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パリアプリア

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パリアプリア


 呑竜と称される魚竜に近い形態の飛竜。近年ハンターが探索を進めている乾燥した峡谷の鍾乳洞にてその存在が確認された。骨格がティガレックスに類似している事から、同種と同じく原始的な飛竜なのではないかと考えられる。どこか不気味な印象を受ける外見をしており、そのイメージに違わずその体表はヌメヌメとした粘液に覆われている。尻尾の形状が古代の魚に類似しており、また鰭の様な器官が体の多くに見られる。そして、発達した翼爪の間は水かきの様になっている事から陸に上がった魚類から独自の進化を果たしたとも考えられ、また飛竜が水中へ適応しようとした結果とも考えられる。実際に水中で目撃された例は無いが、後述の特性によりその可能性が示唆される。

パリアプリアの生態


 非常にユーモラスで危機感を覚え難い風体をしているが、彼もまたれっきとした飛竜であり、その力は筆舌に尽くしがたい。かなり体重があるため、素早い動きは苦手だが、飛竜の象徴である飛行能力は失われておらず、滞空から徐々に上昇して飛行する姿も目撃されている。

 また、その重量を活かした突進は凄まじい威力であり、生半可な防具では直撃時の重傷は避けられない。ただ、その運動エネルギー故に自ら停止する事もままならないため、突進の斜線上に入らない事が重要である。また、前足の様な役割を果たす翼を振り上げ、全身を使って外敵を押し潰そうとする攻撃を繰り出したり、うつ伏せになったその姿勢のままじたばたともがいて抵抗するなど、既存の飛竜の動きからは想像できない動きをする事もあるため注意が必要である。

 パリアプリアの生態の中で最も注目すべきはその異常なまでの食欲である。同じく大食で知られる牙獣種のババコンガもかくやと言うほど、この飛竜は食欲旺盛で、ハンターが設置した肉類を地面ごと丸呑みにしてしまうほどである。偶然発見された事例だが、パリアプリアはその丸呑みの性質ゆえ、腹の中に食物と大量の不純物を溜め込む事となる。好奇心に溢れるハンターが持ちうる肉類(罠用の物も)をあるだけ飲み込ませた所、彼の腹部は通常時の数倍にまで膨れ上がり、動きが著しく遅くなったと言う。しかし、その状態でも飛行する事は可能らしく、危険を感じたのかパリアプリアはその場を飛び去ってしまったらしい。

 別のエリアでパリアプリアを再び目撃した時、彼の肥大化した腹部は幾らか落ち着いていたと言う。これは、彼の食欲と共に、その強靭な胃と凄まじい消化能力を示していると言えるだろう。また、再び動きが遅くなるまで食物を与え続け、動きが鈍くなった所で攻撃を仕掛けると。パリアプリアは胃の内容物を嘔吐したと記録されている。

 その中に、貴重なパリアプリアの素材や、猫族との取引において価値がある紙幣などを見つけたハンターが、その回収に飛びつくと、運悪く彼はパリアプリアの嘔吐物を頭から浴びてしまう。後の話では、しばらく何も口に入れたくなくなるほどの悪臭だったと言う。パリアプリアの狩猟に向かう際は消臭玉を持参する事が推奨されるだろう。

 また、その貪欲な食性を支えるのは大きく開き、顎の部分から喉にかけて袋の様にゆとりのある空間であるが、彼はこれを攻撃にも転用する。パリアプリアは地面を丸ごとかじり取り、中の岩石等を思い切り中空に吐き出すのだ。それらはさながら雨の様に降り注ぎ、彼ほど体表の頑丈ではない人間には脅威となる。書くいう私も、うかつに近付いてこの石の雨に打たれ、危うく昏倒する所であった。

パリアプリアの水中適正


 パリアプリアが実際に水中で活動している姿は目撃されていないが、鍾乳洞の様な水辺が近くにあるエリアを住処にしている事と、前述の嘔吐物の中に峡谷特産の魚類が含まれていた事もあり、パリアプリアがガノトトスと同じ様な水陸両生型の飛竜である可能性を示唆している。

 まだまだ調査すべき点が多い、謎の飛竜と言えるだろう。

 Thermidor.

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