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  *  *  *

「酒は、入ってたんらったか?」

広高デカ長が確認する。

「はい。マル害(被害者)を含む大学生グループは、
海水浴の後に宿泊先のホテルに近い居酒屋で酒盛りをしてえます。
只、周辺供述ですとカップルの女性はやや過ごしていましたが、
後の二人は歩行に何等支障は無し。
先にカップルが店を出て、その後を兄の忘れ物を見付けた妹が追って事件に巻き込まれた様れすが、
大人三人をまとめて拉致出来る、そんな飲み方では無かった様れす」

江船刑事が手帖をめくって説明する。

「その、マル害には?」
「マル害は静岡県警の管理下にあって接触は出来ませんれした。
仮に接触出来たとしても聴取は恐らく無理」
「あんたらでもか?」

広高デカ長の問いに、江船刑事が頷く。
所轄で性犯罪指定を受けた女性警察官を当面の相方として静岡に出張し、
その相方は新潟に戻って早々、一旦本業に戻っていた。

「静岡もまともな縦書き(供述調書)はほとんど録取出来ていません。
マル被が公表した画像を見るだけでも、真っ先に精神の破綻を懸念すべき状態」
「毎回の事らがなあのクソ野郎…」

呻く広高デカ長の手が、軋む勢いでコップを握る。

「但し、拉致推定地点、その周辺の聞き込みなどからしても、
やはり大人三人を確保した手際は尋常ではありません。
接点がある以上略取れはなく225(誘拐)の線もあり得ますが、
そうであればさすがにその程度の断片供述はとれていた筈れす」
「誘拐犯として名前が出てても静岡が隠していた、って線は?」
「さすがにそれは無いれす」

広高デカ長の問いに、江船刑事は否定した。

「で、結局、接点ってのはどの程度だったんら?」

美定警部補が尋ねた。

「先の報告の通り、以前の事故で消防に通報を入れたのはロークイーンれす。
消防やホテルを聞き込んだ結果、彼女と名探偵はセットで現場にいました」
「コナン君もか」
「拳の天使もまとめてれす」

割り込んだ広高デカ長に江船刑事が応じる。

「そこで名探偵は不審な行動を取っています。
名探偵は有名人なので覚えている人がいましたが、
搬送先の病院で彼が院内放送で人を呼び出したと」
「呼び出した、ねぇ」

美定警部補が言ってビールを傾ける。

「呼び出されていたのは女性二人。関係している女性は四人。
この場合一人はそういう状態、二人はセットらと考えると…」
「こりゃあ、あのクソ探偵野郎と弁護士先生にも当たる必要があるな」
「問題はもう一つあります」

勢い込む広高デカ長に女性刑事が続ける。

「その時の外傷の形状が分かりましたので何人か専門家に当たったのれすが、
口を揃えてちょっと考えられない形状であると」
「なんらと?」
「その受傷状態が確かなら、事故とは考え難いと」
「事故じゃなけりゃあ…」
「事件か」

広高デカ長が切った言葉を、美定警部補が結論付けた。

「そっちの方は外傷と敷鑑からして、それにあれを見ればおおよその筋は読めましたが、
当時の事故扱いの処理のために今となっては証拠がありません。
静岡では割と早い段階で繋がりを掴んでいました。

元々、静岡での海水浴が頻繁だった事もあって、
一通りの調べの中で入院歴通院歴を調べた所、
少々変わった話が出て来て消防に問い合わせて発覚した。

その当時はマル被扱いなど考えもせず、むしろ毛利小五郎への協力要請が取り沙汰された程れしたが、
事件の性質が性質でもあり、静岡では“逃げ三矢”は流しの可能性が大きいと見て、
過去の知人に過ぎない民間人への連絡は個人情報上問題が大きいと却下されています」
「危ない所だったな」
「はい」

嘲笑を浮かべた広高デカ長に美定刑事が真面目な返答をする。

「“名探偵”の逮捕後、県警でも“M派”の刑事がまず“逃げ三矢”の帳場から、
何れ刑事部からもパージされる事は確実な流れになっています。

厄介だったのは、静岡れも“逃げ三矢”事件と言う事れ、
本格的な連続凶悪犯罪として一課れも殺しの担当が主導権を握っていました。
しかし、その中れもかなり有力な人物が熱心な“M派”れ、その対処に手間取ったために、
事件と“名探偵”との接点に関する警察庁への報告が遅れたと言うのが実際の所の様れす」
「静岡は動くのか?」
「動きます。既に切り離しは完了。接点が見付かったと言う事で、
本腰を入れてそこの所を洗い直しています。
静岡も“逃げ三矢”を逃すつもりは全くありません」

美定警部補の問いに、江船はしっかりと返答した。
静岡県警の動向は、江船が静岡県警の性犯罪担当から聞き出したものだったが、
同時に、広域である筈の事件捜査のコントロールタワーが未整備である事も示されていた。

ここまで広域の連続性がはっきりしている場合、警察庁が調整して担当する本部を指定するのが普通なのだが、
「逃げ三矢」事件では事件数の多い新潟と東京の内、
本来中枢の実力がある東京の身内同然の人間が被疑者として逮捕され、
その他の事件が関東各県に散らばっている。

新潟中心では地の利が悪い上に被疑者の人脈的に関東全域どこに地雷があるか分からない。
結果として、被疑者の身柄を取った新潟が独走して他の本部もてんでに動いているのが実際だった。

  *  *  *

「ああっはっああっああっいっいいっやっ、ら、らめぇおぃぃひゃ…
おっ、ああっ…あっ…にいっああっ、いちゃ、あ……」

さて、例えばテレビアニメにおいても原作の進行や制作日程その他に鑑み、
本放送の放送枠であっても過去作品の再放送をもって繋ぐ事がままあるらしい。
既に終わった事件であるが「逃げ三矢」事件、
その中でもインターネット上に於いては ネ申 映像の一つとして永く記憶されている
今回再投稿した静岡における俺様渾身の傑作事件をプレイバックとしゃれ込もうではないか。

  *  *  *

「お、おい、大丈夫か?」
「ええ、だいじょ、ぶ…」

お手洗いから戻った戸田貴和子が小上がりに上がろうとするが、
河津邦生の懸念通りに脚がもつれた所を松崎雅彦に支えられる。

「ごめんなさい、ちょっとカクテルが過ぎたみたい」
「ウーロン茶でももらおうか」
「ありがとう」

雅彦の妹、はるみが言葉通りに注文し、
何とか座り直した貴和子が運ばれたコップを手にする。

「大丈夫か、貴和子?」
「うん、少し休めば」
「じゃあ、ホテルに戻ろうか。送るから」
「でも、雅彦さんが」
「いいから」
「うん」

海水浴の後で酒盛りに繰り出した大学生の一団の中、
手と手を取って目と目で見つめ合いながらのこんな婚約者同士のやり取りがもたらす熱さの程は、
15秒程の沈黙を呼ぶには十分過ぎるものだった。
そのまま、もはや色々と超越して好意的に見るしか無いと言う視線の中、
貴和子に肩を貸した雅彦が店を出て行く。

「ん?」

そこで、邦生が床に目を落とした。

「おにいちゃんの?」
「あったく、慌てやがって」

ちょっと呆れ気味のはるみに、
雅彦の携帯を手にした邦生も苦笑して言うしか無い。

「ちょっと行って来る」
「大丈夫か?」

小上がりで巌のごとく静かなる存在感を放っていた伊東洋が口を開いた。

「まだ追い付くと思うし、ホテルすぐそこだから」

はるみは携帯を手にすくっと立ち上がり、元気よく飛び出して行った。

  *  *  *

居酒屋からホテルまでは急げば十分もかからない。
ちょっとした店や住宅が混在している通りを、貴和子に肩を貸しながら雅彦が進む。
その貴和子の顔は安心しきったものだった。
あの様子では他の仲間はもうちょっと帰って来ないだろうし、
公認の婚約者カップル、或いはホテルに到着した後のタイムラグの使用法を察しているのかも知れない。
多分、そうなるだろうと雅彦は心の中で苦笑していた。

  *  *  *

全くだらしのない。
そんな二人の姿を見て、はるみは心の底から苦笑する余裕が出来た、と思う。
そんな雅彦と、雅彦に身を預けて安心し切っている貴和子の姿を少し先にみとめたはるみは、
さてどうしようかと足を止めた。
その時だった。

そんな二人のすぐ側に駐車していたワンボックスカーと路地からさささっと幾つもの人影が動き、
二人を取り囲んだかと思うと、
意識を失ったらしい二人をワンボックスカーに運び込む。
目をぱちくりさせてその様子を見ていたはるみは、
次の行動を考える前にガクンと意識を失っていた。

  *  *  *

「逃げ三矢」としてこの三人と相対するための下準備として、俺様は、
「どこでもドア」と「タイムベルト」を駆使して約一千年ほど前のとある無人島に足を運んでいた。
そこで「うかび玉」を使い、「しずめ玉」で沈めておいた小型物置を浮かび上がらせる。
この物置は、市販の金属製物置に更に耐久塗装を施したものだ。

念のため「テキオー灯」を浴び「エラチューブ」を装着してから
「通りぬけフープ」を使って中に入り、その中にある衣装用のプラスチック・ケースを開ける。
ケースの底には大量の備長炭が敷き詰められ、
その上に「あらかじめ日記」と「予定メモ帳」が複数鎮座している。
無論、俺様としては、そこに必要事項を記載するためにこんな所まで足を運んだ訳だ。

  *  *  *

松崎はるみ他拉致実行の四年ほど前、俺様は、そこそこ以上に実力のあるとされる
暴力団幹部と接触していた。
無論、「フリーサイズぬいぐるみカメラ」でとっくの昔に死んだ全くの別人に化けた上でだ。
そのヤクザ者から見て、俺様は大恩人であり大親友であり主に携帯も通じない海外を転々としており
それでいて、ヤクザ者が仰ぎ見る超大物と深い親交がある。

俺様がそういう存在である事を「うそつ機」で吹き込んだ上で分厚い札束を渡して、
決してその時俺様が名乗っていた名前を出す事無く、取引が終わったら忘れる事を求めた上で、
車種を指定して一ヶ月の猶予で足のつかない車を用意する様に依頼をして、実行させた。

似た様な事を、複数の極道、或いは企業舎弟を通じて行った訳だが、
俺が依頼を持ち込んだ相手の共通点は、善悪は別にして少なくともそこそこの組織を維持している事、
そして、「逃げ三矢」が始動する一ヶ月以上前にこの世を去っている事だった。

で、実際にその車を使う時期に合わせて自動車検査証や自賠責保険証の偽造も別ルートでやっておく。
「アンケーター」を使って暴力団ルートを辿る形で信頼の出来る裏の偽造屋を探し出し、
「うそつ機」で本物であると証明された裏社会の大物の紹介状と現金で依頼をする。
実際に作業をするのは「分身ハンマー」で打ち出された分身で
本体は「ワスレンボー」で依頼も含め丸ごと忘れている。

  *  *  *

俺様が目にしているモニターの中で、
松崎兄妹と戸田貴和子が車内に担ぎ込まれている。
その展開を作り上げた要因の一つとして、
二枚の「予定メモ帳」への書き込みを今ここに公表しよう。

「戸田貴和子」が
「明石標準時刻」と・に
「場所」で
「松崎雅彦にしがみつく」

「松崎はるみ」が
「明石標準時刻」と・に
「場所」で
「到着する」

この戸田貴和子、松崎雅彦、松崎はるみ、の部分には、
実際には更に詳細な個人識別データを書き込み
俗に人違いと言われる笑えない笑い話の発生をシャットアウトしておく。

時刻と場所は当然正確に。
場所に就いては、小数点以下をたっぷり確保した経度と緯度を中心とする面積エリア指定で
絶妙の位置関係での目撃を確実としておく。

そして、その時刻の少し前から、現場の路上を示す地図には「人よけジャイロ」が作動している。
実行部隊が無効化バッジを装着しているのは当然として、
確保された三人にも居酒屋を出る少し前に「タイムベルト」と「どこでもドア」と
「石ころぼうし」と「かくれマント」を駆使して
「人よけジャイロ」の無効化バッジをさり気なく装着しておいた。

拉致を実行したのはアジア某国の特殊部隊。
元々が汚れ仕事もこなすこの部隊の面々に、
最高指導者からの指示であり絶対的に国益のためである事を「うそつ機」で納得させた上で
「分身ハンマー」で分身を呼び出し、
その分身を任務につけて本体は元の場所に戻して「ワスレンボー」で一撃しておく。

そして、分身の面々については、「モンタージュバケツ」で顔を変化させて
「うそつ機」でその顔への違和感を無くした上で、
今の貴様は随分昔に死亡した少なくとも有名人とは言えない人物を明確に特定して、
指紋とDNA型が最新鑑定でも同一人物以外の評価が不可能な程一致していると、
指さしながら「ソノウソホント」でうそぶいておく。

そして、元々が汚れ仕事もこなすこの部隊の面々に、
最高指導者からの指示であり絶対的に国益のためである事を「うそつ機」で納得させておく。
さすが餅は餅屋。飲み会帰りのごとく集団で近づき、
標的を人波に呑み込み瞬時にノックダウンして介抱のごとく車に詰め込む。

一応サングラスや付け髭を着けさせたのはいくら何でも素顔では不自然と言うだけの話で、
目撃者に関しては心配しなくていいと「うそつ機」で保障済みなのだから
彼らにしてみれば気楽な仕事だろう。

一千年前の無人島に赴いた際、俺様は、
この通りに面した全ての窓、ガラス戸のカーテンを閉じる様に「予定メモ帳」で指定しておいた。
微妙に秒数をずらしながら、犯行予定時刻の約三分前を基準として、
一つ一つの部屋を指定してホモ・サピエンスがその部屋のカーテンを閉じる事を指定しておく。

部屋の数やメモに記載するための部屋の特定要素など、
まあ地味で細かい作業であり、その割りには三分以内に開けられる危険性など多少不確実だが、
ここで労を惜しんではいけない。

拉致された三人はワンボックスカーに放り込まれ、
実行部隊はワンボックスカーとセダンに分乗する。
いずれも、俺様が用意して実行部隊が路上駐車しておいたものだ。

で、俺様はどこにいるのかと言えば、とあるマンションの一室にいた。
同じ部屋には、同じ部屋には、静岡県警通信指令課の現役オペレーターもいる。
「タイムベルト」と「ウルトラストップウォッチ」と「どこでもドア」を駆使して
非番で待機寮にいる所をかっさらった上で、
「うそつ機」によって総理大臣と国家公安委員長と警察庁長官からの直接命令を下す。

そして、実際の作業は「分身ハンマー」で呼び出した、今ここにいる分身にやらせて、
本人は無人の待機寮に戻して、「ワスレンボー」で俺様との接触や移動の記憶を飛ばしておく。
そして、このマンションの一室の光景は、
「観光ビジョン」によって静岡県警本部通信指令課とリンクしている。
この辺の事は、高性能のホログラムとしてオペレーターも「うそつ機」で納得済みの事だ。

ホログラムではないテーブルの上に置かれたパソコン。
そこの画面の地図上に、実行部隊に持たせたGPS携帯電話の位置が表示される。
俺様が分身オペレーターに指示したのは、検問や事件現場に引っ掛からない様に、
警邏もなるべく避けると言う事だ。今の所はNシステムも回避したい所だ。
土地勘に加えて、隠語と数字が羅列される無線交信とあっては、
道具を色々組み合わせれば何とか理解出来るかも知れないが慣れてる人間に聞いた方が早い。

俺様と実行部隊リーダーは携帯電話で交信している訳だが、
実行部隊はとある裏通りの路上に到着する。
そこで、獲物ごと別のワンボックスカーとセダンに乗り換える。
この一角は防犯カメラの死角である上に現在も「人よけジャイロ」発動中だ。
元々の犯行に使われた車には実行部隊から一名ずつが乗り込んで山梨方面へと走行する。
ここから先は、Nシステムも大歓迎だ。

「タイムベルト」で翌日の所轄警察署の刑事部屋を映し出してそこから逆算していった所では、
三人の失踪について残りの面々が地元の交番に相談したのが夜明け後。
そこから、現場の防犯カメラを確認して拉致事件を確認、
所轄署に本部刑事部捜査一課も加えた捜査本部が設置されたと言う流れだ。

「タイムテレビ」で所轄警察署の捜査会議を傍聴した所によると、
あの拉致ポイントの防犯カメラは有人監視型ではなく事件発覚後に録画映像を確認するタイプであり、
その捜査会議は今から六日前に発生して三日前に解決する事が
「あらかじめ日記」によって運命付けられたひったくり事件を鋭意捜査するために開かれたものだった。
山梨方面に逃走した車は、県境近くで幹線道路を外れ、
そのままとある住宅街の路上に駐車する。

その辺りの地図を非常に拡大したものを床に広げた俺様は、
ピルケース一杯に詰め込んだラムネ錠をそこにぶちまける。
その内の一つ、予め色を塗られたラムネが転がった場所を中心に半径×メートルのエリアこそ、
××××時点に於ける防犯カメラの死角であった。

以上の記述を前もって「あらかじめ日記」に書き込んだ上で実行したのは時系列としては三日ほど前。
そして、約十二時間程前から路上に限定して「人よけジャイロ」を発動させておく。
住宅街に駐車された車から出た二人の運転手は、
携帯電話による俺様からの指示を受けて徒歩でその場を離脱する。

「偵察衛星」からの「衛星モニター」で二人の運転手が現場から遠く離れるのを確認して、
「どこでもドア」で現地に赴いた俺様が直々に「チッポケット二次元カメラ」で車を回収する。
一方、三人の獲物を積み込んだワンボックスカーとそれに追随するセダンは、
こちらもNシステムや検問を回避しつつ神奈川方面に走行していた。

俺様のナビを受け、その車は予定されていた病院跡地に到着する。
車内待機が言い渡されている間に、俺様は「石ころぼうし」と「かくれマント」を装着し
「どこでもドア」でその病院跡地の一角に赴く。
そして、「フワフワオビ」で浮遊しながら二台の車をワンツースリーで一度に
二つの「ペタンコアイロン」で圧縮。
中身ごと圧縮された車は「チッポケット二次元カメラ」で収納して一旦俺様が所持する事にする。

マンションに戻った俺様がするべき事は、決まっていた。
まず、現在分身の身で通信指令課と化したマンションに待機しているオペレーター。
彼女に関しては、最低限以上の職能的技能に加えて外見上の判断も人選に於いては十二分に加味されている。

そして、大量の小型隠しカメラによる完全録画監視下にあったユニットバスにおいて、
「うそつ機」を通した緊急命令を信じて
パジャマ姿から「タイムコピー」で用意しておいた制服姿へと着替えを済ませている。

寝巻から用意の服装に×分で着替えと厳命された結果として、
「観光ビジョン」から俺様が不格好を甘受して装着した「タヌ機」に切り替えて
通信指令課のオペレーションルームに見せかけた実際は只の壁際の机に手を着いて、
白ブラウスのボタンを全開にしただけでも、十分な質感に食べ頃な白い乳房がぶるぶると下向きに揺れ動く。

「うそつ機」によってこの分身女子に通告された所によると、
庁舎は完全にテロリストの爆弾に制圧されており、
そのテロリストこそが俺様であって絶対服従しなければ一階ずつミンチになる、と言う事だ。
後はスカートをぺろりとめくり上げて、まあ生活感な下着をズリ下げて
はいぶち込むぶち込むぶち込む。

「やっ!?あ、あっ、何?何あ、嘘ああっ…」
「んー、どうだー?彼氏よりもいいのかこれがいいのかああーっ?」
「ああっ、嘘っ、あっ、はいっ、ああっテロリストに犯されて指令室でバックからぶち込まれて
ああっイッちゃいますあっ、ああ、あああー…」

まあ、些か不本意であるが、日本の工業技術の高さを信じて俺様の堂々たる男性に装着したゴム製品に
「ソノウソホント」で生成された強力媚薬ゼリーをごってり塗りつけた
至ってインスタントな楽しみと言う奴だ。

所詮分身は分身なので、ヨダレを垂らしてアヘ顔で満足している辺りで
ゴムの取り外しと口による清掃とトランクスとズボンのズリ上げをやらせて
今の仕事の学校入学前はちょっとはならしたと言うダンスミュージックを素っ裸でやらせてから
「分身ハンマー」でぶん殴る。

さあ、始めようか。
俺様は、「シナリオライター」を仕込んだ機械箱のスイッチを押す。
俺様の肉体は、アルバムから一枚の写真を取り出して床に置き、
温水霧吹きを二度噴射する。

そこからは、
眠りについたまま「ペタンコアイロン」で圧縮されて「チッポケット二次元カメラ」で撮影された
毛利小五郎が姿を現す。
「ネムケスイトール」で毛利小五郎に取り憑いた睡魔を吸引してから、
俺様と毛利小五郎が「入れかえロープ」を掴んで肉体を交換する。

後は、毛利小五郎の魂が入った俺様の肉体を「ネムケスイトール」で眠らせ、
短時間に設定した「ワスレンボー」で一撃してから、
毛利小五郎の肉体を得た俺様が「ペタンコアイロン」と「チッポケット二次元カメラ」で一時封印する。