第3話-4

 偉大な先人は言いました。
「『ポータブル国会』を使って、ブルマ復活は基本だろう?」 と……

 マンションの一室、『グルメテーブルかけ』で昼食を済まし、スーツに着替えた近藤睦樹は
『職業テスト腕章』を腕にはめた。
 この部屋は現在のワンルームに物足りなさを感じていたため、日常生活とは別に利用する
隠れ家的なものとして借りた物件だ。金の心配はないので、家具や家電も上等な物を揃えた。
 とはいえ大学生の俺がいきなり高級物件に引っ越したりしたら確実に家族や知人に怪しまれる。
そのため、普段は今まで通り安めのワンルーム暮らしだ。
 身支度を終えた俺は、掃除や洗濯を『世話やきロープ』に任せ、『どこでもドア』を出す。
(しかし今日はブルマー姿まで見れるとは……ありがたいことだ)
朝の出来事を思い出す。想定外の出来事もあったが、嬉しい誤算だった。
…………
「や~悪いですねぇこんなに奢ってもらっちゃって、おかげでお昼が浮きましたよ♪」
パンやお菓子の入った袋をぷらぷらと揺らし白崎渚はご機嫌な様子で前を歩く。
「すいません睦樹さん。こんなに買ってもらって……」
一方、葉月薫流は申し訳なさそうに俺の横を歩いている。
「も~薫流は遠慮し過ぎだって。ムツキンが奢ってくれるって言ったんだからさ」
お前はもう少し遠慮しろよ。
「渚は遠慮しなさ過ぎだよもう……それと、なんで今日はあんなに早くから駅にいたの?」
駅でも言っていた疑問を薫流が問いかけると、渚は実に楽しげな笑みを浮かべながら
薫流に身体をすり寄せる。
「なんでって今日は体育あるからも~昨日の夜から楽しみで仕方なかったのよね~
 薫流のブルマー姿が見れるって思うと朝から頭ん中真っピンクで今日は早くに家出ちゃった♪」
「あ、朝から変なこと考えてないでよっ」
そういえば『ポータブル国会』でブルマ復活の法案を入れてたなと睦樹は思い出した。
 睦樹は学生時代、小・中・高とショーパンにハーパンでブルマーとは縁がなかった。だからこそ、
一度は拝んでおきたかったのである。しかも今回見れるのは薫流や渚の体操着姿だ、
上はタユンタユンで下はムチムチスベスベだろう。
 『ポータブル国会』でブルマー復活、やはりこれは基本だ。
「薫流ちゃんのブルマ姿かぁ……いいなぁ可愛いだろうなぁ」
「ですよね、絶対いいですよね!」
渚が俺の言葉に賛同してくる。彼女とは話が合うので、そこから色々と盛り上がった。
 どうも渚は中学の時から薫流の身体をイジメてるらしく、薫流が未経験にも関わらず
感度がいいのはコイツのせいであること、単純に自分から責めるのが好きなだけで
レズというわけではないことなどがわかった。
「それから……あ、まゆぽんタマりんおっはよー! ねぇ聞いてよ薫流に男できたぁーー!」
話してる途中、前方に友人を見つけたらしい渚が声を上げた。
「だ、だから違うってば、睦樹さんとはそういうのじゃ……」
薫流の言葉を無視して渚はさらに声を張り上げる。
「しかも電車で痴漢プレイして朝からラブホ行こうとしてたんだよぉーーっ!!」
「「うそーーっ!? ハヅちゃんやらしーーエッチぃ~~」」
「してないっ! そんなのしてないからっ、やめてよ渚ぁーーっ!」
午前は大学の講義があったため、そこで彼女達と別れた。
…………
 麗南女子大学付属高校へとやってきた俺は、警備員の常駐する正面入口へと足を進める。
「失礼ですが、お名前とご用件を」
「教育委員会の近藤です、今日は職務命令書をお届けに」
そう言ってカメラに写らないよう封書で隠しながら、警備員に『オールマイティパス』を見せる。
『職業テスト腕章』で‘教育委員会教育指導課長’になっているから入るには入れるだろうが、
アポなしで来てるため確認などを取られると面倒になるからだ。
 兎にも角にも、パスの効果で俺は正面から堂々と校内へ侵入することに成功した。

 廊下を歩く睦樹は挙動不審にならない程度に周りを見渡しながら進んでいく。
予想していたほど校内は監視カメラが設置されているわけではなかった。やはりプライバシーの
問題やら色々とクレームもあるのだろう。
 しかし周りを見るに、どうやら5限目授業はもう終わっているらしい。さっきのチャイムは終鈴
だったのか……体育は6限、もう生徒らは着替え始めているだろう。
 まずは薫流や渚を見つける。俺は『タンマウォッチ』で時間を止め、『透明マント』を出した。
…………
(はぁ……ミスったなぁ……)
睦樹は止まった時間の中で大きくため息をついた。怖れていた通り、ほとんど着替えは済んで
しまい、生着替えは拝めなかった。ブルマーをズリズリと引き上げていくのとか見たかったのに
なぁ……あとで『タイムテレビ』でも使うか。
 しかし収穫もあった。1つは薫流のブルマー姿が見れたこと。大胆に露出した健康的な太もも、
濃紺のブルマーに包まれるムッチリとしたお尻、白い体操服の下に隠れるたわわな胸、そこに
二つ結びの黒髪ってのがまた垢抜けない感じでそそる!
 そして渚のブルマー姿もいい、自慢の巨乳は勿論、ムッチリ太ももに、ショーツのラインが
浮き出たボリュームのあるブルマーヒップ! 抱き心地の良さそうなポヨンポヨンの身体なのに
決して太すぎず、くびれのある見事なボディだ。
 しっかし、このクラスは可愛い子ばっかだなぁ……まるで可愛い子だけを選んで編成したみたいだ。
 2つ目の方がでかい収穫だけど、これはもう少し調べよう。俺は更衣室を出て時間を動かし、
『あらかじめ日記』が効力を発揮する授業開始を待つことにした。

 二つ結びにした長い黒髪を揺らし、体操着に着替え終えた葉月薫流は、んーっと両手を組んで
上へと伸ばした。自然と胸が反るようになり、白い体操服にバストラインが浮かぶ。
そのたわわな胸を、いきなり背後から両手で鷲掴みにされた。
「ひゃわあぁっ!?」
「ん~やっぱ薫流が最高だわ~ブルマってのがそそるそそる」
そう言って白崎渚はマッサージをするように私の胸を揉み回し、ブルマー越しにお尻も撫でてくる。
「はぁ~この身体が朝からムツキンに好き放題されてんだもんな~」
渚の一言で、周りが一気に興味津々の目を向けてくる。朝の出来事は瞬く間に広められ、
睦樹さんのことはクラス中に知られていた。
 クラスメートらに次々と質問され、どんどん卑猥な方向へ質問の内容が流れていく。歯止めが
効かないのと、恥ずかしさから私は逃げるように更衣室を出た。が、出たところで、私は自分の
目を疑った。
「む、睦樹さん!? あの、え、あ、なんで……?」
「どったの薫流~? ありゃ、ムツキンじゃんなんでいんのさ!?」
渚も驚いている。スーツを着ているが、目の前にいるのは間違いなく睦樹さんだった。

 いきなり更衣室から薫流が飛び出してきたのには、流石に驚いた。続いて渚も出てくる。
「ちょっと教育委員会の仕事で来たんだけど……今から体育?」
「そうですよ~いや噂をすればなんとやらですね あ、ほらほらこの人が薫流のアレだよ!」
渚の言葉に、他の生徒達も次々に更衣室から出てきて物珍しそうに俺を眺めてくる。
そこからあれこれと質問攻めされる羽目になった。
「おいっ! そこの、そこで何している!?」
突然、後ろのほうから怒鳴り声が飛んできた。振り向くと、ジャージ姿の男が近寄ってくる。
「げっ、榎本だぁ~間が悪いの来ちゃったなぁ。あれ、体育教師ですよ、ていうかセクハラ教師」
渚が小声で言ってくる。なるほど確かに間が悪い。
 榎本という体育教師は俺の間近に来ると、尊大な態度で次々と文句や質問を飛ばす。生徒の前だと
いうのに、有名女子校の教師とは思えないほど口の悪い男だ……
「──えぇそうです。どうも、教育委員会教育指導課長の近藤です」
『職業テスト腕章』の効果で実質的に立場が上なのをアピールしてやると、榎本という体育教師は
狐につままれたような顔をしていた。

 授業が開始して間もなく、校内放送の呼び出しにより体育教師は体育館を出ていった。
これも『あらかじめ日記』の効果だ。日記には授業終了の5分前まで教師は戻ってこないと
書いてある。まぁ何かのアクシデントがあっても対応できるだろう。
「でもムツキン偉い人だったんだね~榎本の顔見たあれ最っ高でしたよ」
「まぁ特例だけど教師を指導する立場だからね。そんなに評判悪い教師なのあれ?」
俺が聞くと、渚や他の生徒達も我が意を得たとばかりに口を開く。
「もう最っ悪ですよ! ウザイしキモイしエロいし!」
「バスケの授業とか密着してくるんですよぉ、榎本じゃなくてエロモトですよあれは」
「ヤバイ噂も多いんですよ~特におとなしめの子にはベタベタ触ってるよね~」
次々と出てくる文句に少々呆れていたが、どうやら調べてみる価値はありそうだ。
「あとで厳しく指導しとくよ。適当に柔軟して遊んでな、あんまり薫流いじめんなよ」
生徒達の返事を背に、俺は無人の体育館教官室へ向かった。

 薫流は大きく息を吐いた。まだ胸がドキドキと高鳴っている。学校の中で睦樹さんに会ったことも
そうだけど、まさかあんな凄い役職の人だったなんて想像もしていなかった。
(睦樹さん……私なんかと、全然違う世界の人だったんだなぁ……)
電車で話してた時は普通の大学生だと言ってたけど……特例だから、やっぱり秘密にしてたのかな。
その睦樹さんに、電車や駅で朝から……思い出した途端、身体がカァッと熱くなる。
「な~に突っ立ってんの薫流? あ、またムツキンのこと考えてたんでしょ~?」
どこから湧いて出たのか、後ろから渚が抱きついてきた。背中にムニュムニュと豊満な胸が当たる。
「わっ……またって何よもう……別に、考えてなんかないもん」
「い~や考えてたね。どーせムツキンがちょっと偉い人だったもんだから私なんかが付き合ってて
 いいのかな~とか、朝の痴漢プレイとか思い出してたんでしょ?」
なんで分かるんだろう、ちょっと違うけど、ほぼ当たってる……でも。
「だから付き合ってないってばぁ!」
「付き合ってないのに~朝からキスしてアソコ濡らしちゃうエッチな子だもんね~薫流は♪」
体操服越しに左手で胸を揉まれ、ブルマー越しに秘所を指で撫で回される。突然の甘い快感に
膝から崩れてしまう。脚を閉じて渚の手を掴むが、睦樹さんに触られてた時のように力が入らない。
「やんっ、んぁ……だ、ダメだよ渚ぁ……授業中、なのに……」
「にゃはは、授業中なのに感じてるエッチな子は誰かな~もう濡れちゃってるんじゃないの~?」
耳元で囁かれ、渚の吐息が耳の穴に当たるとゾクゾク感が全身を駆け巡る。
「な、渚、いい加減に……あ、え?」
渚を振りほどこうとしたその時、両手が強い力で引っ張られ、万歳をするように押さえられた。
「うそっ、まゆちゃん……やっ、タマちゃんも、あん、舐めちゃ、ダメぇ……」
仲良しの友達、加藤真由ちゃんに腕を押さえられ、寺原珠希ちゃんに首筋を舐められる。
「渚じゃないけど~ハヅちゃんのこと一度イジめてみたかったんだよね~」
そう言って、タマちゃんに左の耳を舐められる。それに合わせて渚も右耳を舐めてきた。
「ひゃあんっ! やぁ、耳やだ、舐めちゃやだぁ……」
我慢したくても、身体は勝手にピクンピクンと反応してしまう。同時に、ブルマー越しにしつこく
イジられている秘所がウズきだし、全身が熱く火照ってくる。
「や~んハヅちゃん可愛すぎぃ~! アタシもイジめたくなっちゃうなぁ」
「まゆぽんはまだ押さえててよ~まずはアタシとタマリンで弱らせるからさ。オッケ服捲ろっか」
抵抗する間もなく、体操着が捲られた。
「あ、今日は白なんだ~やっぱハヅちゃんも胸大っきいなぁ、おへそも可愛い~~」
いくら女同士でも、下着やお腹を見られるのは恥ずかしい。いつの間にか、クラスメート
全員が周りに集まっていた。
「やぁっ、やめてよもう……みんな、見てるからぁ……」
「みんなに見られるの嫌? じゃあ……こうしよっか」
何かを思いついた渚が、私をぐるりと回して身体の向きを変える。正面には……教官室の扉。
「ムツキンに見てもらっちゃお♪」

 上着を捲られ、両足を180度近くまで開脚した状態で押さえつけられる。今や薫流の胸や太ももに
同級生達の手が群がり、身体中を悪戯されている。
「あ、乳首硬くなってきたぁ~ブラも邪魔だから捲っちゃおっ」
拘束を他の友達に任せたまゆちゃんの両手がブラのカップを摘み、ずり上げる。
「や~んピンク色で可愛い乳首ぃ~。いっぱい気持ちよくしたげるねぇ」
チュッと音を立てて胸の先をまゆちゃんにキスされ、舌で転がされ、吸われたりする。
「ひゃあぁぁんっ! あっ、やはぁぁ……す、吸っちゃダメぇ……」
今まで感じたことのない衝撃が胸の先から全身を駆け巡る。胸が切なくなるような感覚に
戸惑いながらも感じてしまい、身体が勝手にピクンピクンと跳ね上がってしまう。
「きゃ~ほらもうビンビンに立っちゃってるぅ~ちゃんと反対側もしたげるねっ」
片方は指で、もう片方は舌で責め、同時に違う刺激を与えられる。さらに、熱く疼いてやまない
秘所をブルマー越しに激しくかき上げられた。休みなく全身を駆け巡る狂おしいほどの快感に
息苦しくなるほど感じてしまい、涙が滲んでくる。私の敏感な身体はひっきりなしに跳ね上がり、
熱く甘い衝動が急速に駆け上がってくる。
「あっ、あぁん、んっ、なぎ、さぁ……もう、きちゃ、うぅ……」
「あ、イきそう? はいストーップ、撫でるだけね~焦らして焦らして。あ、次こうしてみよう」
激しい責めがピタリと止んだ。渚の言葉通り、いくつもの手がさわさわと私の身体を撫で回し、
絶頂感を完全に引かせまいと焦らしてくる。
 さらに再び何かを思いついたらしい渚の提案で、開脚したまま背中を床に倒す。開脚しているため
自然と腰がせり上がる様になり、ブルマーが引き伸ばされてピッチリとはり付いてくる。
そのブルマーを、渚はさらに上へと引っ張り上げてきた。
「んあぁっ! やっ、あっ、そんなに、引っ張らないでぇ……」
「きゃ~! タテスジくっきりや~らし~♪」
渚の言う通り、引き伸ばされたブルマーの中央には縦に走るスリットの凹凸がくっきりと
浮かび上がっているだろう。もしかしたら、染みも浮かび上がってるかもしれない。
「にゃはは、この状態で~ムツキンに見られたら~どうなっちゃうかな~?」
「いや、いや……そんな、もう許して……お願い、お願い……」
首をフルフルと横に振り、心の底から懇願する。だけど、渚は意地悪な笑みを浮かべる。
「じゃあね~、ムツキンのことどう思ってるのか~ハッキリ言って♪ それまではぁ……」
ブルマー越しに敏感な秘所の突起を掻かれ、甘く鋭い快感にお尻が跳ね上がる。
「んふふ……クリちゃんすっかり硬くなってるね……言うまで、やめないから」
その言葉を合図に、焦らしていた周りの手も一気に強烈な責めへと転じた。
「きゃはあぁぁっ!! だめっ! そんなっ、そんなにしないでぇぇっ!!」
「素直に言えば楽になるよ~。ふふっ、それにしてもホント可愛いわ~それにいやらしい身体。
 知ってる? 薫流のこと狙ってる教師、結構いるんだよ。体育の榎本だってそう。このままだと
 薫流のブルマ姿に欲情した榎本に、大切なバージンとられちゃうかもよ~?」
榎本先生に、初めてを奪われている自分の姿を想像する。ありえないと思いつつ、悪い噂は知ってる。
そんなの絶対に嫌。そう言いたくても、身体中を責められる快感に、首を振る事しか出来ない。
「嫌よね。じゃ、ハッキリ言って。言わなきゃ、別の誰かにされちゃうよ? それでもいいの?」
優しく投げかけてくる言葉とは対照的に、ブルマー越しに与えられる刺激はどんどん激しくなり、
再び熱い衝動が込み上げてくる。
「ひあっ! あぁ! やっ、あっ、言うからっ、だからもう許してぇーーっ!!」
「だったらハッキリ言いなさい~初めての相手が他の人でもいいの~っ!!」
ここが責め時とばかりに、渚はブルマー越しに敏感な突起を刺激し、まゆちゃんとタマちゃんが
胸の突起に吸い付いてきた。
「やああぁぁっ!! あぁっ! いやぁぁ! 睦樹さんっ! 睦樹さんがいいですっ!!」
もうダメ、もう限界。絶頂を迎えた身体が弓なりに仰け反り、何度も痙攣する。とうとう、学校で、
同級生達の手で絶頂を迎えてしまった。快感に波が引いていき、全身に甘い余韻が広がる。
「よく言えました……ムツキン今の聞いてどう思う~?」
渚の言葉に、私は耳を疑った。

 教官室の探索を終えた睦樹は、予想以上の収穫に顔をしかめた。
「よくぞまぁこれだけ……こっちの方は、ちょっと面倒事になるかもなぁ」
どうしたものかと頭を掻く。そんな矢先、悲鳴のような薫流の声が教官室まで聞こえてきた。
 『あらかじめ日記』には、'体育の時間に悪乗りした同級生達が薫流にエッチな悪戯をする’と
書いた。日記が機能しているのだろうが……その悪戯がどの程度のものなのかは分からない。
 渚の悪乗りというのも不安だ。渚の存在は完全に予想外だった。このあと薫流は気分が悪くなって
保健室へ行くことになっているが……ほどほどで止めさせないとな。

「やああぁぁっ!! あぁっ! いやぁぁ! 睦樹さんっ! 睦樹さんがいいですっ!!」
教官室を出てすぐ、惜しげもなく広げられた両脚と、その間にある渚の手により引き伸ばされて
スリットの浮き出たブルマーが視界に飛び込んできた。そして薫流の言葉である。
「いや~ムツキンは間が良いわ。これどう思います? すっごいエロくないですか?」
「エロイけど……薫流ちゃん大丈夫か? かなり激しくやってたんじゃ……」
薫流は両手で顔を隠している。友達の1人が髪を撫でて落ち着かせようとしているが、すっかり
泣いてしまっていた。
「あんもぉ~泣かないでよ薫流~。ん~ムツキンに見られちゃったのがショックみたいです」
お前らが見せたんだろと心の中でツッコミをいれる。だが、これに便乗しない手はない。
 薫流のすぐ横に行って、髪を撫でながら優しく声をかける。手をどかせて、薫流にキスをした。
「えっ、あん……んんっ……んふっ……!?」
薫流の両手が俺の肩に当てられるが、舌を絡めていくとすぐに力が抜けていく。唇を離すと、
薄く目を開けて頬を染めた薫流と目が合った。
「や~んハヅちゃんもうトロけちゃってるぅ~そんなに彼とのキスよかったのぉ?」
友達に訊かれても、肯定も否定もせず薫流は目をそらす。
 そんな薫流のブルマーを、渚が細く絞り上げて薫流の秘所に食い込ませた。
「きゃうぅぅっ!! やっ、あっ、渚、そんな、ダメ……!」
「か~お~る? まゆぽんが聞いてるでしょ~キスよかったんだよね~?」
細く絞ったブルマーをグイグイと動かし、食い込ませていく。引っ張り上げられたブルマーの
縁から見える白いショーツはびっしょりと濡れているのが確認できる。
「それより、俺がいいっていうの、あれ何?」
「それそれ! 聞い~てくださいよ、薫流ったら~バージン他の人にとられてもいいの~って
 聞いたら、初めては睦樹さんがいい~って言ったんですよ~!」
薫流が慌てて渚の言葉を遮ろうとするが、他の同級生らに押さえつけられ、口を塞がれた。
「それで~今日は薫流のバージン最後の身体をみんなで楽しみたいな~って思ってて」
嘘つけ、ただの悪乗りだろうが。でもまぁ、確かにバージン最後なんだよな。
「そうだな……そういえば、なんか会議長引くそうだから先生も当分戻ってきそうにないし、
 もう少し楽しんでればいいよ。俺が許可する」
薫流以外の生徒らが歓声をあげた。

 薫流の身体は同級生の手によって次々に淫らな行為を施されていく。それを見ていて気持ちが
高ぶったのか、見てるだけの者は女同士で身体を寄せ合い、触り合っている。
「いやあぁぁっ!! 舐めちゃダメ、そんなとこ舐めないでぇーーっ!!」
薫流が大きく身悶えた。渚の頭が薫流の脚の間に埋まっている。どうやらブルマーとショーツを
ずらし、アソコに直接舌を這わせているらしい。渚に‘まゆぽん’‘タマリン’と呼ばれていた
2人は乳首に吸い付き、さわさわとお腹を撫でている。
「薫流のココすっごいよ~アソコがヒクヒクしてるし~クリちゃんもビンビンだし~ヒダヒダの
 間も真っ赤にトロけてて~すっごいやらしいよ~」
「や、やだぁ! そんなこと、言わないでぇ……お願い、お願いもう許して……」
ほとんど泣きながら薫流が懇願する。何故だろう、泣いてる薫流を見ると、余計に苛めたくなるのは。
 俺は鞄に隠した『取り寄せバッグ』に手を入れ、ハンディマッサージャーを取り出した。最近
AVでもよく使われているが、バイブではなく家電量販店で手に入る普通のマッサージ機だ。

「渚ちゃん、これ使ってみる?」
「おわ、なんでそんなん持ってんのさ!? それAVで見たことあるよ」
渚が驚いたような声をあげたので、私も睦樹さんへ目を向ける。手に何かの機械を持っていた。
「いやこれマッサージ機だから。アダルトグッズじゃないから普通に家電量販店で売ってるぞ」
「え~知らなかった。や~使う使う~! これ薫流に当ててみたかったの~ムツキン最高!」
渚が本当に嬉しそうにしている。そんなに良い物なのだろうか。でも……AV、とか……アダルト
グッズ、とか、言ってたから……凄く、嫌な予感がする。
「にゃはは~超楽しみ~。そ・れ・じゃ、スイッチオ~ン♪」
ヴィィィと体育館に響く無機質な振動音。渚の視線。もうわかった、何をするのか。
「無理、絶対無理……そんなので、されたら……」
睦樹さんや渚に指でされただけでも耐えられないのに、あんなの当てられたら……
「たまんないわ~その表情……メチャクチャにしたくなっちゃう」
マッサージ機の先端を、触れるか触れないかの微妙な加減で太ももの内側に当て、ゆっくりと
なぞってくる。脚を伸ばしているため、ピリピリとしたむず痒い刺激が下半身を駆け巡る。
「んくっ……ふあ、やぁ、あぁ……ダメぇ渚ぁ」
「んふふ、可愛い声出しちゃって……ほ~らもうすぐ付け根に到着~」
徐々に先端が脚の付け根へと迫ってくる。むず痒い感覚がどんどん強くなっていき、まるで
早く当ててほしいとねだるように大事な所がウズウズしてくる。
「やああぁぁぁーーっ!! あぁっ、いやっ、いやぁダメダメダメぇーーっ!!」
右足の付け根に、マッサージ機が押し当てられた。ビリビリとした振動が大事な所にまで
響いてきて、腰や太ももがビクビクンと跳ね上がる。
「すっご~いまだクリちゃんに当ててもないのに感じまくり。ほらほらここにほしいんでしょ~!!」
「あはぁぁぁぁっ!! ダメっ! 死んじゃう! 死んじゃうぅぅーーっ!!」
振動するマッサージ機が、ブルマー越しに秘所の入口へ押し当てられた。
 さらに渚の指がブルマーの中へ入ってきて、下着をズラし秘所の一番敏感な突起を摘んできた。
「ひゃううんっ!! やあぁぁ、ダメ、そんなことしちゃダメぇーーっ!!」
渚の指先が、少しずつ敏感な突起を包む皮を剥こうとしてくる。ちょっとだけ痛みを感じるが、
それ以上の快感に押し流されていく。
 そして、ニュルンッと音が聞こえてきそうな勢いで敏感すぎる突起がむき出しになった。
同時に、今まで感じたこともないような快感が下半身を突き抜けて全身が跳ね上がる。
「きゃはぁぁぁんっっ!!」
「ふふ、薫流のここヌルヌルだぁ。ムツキンが見てるのに、いやらしい子……オシオキ♪」
むき出しになった秘所の突起を、強烈な振動が襲った。同時に、周りのみんなも責めを再開する。
「やあぁぁぁぁっ!! おかしく、おかしくなっちゃうーーっ!! もう許してーーっ!!」
ブルマーと下着を挟んでいても、気が狂いそうになる快感が頭のてっぺんまで駆け上がってくる。
意思とは無関係に全身が跳ね上がり、甲高い声をあげて悶える私。
「やっ! あ……ん、待って、お願い待って待って! なんか変! 何かきちゃう!!」
大事な所の奥から込み上げてくる衝動。尿意にも似ているけど、何か違う。
「んふふ、またイきそうなの? 我慢しなくていいのよ~思いっきりイッちゃいなさい」
グッとマッサージ機が押し込まれる。瞬間、私の中で快感の波が弾けた。身体中の筋肉が痙攣する。
そして、自分の意思ではどうすることもできずに下腹部から何かが噴き出し、チョロチョロと
オシッコが漏れ出してブルマーに恥ずかしい染みを作っていく。
「あ~あ~ダメじゃないこんなとこで漏らしちゃ~ほら止めて止めて」
オシッコを押し止めようとするように、マッサージ機が再びキツク押し当てられた。絶頂を迎えて
敏感になり過ぎているアソコにそんなことをされて、耐えられるわけがない。
「いやあぁぁぁっ!! 押し当てないでぇっ!! 出ちゃうっ! また出ちゃうぅーーっ!!」
止めようとしても身体は言う事を聞かず、ピュッピュッと絞り出すように何度もオシッコが漏れて、
身体中の筋肉がビクビクと震える。
 みんなの責めから解放されても、私は何も喋らず、何も考えられず、ただ全身に染み渡っていく
甘い余韻に浸っていた。


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最終更新:2007年10月17日 03:53