*  *  *

「あらあら」
「ありゃー、どうしたのアキラ?」
「あー、ちょっと湯あたりしちゃったみたいですねー、僕が来た時にはもうー」

脱衣所に現れた明石裕奈、那波千鶴、朝倉和美、早乙女ハルナ、それにチア三人組の側で、
腰にタオルを巻いた偽ネギが言う。
その前では、体にバスタオルを巻いたアキラが長椅子で寝息を立てていた。

「でも、今日は少ないですねー」
「うん、なんか色々時間合わなくってさー」

その理由が「あらかじめ日記」の記述にある事を知り尽くしている偽ネギの言葉に裕奈が応じる。

「えー、それでは、これからお風呂の皆さんにいいものを持って来ましたー」
「えー、何々ー?」
「あらあら、何かしら♪」

偽ネギが一同に渡したのは、
リストバンドに「ファンクラブ結成バッジ」と「階級ワッペン」を装着したものだった。

「お風呂用の健康サポーターです。取りあえず着けて見てくださーい」

「かたづけラッカー」をかけた「うそつ機」を装着した偽ネギの言葉に、一同素直に従う。

「あーあー、血行促進ツボ刺激その他諸々大変なご利益のあるサポーターです。
ですから、お風呂から上がって着替えるまで、これは外さないで下さいねー」
「はーい♪」
「それからこれです」

偽ネギが一同に渡したのは、アダルトショップで購入した市販のローションに
「アワセール」を照射して若干の成分変更を行ったものだった。

「僕が特別なルートで手に入れた、お肌スベスベ無駄肉取れ取れの
スーパーウルトラ美容ローションです、入浴時にお使い下さいと言う事でーす。
それからあれ」

偽ネギが、浴室へのドアを開けて指差す。

「マットも用意させていただきましたんで、リラックスしてお使いになりましたら
より効果絶大って事ですよー。どーせですから、自分だと手が回らない所ありますからねー、
お友達と塗り塗り塗りっこで更に効果ドーン、女子校の特権って奴ですねー♪。
ただしー、面積の問題がありますので、チアの皆さんは後で、他の皆さんが先で、
交代でお願いします」

「分かった」
「うーん、ありがとーネギ君」

「かたづけラッカー」をかけた「うそつ機」を装着してぬけぬけと言う偽ネギに
釘宮円がさっぱりと承諾し、やっぱり裕奈が素直に返事をした。

  *  *  *

改めて流れるお風呂に大きなビニール筏を浮かべた偽ネギは、
その上でのんびりとトロピカルフルーツのストローを吸っていた。

「おいしーですね、円さん♪」

偽ネギが朗らかに言うその目の前では、「うそつ機」を装着した偽ネギに、
よってネギ君ファンクラブイベントネギ君とお風呂な夕べに招待されたその円が、
同じストローの枝分かれした別の入口をくわえているが、
真っ赤な顔を伏せながらちゅうちゅうストローを吸うので精一杯、とても返事どころではない。

「ムププププwwwwwこーやって円さんとご一緒ってのが又格別ですー、うんうん、
ぷるんぷるんのミルクにおやー、かわいー茂みの下にー
もう何かヌルヌルツヤツヤテカテカのピンクのフルーツ実にいー眺めー♪」
「も、もー、ネギくーん」

円の性格からして一発ぶっ飛ばされそうな偽ネギの言葉にも、
偽ネギが服用している「ニクメナイン」に当てられた上に
「ファンクラブ本部」から相当に強力な熱狂度電波を流されては、怒るに怒れない。

かくして、偽ネギの指示で普通にお風呂に入る姿でタオルも洗い場に置いて、
偽ネギの正面であぐらをかいている円は理性自体を吹っ飛ばす一歩手前の熱狂電波の効果で
ただただ真っ赤になってストローを吸いながら逃げ出すに逃げ出せず怒るに怒れない。

ボーイッシュだがこうして剥いたら中○生離れしたナイスバディのチアリーダー、
そして性格もどちらかと言うとさっぱり系のボーイッシュで割と常識的な円が
そうやって理性とファン心理に身悶えする姿こそ、
やっぱり堂々とあぐらをかいた偽ネギをそそり立たせてやまない。

「やっほー、ネギくーん」

そんな筏の両脇に、一泳ぎしていた美砂と桜子が手を掛ける。

「あー、円さん、定員オーバーですのでそろそろお願いしまーす」
「うん」
「ほにゃらばネギ君のお世話お任せよーっ♪」
「後は任せな円ーっ♪」

あっかるく宣言した二人の、年齢を考えればスタイル抜群のグラマー美少女が
入浴する円と入れ違いに恥ずかしげもなくざぱーんと筏によじ登る。

「はーい、ネギ君マンゴーあーん♪」
「あーん♪」

ごくごく普通の入浴姿で実際さっきまで入浴していた美砂に
真ん前でスプーンを持たれてそれをされる、
その後ろには桜子もパイナップルで待機しているのだから偽ネギの絶景はまだまだ続く。

  *  *  *

「チアーの皆さんみーんなきれーですから、もちろん円さんもーっ、
だからこんななっちゃいましたー、円さんお願いしますですー」
「んもー、しょうがないなー」
「おほっ♪…はうっ…」

美砂、桜子が湯に入って支えて停留させている筏の縁に偽ネギが腰掛け、
開いて湯に浸した偽ネギの両脚の間から円がにゅっと首を出して
剥き出しにそそり立っている偽ネギの欲棒をかぷっと口に含む。
残された理性が円の頬を赤く染めても、熱烈ファン心理の中では、
それは実に神々しく素晴らしい名誉ある事。

「はううっ、円さんはああー、気持ちいーですぅ」
「んー、ネギ君だからなんだからねーはむうぅ、んんー…」
「おっ、おうっ、ほうううっ…」
“…うひぃー、ツンデレうなじたまんねー、お、来た、上目遣いキタ―――…”

筏の上で背中を反り返らせる偽ネギを前にごくりと飲み干し、
ぴちょぴちょと丁寧な後始末を経てぺろりと唇を一嘗めして湯の中に消えて行った円と入れ替わる様に、
美砂が再び筏に乗船する。

「はーい、そこそこそこー、うーん、円ったらちゃーんとお口で元気にしてったんだねー♪
そのままそのまま楽にしてぇー、くうぅんんんっ…」

促されるまま、筏の上に仰向けに寝そべった偽ネギの腰を美砂の長くも逞しい両脚が挟み込み、
その中心で既に潤った中へと呑み込まれた時には、美砂は十分実った胸をぷるんと揺らしてのけ反っていた。

偽ネギの上では、緩くウエーブの掛かるたっぷり豊かな髪の毛が
ぱしゃぱしゃずぶ濡れの雫を落としながら揺れ動き、
やはり汗か湯か水滴の伝わせて揺れる白い豊かな膨らみを美砂自身の手がぐにっと掴んで慰める。
そうしながら、美砂は貪る様に腰を動かし、偽ネギの上で躍動を続ける。

「いいっ、ネ、ネギくぅん、くううううっ…」

美砂が偽ネギの上でピンと体を反らしてうめき声を上げ、偽ネギもたまらず解き放つ。
その脇には、既に椎名桜子が乗船している。

ナイスバディのチア軍団でも、実は自分が言うだけあるむちぷるグラマー代表の裸体を惜しげもなく晒し、
興味津々虎視眈々で待っているのだから、
信頼厚き担任にして熱烈ファンクラブ当人にして偉大なる大将ワッペン偽ネギとしては応えなければならない。
もちろん、頑張ってくれた円だけ外して、等と言う事は、彼女の魅力を考えてもあり得る筈の無い選択。

  *  *  *

「うわー、これウォーターマットー?」
「ひゃー、ぽよぽよいーじゃん♪」
「んじゃ、早速ー」
「わっ、蓋っ!!」

のんびり湯に浸かりながら、偽ネギの耳は、
楽しそうにはしゃぎながら塗りっこしている美少女達のトーンが
段々と朗らかに、そして甘いものになるのを聞き逃さない。

「あんっ、そんな所だめえっ」
「はあっ、ああっ、そこ気持ちいーっ」
「んふふっ、こういうのはどうかしら?あんっ」
「いやー、やっぱ那波さん、ねっぷりたっぷり塗りごたえあるわー」
「ん?」
「やー、どーもどーも」

偽ネギがてくてくとマットプレイ真っ最中の美少女軍団に接近すると、
彼女達の目の色が変わった。

「キャー、かわいー」
「キャー」
「あらあら♪キャハハハー」
“ムポポポポwwwwwヌルヌルムニュムニュプリプリイッツパラダーイッスッ!!”

最悪の場合は「階級ワッペン」を安全装置にと決めてファンクラブ熱狂電波を強力に設定した偽ネギは、
予測通りにマットに引きずり込まれていつ窒息するかと言うぬるぬるもみくちゃ状態、
裏を返せば全身ぬるぬるぷるぷるむにむに状態、漢偽ネギ一片の悔い無し。

「はああんっ」
「ああんっ、なんかいーっ」
「あらぁ、ああっ、はああんっ」

しかも、ローション自体が「アワセール」によって媚薬+ラリラリハッピー成分入りになっているので、
ここまで十分に皮膚吸収+お友達の乙女の掌でねっぷり刺激で徐々に昂ぶっている所に火を付けられ、
一気に燃え上がったむちむちぷりぷり美少女達は全身、特に敏感になった膨らみを
原材料ネギの逞しい偽ネギの体にぬるぬるぷりぷり押し付け擦り付けて喘ぎ続ける。

「きゃんっ、ネギくーんっ」

真正面からぐにっと鷲掴みにされた裕奈があまーい悲鳴を上げる。

「だってー、ゆーなさんのおっきいおっぱいぷりぷり我慢出来ないですーっ」

「もーっネギくーんはあああんっ」
「ああんっ、ネギくーん」
「ネギ君私ももみもみいーよおっ!!」
「総員正座ーっ!」

偽ネギの一喝と共に、四人の美少女がマットの上でビッと正座をする。

「僕とたのしー事するって言う事がどーゆー事か那波様がねっとりたっぷりこってりご教授下さいますから、
他の皆さんはマットの角で全裸正座で待機してて下さい。あー、別にお手々は動かしてかまいませんよー。
でも、イキそうになったら手を止めて十回深呼吸する。これ命令ですからねー♪」

偽ネギの命令に、明石裕奈朝倉和美早乙女ハルナの三名が怨みっぽい視線を残してマットの角へと移動する。

「はうんはうんあうんあうんあうん♪」
「あらあら♪」

まずは恒例馬鹿丸出しのもみもみぱふぱふちゅうちゅうを慈母の微笑みで見守った千鶴が、
偽ネギの促されるままに、マットに仰向けに寝そべった偽ネギに覆い被さる。

「はあぁー、ぬるぬるモチモチィ、挟まれて気持ちいーですぅ」
「はああんっ、私も、ネギ先生の熱くて硬いのがぁ、気持ちいいわぁ」

両手で挟んだ双つの膨らみ。その小山の様に堂々たる膨らみのハザマに偽ネギの反り返ったものを挟み込み、
体を上下させながら千鶴もそのアダルトな甘い喘ぎを響かせる。

そんな二人に焼け付く視線を送っている三つの角では、何れ劣らぬ美少女達、
しかも発育満点の面々が、ごくりと喉を鳴らして真っ赤な顔で小鼻を膨らませながら、
そのたわわに実った膨らみを掴む手と
そのきゅっと引き締めたむっちり太股の奥にねじ込んだ手をもぞもぞと動かしながら呻いていた。

「はあん、はああんっはああんんっ!」
「く、くうううっ…」

千鶴のむにゅむにゅ挟みを辛うじて耐えた偽ネギの前でにこっと息を呑む様な笑みを見せた千鶴は、
そのまま身を起こし、既にローションばかりではなくとろとろに熟れ切った所にずにゅっと呑み込んだ。

元々がアダルト美少女な雰囲気の千鶴。それがややウエーブの掛かった濡れ髪を激しく乱し、
たっぷりと盛り上がった乳房をぶるんぶるんと踊らせながら、
偽ネギの上で貪る様に躍動する。

それを見せつけられるむちぷる美少女達もせめて肉体だけでも、と我が手を動かしても、
「階級ワッペン」の命令は絶対。熱く疼いたまま到達する前に深呼吸でループさせられてしまうのが辛い所。
そんな千鶴に身を委ねていた偽ネギも、いよいよと言う頃合いには、
ガバッと身を起こして、その偉大なる膨らみにむにゅむにゅこね回しちゅうちゅう吸い付きながら
ぐいぐいと腰を使ってその時を迎える。

「はっ、は、はあああんっ…」

ズン、と、偽ネギ最後の一撃を受け、くてっと脱力して覆い被って来た千鶴の柔らかな女体。
それを受け止めながら、偽ネギはニヤッと勝利の笑みを浮かべる。
今現在も継続中の下半身の振動はその意思力とは全く関係ない。
うっとりとまどろむ千鶴と潤んだ瞳でキラキラしている三人のグラマー美少女軍団。
そこで調子に乗るのが偽ネギの偽ネギだからこそ偽ネギだもの。

「オッケーッ」

偽ネギがパンパーンと手を叩いた。


「んじゃあ、千鶴さんはあっちの角でお休みくださーい。
他の三人さんは出席番号順に今の感じでおっぱいキモチヨスフルコースッ、
余りの二人はぁー…」

「んふふー、ネギくーん、気持ちいいー?」
「はーい、ゆーなさんのぷるぷるすくすく元気なおっぱいすっごく気持ちいーでーす。
それにゆーなさんのきれーな黒髪のうなじがグーですねー♪」
「ネギ君もー、ビンビン元気なの気持ちいーよぉあにゃああぁ…」
「んふふー、ネギ君オヤジ発言してー、ネギ君やっぱガタイいいねー
どうおっぱいどう背中にネギ君大好きなおっぱいどーお?」
「ネギくーん、どーうむにむにー」

マットの上に脚を広げて座る偽ネギの真ん前で這いつくばった裕奈が、
外側から両手掴みしたたわわな実りの間に偽ネギの反り返った男を挟み込みぐにぐにと刺激する。
普段は元気娘の裕奈が、下ろした綺麗な黒髪ボブヘアの隙間から白いうなじを覗かせ、
這いつくばって奉仕しながら時折上目遣いに潤んだ瞳を向けられると偽ネギも忍耐を危うくする。

そうしている間にも、朝倉和美、早乙女ハルナと言う何れ劣らぬむちむちたっぷりのお二人さんが
偽ネギの背中に腕にとその豊満さを押し付け擦り付けて偽ネギにその瑞々しい弾力を知らしめる。

その内、ビンビン敏感になったぷるぷるおっぱいに雄そのものの熱い硬いのをすりすりし続け
その事自体に十分昂ぶり潤み切った裕奈がよいしょと腰を浮かせ、
ぬるぬるの体同士をずるりと滑らせて擦り付けゴールでずぷっと埋めて、
ぎゅっと抱き締めながらギシギシと腰を動かす。

そんな、繋がりも丸出しの交わりそのものををランランとした目で覗き込みながら、
背後でそのたわわな膨らみで偽ネギ快感側面支援しているむちぷる美少女二人組も又、
自分のそこに逞しく抉り込まれる事を夢想しながら今なおじゅんと潤んで来るのがありありと分かる。

そうやって、偽ネギの真ん前で彼を魅惑してやまない白く弾ける膨らみをぶるんぶるん揺らしながら
濡れた黒髪をバサバサ乱して喘いでいた裕奈が、一際高い声と共にそのバネの効いた肉体をピンと反らす。

それに合わせる様に、目の前で偽ネギの一際可愛らしい顔を見せつけられた二人の美少女は、
顔を見合わせた瞬間レース開始の火花を散らし、偽ネギの限界への挑戦権を瞬時に争い、
その後ろからは、ヌルヌルローションマット後半戦担当のチア三人組が浴槽を上がっている所だった。
無論、その全ては、お断りしますには余りにも魅惑的。ましてや、偽ネギだもの。

  *  *  *

「何ー、ネギー」
「ああ、ごめんなさい」

643号室で、大あくびをして肩をゴキゴキ鳴らした偽ネギが、
明日菜の呼びかけにぺこりと頭を下げる。

「じゃなくって」

明日菜がくるりと前に回る。

「まーた無理してるんじゃないのー?疲れてんなら早く寝なさいよ」
「は、はい…お休みなさい」

ずいと迫る明日菜にたじっとなりながら偽ネギが言い、ロフトに昇る。

「んじゃ、お休み」
「お休みーネギ君」

電灯が消され、部屋の住民が三々五々布団に潜り込む。
「ウルトラストップウォッチ」で時間を止めた偽ネギは、
すたすたと明日菜のベッドに接近し、寝顔を覗き込む。

「もー寝てんのか、寝顔は…」

偽ネギは左手で「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押すと同時に、
右手に握った「ネムケスイトール」で明日菜の顔面を銃撃する。

もう一度「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押した偽ネギは、
木乃香にも同じ事をしてからロフトに戻る。

そして、ロフトの電灯を付け、テーブルに紙とペンを用意し、
ネギから良心以外の性能を授かった頭脳をフル回転させて広げた紙をチャートで埋め尽くしていく。

「出来た」

大きな紙を両手持ちし、偽ネギがニヤリと悪魔の笑みを浮かべる。

「完、璧。
今夜こそはあのオサル、
あーんな事してこーんな事してアヘアヘのメロメロのヌレヌレのグチャグチャのズッコンバッコンで
奥歯ガータガタ言わせちゃるけぇのぉーっ、

さあー、オサルな体力バーカのバカレッドよぉーっ、
このネギ様の偉大なるチ○ポに淫乱パ○○ンマ○コをぶち抜かれてあんあんひぃひぃ随喜の涙に溺れて
ひれ伏して忠誠を誓うがいいーっ!
くはーっはっはっはっはっはぁーっ!!」
「んー?」

たらりと汗を浮かべた偽ネギが背後を見ると明日菜がむくりと身を起こして指で目を擦っており、
偽ネギは、バッと電灯を消してその場に伏せる。

「んにゃー」

ベッドにバッタリ倒れ込む明日菜をチロチロと覗き見ながら、
偽ネギはほおほおほおーと胸を撫で下ろす。

「やっぱ、眠らせただけってのは…人間じゃねーよあの地獄耳…」

早速、と、「ウルトラストップウォッチ」に手を伸ばした所で、
偽ネギはくらっとバランスを崩しそうになる。

「そりゃあ、あんだけなー」

下半身の方は何度となく「タイムふろしき」を巻いてチャージしたものの、
この道具の特徴として記憶はそのまま残る。

記憶と肉体的感覚の関連性と言うのは、馬鹿にしたものではない。
特に、こうしてストレートな快楽に結び付くものであれば。

一応、チャートをしまい込んでもう一度大あくびをした偽ネギは、
一度ロフトを下りて心身を落ち着けようとトイレに向かう。
トイレを出た偽ネギは、とろんとした目でてくてくと歩いていた。


  *  *  *

「んー?」

何か、もぞもぞとする違和感を感じた明日菜がうめき声を上げる。

「んー…」
「ん?」

きゅっと抱き付かれ、明日菜は瞬間的に目を覚ます。

「ん?ちょっ…」

もぞもぞと動いていたものに、はみ出した乳房をかぷっとくわえられ、
明日菜が悲鳴を上げそうになった。

「こいつ…」
「んー…お姉ちゃん…」

明日菜が、目の前で無邪気な寝顔を見せる少年をそっと引き離す。

「…お休み、ネギ…んー…」

明日菜が、ふっと微笑んで呟くと共にカクンと首を垂れ、
すーすーと心地よい寝息の二重奏が間近に響き合った。

「黒ネギ某1日」-了-

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最終更新:2009年09月04日 18:13