?」

「あ、のこちゃん」

 病室で静かに本を読んでいた月子はのこの顔を見ると微笑んだ。

「すごいじゃん、個室って」

「……うん、部屋がたまたま空いてたんだって」

「ふぅん……」

 部屋には花が飾られており、棚にはぬいぐるみと本の山、そしてバナナが置かれていた。

「この本は?」

「うん、先生にもらった絵本。検査入院といっても時間がかかるから……」

「へー、あ、月子ちゃん、これ」

 のこはそういうと、カバンの中から今日の分のノートの写しを取り出して、月子に手渡した。

「ありがとう。のこちゃん」

「入院って話だけど、大丈夫なの?」

 ちょくちょく学校を休む月子……話によるとちょくちょく入院しているらしいので、検査入院でも入院になったりしないか? とのこは心配になったのである。

「うん、大丈夫だよ。今日は体調悪くないから……」

 なんとなく寂しそうに笑う月子。なぜ寂しそうなのか? とのこは言いたくもなったが、雰囲気がそれを拒否してるような気がしたので別の話題を振ることにした。

「そっか……入院終わったらみんなでパーっとどっかに遊びに行かない?」

「うん、そうだね」

 月子は相変わらず少し寂しそうである。

 のこは楽しませれるモノを急いで頭の中で考える……体育祭はダメだし、えーっと……。

「えっと、そう、花火大会なんかどう?」

 のこの言葉を聞いた月子は何かを思い出すように微笑んだ。

「花火大会ならこの前に行ったよ? 綺麗だった……」

 さっきまでとはどこか違う微笑みにのこはなんとなく嬉しく思った。ムリをしていない笑顔に見えたのである。

「花火、綺麗だもんねー。花火大会とかお祭りとかもそのうちまたあるだろうし、今度一緒に行こ!」

「うん、そうだね。お祭り……この前行けなかったし……」

 月子はそう言うとヌイグルミを見つめた。

「大丈夫、また今度いけばいいよ、ね?」

「そうだね、うん、ありがとうのこちゃん」


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 ある日、のこはプリントを見つつも学校へと向かった。

「さーってっと、今日は新人君かぁ」

 プリントには小笠原にリゾートとしてやってくる人がリスト化されている。小笠原苦戦者を助ける為に志願したのこの仕事はいつ始まるかわからない。仕事の相棒がリスト化してくれたので楽だが、いつでも動けるようにしておかないとどうなるかわからない仕事である、特に最近は初小笠原で失敗する者も多いので要注意である。

「えーっと、呼び出すACEは……月子ちゃん!?」

 ンーっと考えて、なんとなく大丈夫かなぁっと心配するのこ。

「一応、最初から見といた方がいいかなぁ……」

 特に今日は検査入院後の初の月子の登校日である。

「……んー、大丈夫かなぁ」

 なんとなく不安になりつつも、のこは学校への道を歩むのであった。 

 のこが学校に入るといつ見かけない男の子を見つけた。

「ははーん、あの子が今日の参加者ね。えーっと星青玉くんね」

 ひとまずいつ動くかわからない……なので、のこはまぁのんびり授業を受けつつも様子を見る事にしたのである。


 キーンコーンカーンコーン



「ねぇ、のこー、今日の掃除当番変わってくれない? ちょっと新作のCD買いたくてさー」

「もー、しょうがないなぁ、今回だけだよ?」

 のこはそう言うと玄関の上にあるポカポカベランダの掃除を始めた。

「んー、いい天気だよねぇ」

 お日様がポカポカと気持ち良く、のこはなんだか気持ちが良くなり、海の方を見た。

「風も気持ち……ん?」

 学校の玄関から出てすごい勢いで走っていく黒髪の少女が見えた。

「あれ? 月子ちゃ……ん?」

 月子ちゃんが走っていく……ああ、元気になったのかな?

「って違う! あ、れ? もしかして星青玉くんのせい?」

 走り出していく要因……それしか心当たりはなかった……。

 こうしてのこの第一回目のお仕事が始まった……。



/*/


 昼休みになると星青玉くんは教室を出て行った。なんだろう? てっきりこの時間に月子ちゃんに話しかけるのかと思ったが……昨日と同じく、放課後勝負?

 のこはそんな風に思いつつもお昼のパンを食べていた。昨日の話は友達から聞いていたので場合によっては月子を助ける為に……じゃない、仕事として星青玉くんを助けなければならないのである。

「んー、どうする気なのかなー」


 ガラララ!


 教室のドアが開いたかと思うと星青玉くんがドカドカとやってきた。

「あの……その昨日は警戒させちゃってごめん。お詫びにバナナ持ってきました」

「あ、いえ。えーと、もらえません。ごめんなさい」

「んー、じゃあー一本ならどう?」

 そこまで会話を聞いていた鋸はハァっと溜息をつくと、月子が困り果てている姿を見てムカムカしてきた。

「もう、月子ちゃん、困ってるじゃない」

 のこは隣で様子を見ていた女友達と目でアイコンタクト。すると友達は頷き、颯爽と月子を助ける為にグループ五人総勢で月子救出作戦に赴いた。

「さてっと」

 のこは月子が友達達と一緒に教室から出て行くのを確認すると、ドカドカと音を立てて星青玉の元へと歩んでいった。

「ちょっと! なんでこまらせてんのよ!」

「あーもうしんじらんない!なんで男子はこうなの!」

 サポートキャラとわからないように、本当に怒っているんだぞをアピールする為にのこは大げさに怒った。怒られた青星玉は子犬のように小さくなった。

「悪気はなかったんだけど……ねぇ……」

 顔を下に向け、体を縮ませてガックリと肩を落とす青星玉。

「おっしゃる通り…… 恥かきついでにすいません、僕どうしたら良いと思います?」

 うん、前向きだ。突撃するだけしかないわけではない……あと、子犬のように見つめてくるのはちょっと……そう卑怯だ。などと思った事を顔にまったく出さずにのこは大げさに溜息をついた。

「わかってないなぁ……ちょっときなさい」

 のこは青星玉を連れて教室を出た。チラリと月子の姿が見えた。

そっちは任せたよわが友よ……

 などと思いつつも、ひとまず屋上がベストかな? と思い、青星玉を促さそうと後ろを見るとなんだかつらそうな横顔が見えた。とても後悔してそうなその顔が印象的であったが、のこは頭をブンブンと振ると一声かけた。

「ちょっと、行くよ?」

「は、はい」

 小笠原分校の屋上はお日様に照らされてポカポカ陽気であった。そんなポカポカ陽気をよそに、のこは屋上に上がってくると周りに人がいないのを確認し、怒っているように見えるように強めに声を荒げた。

「あのね。星青玉くん」

「はい……」

 青星玉は頭を下に向けており、随分と反省しているように見えた。少しかわいそうにも思ったが、のこはそのまま厳しくいく事にした。

「あんまり知らない人に、ああいうのやって仲良くなれるわけないでしょ?」

「そうですね……浅はかでした……というはいいものの他の手が思いつかなかったんです。共通の知り合いとかもいないし……」

 なんだか今にも泣きそうな声である。顔を下に向けているので表情は見えないが、随分とへこんでいるのが目に見えた。

 のこはもう、仕方ないなぁっと思いつつもほんの少しだけ声を和らげて言った。

「もっと時間かければいいじゃない。バカじゃないの」

 のこはそう言うと励ますように星青玉の肩に手を置いた。なんとなくこういう不器用な人ってのには好感がもてる。

「とにかく、月子ちゃん、ただでさえ進級危ないから、注意してよね」

 月子の心配もそうであるが、この男の子も心配だなぁっとのこは思いつつも突撃を戒めるように注意した。

「はい……すいません。……あの、城島さんに謝りたいんだけど」

 星青玉は顔を上げ、のこを見つめた。

「んー」

 なんとなく、気恥ずかしくなり、横を見て何か考えてるように見えるように顔をしかめた。

「分かった。私がどうにかするから、放課後になったらまってて」

「はい、……すいません、ありがとう」

 頼られているのは悪くないが、なんとなく気にいらない気がする……。理由はわからないが、何か釈然としない……。

 のこはそんな風に思いつつも、相手に気合を入れる為に星青玉の背中を叩いた。

「ま、がんばりなさい」

「はい」

 星青玉の目が良い人だーと訴えるようにウルウルとのこを見つめている。悪いヤツじゃないし、むしろイイヤツなんだけど、何か気に入らない……のこはそんな事を思いつつも準備の為に屋上を後にした。



 昼一番目の授業が終わり、休み時間になるとのこは月子の方へと近づいた。サポートのお仕事の始まりである。

「ねぇ、月子ちゃん」

「あら、どうしたののこちゃん?」

 月子はちょうど、次の授業の準備をしている所であった。のこはひとまず話し込む為に前の席の椅子を拝借した。

「月子ちゃん、さっきの星青玉くんの事なんだけど」

「……うん」

「あいつも悪気があってやったわけじゃないから許してやってほしいの。さっきは緊張してて目グルグル回してただけで普段はもうちょっといいヤツなのよ」

 ひとまず謝らせる事が大事なのでのこは手をクルクル回して大げさに表現した。月子はそんなのこの動きに微笑みつつも答えた。

「うん、さっきはちょっとビックリした……」

「あーでね。もう一度ちゃんと謝りたいらしいんだけど、付き合ってくれない? 今度は私もいるから変な事したら殴るし」

 拳をブンっと振るのこ。月子は目を大きく開けて言った。

「のこちゃん、殴るのはどうかと思うけど……」

 星青玉を助けるような言葉になんとなく面白くないように感じつつものこは話を続けた。

「んー、まぁそれはともかく……もう一回会ってやってくれない?」

「うん、それはいいけど」

/*/

 舞台は放課後の屋上、夕方近くで真っ赤な空。


 シチュエーションも考えつつのこがセッティングした場所はそんな学校の屋上であった。

 カチコチに固まっている星青玉の顔を見て、今度は突撃しないでよと思いつつものこは声をかけた。

「さあ。星青玉くん」

「はい!……城島さん、申し訳ありませんでした!」

 星青玉は勢いよく頭を下げた。素直な所がこの人の良い所かも……などとのこはなんとなく思った。

「い、いえ」

 月子の言葉にハっとなったのこは星青玉の言葉を補足するように付け加えた。

「驚かせてごめんねって」

 そんな言葉に反応したのか。星青玉も少しだけ落ち着き、言葉を紡いだ。

「人と初めて話すって状況、なれてなくて、その、うまく言えないんですが、城島さんを恐がらせてしまいました。ごめんなさい!」

 頭を下げたままなので、表情を伺う事はできないが、それでもすまなそうな顔がのこの頭の中に浮かんできた。

「あ。えっと」

 月子は少し言葉につまると、勇気を出すように言葉を続けた。

「私も臆病で……すみません」

 のこはなんとなく複雑な気持ちになっている事を無視するかのように大きな声を出した。

「よし! 仲直り!」

 顔を上げた星青玉はのこの方へと泣いたような笑顔を向けた。顔にはのこへの感謝の気持ちが溢れており、良い人だ光線に怯み、そして悔しくなったのこは慌てて顔をそらした。


 が、すぐに、それどころじゃない事に気づき、のこは二人をリードするように言った。

「じゃ、帰ろうか。皆一緒の方向だよね」

「は、はい」

 星青玉が元気よく頷くと、つられるように月子も頷いた。のこは一緒に帰る為に先導するように屋上から出た。ついてくる二人。
 まず、教室に戻り、カバンを回収、玄関へと向かい、外へ出る。移動の際にまた突撃しないように二人をサポートする為にのこは二人の間を歩くようにした。

「……?」

 あれ? サポートなのになんで私、二人の間に位置してるんだろ? 別に月子ちゃんの横でもいいんじゃない?

 と思いつつも何となく星青玉の顔を見ると相手も自分の顔を見てた。

「……!」

 ジっと見つめてくるその顔がとても真面目に見え、そしてその顔から目線を外せないのこ。
そんなのこの様子に気づく事もなく、星青玉はのこにだけ聞こえるように小声を出した。

「ありがとうございます」

 その瞬間、のこは目の前にある顔に物凄く腹が立った。

 なぜ腹が立ったのかはわからないが、わからない事、相手がわかってない事がとても悔しくカンジ、にらみつけた。

「まだはやいわよ。バカ」

 それでも自分はサポートのお仕事をしているという事を頭に相手がまた突撃しないように注意をした。

「そうでしたー」

 なんとなくしょげる星青玉にのこはうーっと小さく唸った。なんか色んな意味でその表情はズルい……と心の中で小さく呟く。

 そんな二人の様子をどう取ったのか月子は朗らかに言った。

「のこちゃんと仲いいんだね」

 その瞬間、のこは自分がサポートの為にココにいるのだと強く意識しつつも反射的に答えた。

「誰が!」

 また、星青玉も反射的に気づいて言葉をはっしていた。

「はっ!?そ、そういえば、まだお名前を伺っていなかった!?」

 のこはそんな星青玉の言葉に自分に関心がない。

 当たり前だサポートキャラだもん。


 そもそも星青玉くんは月子ちゃんに会いにきているんだよ? とか、思考をグルグルさせ、そして自分の気持ちに気づき、自分でも自覚するぐらい顔が赤くなってきた。


「鋸山信児!」

「し、しつれいしましたー!」

 叫び声になんとなく敬礼した星青玉を見てなんとなく悲しくなりつつも自分の領分を思い出し、声を出しつつ二人を先行するようにのこは歩き出した。

「のぶこいうのはだっさいけど、名前だししょうがないし」

 何かしゃべっていないと顔がますます赤くなるように感じた。

「いいからいこう。ああ、イライラする」

 のこはズイズイと先に進んだ。あー、私、何やってんだろ? もっと冷静にならないと……恋なんかしても仕方ないんだから……



 のこはそんな風に思いつつも後ろの状況が怖くて振り向くことができなかった。



ぱろでぃもぉど 第一話「出会いは突然に」

N:チャイムが、キンコンなっています。

星青玉:チャイムがなるからかーえろー
    そうだ、月子さんの姿は見えますか?

N:ひさしぶりの学校に疲れたか、月子は席で立ち上がりもせず、ほぅ、と息を吐きました。

星青玉:勢いよく飛び出して声をかけます
   「こんにちはー、あの、はじめまして。城島月子嬢……ですよね?」
   手にはバラを持ってます。

N:月子はびっくりして顔をあげた。
  貴方を見た。

月子:「こ、こんにちは」

N:声がうわずっている

星青玉:「あー、びっくりさせちゃってすいません。僕は星青玉と言うものですw」

月子:「すみません」

星青玉:「いえいえ」
   「前から、あなたとお笑いコンビをしてみたいなーと思ってて。良かったら一緒に帰りませんか?」


月子:「コンビ……相方ですか? ……おじいちゃん臭くてすみません」

N:月子は恥ずかしがっているようだ。

月子:「ええと」

N:何か考えている。

星青玉:(PL発言……光太郎とコンビ組みたいのかなぁ)

月子:「えっと、帰るのは少し。その、ごめんなさいっ」

N:月子はあわてて帰った。
  貴方は一人残された。

星青玉:うっw 追いかけますw

N:月子は貴方を見て、全力で走って逃げた。
  コンビにスカウトされるのをおびえてた。

星青玉:うーん、困ったw とりあえず追いかけるのをやめます

N:ええ。
  その日はそれで終わりました。

/*/

N:さて、困ったぞ。どうします?
  次の日からはじめられますが、どんな風にスカウトをしかけよう・・・

星青玉:えーっと、取りあえず購買部でバナナ買って昨日の事を謝りに行きます。
    昼休みとかで良いですか?

N:ええ。
   いいですよ

/*/

N:翌日。
  3にゃんにゃんでバナナを買いました。意外に高い

星青玉:高いw
   「さてと、いきなり行っても逃げられそうだけど……まー突撃あるのみか」

N:バナナ買うせいで少し遅れた。
  残りの昼休みは20分だ。
  教室に戻った。

星青玉:マイコンビの月子はいますか?

N:ええ。
  席で小さなお弁当をようやく食べ終わるくらいだ

星青玉:
声をかけてみます
「あの……その昨日は警戒させちゃってごめん。お詫びにバナナ持ってきました」
「好きだと風の噂で聞いたので……これで一発ギャグしませんか?」

N:月子はびびった。

月子:「あ、いえ。えーと、もらえません。ごめんなさい ギャグもごめんなさい」

星青玉:そらそーだろうなぁ(汗

星青玉:「んー、じゃあーコンビ組まない?」
    房から一本ちぎって差し出してみます

月子:「コンビのはなしじゃなくていえ、その」

N:月子はどう話そうか困ってる。

星青玉:「あー、そっか……ごめんもしかしてお笑い……興味ない?」

N:月子は下を向いた。

月子:「そうじゃなくて」

星青玉:「う~ん?困った」

N:周囲は月子とあなたのやり取りを見ている。

星青玉:ぐはっ!?

N:あ。女子連が出てきたぞ。
  月子をかばってさらっていった。

気のつよそうなのが貴方をにらんでいる。


娘:「ちょっと! なんでいきなりコンビ組もうとかいって困らせてんのよ!」
「あーもうしんじらんない!なんで男子はこう要領がきかないの!」

星青玉:「悪気はなかったんだけど……ねぇ……」
    「おっしゃる通り……orz 恥かきついでにすいません、僕どうしたら良いと思います?」

N:娘は盛大に分かってないなあとため息をつくと、貴方を連れて外に出た。
  ちらりと見ると月子は女子連からなぐさめられていた。

星青玉:うぐっ(汗 

/*/

N:屋上です。
  月子でもなんでもない子と二人で、がっかりです。

娘:「あのね。星青玉くん」

星青玉:「はい……」頭をたれて聞きます

娘:「あんまり知らない人と、ああいうのやっていきなりコンビになれるわけないでしょ?」

星青玉:「そうですね……浅はかでした……というはいいものの他の手が思いつかなかったんです(涙 共通の知り合いとかもいないし」

娘:「もっと時間かければいいじゃない。バカじゃないの」

N:おっと、この娘、口が悪い。

星青玉:「おっしゃるとおりです、はい」

N:娘はため息をついた。
  ポニーテールが揺れている
  貴方の肩に、手を置いた。

娘:「とにかく、月子ちゃん、ただでさえ漫才に誘われまくってるんだから、注意してよね」

星青玉:「はい……すいません。……あの、城島さんに謝りたいんだけど」

娘:「んー」
  「分かった。私がどうにかするから、放課後になったらまってて」

星青玉:「はい、……すいません、ありがとう」

N:娘は、イライラしているようだ。
  貴方の背中をばんばん叩いた後、がんばりなさいよと言って出て行った。

星青玉:良い人だなぁと思いながら見送ります……orz

N:そうね。
  さて、どうする。

星青玉:えー、もう流れに身を任せるしかないので、放課後、同じ場所で待ってます。

N:OK.
  娘と月子が着たぞ。
  月子、娘に隠れている

娘:「さあ。星青玉くん」

星青玉:「はい!……城島さん、申し訳ありませんでした!」

星青玉:頭を下げます

月子:「い、いえ」

娘:「驚かせてごめんねって」

星青玉:「コンビに誘うのって初めてで交渉するって状況、なれてなくて、その、うまく言えないんですが、城島さんを恐がらせてしまいました。ごめんなさい!」
頭は下げたままです

月子:「あ。えっと」
   「私も臆病で……すみません」

娘:「よし! 仲直り!」

星青玉:顔を上げます
   (良い人だ!感動していますw;)

N:娘は貴方から視線を逸らした。

娘:「じゃ、帰ろうか。皆一緒の方向だよね」

星青玉:「は、はい」

N:娘は、貴方と月子の間にあって歩き出した。

星青玉:「(小声で)ありがとうございます」

N:娘は貴方をにらんだ。

娘:「まだはやいわよ。バカ」

N:月子はそのやり取りをちょっと見ている。

星青玉:「そうでしたー(T T)」

月子:「のこちゃんと仲いいんだね」

娘:「誰が!」

星青玉:「はっ!?そ、そういえば、まだお名前を伺っていなかった!?」

N:娘は顔紅くしている。
立ち止まって貴方を指差した。

娘:「鋸山信児!」

星青玉:「し、しつれいしましたー!」なんとなく敬礼

のこ:
「のぶこいうのはだっさいけど、芸名だししょうがないし」

「いいからいこう。ああ、イライラする」

星青玉:「……やさしい人ですね(月子に小声で)」

月子:「……うん」

N:月子は少し笑いました。

第二話「ギャグはお笑い」

/*/


N:昼休みの鐘がなっています。

星青玉:屋上にいってみます

N:屋上です。
  貴方は一人立っている。

星青玉:あたりを見回してみます

N:空しくなってきた。

星青玉:あたりは誰もいませんか?

N:しばらくすると鋸山が上がってきた。

星青玉:「あ、こんにちはー」

鋸山:「……元気ねえ」

星青玉:「そ、そうですか?」

鋸山:「で、今日も月子ちゃんに漫才コンビのお誘いすんじゃないの?」

N:鋸山はつまんなさそうに欄干を掴んで身体を揺らしている。

星青玉:「は、はひ、いえ、はい……」
    「月子さんは、いまは?」

鋸山:「下」
   「今日も学校に来てるみたいだけど」

星青玉:「ありがとうございます。体調、……良くないんですか?」

鋸山「・・・」
  「? そんなことはないと思うけど。どうして?」

星青玉:「いえ、まえの時も調子悪いみたいだったから……」
    「あの……のこさんも一緒にお昼誘いに来てくれませんか?」

鋸山:「……」
   「いいけどね」

N:鋸山は歩き出した。

鋸山:「あんたね。もっとしっかりやりなさいよ。月子ちゃん、漫才のお誘い多いんだから……」

星青玉:「はい、すいませんw」

鋸山:「ああ。もう。男らしくっ スカウトするんならビシっと!」

星青玉:「はいっ!!」

N:鋸山は男らしく、月子のところにいった。
  戻ってきた。
  月子も連れて着ている。

鋸山:「星青玉くんもいるけど、いいよね?」

月子:「う。うん……」

N:鋸山は貴方に感謝しろ光線を送っている。

星青玉:「こんにちは、前はすいませんでした、ホントに(感謝感激です!と勝手に思ってます)」

月子:「ううん」

鋸山:「いきましょいきましょ」

星青玉:「そうですね、早くしないと昼休みが終ってしまう!」

N:鋸山はさっさといってしまった。
  月子と二人だけだ。

星青玉:「あ……じゃあ、行きましょうか?」

月子:「う、うん」

N:月子と並んで歩き始めました。

月子:「のこちゃんとは、どんな?」

星青玉:「実は、この前の騒ぎの時、初めて知り合いましたw」
    「色々と叱られましたw」

N:月子は少し驚いている。

月子:「そ、そうなんだ」
   「ほんとに?」

星青玉:「はい、すごい勢いでw」

N:月子はそうなんだとつぶやいた。てっきりコンビ組んでたのかと思っていたようだ。

鋸山:「はやくー」(振り向いて)

星青玉:「あ、少しいそぎましょうか」

月子:「うん」

N:屋上についた。
  鋸山は隅っこのほうでお弁当をたべるようだ

星青玉:では一緒に弁当を広げます

N:鋸山はあたまを抱えている。

月子:?

N:月子も隣に座った。

星青玉:「どうしたんですか?のこさん?」

鋸山;「いーえ。べっつに……」
   「いい眺めね」

月子:「そうだね」

星青玉:「そうですね……」

月子:「えっと」
   月子は話題を探している。

星青玉:「えっと、い、良い天気ですね こ、こんな時はあめんぼあかいなあいうえおー!(万能成功要素)」

月子:「そ、そうだね」

N:月子、笑ってる。
  鋸山は倒れた。

星青玉:「大丈夫ですか?のこさんw」

鋸山:「いやもう。不器用になにか期待した私がバカでした。はい」

N:鋸山は顔を赤くしている。

月子:「あー」
   「やっぱりのこちゃん、星青玉くんとコンビ組みたいんだ」

星青玉:「えぇ!?」

鋸山:「違うわよ!」
   「そこ!、意味不明のリアクション禁止!」

星青玉:とりあえずオロオロします(どう手をつけていいかホントに全くわからないw)

N:鋸山は星青玉のおろおろを見て、バカー、バカーと連発しはじめた
  もはや食事どころの騒ぎではないらしい。
鋸山は顔を赤くして貴方を見ている。

星青玉:「いや、あの」

N:鋸山は昼飯置いて逃げ出した。

星青玉:「……おーい」

月子:「わー」
   「ど、どうしよう……」
   「のこちゃん、この前まで一人でデビューするっていってたのに……」
   「ほんとにコンビ組みたかった……の?」

星青玉:「いえ……さすがに解かりません、本当にあったばかりですし……」
    「でも、あの反応は……」

とりあえずのこさんの分のお弁当もまとめます
「とりあえず追いかけましょう、一緒に探してもらえますか?」

月子:「は、はい」


次回「コメディは突然に」に続く?


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最終更新:2008年03月24日 22:31