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<p><strong>909 :</strong><a href="mailto:sage"><font color="#0000FF"><strong>以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</strong></font></a><strong>:2009/01/31(土) 10:54:55.75 ID:7wOKPUhc0</strong></p> <p>俺が高校生の頃の話だ<br /> 俺はギターがあまり上手くなくて軽音部に入る気にはならなかった<br /> もともと軽音部なんて不良の集まりと一緒に俺の魂(ソウル)を魅せるなんてしたくなかった<br /> その代わりに電子部の一員としてエフェクターのコピー品をつくっては軽音部員に売ってその金で生活していた<br /><br /> ある日俺はトシオ(バンド内ではTO-DEATH-Oでトシオ)に頼まれたDistortion plusのコピー品を作り終え<br /> トシオのところに持っていこうとした<br /><br /> だがトシオは音楽室にはいなかった<br /> また屋上でタバコでも吸っているのだろうと思って<br /> 箱を持って屋上に行くことにした </p> <p> </p> <p><strong>912 :</strong><a href="mailto:sage"><font color="#0000FF"><strong>以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</strong></font></a><strong>:2009/01/31(土) 11:03:38.36 ID:7wOKPUhc0</strong></p> <p>案の定トシオは屋上にいた<br /> バンドのベーシストのヨシヒコ(バンド内ではYOSHISHIKO)と<br /> ドラマーのヒロミツ(バンド内ではヒロミツ・アンダーソン)<br /> ボーカルのキョウコ(バンド内ではジェニファー)のいつもの四人だった<br /><br /> 俺「おい、トシオ」<br /> トシオ「オッスwwwwwwwディストロションプラスできたwwww?」<br /> 俺「うん」<br /> トシオ「見せて見せてwwwwwwww」<br /><br /> 俺はDistortion plusをトシオに渡した<br /> トシオ「ちょwwww本物そっくりwwwwww」<br /> ヨシヒコ「すげぇwwwwwwwwww」<br /> ヒロミツ「きめぇwwwwwwwwwww」<br /> キョウコ「相変わらずオタクだなwwwwwwwww」<br /><br /> トシオ「おいwwwwみんな試奏するから来いよwwwwww」<br /> 三人「おkwwwwwwwww」<br /><br /> 俺は金を受け取らなきゃいけないし<br /> 箱は最後まで見届けるのが俺のジャスティスなので彼らについていった </p> <p> </p> <p><strong>919 :</strong><a href="mailto:sage"><font color="#0000FF"><strong>以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</strong></font></a><strong>:2009/01/31(土) 11:13:47.70 ID:7wOKPUhc0</strong></p> <p>~音楽室~<br /> トシオ「さてwwwwwアレ?これ誰のアンプだべ?」<br /> ヨシヒコ「それ新入部員のじゃね?w」<br /> トシオ「アンプ出すのメンドイからこれでいいやwマーシャルだしw」<br /><br /> で彼らは準備を始めた<br /> 彼の愛器はギブソンのレスポールスペシャルらしい<br /> ただヘッドのメーカーはハードなプレイによって剥がれてしまったらしい<br /> だべりながら準備を始める彼ら<br /> 途中でブヅンという爆音を聞いたが誰も気に止めなかった<br /><br /> トシオ「あれ?音でねーべ?」<br /> 俺「んな馬鹿な。絶縁もちゃんとしたし家で試したら音出たよ」<br /> ヨシヒコ「アンプおかしいんじゃね?wwwww新入部員糞だなwwwww」<br /><br /> 彼らは仕方なく自分のアンプ(ARIAの4000円くらいの奴)を用意し始めた<br /> 音量など気にせず彼はDistortionを弾きまくった<br /> 窓から遠くで女子高生が耳を塞いでいるのが見えた</p> <p> </p> <p><strong>922 :</strong><a href="mailto:sage"><font color="#0000FF"><strong>以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</strong></font></a><strong>:2009/01/31(土) 11:21:24.23 ID:7wOKPUhc0</strong></p> <p>トシオ「いいわこれwwww俺にぴったりのハードなサウンドだぜwwww」<br /> ヒロミツ「いいじゃねーかコレwwwwバンドにぴったりじゃねwww」<br /> 俺「じゃあ俺そろそろ帰るから金くれ」<br /> トシオ「おうwwwいくらだwwww」<br /> 材料費で2500円かかったので俺は4000円請求した<br /> 俺「4000円だな」<br /><br /> 空気が凍った<br /><br /> トシオ「は?高えよ」<br /> 俺「本物買ったら10000円はすんだから安い方だろ」<br /> トシオ「いや、だったらベリンガー買った方が安いし音いいから」<br /> キョウコ「もう2000円でいいべ?」<br /> 俺「それだと元が取れない」<br /> トシオ「じゃあもうちょっと考えるから待ってろよ」<br /> ヒロミツ「じゃあ一回合わせんべwwwwwそれで決めようぜwwwwwww」<br /><br /> で彼らの演奏を見ていた</p> <p> </p> <p><strong>924 :</strong><a href="mailto:sage"><font color="#0000FF"><strong>以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</strong></font></a><strong>:2009/01/31(土) 11:32:07.14 ID:7wOKPUhc0</strong></p> <p>ヨシヒコ「じゃあSE頼むわww」<br /> SEを流す俺<br /> SEはマキシマムザホルモンの恋のメガラバだ<br /> バンド【LOVE YAKI】(”すきやき”と読む)が音楽室に入場する<br /> 徐々に音量を下げる俺<br /><br /> キョウコ「どうもーLOVE YAKIでーす」<br /> トシオ「それじゃ一曲目・・・・・・・行くぜ!」<br /> 彼らは天体観測を弾き始めた<br /><br /> 意味も無く掛け続けられるトシオのディレイ(ベリンガー)<br /> 無駄に歪ませたベース<br /> 16ビートでばてるドラム(っていうか天体観測に16ビートあったか?)<br /> タバコで割れたヴォイスのボーカル<br /> 全てが彼らの魂(ソウル)を感じさせた<br /><br /> 無駄に付け足したドラムソロが始まる<br /> トシオ「ドラム・アンダーソン!」<br /> ヨシヒコ「まるでYoshikiのようだぜえええええええ!Yoshiki見たこと無いけど」<br /> トシオはソロパートとして2分間ドラムソロを叩き続けるはずだったが15秒でばててから後は8ビートだった</p> <p> </p> <p><strong>930 :</strong><a href="mailto:sage"><font color="#0000FF"><strong>以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</strong></font></a><strong>:2009/01/31(土) 11:39:20.85 ID:7wOKPUhc0</strong></p> <p>そしてベースソロ<br /> いかにもRADWIMPSの影響を受けたベースソロが始める<br /> おそらくスラップで弾いているつもりなのだろうが<br /> 手が痛そうになって諦めた<br /> 後はずっとピック弾きだった<br /><br /> トシオがメンバー紹介を始める<br /> トシオ「ベースYOSHISHIKO!スライドの手がこいているように見えるぜ!」<br /><br /> ギターソロはなかったおそらくギターソロはしないのが彼の魂(ソウル)なのだろう<br /> まあレスポールだからそろできなくてもいいよもう<br /><br /> 曲が終わった<br /> トシオ「あ。やべ」<br /> キョウコ「どしたん?」<br /> トシオ「ディストロション踏んでなかった」</p>

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