「ふわあぁぁ・・・ん、頭イタイ・・・。」
昨日飲み過ぎたかな?と思いながら、起きようとする。が、私の小さな・・・・・・程よい大きさの胸に何かが居るような、そんな感触がある。
「なんだろ?」
不思議に思いながらパジャマのボタンを外し、パジャマを開ける。そこには、携帯サイズでオレンジ色の丸い物体がある。
一度目を閉じて深呼吸すると、もう一度自分の胸にある物体を見る。
(こ、こりは何?)
すでにパニクってる私は、どうしたら良いか分からず、取り敢えず突いてみることにする。
「ツン、ツン」
突いてみたが状況は変わらなかった。


(取り敢えず起きよう!)
意を決した私は、カバッと起き上がる。
「コロコロコロ・・・ポテッ」
おぉ。思ったより転がったな。
どうでもいいことに感心していると、オレンジ色の物体が動き出す。
丸い頭に丸い体、短い手足。サイズこそ違うがまさにあのドラえもんだ!
「・・・・・・か、可愛い!」
目が回ったのか、ふらふらしてるミニドラを見て目がハートマークになる。
すでに、なぜミニドラがここに居るかなどどうでもよかった。


「ドララーッ!!」
ようやくふらつかなくなったミニドラが叫ぶ。
どうやら怒ってるようだ。でも、そんなことお構い無しでミニドラを突く。
「ドラ、ドラ、ドラ」
頭を突く度に可愛い声を出す。
お、面白い。暫く、ミニドラの頭を突くことにしよう。
ツン、ツン、ツン、ツン・・・・・・・・・・・・ガブッ。
「いったぁぁい!」
調子に乗りすぎた。
ミニドラにおもいっきり噛み付かれ、思わず叫ぶ。
「ゴメン!もうしないから。ゆ、ゆるしてぇ」
しかし、ミニドラは指を噛んだまま、じぃーっとこちらを見る。
ち、バレたか・・・。コイツなかなかやるな?


暫く、じぃーっとこちらを見ていたミニドラが、また指を噛み始める。
「だぁーっ、ゴメン、ゴメン!もうしない!ホントにしない!」
信じたのか、やっと噛むのをやめる。
「ところで、なんか食べる。」
自分がお腹が空いたので、ミニドラにも聞くと、頭が取れるほどコクコクと頷く。
私は戸棚から食パンを一枚取り出すと、トースターにいれる。
それと、たまたま買ってあったドラヤキをだし、ミニドラにあげる。
・・・おー、食べとる。って体より大きいドラヤキを二口で・・・この口をモキュモキュさせてる姿も可愛いなぁ。


なんて考えてると、食パンが焼き上がる。
ミニドラと朝ご飯を食べた後、ミニドラに何か道具を出してもらうことにした。「ねぇ、ビックライトと石ころボウシ出して。」
何となく思い付いた道具を頼んでみる。
「ドララー」
いつもの掛け声でミニドラが鎧を着た豚と、麦藁ボウシをだす。
「そうそう。麦藁ボウシを被って、私は海賊王になる!部下は豚!ってコラ!」しまった。ついノリツッコミを・・・。しかもウケてるし。


ミニドラは短い手お腹を抱えて笑ってた。
こ、こひつは!
「こんなの頼んでないじゃない!まったく。今度は、スペアポケット出して。」ミニドラは笑いを堪えながら、ポケットから何かを取り出す。
「そうそう。これがあれば電気が壊れても大丈夫!ってこれはスペアソケット!」
またも乗ってしまった。
また笑い転げてるし。
こんな調子で、気付けば小一時間ミニドラと漫才をしていた。
で、結局飽きたようで、やっと頼んだ物を出してくれた。


取り敢えずスペアポケットとビックライト。
道具がすべてミニドラサイズなので、ビックライトで大きくする。
この作業で一日が終わってしまった。
でもその作業中も色んな道具の使い道が浮かんできた。
自分で言うのも何だが、私はかなり性格が悪い。それもHな方面で。
究極の力を手に入れた私はどんな女をヒィヒィ言わせて犯ろうかを考えながら一人妖しい笑いを浮かべる。・・・あ、ミニドラが脅えてる。
まぁ、それはそれとして、明日からが楽しみだわ。


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最終更新:2007年07月20日 10:45