秋森良樹編 第三話『美人教師の秘密』(9)

 震える手で学生服のボタンを外して行く。取り易い大きな金のボタンも、
これからの事に対する緊張からか上手くいかない。その下の、学校指定のカッターシャツを
脱ぐにも苦労する。
 普段の倍ほどの時間をかけて制服を脱ぐ俺を、先生はいささか緊張した面持ちで興味深そうに
眺めていた。俺の視線に気付くと、照れくさそうに目線を外してしまう。それでも時折、
こちらを伺うようにちらちらと目を向けてきた。おかげで上半身の裸を見せる事に奇妙な
恥ずかしさがこみ上げてくる。
 ベルトに手をかけると、先生の視線が一層強くなるように感じた。ホックを外しチャックを
下ろすと、押さえの無くなった一物が天を見上げてトランクスを大きく持ち上げた。
「あ……」
 先生は口元を軽く押さえてそれを凝視している。それが分かると、俺のモノは
さらに力を増すようで、それが気恥ずかしくて手で隠してしまう。
「あ……その……」
 先生は真っ赤になってあちこちに視線をさまよわせる。それがおよそ大人の女性らしくなく
可愛らしかった。
「先生……可愛いです」
 俺の口を突いて出た賛辞に先生はハッとなると、少し唇を尖らせた。
「も、もう……大人をからかわないの……」
 怒っているようでいて、どこか媚びるような響きのある先生の声に、俺の鼓動が早くなる。
 先生は畳んであった掛け布団を床に下ろし――むっちりしたお尻に
パンティが食い込んでいた――、ベッドに横たわった。

「ほら……いらっしゃい……お姉さんが、教えてあげるから……」
 先生は言う。けれど顔は真っ赤で、声もなんとか絞り出したように小さく、
台詞に反して『大人の余裕』のような物はまるで感じられない。むしろ、子供が恥ずかしさを
押し隠して無理に大人を演じているようにも見える。彼氏ぐらいはいるかと思っていたが、
意外と経験は少ないのかも知れない。
 いつもみんなの『姉』として振る舞い、気さくに何でも話のできる普段の先生とのギャップに、
俺は強いエロスを覚えた。
「あ……」
 四つんばいになって先生にのしかかる。
 組み敷かれる形になった先生の体は思ったよりも小さくて、男子高校生としては
小柄な部類に入る俺にさえ、すっぽりと腕の中に収まってしまいそうな印象を受けた。実際には
俺の方が先生に包まれてしまうのだけれど……。
 不安気に胸元で握られた手の隙間から覗く谷間は深く、フリルのついた真っ白なブラと
一体になって豊かな二つの丘陵を形成している。
 その裾野はなだらかに下腹へと伸び、途中、平野にささやかな丸いくぼみを作って
レースの柵にぶつかり終わりを告げる。
 先生の『女』を包む最後の砦は小さく、薄く、非常に頼りない造りで守るべき物に食い込み、
その下の若草の黒い茂みをうっすらと浮き上がらせている。密着しているために
目を凝らせばその形までも見通せそうだ。閉じ合わされて軽く持ち上げられた太ももとの隙間に
作られた逆三角形の奥に隠されるように、左右の尻肉が覗き見えた。
 染み一つ無い美しい体。無駄な肉の一欠けらもなく、まろやかな曲線を描く女体。
それが目の前にさらされ、目がチカチカする感覚を味わいながら、俺は息を詰めて見入っていた。
 ……俺は、夢を見ているんじゃないだろうか?
 いくらなんでも、都合が良すぎる。ぼろぼろになるまで頑張って助けた憧れの女性が、
男に身体を差し出してお礼をする? まるでエロマンガの世界だ。
 きっと俺はまだあの地下室で『喧嘩グローブ』にノックアウトされたまま、
自分の理想の夢を見ているに違いないんだ……。

 不意に頬に感じた冷えた感触が、俺の意識を引き戻す。真里菜先生が不安そうな顔で
両手を伸ばし、俺の顔にを包むように触れていた。その手が心なしか震えている。
「……どうしたの? 急に固まっちゃって……」
 俺の頬をいとおしむ様になでる先生。不意に、その顔が泣きそうな物に変わった。
「私の身体、どこかヘン、かな? ……Hしたくなくなるほど、醜いのかな?」
「違うっ!」
 大声に、先生が俺の頬に手を当てたままびくっと反応する。俺は先生の茶色い瞳を
じっと見据えた。
「ものすごくキレーです……見惚れてました」
 正直に言う。先生は嬉しそうに微笑んでくれた。
 まったく、先生のどこを取ったら『醜い』なんて言葉が出て来るんだよ。
「ありがとう……」
 先生の照れくさそうな声が耳朶に心地よい。俺は無意識のうちにその唇の動きを追っていた。
 ルージュの引かれた薄い唇。なのにこうして見ているだけでも欲情しそうになるほど
肉感的なそれに俺は惹き付けられ、無意識の内に口にする。
「キス、してもいいっすか?」
「ええ……」
 先生の返事が終わらぬうちに唇を重ねる。勢いをつけすぎたのか、少し歯があたった。
「んむ……」
 ただの押し付けるだけのキス。密着する極狭い範囲から俺以外の暖かさが伝わってくる。
 これが、先生の唇……。
 それだけでも、俺は背筋が震えるほどの感動を感じていた。同時に、肚を突き上げるような
衝動も。
 俺はそれに突き動かされるように閉じていた唇を開き、先生の唇の隙間に舌を差し込む。
つるんとした粘膜のすべりの後、舌先にうっすらとコーヒーとそれ以外の何かの味を感じた。
俺はそれをもっと確かめようとさらに舌を進める。
「ん……」
 先生の鼻息が俺をくすぐる。すでに先生の天女のような肢体に魅了されていた俺には、
それさえも俺をとろかす媚薬のように思えた。

 舌が先生の閉じられた門番のような前歯に触れる。ぺちゃぺちゃと粘膜とはまた違ったすべりを
堪能していると、ゆっくりと門が開けられ、熱い吐息とともに熱を持った粘膜質の塊が俺の舌に
触れた。
 おずおずと俺の先をなでるだけのそれに焦れた俺は、先生の口腔内に一気に侵入を果たす。
喉の奥で戸惑ったようなうめきをあげて俺から離れようとする先生の頭を、上から
腕枕をするように回した左腕で固定する。あごが上がり、舌がさらに深く入れるようになる。
 熱を発するそれの裏側に差し入れ、付け根を舌先でこすり、甘える猫のように
全体を擦り付ける。嫌がってあごに押し付けるように防御すれば表に周り、中央を喉に向かって
なで上げた。反射的に上あごに弾けるそれを、今度は俺の物で絡め取る。
 くちゃくちゃ、ぺちゃぺちゃと犬が水を飲むときのような音が二人きりの部屋に響く。
恥ずかしいのか、先生はか細い悲鳴のような声を漏らして離れようとするが、
俺は顔を抱え込むようにして、存分に先生の舌を舐り続けた。
 水音に混じって徐々に荒くなっていく鼻息と、吐き出される先生のうめき声が頻繁に
聞こえるようになり、密着した肌が汗ばんでヌルヌルと滑るようになった頃、
俺はようやく先生を解放した。離れる際に唇の間を伝う銀の橋など、AV以外では
初めて見る光景だった。
 先生ははぁはぁと息を切らせ、脱力しきったように横たわっている。白い頬が桃色に染まり、
俺と先生の唾液が混じったよだれが一筋唇からたれている様子に、俺の一物は
さらに滾りを増した。見ればトランクスの頂点は染みが出来ている。ちょっと刺激すれば、
それだけでイッてしまいそうだ。
「らんぼう……ね」
 吐息と共に先生は潤んだ瞳で俺を非難した。けれど多分に甘さの混じる声では、俺をさらに
興奮させる効果しかない。
「せんせぇ……次、進ませてください……」
 上ずった声で先生の胸に手をかける。フリル付きブラの硬い手触りの向こうに
握りつぶしたくなるような感触があった。
 ノーストラップなのをいい事に真っ白なブラを引き下ろす。先生の恥ずかしげな声と共に
まん丸の乳房が顔を出した。

 先生の胸は、お椀を伏せたようなという表現がぴったりくるような丸い形をしていて、
その頂には小豆色の小さな乳首がちょん、と乗っかっている。小さ目の乳輪は濃い肌色で、
興奮でピンク色に染まった真っ白な乳房をより強調している。
「綺麗なおっぱいっすね……食べちゃいたくなるっす」
「恥ずかしい……」
 そう言って胸を隠そうとする手を掴まえ、布団に押し付ける。
「隠さないでください、もっと、見ていたい」
「……分かったわ。分かったから、少し手を緩めて。痛いわ」
 言われて気付く。いつの間にかぎゅっと握り締めていた先生の手首は痛そうに赤くなっていて、
先生はそこを見つめて呆れたような顔をした。
 さすろうかと思ったが、俺の罪悪感と良心は目の前の真っ白なプリンの誘惑にあっさりと
屈してしまう。先生を掴んでいた両手はダイレクトにマシュマロのようなそれに向かった。
 乳房に触れると先生は鼻にかかった声をあげて身悶えた。
 手の平に吸い付くような大きな乳房を、感触を確かめるように揉み込んでいく。昼間、
時間を止めて同級生や上級生の胸を楽しんだが、それとはまた違う、干したての布団の綿のような
感触を返してくる。それもただの綿ではなく、掴んだ手を広げればそれを追うように
ぴったりと張り付いて離れない極上の綿だ。それを至高のビロードが包みこみ、すりあげるだけでも
非常に気持ちよい。
 手を開閉するたびに先生の身体がこわばり、緩む。それに合わせるようにあげられる先生の声も、
時間が経つほどに甘くなっていく。先生はあくびを噛み殺すように口を閉じて
媚声を押さえようとしているけれど、上手くいっていない。むしろ眉をしかめて
必死に堪えようとする様子に、俺はより一層愛撫に夢中になる。
 ふと違和感を感じて手をどける。揉み込むたびに手の平でなぶられていた乳首が、
すっかり勃起していた。AVや男同士の話で見聞きしていた物の、俺は軽い感動を覚えた。
「ホントに乳首って勃つんだ……先生、感じてくれたんだ?」
「い、言わないでぇ……」
 俺の素朴な感想に、真里菜先生は真っ赤になって両手で顔を覆ってしまった。
それが可愛らしくて我知らず微笑みを浮かべてしまう。

 そんな先生の姿に意地悪したくなり、指先でとがった先生の先っぽをはじいた。
「ひっ……!」
 先生は悲鳴をあげ、海老反るように身体を浮かせて脱力した。顔を隠してた両手が外れ、
恍惚とした顔が覗く。俺は尋ねた。
「先生、ひょっとして乳首弱いのか?」
「そ、そんなわけないじゃない……ちょっと、驚いただけよ」
 肩で息をしながら先生は濡れた目でにらむように俺を見る。
「じゃ、こんな事しても、平気だな?」
 俺は小さく笑うと、待ち構えるように勃ち上がっている右側の突起を口に含んだ。
 途端に先生は吐息を漏らすような悲鳴をあげて身体を反らせる。顔に押し付けられた胸の感触が
なんとも心地よく、肌から湧き立つ先生の匂いがより強まった。
 逃さないように乳首の根元を歯でくわえ、先端をちろちろと舐める。同時に丸い乳房を
中身を搾るように揉んでいく。反対の乳房は表面を手の平全体でさするように動かしながら、
親指と人差し指で、右側とは違うリズムでこりこりと小豆大の乳首をなぶった。
 俺の責めに、先生は間断なく悲鳴をあげ続ける。最初こそ、もれ出る吐息のようなあえぎを
抑えようと、喉を閉めて細く噛み殺すようなうめきをあげていたが、次第に口を開けて
湧き出る声を吐き出し続けていた。
 それでも両手でシーツを掴んで懸命に淫声をあげるのを堪えていたが、それも乳首を
強く吸い上げられるまでだった。
「だ、だめぇ……!」
 ちゅうううううっと音が立つほど乳首を吸い上げると、先生は身体を大きく仰け反らせて、
いままでで一番の甲高い悲鳴をあげる。時間にして数秒ほど先生はブリッジをするような姿勢で
硬直した後、一気に脱力してベッドに崩れ落ちた。
 横向きになって荒い息をつく真里菜先生の目はどこか虚ろで、知的に秀でる額に張り付いた
一房の髪が、隠微な雰囲気をかもし出している。
 俺は少々唖然としていた。
「……もしかして、イったのか?」
「……胸、だけで、なんて……」
 俺の声も聞こえない様子で、茫然自失といった風情でつぶやく先生の姿に、俺の鼓動は高まる。
 童貞の俺のテクでも先生を気持ちよくする事はできる。

 そう思うと、嬉しさと共になにか自信のような物が胸にあふれてくる。
 汗に濡れ、俺の唾液で光る乳首を一瞥すると、俺はもう片方の乳房に口付けた。
「! ダメッ!! 今は敏感になりすぎててぇ……っ!!」
 切ない悲鳴が俺の耳に刺さる。けれど、それはすぐに甲高いあえぎとなって
先生の口からほとばしった。
 揉み、吸い、こね、つかみ、ゆすり、さすり、弾く。
 俺は思いつく限りの愛撫を先生の豊満な乳房に与えていく。
 先生はもう堪えるつもりもないのか、俺が少し動くだけでも激しい嬌声をあげ、
もう離さないとばかりに両腕で俺の頭を抱きかかえて胸に押し付ける。
 押し付けられて動きを止められながらも、俺は全力をあげて先生をむさぼった。
 浮き出た汗ですべり易くなったのを利用して乳房をさすり、握りつぶすように掴んでは
滑るに任せて手を引き上げ、プリンのように揺らす。先を掴んではこすりあげ、時に爪を立てる。
 力を入れた時には苦しげにうめく先生も、それが緩んだ時にははぁはぁと苦しげな息の下で
一際大きく叫ぶ。その一声ごとに俺の脳みそは揺さぶられ、ピンク色のもやがかかったように
ぼんやりと思考力を失っていった。
 くわえた乳首を音を立ててすすり、逆にとがった先に触れないよう、乳輪のふちに沿って舐める。
唇と違ってわずかにでこぼこした事を伝える舌感覚に少ししょっぱい物が混じり、先生の芳香が
口腔一杯に広がる。もっと欲しくなって、つき立て鏡餅のような肌色の球体に
かじりついた時でさえ、先生は静止の声を出す事無く、悩ましげ悲鳴をあげて身体をゆすった。
 先生の愉悦の声に頭をくらくらとさせながら幾つもついた歯形に舌を這わせ、濡れた両乳房を
くすぐるように指先でなでる。
 これまでとは違った穏やかな愛撫に、先生はくすぐったそうな吐息を漏らし、
上ずった切ない声をあげる。喜悦に悶えて緊張していた身体から力が抜けて行き、
俺の動きを妨げていた両腕も、いとおしげに抱きしめる物になった。
 先生の身体から十分に力が抜けたのを感じると、俺は最後の仕上げとばかりに唾液でてらてらと
光る乳首を噛み潰し、もう片方をひねり上げた。
 突然の強烈な刺激に、気を抜いていた先生は声無き悲鳴をあげて強張った身体を痙攣させる。

 その際、大きく海老反った先生の腹にトランクス越しの一物をこすられ、俺は少量、
発射してしまった。嗅ぎ慣れた生臭い匂いが鼻をつき、液体が竿を伝う感覚に身震いする。
 その事が、俺に新たな欲望を焚き付けた。
 ぐったりと弛緩した先生を眺める。
 俺を魅了して止まなかった美しい肢体は汗でじっとりと湿り、風呂上りのように
濃い桃色に染まった肌を色艶やかにきらめかせている。
 理知的な光を宿す瞳は絶頂の余韻からか焦点が合っておらず、流暢に英語をつむぐ口は
酸素を求めて開かれ、かすかによだれをたらしていた。
 なんの欠損もなく完璧な造形を誇る先生の体で、唯一赤く醜い歯形を残す乳房は呼吸ごとに
大きく揺れ、下乳でたぐしなっているブラジャーに時折こすれて歪に形を変えている。そのたびに
敏感な所をこすられたようにピクピクと反応をする乳首が可愛かった。
 脱力してハの字型に開かれた両足の付け根を守る小さな布は、二度の絶頂で分泌された
汗と愛液で完全に透けて張り付き、繁る陰毛とそれに包まれるように存在する性器の形まで
浮き出ていた。少し視点を下げれば同様に透けた先生のお尻の穴まで見える事だろう。
 ズクン、といきりたった怒張が、まるで第二の心臓の様に拍動し、そこから伝えられてる主張が
俺の脳を支配する。
 挿れたい……。その思いだけが俺の全身をかけめぐり、シースルーと化した三角形の布地と
その奥以外何も目に入らなくなる。
「俺……もう我慢できませんっ!」
 最後に残った理性とも呼ぶべき物が叫び声をあげて弾け飛ぶ。
「よ、良樹君っ!?」
 先生の驚いたような悲鳴も耳に届かず、俺は引きちぎるような勢いで先生のパンティに
手をかける。
 下着は、最後の抵抗の様に先生の秘所に張り付き、粘液質の橋を長く伸ばしながら
左足から引き抜かれて右の足首に丸まる。伸びた愛液の残滓がこぼれてシーツに染みを作った。
 あふれる女の匂い。俺の目の前には丁寧に刈り込まれた陰毛に囲まれた、鮮紅色の亀裂と
肉色の突起が存在していた。
 最初に秘密道具を手に入れた時の悪戯で手に入れた、水商売女の下着にこびりついた
残り香とはまるで違う濃厚な匂いを吸い込み、呼吸が荒くなっていく。

 それが憧れの先生の物である事が、次々と俺を縛る良心などといった枷を打ち壊していった。
「きゃあっ!!」
 俺は先生の足首を掴むと力いっぱい持ち上げ、腰から下だけを逆立ちさせるようにする。
 粘液を塗りたくられ、蛍光灯の光を反射して輝く花弁は、期待するかのようにひくひくと震え、
俺の侵入を待ち望んでいるように思えた。
「ょ、良樹くぅん……」
 怯えたように呼びかける先生の声は、すでに色濃い羞恥に染まっていた。
 俺は何かを考えるよりも早くさらに先生の身体を持ち上げ、首倒立のような姿勢で
固定すると、ひくつきながらも新しい愛液を分泌している秘孔に口をつけた。
「は、恥ずかしいっ!」
 先生は悲鳴を上げて両手で顔を覆った。この体勢はクンニリングスする光景が女にも
良く見えると同時に、首と肩だけで身体を支えている関係上、女の顔も良く見える上に
女は顔をそむける事も出来ない。
 俺は片足を使って先生の肘の隙間につま先を入れ、片腕を顔からもぎ離した。そのまま
軽く体重をかけて固定する。
 先生はハッとしたような顔で、愛液をすすり続ける俺を見た。
「……よ、良樹君……」
「先生の顔が見たい」
 それだけ言って、再び股間に舌を這わせる。腰骨を抱えるようにして固定するのも忘れない。
 舌の動きが再開すると、先生の濡れた声があがる。無理な体勢で喉がつぶれているせいか、
くぐもった声だが、悦楽の色ははっきりとわかった。
 少しでも俺の動きを抑えようとする太ももの拘束を無視してがむしゃらになって
淫液をすすっているうちに、先生の顔を覆っていた手がどかされ、羞恥と快感で
くしゃくしゃになった真っ赤な顔が現われた。喜悦に彩られ、涙までこぼしている知的な美貌は、
例え様もなく俺を興奮させる。
 俺の頭は、先生の顔と声によって、粘液を吐き出しつづける秘部同様にすっかり蕩けきっていた。
 しこりきった肉芽に歯を立てて大きな媚声をあげさせると、俺は手を離して先生の身体を
仰向けに倒れさせた。ベッドが波打つが、先生は構わない様子で乱れた息を整えていた。
「せんせぇ……」

 俺はしみのついたトランクスを投げ捨てると、真っ白の艶かしい太ももを両脇に抱え込む。
先生は次にされる行為が分かったのか、俺を見つめて身体を硬くして……少しだけ緩めた。
「いいわ……いらっしゃい……」
 シーツを掴んだ先生の、小さな声に誘われるように俺は腰を押し進める。
 亀頭が入り口にあたると、ねちょり、と粘質の音がして、触れた部分から溶け出しそうな
熱と快感が背筋をのぼってきた。
 当てただけでこれなら……俺はつばを飲み込むと一気に腰を突き込む。ぷるんと、
コンニャクゼリーを舌で割ったような弾力と共に俺のペニスは先生の中に飲み込まれていく。
 最初に感じたのは、溶鉱炉のような熱だった。
 そしてそこに入っているだけで、肉が液体になって流れていくような錯覚さえ覚える快感。
 包まれているだけで我を忘れていくような心地よさ……。
 ああ、これが憧れの先生の膣なんだ……。
 俺はあまりの感動と感激で、その意識を薄れさせていった……。


 …………。
「……? 良樹君、どうしたの? なんで動かないの?」
 …………。
「ねぇ……ひょっとして、挿れただけでイっちゃったとか? そ、それだと……」
 ズ……ズン。
「ひゃふっ! ち、違ったのね……あの……ちょっと目が怖いわよ?」
 ズン、ズン、ズン、ズン。
「あ……ハァンっ!! も、もっとゆっくりしないと……」
 ズチュ、ズチュ、ズチュ、ズチュズチュズチュズチュ!
「だ、だめェ! もっとゆっくりしてぇぇ!!」
 パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!
「ひっ、ひゃあっ、ああっ、んぅっ!」
 パンパンパンパンパンパンッ!
「ああっ! 私、また来ちゃぁっ……あああぁぁぁぁぁぁ!!」
 パンッパンッパパンッパンパンッ!
「ダメっ! す、少し休ませてぇっ……!!」
 パンパンパンパンパンパンッ! ……ドクッ、ドクッ……。
「……ああぁぁっ!! な、膣はだめぇっ!!」
 ズチュン、ズチュン、ズチュン、ズッチュンズッチュズッチュズッチュ!
「そんな……良樹くん、イったばかりなのにぃ!」
 ジュップ、ジュップ、ジュップ、ジュップ、ジュップ……。
「そんなぁ……ああふっ! んはぁんっ! 私、わたしまたぁぁぁぁっ!!!!」
 ドックンドックンドックン……ズチュズチュ、パンパンパン……!
「中はダメなのぉっ! はぁぁぁぁんっ!! よしきくぅん!!
お願い、正気に戻ってぇっ!!!!!」
 パンパンパンパン……ぐるん……ズンズンズンズンズン……。
「ああっ!! う、後ろからなんてぇっ!!」
 パンパンパンパンパンパンッ! グリグリグリグリグリ……パンッパンッパンッパンッ!
「やぁぁぉぉおおおっ! 来ちゃう、来ちゃうのぉっ!」


 ………………
「……! ……!! ……!!? ……!!!」
 …………
 …



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最終更新:2007年05月20日 06:34