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宰相府アイドレス緊急コンペティション(無人機の開発)用提出ページ

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我に続け!!
(剣を掲げて戦場に赴くわんわん帝國指揮官の号令より)

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開発コードネーム”オールドマトン”
それが帝國の新たなる剣となる機体に付けられた名である。

今回の無人機の緊急コンペティションの依頼主である宰相府からの要望を纏めると以下の通りであった。
  • 宇宙戦に対応
  • 低コスト大量運用を想定
  • TLO禁止
  • 無人機のみの分隊で機能するが完全な無人運用は不可。

この仕様から開発スタッフの方針は直ぐに固まった。
既存機の技術を流用した低コスト化及び信頼性の向上である。
基本フレームは宇宙戦に対応しており、
わんわん帝國で最も多く生産・配備されているケントのものを流用した。
基本フレームを土台としてこれまでの帝國軍の膨大な宙域戦闘の実戦データを踏まえて宇宙戦用に特化させる形で調整・肉付が行われた結果、外見はケントとは異なる印象を与えるものとなった。
武装の方は人型である(つまり手で武器を保持できる)事を活かし、既存機の武器をそのままもしくは手持ち用に改修する事で補った。

特にケントの基本フレームを流用した事によるメリットは大きかった。
最も多く生産されたという事は最も製造技術の蓄積が進んでいるという事でもあり、精度・信頼性においては高水準を得る事に成功した。
また各工場にあるケントの生産ラインも活用し易く、各種の部品・パーツも多く流通しているケントのものの流用が容易であり、整備・運用のコスト削減にも一役買った。

無人機の真骨頂でもあるAIについては当初から最も力を入れて開発が行われていた。
(この部分についてはコンペティション開始前から研究開発が進められていた)
しかし自律的に行動可能で高度な戦略・戦術判断も行えるAIを目指して開発が進められていたが
要求された技術水準が高く、
また開発コストが跳ね上がる事が試算により判明した為にその路線を断念、
発想を切り替える事に余儀なくされた。
そこで最も開発に難航していた戦略・戦術判断能力についてはバッサリ切り捨て、
母機を指揮官機として有人化して指揮官に判断を委ねる事で解決した。
もっともヒロイズムを旨とする帝國において無人機だけが出撃するという状況は基本有り得ないので、
後で振り返ってみればこの仕様変更は当然の帰結とすら言えるかも知れない。
ただ一方でハッキングの危険性が常に伴うようになる為、
母機と子機間のデータリンク・オペレートにおけるハッキング対策には細心の注意が払われ、
宰相府のハッカーやオペレーターの各種技術・知識が惜しみなく盛り込まれると同時に
常に保守・改修が施された最新の防御プログラムがインストールされた。

武装については最も使用頻度が高く、高出力が期待される主力兵装には
ケントの主武装であるランスではなく、
より宙域戦闘向きであるフェイクトモエリバー3の高出力圧縮パルスレーザーキャノンを手持ち用に改修された通称”トライデント”が使用された。
一方でそれ程使用頻度が高くないと判断されたその他の武装については
低コストに抑える為にケントのものをそのまま流用させる形で落ち着いた。

また宙域戦闘マニューバ及び機体のモーションデータや大規模運用を想定した運用の研究にもケント・フェイクトモエリバー3の豊富な実戦データが役に立つ事になった。

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無音が支配する漆黒の戦場では無数の”オールドマトン”が恒星の光に反射させ、
鈍く冷たい輝きを纏い、無言で指揮官の号令を待ち、佇んでいる。
帝國の新たなる剣であるそれらは一度号令を下せば振り下ろした剣が容赦無く相手の首を刎ねるが如く、無慈悲に容赦無くその力を行使するだろう。
母機に搭乗してズラリと整列した”オールドマトン”達を眺めていた指揮官は覚悟を決め、唾を飲み下して作戦入力を開始した・・・。


L:無人機の開発 = {
 t:名称 = 無人機の開発(イベント)
 t:要点 = {無人機とは、作戦入力に沿って無慈悲に戦闘を行う恐るべき戦争機械のことである。
無人機を大量生産し、投入したことによって宰相府は恐怖によって人々を支配すると言われた。}
 t:周辺環境 = 戦場
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