鍋村次郎@鍋の国 様からのご依頼品


おまけSS「ペンギンさん鍋の国へ行く」

 ハードボイルドペンギンはひょんな事から鍋の国へやってきました。それはなんらかの情報を得るためなのか? または弟子の様子を見に来たのか? 誰も知りません。けれど、ペンギンはいつものようにコートに帽子でやってきたのです。

「なーべー、なーべー、鍋具はいらんかねー」
「よーし、こうなったら鍋奉行対決だ!!」
「今日の王猫様のお散歩情報出たよー、なんと2にゃんにゃんでこの情報をあなたに!! さぁ、買った買ったー!」

 大騒ぎな鍋の国の町並みを眺めつつもペンギンは歩きます。その身についた戦争のにおいや火薬のにおいを気にしているのか、そっと人から離れるように路地裏へと足を向けたところ……。

「お、なぁ、そこ行くペンギンさん、鍋食ってかないかい?」

 一人の少年がペンギンに話しかけてきました。ペンギンが人の言葉を話せるのか? また人の言葉を理解できるのかなどは気にもせず、ペンギンの前にやってきます。

「丁度いまさ、鍋できたばっかなんだよ、よかったら食ってかないか? 丁度いい所に今日は海鍋なんだぜ」

 ペンギンがふとその鍋の方を見ると、その鍋の場所では他にも鍋国民や観光客の姿が見えました。きっとこうやって観光客も一緒に鍋を楽しもうとする所が鍋の国なのでしょう。


「フ……」

 ペンギンは前の男の動きに素人でない事(特殊部隊員アイドレス着用)に気づきつつも鍋の国の国民性に呆れつつもこれがこの国か……と呟きました。鍋の国はこう見えてもにゃんにゃん共通I=Dの開発や舞踏子の戦闘技術などただのほほんと鍋をしているだけの国ではないということをペンギンは知っていました。

「今日はひさしぶりに帰ってくるメンバーがいるから歓迎&帰還鍋なんだよ、よかったらペンギンさんも祝ってやってくれよ」

 少年はそう、話しかけると鍋の方に戻っていきます。無理には鍋に誘わないということなのでしょうが、後ろをチラチラ気にしている事にペンギンは苦笑すると、ゆっくりと後を歩きました。そして、ひさしぶりに鍋の国に戻ってきた鍋滞在ACEの弟子に会うのでした。



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引渡し日:2007/11

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最終更新:2007年11月07日 18:26