※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

葉月 ◆je1Zg1RvhQさん

1話


「はぁ・・・」
月曜の朝からそんな風に溜息をついている俺の名前は土田 航(つちだ わたる)
4月に高校に入学したばかりの15歳。スポーツはそこそこ出来る。
勉強は・・・聞かないでくれ。
今日は1週間の始まりの月曜日。入学して1ヶ月ちょっとしか経ってないから高校での生活全てが新鮮だ。
今日もイイ日になるだろうと張り切って目覚めた・・・7時55分に・・・完全に遅刻だ。
いや、朝飯を抜いて速攻で行けば何とかなるかもしれない。
真剣に走った。これでもかというくらい走った。
(そうだ、近道を使おう。)これがいけなかった。犬に追いかけられた。
アニメ「ドラ○もん」ののび太くんの如く追いかけられた。
当然遅刻した。指導部長にこってり絞られ、放課後に罰としてゴミ捨てを言い渡された。
腕時計を見ると9時05分だった。
「1限目半分終わってるし・・・まぁいいや。おはようございまぁす!」
でかい声で挨拶して教室に入る。



ガラガラガラ・・・バシッ
数学の小山田に思いっきりしばかれた。
「遅い!もっと早く来い!」
「すいません・・・」
しんみりと席に着く。
「月曜から遅刻なんてあんたダサすぎね~」
と、隣から小声で人を馬鹿にしてくるのは川西 真美(かわにし まみ)
俺の幼なじみだ。
「川西お前、人のこと言えんのかよ・・・」
前の席から会話に入ってきたのは前田 俊樹(まえだ としき)
こっちは小学校時代からの悪友だ。腐れ縁ってやつ?
一緒にいて騒ぎたくなるような奴だ。
お笑いが好きで、一見馬鹿だが成績は多分1年生の中で5番ぐらいにはいると思う。
時々意味不明なことを言い出す。
「お前も遅刻したじゃねぇか。」
俊樹が真美に言った。
おまえもかよ・・・思わず口に出しそうになったが、小山田の視線を感じたので前を向いた。
そうこうしてるうちに、キーンコーンカーンコーンと、休み時間を告げる鐘が鳴った。
そして今に至る。



「真美ぃ、次何だっけ?」
「えっとね、生物。」
「そこのあんた!「生物」を「なまもの」って呼んだら負け組みだよ!」
「「ハァ?」」
俺と真美が同時に言った。
「誰に向かって話してんの?」
「いつものことだろ。まぁそんなことはどうでもいい。生物か・・・暇だしふけよっかな」
「俺は賛成だ」と、俊樹。
よし、決めた。ふけよう。
俺は真っ先に屋上へ向かった。昼寝だ。それしかない。
俊樹は他に行くところがあるとのことなので、別行動だ。
            ・
            ・ 
            ・


キーンコーンカーンコーン
ファーァ今何時だろ・・・腕時計を見る。もう4時か・・・ハ?4時!?
丸一日寝て過ごしちゃった・・・まぁいいか。ゴミ捨てして帰ろ。
教室のゴミ箱を持ってゴミ捨て場に向かう。えっと、担当の職員は・・・
あれ?いないのかな・・・まぁいいや
「えっと、鍵は・・・」
独り言を言いながら管理人室に入る。
鍵、鍵・・・ん?何だこりゃ?半月型の真っ白い生地。
二枚の布を縫い合わせてあるようだ。直線の部分には手を入れる穴がある。
ドラ○もんのポケットじゃあるまいし誰がこんな物を・・・でも、
アニメならここからタケコプターを出せるんだろうな・・・
「はい!タケコプター!」



何となく言ってみる。すると、手の中にはアニメで見慣れたあの道具が・・・
タ、タケコプター!?マジかよ。スゴイ物拾っちまった。
「誰かいるのか?」
ビクッとして四次元ポケットを右ポケットにしまう。
「ゴミ捨てに来ました。それで、鍵を開けて貰おうと思って・・・」
「ああ。そうか。はい、鍵。戻ってきたら机の上に置いておいてくれ。」
「わかりました。」
速攻でゴミを捨てて家に帰った。
なんか今でも信じられない。そうだ、きっと夢なんだ。起きたらきっと屋上にいるんだ。
起きるためには夢の中でもう一回寝ればいいんだ。そして、俺は眠りについた。