ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

第三話 水分補給なし!トリステイン魔法学院へ向かえ

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 第三話 水分補給なし!トリステイン魔法学院へ向かえ

「うおぉぉぉぉぉぉ!」
咆哮しながら、フー・ファイターズは建物に向かって走っていく。
ルイズは一応、お姫様抱っこのような形で抱えられている。さすがに怪我人なので、腕ではさんだり、担いでいったりはできないからだ。
「まだ少し距離があるが、なんとかもちそうだな。」
たどり着けることを確信したフー・ファイターズはペースを少しだけ上げた。
いくら応急処置をしたとはいえ、所詮は応急処置。正規の治療は避けては通れない。それに治療を始めるのは早いに越したことはない。
また、もたもたしていてアクシデントに巻き込まれたら、水切れになってしまう最悪の結果さえも考えられる。水を補給できる場所など、土地勘がないのでわからないのだ。どの点から見ても急ぐことがヴェネである。
(途中で気を抜くと、ろくな結果にならないからな。)
と、考えながら走り続ける。
そして、もうすぐ門というところで、門の近くの壁に二人分の人影を見つける。
なんだかこそこそと会っているようなので、関わらないほうがいいと判断し、フー・ファイターズはそのまま門の中に入っていく。

そこにいた二人とは、金髪の男とおとなしそうな女。
つまりはギーシュとケティである。
ギーシュが真面目な顔でケティにいう。
「すまない、君と一緒に出かけることはできないよケティ。」
ケティは驚く。まるで死刑の宣告を受けたかのように。しかし、ギーシュはそのまま続ける。
「僕は、ついこの間までは、多くの女性と付き合うことが女性を幸せにすることだと考えていた。
でも、それは違うって思ったんだ。やさしくすることにも限度があるということに!
限度を間違えることは結果的に多くの女性を傷つけることになってしまう。
今まで気がつかなかった所為で、君に今、こんな思いをさせているんだが…
本当にすまない!すまないが、僕はモンモランシー一筋なんだ。わかってくれ!」
某脚本家のドラマ並みに長い台詞をギーシュが言い終わると同時に、ケティは泣き出した。
そして、
「ギーシュ様、ひどいっ…」
ギーシュをひっぱたいて走り去っていった。
ギーシュは自分の罪を受け入れた。

フー・ファイターズは関わらなくて正解だった。
もし関わっていたら、余計ないざこざに巻き込まれていただろう。
珍しく空気を読むことができていたのである。たぶん。
そして、学院の生徒に聞き、医務室に連れて行った。
ひとまずルイズをベッドにのせる。
(これで一安心だ。)
と、思っていたフー・ファイターズに新たな衝撃が加えられる。
(…き、傷を治しているだとぉぉぉぉ!)
こんなに大きな建物であるから、治療する施設くらいは当然あるのだろうと、そう思ってはいたのだが…
施設ではなく、それは魔法のように治療しているではないか!まぁ、実際、魔法なのだが。
だからである。
(スタンド使い同士は引かれ合う…)
つまり、スタンド使いだと判断したのだ。
ルイズは、フー・ファイターズの応急処置と治療の魔法によって、傷は癒えた。
だが、失った血液を元に戻す治療はもう少し時間がかかりそうであった。
明日の授業は欠席だろう。治療をしていたメイジは思った。

to be continued…

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