ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

ゼロと奇妙な隠者-42

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 アルビオンの革命戦争の最終決戦、ニューカッスルの攻城戦は、百倍以上の敵軍に対して、自軍の三十倍以上にも上る大損害を与えた戦い……伝説となったのであった。

 攻城に費やした時間は然程長くはなかったが、反乱軍……いや、アルビオン王軍を打倒した反乱軍『レコン・キスタ』は、既にアルビオンの新政府である……の損害は、この戦いに関与したあらゆる人物の想像を遥かに超えていた。
 三百の王軍に対して、損害は五千。離脱者も加えれば一万。
 人員の損耗数を見れば、五万のレコン・キスタの二割がその数を減じたことになる。
 軍事用語で全滅と言えば、外部からの攻撃等により部隊がほぼ機能しなくなるほどの損害を受けている状態を指す。アルビオン王軍のように最後の一人まで死んでしまえば、勿論全滅と称するしかない。
 しかしレコン・キスタはこの戦いの後、構成人員自体の大損害及び生存人員に蔓延した戦意の著しい低下により、僅かな期間ながらも軍行動を麻痺させる結果に陥ることになる。
 歴史の大きな流れからしてみれば微々たる時間ではあるが、『外部からの攻撃により部隊がほぼ機能しなくなる損害』を受けたという一点を見れば、レコン・キスタもまた「全滅した」という形容をせざるをえないだろう。




 浮遊大陸の岬の突端に位置した城は、一方向からしか攻めることができない。密集して押し寄せたレコン・キスタの先陣は、魔法と大砲の斉射を何度も食らい、大損害を受けた。
 その先陣にメイジの数はほぼ皆無であり、その大多数が平民の傭兵、稀にメイジの傭兵がいた程度であった。空軍の砲弾と風石の消費より平民の消費の方が安く付く為、空軍艦隊が動かなかったのも被害を拡大させた一因である。
 しかし多勢に無勢の言葉通り、友軍の死骸を踏み越え数に任せて城壁に侵入したレコン・キスタの兵士達の手で、堅城は脆くも落城する……筈だった。
 だがニューカッスルのメイジ達は城壁を破られたと見るや、全員がフライで一斉に城壁から離脱し、城内へと退却していった。
 勢い込んでメイジ達を追撃しようとしたレコン・キスタの兵士達の前に立ち塞がったのは、巨大なスコップを構えたゴーレムの軍団であった。
 剣でも槍でも槌でもなくスコップを構えた奇妙な人形達に疑問を抱く暇も与えられないまま、空を飛ぶことも出来ず地を走ることしか出来ない傭兵達は、常人を軽く凌駕する膂力を持つゴーレム達が振るうスコップに命を砕かれた。
 しかしそれさえも数に任せた傭兵達の、アリが角砂糖に群がるように一体、また一体と破壊されていく。
 ゴーレムを打ち倒して今度こそはと城目掛けて走る傭兵達を次に待ち構えていたのは、遥か下の大地へと続く落とし穴だった。門から城へと続く通路を穿つよう、即席の堀として刻まれた穴の中には、またもやゴーレムが配備されていた。
 『上から落ちてきた物体全てを穴へ捨てる』という命令を受けて動くゴーレム達は、不用意に落ちてきた哀れな犠牲者達を、穴の底にまた掘られた遥か遠い大地へ続く穴へ、まるでゴミを捨てるような動作で傭兵達を投げ捨てていった。
 先陣を取った傭兵達の不運は、城の宝物を漁りに来る大勢の同業者達が血走った目で我先に駆け込んでくる事だった。

 罠が仕掛けられている、そんな叫びもやや遅れて城内へと突入してくる兵士達を押しとどめることなど出来はしない。後ろから押し寄せてくる友軍達により、次から次へと傭兵達は遥か下の地面へと真っ逆さまに落ちることとなったのだ。
 幸運にも落とし穴を迂回して城に辿り着く兵士もいるにはいたが、ニューカッスルのメイジ達が逃げ込んだ城砦は既に全ての門と窓を閉ざしており、中に入り込むことなど到底出来はしなかった。
 だがそれも穴を回避して城に辿り着く兵士の数が増えていくに連れ、城内にレコン・キスタの兵士が遂に侵入するかと思われた……その時。
「レコン・キスタに告ぐ」
 ニューカッスル城に響き渡ったのは、ウェールズ皇太子の静かな言葉だった。
 風の魔法で増幅されたウェールズの声は、ニューカッスル城や岬全域のみならず、岬の周辺で待機していたレコン・キスタ空軍の艦隊にも届いていた。
「君達レコン・キスタはハルケギニアを統一しようとしている。『聖地』を取り戻すという理想を掲げているが、理想を掲げるのはいい。しかし君達はその過程で流される民草の血のことを考えぬ。荒廃するであろう国土のことを考えぬ」
 淡々と、しかし様々な思いを乗せて紡がれる言葉に、ニューカッスル城の攻防に参加している者達が思わず耳を傾ける。
「我らアルビオン王家はご覧の通り小城に追い詰められ、今まさに滅亡しようとしている。しかし我らは勝てずともせめて勇気と名誉、そして王家に秘められし魔術の片鱗を君達に見せ付け、ハルケギニアの王家が弱敵でない事を示さねばならない。
 君達がそれで『統一』と『聖地の回復』などという大それた野望を捨てるとも思えないが、それでも我らは勇気を示さねばならぬ」
 そこで一旦言葉を切ると、ウェールズは毅然と次の言葉を言い放った。
「何故か? 簡単だ。それは我らの義務なのだ。王家に生まれた者の義務なのだ。内憂を払えなかった王家に、最後に課せられた義務なのだ」
 淡々と、しかし苦渋を滲ませた演説が途切れる。そして一つ、大きく息を吸い込んだらしき音の直後、それまでとは打って変わった勇ましい口調が空に響き渡った。
「よってここにアルビオン王家は敗北を宣言する。しかし君達に杖の一本銅貨の一枚たりともくれてやる訳にはいかない! アルビオン王家第一王位継承者、ウェールズ・テューダーがアルビオン王家に伝わる秘められし風の魔法を披露しよう!」
 それから、数瞬置いて。
 ニューカッスル城に侵入した兵士達は信じられない光景を目撃することになる。
 ニューカッスルの城中の至る箇所から爆発が起こり。岬の付け根に当たる部分からも爆発音が轟いた。
 突然の事に状況を把握しようとした兵士達の中で、これから起こる全ての事を予想できた者は一人たりともいなかった。
 先程轟いた爆発音でさえ、次に轟く音に比べれば蚊の羽音と変わりはなかっただろう。
 爆発と煙を噴き上げた城がまるで砂の城であったかのように容易く崩れて行き、大量の瓦礫と化した城の残骸が周囲に降り注ぐ。
 城に纏わり付こうとしていた兵士達は、逃げ出そうとする努力を嘲笑うかのように瓦礫に押し潰され、生物としての原型を留めることさえ許されなかった。
 しかし城と言う巨大な建造物を構築する圧倒的な体積が降り注ぐ被害は、たかが数百数千の兵士を圧迫する為の代物で済むはずもない。
 岬の先端に位置する城が崩壊したことにより、ニューカッスルの岬をてこに見立てた「てこの原理」が発生することになる。
 城が崩落することで生まれる圧倒的な落下エネルギーを力点とした結果、何処が作用点になるかと言えば、岬の付け根である。付け根の中で起こった爆発で地盤の緩んだ岬は、力点に加えられた巨大なエネルギーの前に何の抵抗もする事が出来ず……崩落する。

 レコン・キスタの不運は、五万と言う数を集めた事に尽きた。
 五万と言う大軍といえども、その多数は魔法も使えない平民の傭兵。
 それを岬に集約させればどうなるか。
 その岬を浮遊大陸から切り離してしまえばどうなるか。
 導き出される答えは、あまりにも簡単だ。
 ニューカッスル城は、自らが築かれた岬と、何千ものレコン・キスタの兵を道連れとし……遥か下の大地へと落下することとなる。
 ここで魔法が使える貴族達はフライの魔法で事なきを得るが、平民達はハルケギニアの引力に縛られるしかない。
 地面に落ち行く岬は落下速度と大量の質量という強大なエネルギーを得る。
 スヴェルの月夜の翌日という時期、トリステイン王国上空を抜けてガリアへ入り、再び外海へと向かうコースを取ろうとしていたアルビオン大陸から切り離された岬は、ガリア王国の人里離れた山脈に墜落した。
 その衝撃はガリアのみならずトリステインやロマリア皇国、果ては帝政ゲルマニアまで届く地震を起こすまでに至った。

 かつては名城と謳われたニューカッスルの城は、惨状という生温い言葉で片付ける事は出来なかった。
 ガリア王国の山に打ち付けられた岬の残骸には、無数の人間だった残骸が散らばり、腐肉を啄ばむ獣や鳥達でさえ易々と近寄らない領域と成り果てた。
 城壁も城砦も爆破と墜落で完全に粉砕され、「城であった」という痕跡は大量の瓦礫の量から辛うじて伺う事が出来るに過ぎなかった。

 このアルビオン王家最後の魔法を目の当たりにしたレコン・キスタは恐慌に陥り、貴族・平民双方がこれからの王家の戦いに恐れと怯えを抱き、離反者が続出した。
 無論このような凄まじい出来事が人々の口に昇らぬ筈もなく、王家の強大な力が尾ひれをつけてハルケギニアを駆け巡る事になる。失われた虚無の魔法が使われたのだと言う真実味に欠ける噂ですら、それを頭から疑う者は少数派だった程である。
 結果、ハルケギニア統一を掲げたレコン・キスタの野望はアルビオン王国に取って代わり新政府を樹立し、神聖アルビオン共和国の名を名乗った段階で動きを大きく留める事となった。
 しかしそのような事態に陥ってもなお、笑みを絶やすことのない『レコン・キスタ』総司令官にして初代皇帝であるオリヴァー・クロムウェルに、周囲の側近達は畏怖とも恐怖とも付かない視線で彼を見ることになったのだが。


 *


 時を大きく戻し、決戦前夜。
 ジェームズ一世の寝室を辞したジョセフは、王直筆の書状を手にしていた。
 王直属の臣下として認める意を示すこの書状を持つ今、ジョセフはある意味アルビオン国王の権利を行使することを可能としたのである。
 たった23分でただの平民の使い魔から、虚無の使い手であり国王直属の臣下へと一足飛びどころかテレポートレベルの大出世を遂げた図体の大きな老人を、後ろに続く誰もが信じられないものを見る目つきで見ていた。
「さァて、これでわしの計画を問題なく進められるな。後はメイジ達に国王陛下の健在っぷりを見せりゃー、それでチェックメイトじゃな」
 くくく、と普段と変わらず笑うジョセフに、ウェールズが恐る恐る口を開いた。
「御老人……いや、今は……ミスタ・ジョースターと呼ぶべきだろうか?」
 今の自分がどのような存在か計りかねているウェールズに、ジョセフはあっけらかんと言った。
「今まで通り御老人、と呼んで下されば結構ッ。なーに、王が準備を整える前にもう一つやっておかなくちゃならんコトがありますのでな」
 歩みを止めないまま、後ろに続く若きメイジ達にニヤリと笑って言ってみせる。
「大人数を納得させるのにわざわざ一人一人説得していくのはマヌケのやることじゃ。大人数を納得させられるたった一人の人間を納得させて、その一人に説得させりゃーそれで済むという事ッ。根回し交渉の基礎の基礎というヤツじゃな」
 からから楽しげに笑うジョセフが次に向かったのは厨房。まだ起きていた使用人に書状を見せ、まだ残っていたワイン樽と三百人分のグラスを用意させて、それらをホールへと運ばせた。
 それからさしたる時間を置かず、王の命令によって再びホールに集められたメイジ達は自分の目を疑う光景を目撃する。
 簡易の玉座の前に現れたジェームズ一世は、老いさらばえた平素の姿ではなく、二本の両脚で何の揺らぎも見せず玉座の前へと歩んでいく。
 その側に立つのはウェールズ王子と……もう一人、確かトリステインからやってきたという平民の老人がいる様子に、首を傾げる者は少なくない。
 玉座の前に立つジェームズは、ホールに集められた三百のメイジ達を睥睨する。
 かつての王を知る古くからの忠臣達は、王から失われて久しい強い眼力を久方ぶりに感じ、思わず背筋を伸ばした。
「あいやおのおのがた、明日の決戦に備えて休息を取っていたというのに、この様な真夜中に呼びつけられてさぞや憤慨しているだろうが。この朕の姿を見てもらいたい」
 ホールに朗々と響き渡る声もまた、かつての王が持っていた力強さに満ちていた。
 話す事さえ覚束無かった王の凛々しい姿に、アルビオン王家に最後まで殉ずる事を選んだメイジ達はこれは夢ではなかろうか、と自分の正気を疑うも、どうにも夢とは思えない。
「このジェームスが往年の生気を取り戻したのは理由がある。朕の身体に命の灯火を再び燃やしているのは……歴史から失われて久しいとされた、虚無の力」
 その言葉に、ホールがざわめいた。
 伝説としてのみ語られるだけで、どのような力かさえ歴史の闇に埋もれた虚無の系統。
 真偽をすぐさま判別することは出来ないが、しかし、王が雄雄しき姿を取り戻し、生きる力に満ち溢れているのは誰の目にも明らかだった。
 そして何より、王は自らの身体に流れている力を虚無だと信じている。
 それを誰が面と向かって「いいえ王、それは虚無ではありません」と言う事が出来ようか。出来る筈がない。
 突然の王の言葉を頭から信じられる者の数は決して多くはないものの、目撃している光景と王の語る言葉が、段々と三百のメイジ達に虚無の力が存在すると信じさせていくのは、さして難しいことでもない。
「始祖ブリミルの血統を継ぐ王家に、不遜にも楯突く反逆者どもの暴虐を見かねた始祖ブリミルは、遂に自らの使徒をこのニューカッスルへと降臨なされたのだ」
 その言葉と共に、後ろに控えていたジョセフが一歩前へ踏み出し、恭しく臣下達に一礼した。平民であるはずの老人を、ジェームスが自らと同等に扱う光景を目の当たりにした臣下達に疑問を指し抱かせる間も与えず、ジョセフの名を高らかに呼んだ。
「彼こそが虚無の担い手、ジョセフ・ジョースター! 始祖ブリミルより授けられし虚無の力と類稀なる奇跡の戦略を携えて滅び行く王家に伝説の力を与えに来たのだ!」
 その言葉にホールのメイジ達は一斉にどよめく。
 明日死に行くだけの戦いを待っている臣下達に、藪から棒に示された『虚無の担い手』。
 いきなりそんな突拍子もない事を言われただけでは、王の言葉と言えども信じることは出来なかっただろう……が、枯れて折れるばかりとなっていた王が往年の精気を取り戻している、奇跡と呼ぶに相応しい姿。
 『それは本当に虚無なのではないか』。そんな考えが少しずつ伝染していく。
 これが平時ならばそう簡単に信じる事も出来なかっただろう。
 が、明朝に死を迎えた者達に突如見せられた奇跡を、藁にも縋りたい心持ちの者達が信じたくなる事を誰が責めることができるだろうか。
 一人、また一人と『始祖の使徒』の存在を信じていく。
 小さな細波はやがてうねりを得、それが大波へと変貌する様を見たジョセフは、次に自ら用意させたワイン樽を玉座の元へ運ばせた。
 樽の横に歩み寄ったジョセフは恭しくメイジ達に一礼すると、朗々とした声をホールに響かせていく。
「さてアルビオン王家に最後までお仕えされた忠臣たる皆様に、虚無の奇跡を御覧に入れると致しましょう。国王陛下の身体に流れる虚無の力、三百のメイジ全てに流すには誠に無念ながら精神力が足りませぬ」
 いかにも残念で仕方がない、という様に肩を竦めてから、大仰に両腕を広げた。
「しかし! 虚無の力をこの樽に満たされたワインに流し、皆様方に虚無で祝福されたワインを飲んでいただくことにより、国王陛下ほどに劇的な効果ではないにせよ始祖ブリミルの祝福を皆様に分け与えることが可能になるのです!」
 ジョセフの大嘘ハッタリは絶好調であった。
 波紋の直流しほどではないにせよ、波紋を流した液体を飲ませれば栄養ドリンクを飲んだくらいの滋養強壮効果があるのは間違いない。が、これほど何の躊躇いもなく虚無の担い手として振舞う姿を目撃している仲間達は、開いた口を塞ごうとも考える事が出来なかった。
 ジョセフはまたしてもGetBackを口ずさみ、自分の身体を波紋で輝かせながら杖をワイン樽に触れさせる。
 杖から放たれる太陽の光に似た暖かな光は、確かに四系統の魔法では為し得ないもの。
 そして樽からグラスに注いだワインを手に、手近にいたメイジを手招きした。
「ではまず、代表して貴方にワインの効果をお確かめ頂きたい」
「わ……私が?」
 半信半疑でグラスを受け取るメイジが、恐る恐るワインを飲む。
 ワインが口を潤し喉を通っていくに従い、メイジの目が驚きで見開かれた。
「なんというか……気品に満ちたワインというか、たとえると、サウスゴータのハープを弾くレディが飲むような味というか、非常にさわやかだ……3日間砂漠をうろついて、初めて飲む水というような……!」
 それから一気にワインを飲み干したメイジは、自分の身体に駆け巡る活力の強さに思わず奇妙な効果音と共にレベル6のポージングを決めたッ!
 これもまたジョセフの策略の一つである。
 虚無の力はジェームス一世の健在っぷりを示すことで証明出来たが、ワインに虚無の力を込めたと証明する為にはまた新たな証拠を用意しなければならない。
 そこでたまたま近くにいたメイジを呼び寄せ、グラスを持った手から流した波紋入りのワインを飲ませる事で、三百のメイジ達に『今から飲むワインは虚無の力が込められている』と強く認識させる事が可能になったのだ。
 これから残り二百九十九人に振舞うワインは、今の一人に飲ませた「特製レベル6ポージング波紋ワイン」ではなく、「波紋入りレベル1ワイン」と言う様な……つまり紛い物程度の効果しかない。
 だがこれからワインを飲むメイジ達は、王と一人のメイジの効果を目の当たりにしている。自分だけ効果がないとなれば、それは始祖ブリミルの祝福を受けられなかったと言う事と同義になってしまう。
 その為誰もがワインの効果を疑わないし、疑えない。
 だが微々たる物とは言えども、波紋が流れたワインは人間にとって有益なものである。多少の効き目と始祖と虚無の名は、プラシーボ効果を促進させる役割も負うと言う訳だ。
 二百九十九のグラスに注がれたワインがメイジ達の喉を通ったその時から、ニューカッスルのメイジ達は否応無しにジョセフを虚無の担い手、始祖ブリミルの使徒として扱わねばならない状態に巻き込まれたのだった。


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