春樹891~900
901
③望みが見つかったらまた考える

「今は現状維持で望みが見つかったらまた考えるって事でもいいのかな」
「それで構わないと思います」
「そうだよね。こんな大切な事しっかり考えた方がいいと思うし」

私は心の中でホッと胸をなでおろす。
課せられた責任が少しだけましになった気がした。

「愛菜は私に最も近い存在というだけで、巫女の使命を背負っている訳ではありません」
「でも神器と契約したよ」
「それはあくまで神宝を阻止するため。あなたの本意ではないのですよね?」
「……そうだね」
「では使命に囚われず己の幸せを考えてもいいのかもしれません」
「私の幸せ?」

さっきまで修二くんと話をしていたからだろうか。一瞬だけ春樹の顔が浮かんだ。
そんな考えが一番身勝手な気がして、私は自分の頬をつねった。

「いた……くない?」
「ふふ。ここは愛菜の夢の中ですよ」
「そ、そうだよね。夢でつねったって痛いはずないよね」

まるで私の心を見透かしたように壱与は優しく笑っている。
照れ隠しに、私も笑い返す。

(あっ……)

私たちを強い光が包み始めた。もうすぐ目覚めが訪れようとしている。

「変えるべき世かどうか、愛菜自身が見極めてください」
「うん」
「形はなくとも確かに存在するものがあります。怖がらないでそれらを信じてみてください」
「わかったよ」
「その先にきっとあなたが探す答えがあるはずですから」
「ありがとう。壱与」

意識が浮上して、私は目を開ける。
時計を見ると午前七時を指していた。今日は文化祭前日の土曜日のはず。
ベッドの沈み込む感覚を確かめながら、私はゆっくり体を起こす。

(うーん。……ってどうして私の部屋に居るの?)

そこにいたのは……
①隆
②春樹
③修二くん

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②春樹

視線の先に春樹がいた。
ベッドのすぐ横で、椅子に腰かけたままピクリともしない。
たれた前髪の間から、目を閉じているのが見える。

「もしかして眠っているのかな……」

規則正しい息をしているし、うつむく姿勢のまま腕を組んで固まっている。
私が見ていることにも、まったく気づいていないようだった。

(そういえば春樹の寝顔ってあんまり見たこと無いな……)

いつもすごく早起きだし寝るのも遅い。
私は居間でうたた寝してしまうことも多いけど、春樹はほとんど無い。
隙が無いというか、家の中までちゃんとしている。
本人は眠りが浅いだけと言うけど、眠りについてだけじゃない。
すべてに優等生で模範的なのだ。
だからいつも無理しているんじゃないかと思えて心配になる。

(こうやって寝てしまったのも、私のためにずっと起きてくれたからだよね)

春樹は優しい。
しっかりしているし、大抵の事は何でも出来てしまう。
だから弟なのに兄のようにも思えてずいぶん甘えてしまっていた。

(でもこうやって寝顔を見てると、無防備で子供みたい)

寝ててくれて正直ホッとした気持ちもある。
もし起きていたら、何を話していいのか分からない。
どうやって修二くんとの約束どおりに私の気持ちを伝えればいいのか見当もつかない。

私は……
①今伝えてみる
②もう少し寝顔をみている
③起こす

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①今伝えてみる

寝ているのに気持ちを伝えても意味が無い。
分かってはいるけど、春樹が無防備でいる今じゃないと勇気が出ない。

(とりあえず言葉に出してみよう)
私は背筋を伸ばすと、ゆっくり話し出した。

「えーっと、いざとなるとどうやって伝えればいいのかな」

心の声がそのまま言葉になって出てきた。その声がなんだか他人のようにも聞こえる。

「まず最初は……昨日の朝の事を謝らなくちゃとおもってたんだ。だから、ごめんなさい。
私のせいで、きっと春樹を傷つけてしまってると思うから」

突然謝ったって、上手く伝わるはずが無い。
もし起きていたら春樹に首を傾げられてしまうだろう。

「今更かもしれないけどあの時、隆は水を飲ませてくれていただけなんだ。
隆は私の気持ちに気付いていて、きっと背中を押してくれたんだと思う。
だから隆は何も悪くない。悪いのは私なんだよ」

こういう時、自分の口下手を痛感する。
自信が無いから声もぎこちなく聞こえる。

「今でもすごく混乱してる。どうすればいいのか分からない。
けどね。一つだけ言える事は、このままじゃいけないって事なんだ。
あの時、春樹はどんな続きを言うつもりだったんだろうって気になってて。
その答えが怖いからって逃げてばっかりじゃ駄目なんだよね。
もし自惚れでなければ春樹は私の事――」

「――さすがに鈍感な姉さんも、あの会話で気付いたんだ」

私の言葉に被さってきたのは春樹の声。
顔を上げると、椅子に座ったまま私を見ていた。

「そうだよ。俺は姉さんのことが好きだって言うつもりだったんだ」
「き、聞いてたの?」
「うん」
「いつから起きてたの?」
「話し出してすぐ……かな」

私は……
①恥ずかしくなった
②話の続きをする
③春樹を見る

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②話の続きをする

「き、聞いてたのならそのまま居て。あのね春樹。えっと、その……」

もっと言わなくちゃいけない事があったはずなのに、なかなか続きが出てこない。
焦りばかり募って、どうしても口篭ってしまう。

「そういえば朝の挨拶がまだだったね。おはよう、姉さん」
「あっ、うん。おはよう……」
「ところで体はいつも通り動く?」
「う、うん。平気」
「だったら良かった。昨日修二先輩にお礼言っといたよ。
隆さんは昨日の夜に家に戻ったし、チハルは俺の部屋でまだ寝てると思う」
「そ、そうなんだ」
「母さんは夕方には戻るって。義父さんも帰ってくるし、久しぶりにみんなで夕食だ」
「あ、あのね」
「お腹空いてない? 何か作ってこようか」
「だ、大丈夫。それよりも聞いて」
「昨日から何も食べてないよね。待ってて、お粥でも作ってくるから」

動揺する私とは反対に春樹はいつもと変わらない。それが逆に不自然だった。
このままじゃさっきの話がすべて黙殺されてしまいそうな気がする。
椅子から動こうとする春樹を慌てて止めた。

「座ってて。さっきの続きが話したいの」
「……もう姉さんに話すことはなにも無いよ」
「えっ……」
「隆さんに煽られたからつい感情的になって、気持ちが抑えられなくて。
あれは事故みたいなものだと思って早く忘れてくれればいいから」
「忘れてくれればいいって……」
「俺も忘れる。今まで通りだから、怖がらなくていいんだ」
「で、でも……」
「混乱させてごめん。あんな事、もう二度と口にしない」
「違うの。春樹」
「俺の気持ちが姉さんの重荷にしかならないのは最初から分かってるつもりなんだ。
俺自身、これ以上姉さんを困らせたくないからさ」

春樹は私の事を見ないで、椅子から立ち上がる。

「姉弟として、これからも頼むよ」

去り際、ドアノブに手を掛けながら春樹は小声で呟いた。

私は……
①背中を見送る
②考える
③追いかける

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③追いかける

ガチャっと閉じたドアを見て、ようやく我に返る。

(このままじゃ駄目……)
(伝えなきゃ。私の素直な気持ちを……!!)

ベッドから裸足のまま這い出て、急いで立ち上がろうとした。
二日近く寝ていたせいか力を入れた途端、足がもつれる。
両手をついて転んだけど、慌てて体勢をたてなおす。

「待って!!」

ドアを開け、勢いよく廊下に飛び出る。

「お願い、私の話を聞いて」

階段を降りようとしていた春樹が私の言葉で振り返った。
私はそれを確認すると、大きく息を吸い込んだ。

「……小学校の演劇で春樹、女の子から沢山手紙もらってたよね。
私、なぜか心にトゲが刺さったみたいになった。桐原さんが現れたときもそう。
どうして胸が痛いのか深く考えようとしなかった。ううん、本当は知りたくなかったんだよ」

唐突だし支離滅裂だし、私は何を言っているんだろう。
そう思いながらも、とりあえず話を続ける。

「知ってしまったら、私自身が傷つく気がした。
だから考えるのが嫌だったんだよ。考えなければ惨めにならずに済んだ。
知らない振りをしていればすごく楽だった」

春樹は状況が掴みきれていないのか、驚いた顔でこちらを見ている。

「私ってね、すごく身勝手で弱虫なんだよ。
五年間ずっと素直な気持ちから目を背け続けてきた。
鈍くて疎い私でいれば、色んな苦しさから逃げることが出来たんだから」

「姉さん……?」

春樹の問いかけさえ無視して、言葉を続ける。

「姉として近くに居られれば満足だった。それだけで良かったし、十分だったはずなのに。
なのにどうしてこんなに苦しいの……。
自分の気持ちに気付くほど怖くなって、また耳も目も塞ぎたくなる……」

目の前がにじんで、頬から生暖かい涙が伝う。
春樹の足音が近づいているけど、その姿はボンヤリとしていた。

私は……
①話を続ける
②話が続けられない
③逃げ出す

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①話を続ける

「どう振舞えばいい? 何をしていけばいい?
私は私を急に替えることなんて出来ない。だって私たちは家族でしょ!?」

もう自分でも何を言っているのか分からない。
辻褄も脈略も無い。駄々っ子みたいに言いたいことを吐き出しているだけだ。

「姉弟だよ。血が繋がってなくても間違ってるって思うじゃない。
だったら混乱するような余計な感情は持たないほうがいいんだよ!」
「姉さん、泣いているの?」
「泣いてなんかない!」
「けど……」
「そういうのが嫌なの! お願いだからこれ以上、私に優しくしないで!」

春樹が私の肩を掴んで、落ち着かせようとする。
イヤイヤするみたいにその手を無理やり振り解いた。

「優しくて一番大好きだったお母さんも私のために家を出て行ってしまった。
もう死んでしまって、今は会うことさえ出来ないから。
だから一番を作ってしまうと、その人まで私の前から突然消えてしまいそうで。
もう一番は要らない。そう自分に言い聞かせてきたはずなのに」

私の気持ちは堰を切ったように次々とあふれ出てくる。
湧き上がる言葉をそのまま口にしていく

「なのになんで。春樹は大切な家族で弟なのに……
私のために何度も危険な目にあっているのに……
だからこの気持ちは間違ってるはずなのに。どうして歯止めが利かないの!?」

ずっと胸の奥底で眠らせていた気持ちが言葉になっていく。

「何度打ち消しても私の中に入ってくるから……
蓋をしても気付かない振りしても大きな存在になっていくから……
私を好きだなんて言うから……
だから怖い! 春樹の事が一番大好きって気付いちゃったから、すごく苦しいんだよ!!」

春樹の目が大きく見開かれる。

「姉さん」
「触らないで!」
「姉さんが俺に……」
「聞きたくない!」
「姉さん、それが本心なら俺は……」
「触らないでって言ってるでしょ!!」

触れようとしてきた手を、力いっぱい払いのける。
頭に血が上って、感情のコントロールきかない。

「怖がらなくていいんだ。何もしないから」
「私のことは放っておいて!」
「嫌だ。姉さんの気持ちを聞いた以上、もう引き下がれない」
「動かないでって言ってるでしょ! これ以上私を混乱させないで!」
「わかったよ……」

春樹は迎え入れるように、ゆっくり両手を広げた。

「だったら俺は、姉さんが受け入れてくれるまでここを動かない」

私は……
①行く
②逃げる
③迷う

907
③迷う

荒れていた心の波が少しずつ凪いでいく。

(だけど……でも……)

もう自分の気持ちから逃げないって決めたはずだった。
なのに春樹へ向かう一歩が踏み出せない。
足が固まってしまったみたいに動かない。
冷静になり始めると、今度は不安が頭をもたげる。

「やっぱり駄目。血が繋がってなくても私たち姉弟なんだよ……」
「いいんだ。そんな事はもう」
「そんな簡単に言わないで」
「簡単じゃない。俺も数え切れないほど悩んださ」
「だったらどうして!」
「悩んだからこそ言うんだ。俺の想いは姉さんを不幸にさせるだけだって思い込んでいた。
見守る事が最善なんだって自分を押し殺してきた。諦めようと決心だってしてた。
だけどすべて間違いだって、今ようやく気付くことが出来たんだ」
「だけど……」
「姉さんの気持ちに気づいた以上、このまま平行線なんてもう無理なんだよ」
「春樹……」
「姉さん。俺達、十分遠回りしてきたじゃないか」

(でも……私はまだ納得できないよ)

「春樹は……少しずつ家族になっていった五年間が無駄になってもいいの?」
「今の俺たちがあるのはその五年間があったからだ。無駄なはずないだろ」
「築き上げてきた関係が壊れてしまうよ。とっても仲がいい家族だったのに」
「何も変わらないさ。義父さんも母さんも俺も姉さんだって」
「どうして言い切れるの?」
「信じているから」

春樹は確信を持って言う。
それが私には理解できない。

「信じてるって何を信じてるの? どうして言い切ることが出来るの?」
「それは姉さんが教えてくれたんじゃないか」
「私が……?」
「そうだよ。家族になる時、踏みにじって拒み続けていた俺を信じてくれた。
だから今度は俺が信じる番なんだ」

(春樹……?)

「家族として今まで築いてきた絆も、これから姉さんと築いていく絆も両方諦めない。
何年かかってもいい。焦らずゆっくりでいい」
「私と春樹で築いていく……絆……」
「そうだよ。今までを失くすんじゃない。新しい絆を増やすんだ。
もう姉さんに寂しい思いはさせない。絶対に一人ぼっちにもさせない」

春樹は再び迎え入れるように、両手を大きく広げた。

「何があっても二人でずっと一緒に生きていこう。だから、こっちにおいで」

私は……
①行く
②逃げる
③迷う

908
①行く

導かれるまま足を一歩前へ進める。
廊下の板張りを踏みしめたはずなのに、その硬い感触は無い。
まるで夢の中での出来事みたいにふわふわしていた。

数歩進んだところで、トンとおでこに当たる感覚で我に返る。
そのままゆっくり目線をあげた。
するとすぐ目の前に春樹の覗き込む顔があった。

「俺を受け入れてくれて……その、ありがとう」
「……まだ私、春樹みたいに心の整理がついてないよ」
「急には変われないんだろ。今はそれでいいさ」
「だけどね、さっきより気持ちが楽になったみたい」
「どうして?」
「やっと自分に正直になれたからかも」
「俺も長い間、隠してた気持ちを言えたからかな。すごくすっきりした気分なんだ」
「……ねぇ、本当に私なんかでいいの?」
「いまさら何を言ってるんだよ」
「だって……」

(私は鬼で、もう人ですらないのに)

「今、何を考えてた?」
「それは……」

素直に言ったら春樹に怒られそうな気がした。
私は言葉を濁してうつむく。

「馬鹿だな。姉さんは」

春樹の腕がゆっくり私の体を包む。

「俺をこんなにドキドキさせるのは一人だけだ。誰かと比較なんてできないよ」

抱きしめられていると気付いたのはしばらく経ってからだった。

「あっ、えっ……と…その……」
「少しだけ。もうちょっとこのままじっとしてて」

体温や息遣いが布を隔てて直接伝わってくる。
耳を澄ますと、春樹の言うように鼓動がとても早く感じられた。
私は黙ってその音に集中する。

「本当に春樹の鼓動、早い……」
「言っただろ。そうさせてるのは姉さんだって」
「……わ、私なんだ……」
「そうだよ。世界中でたった一人しかいない」
「……うん」
「でも姉さんは少し無理してる」
「どうして?」
「だって、肩が震えてるから」

①「実はまだ少し怖いんだ」
②「すごく恥ずかしいんだよ」
③「すごく緊張してるから」

909
③「すごく緊張してるから」

一緒に住んでいるのだから体が触れ合うことなんて何度もあった。
春樹が今まで通りの春樹だって分かっていても、とても緊張している。

「……大丈夫?」

心配そうに私を覗き込むと、春樹は体に回していた腕を解こうとする。

「ま、待って!」

私の言葉でその手が止まった。

「……お願い。ま、まだ離さないで」
「姉さん……」
「私もね、顔が熱いしすごくドキドキしてる。これも春樹と同じなのかな」
「同じだと嬉しいけどね」
「……春樹はどんな気持ちでドキドキしてるの?」
「えっ……それは」
「お願い。教えて」

春樹は少し首をかしげながら確認するように言う。

「そうだな。一番は姉さんを愛しいって思うよ。その反面少し不安もある。
嬉しさとか責任とか……胸がいっぱいでうまく言葉に出来ないよ」
「私が……愛しいんだ」
「あ、当たり前だろ!」
「うれしいけど……すごく恥ずかしい……」
「言わせたのは姉さんじゃないか……」
「ご、ごめん」
「いいよ。もう開き直るしかないし」
「そうだ。あと不安もあるんだよね」
「これから色々障害が出てくるだろうから。それを乗り越えていかなくちゃならないからね」
「私も……がんばるから」
「そんなに気負わなくていいよ」
「なんで? 私のほうが年上なんだからがんばらなくちゃ」
「姉さんがそばに居ると、自然とやらなくちゃって気持ちになるからね」
「……それは私が頼りないって事?」
「それも否定できないけど、何よりそばに居るだけで勇気が出るって事だよ」

(春樹……)

①「これからどうなるのかな」
②「春樹が知りたいことはないの?」
③「失礼だよ」

910
②「春樹が知りたいことはないの?」

「一体何を?」
「ほら私ばっかり質問してるし。春樹が私に聞きたいことは無いのかなって」
「じゃあ二つだけ」
「いいよ。春樹は何が知りたいの?」

春樹は少し間を置いて、ゆっくり話し出した。

「一つ目は……失踪していた実の母親が亡くなっていた事、姉さんも知っていたんだね」
「うん。冬馬先輩が教えてくれたから」
「やっぱりそうか」
「どうしてそんな事を聞くの?」
「俺はずっと前に知っていたから。姉さんには黙っていたけど」
「えっ……だって春樹は何も知らないんじゃ……」
「義父さんから聞かされていたんだ。けど帰ってくるって信じている姉さんには言えなかった」
「そうだったんだ……」
「結果的に騙していた事になるね。本当にごめん」

春樹はそう言って小さく頭を下げた。
私は頭を左右に振る。

「春樹が心配して黙ってくれてたのは分かってるよ」
「けど……」
「冬馬先輩が教えてくれた時にね、意外と冷静にお母さんの死を受け入れられたんだ。
それって私を支えてきてくれた人たちのおかげだって思うんだ」
「姉さん……」
「もちろん春樹も含めてね。だから感謝してる。ありがとう、春樹」
「……うん」
「私って名前通りの、愛されガールかもね」

照れが先立って、私はおどけるように言った。
けど春樹は笑うどこか真剣な顔で私を見ている。

「あのさ、姉さんの中で俺は間違いなく特別だよね?」
「え?」
「俺にとって姉さんはずっと特別で大切な人だった。
今でも情けなくなるくらい姉さんのことが好きだなんだ」

その言葉に……
①恥ずかしくなる
②うつむく
③うなずく

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最終更新:2014年07月29日 00:45