まずは葉っぱが茂っている部分の、おおよその形状を描きます。 三角形を縦に並べると針葉樹風に、不規則な大きさの楕円を円形に配置すると(ここでは6個しか使っていませんが、もっとたくさん使って構いません)広葉樹風になります。広葉樹の場合、扇状や五角形に近い形状にしても構いません。 | ||
縁取りが整っているのが気になるようであれば、特殊効果で少し乱してやると葉っぱらしくなります。針葉樹の場合はある程度一定方向に、広葉樹の場合は不規則な方向にすると、より葉っぱらしくなるでしょう。 | ||
続いて、葉っぱの色を作ります。 手軽に済ませたければ、砂地模様を作る方法で色を散らしてください。より葉っぱらしさを出したい場合は、針葉樹の場合一定方向に、広葉樹の場合は塊状に描画する特殊効果をかけてやります。 | ||
葉っぱの形状と色を合成します。 | ||
広葉樹の色を桃色にベースすると桜に、橙色ベースにすると紅葉になります。 | ||
光の反射や影がないと立体感が出ないので、立体感を出します。 手軽に済ませたければ、地形の段差を付ける方法で縁を立体化してください。 もっと綺麗に立体感を出したければ、手書きで立体化します。新規レイヤーを灰色(128,128,128)で塗った後、「オーバーレイ」モードにし、光の反射を白で、影を黒で描いてください。光や影の明るさは「オーバーレイ」レイヤーの透明度で調節します。 これで茂みの部分は完成です。 | ||
いよいよ幹を描きます。 まず茶色の長方形を描きます。幅は茂みの幅に合わせて「このくらいの太さならちょうど良い」と思う程度に、高さは適当で構いませんが、描きたい高さの1.5~2倍くらいのつもりで描くと良いでしょう。ベタ塗りでは味気なく感じる場合、ノイズ+ぼかし(移動)で、縦長のまだら模様を入れてみてください。 | ||
続いて幹の立体感を出します。 新規レイヤーを灰色(128,128,128)で塗った後、「オーバーレイ」モードにし、茂みの光と影の向きに合わせて左右の縁を白と黒で、上側は1/2~1/3ほどを黒く塗ります。左右の縁は必ず、幹の中心部より目立つほど細くしてください。 左右の縁の内側(幹の中心側)をぼかしてやると、丸みが出て幹らしくなるでしょう。また上側の境界線(幹の中心側)も、茂みの縁取りと同じ乱し方にすると、それらしい影になります。 これで幹は完成です。 | ||
幹と茂みと重ね合わせます。幹の上側の影を目安に位置を調整し、位置が決まったら、幹の下側の余分な長さを消去してください。 これで樹木の完成です。 |
描きたい樹木の基本形状を決めます。 針葉樹の場合は矢印型、広葉樹の場合は団扇(うちわ)型になります。これらの形状は頭の中に入れておけば、特に描かなくて構いません。目安なしで上手く描ける自信がなければ、目安用のレイヤーを作成しておおよその形状を描いておくと良いでしょう。 | ||
幹の形を描きます。 針葉樹の場合は根元から先端までを貫く縦長い三角形を、広葉樹の場合は根元から茂み程度までの適当な高さの平行四辺形を描きます。 広葉樹の幹はこんなに短くないと思われるでしょうが、広葉樹の場合は幹と枝を同時に描くので、この時点での幹は短くて構いません。 | ||
幹に枝を生やし、樹木らしい形状にします。 針葉樹の場合は、幹を中心に左右に適当に線引きするだけです。水平にするよりも、上向きまたは下向きにした方が、よりリアルになります。また、綺麗に揃った直線よりも、不揃いでよれた手書きの線の方が、より枝らしくなります。広葉樹の要領で、先を枝分かれさせても良いでしょう。 広葉樹の場合、基礎の幹を裂くようなイメージで、文字通り「枝分かれ」させながら先端へと伸ばしていきます。描くときは、できるだけ均一な網目になるよう(ただし、ある程度は不揃いで構いません)枝分かれさせます。分岐点から分岐点の間は短かめにするよう心がけ、分岐点で枝に角度をつけるようにすると、よりリアルになります。また、幹や枝の太さは均一にするより、根に近い方を太く先端側を細くした台形にすると、より枝らしくなるでしょう。 | ||
目安レイヤーを非表示にしてみました。 | ||
幹と枝を色づけします。 別レイヤーを作成して茶色一色で塗りつぶし、ノイズ+ぼかし(移動)で木目っぽい模様を作ります。 | ||
作った木目レイヤーにマスクをかけ、幹の形にします。木目は幹や枝の方向に沿っているほうがリアルになりますが、目立たない程度の太さであれば気にしなくて構いません。 | ||
いよいよ葉っぱを描きます。一番手間がかかり、リアルに見えるかどうかの鍵を握る作業なので、心して作業してください。 まずは葉っぱ色のレイヤーを作成し、一色で塗りつぶします。これを微妙に色の異なる葉っぱ色で、2~3色ほど作成します。このとき暗い色レイヤーを奥側へ、明るい色レイヤーを手前側へ配置すると、立体感が出やすくなります。 | ||
葉っぱ色レイヤーにマスクをかけ、マスクに点を打っていきます。レイヤーに直接描かずマスクを使うのは、色の調整や変更を簡単にするためです。 点を打つ際は、密度の低い筆先を使って、(葉っぱの茂り方にもよりますが)不均一に点描します。消しゴムツールも(筆先と同じくらいの密度にして)併用し、濃くなりすぎた箇所を消したり、消しすぎた箇所を再び点描したり、を繰り返し、茂り方の密度を調整してください。後で他の葉っぱ色レイヤーと重ねるので、密度は心持ち低めにすると良いでしょう。 | ||
CGツールによっては、筆先が硬くドットの縁がシャープなので、気になる場合はぼかしてください。 | ||
他の葉っぱ色レイヤーも同様に、他の色との兼ね合いを加減しながら点描します。 全ての葉っぱ色レイヤーを重ねて表示したとき、枝先が隠れるように心がけてください。 | ||
全ての葉っぱ色レイヤーを表示すると、こんな感じになります。 | ||
葉っぱを全体に散らさずに、楕円形の塊状に描くと、よりリアルな茂り方になります。 | ||
最後に立体感を出します。 新規レイヤーを灰色(128,128,128)で塗った後、「オーバーレイ」モードにし、茂みと幹の「光が当たっている方角」の縁取りを白で、「陰になっている方角」の縁取りや茂みと幹の境目を黒で塗ります。ぼかしツールや葉っぱを描いたとき同様の点描で、色の境界を曖昧にしたり凸凹をつけたりすると、よりリアルになります。 これで樹木の完成です。 | ||
最初に、1本だけの樹木を準備します。実際に使う大きさより、やや大きめに作っておくと良いでしょう。 | |||
50% |
35% |
25% |
準備した樹木をコピーして縮小し、3種類以上の大きさを準備します。森林を描くキャンバスの大きさにもよりますが、基本的に3種類の大きさがあれば充分です。 縮小率を決めるポイントは、例えばA>B>C>D>Eの5種類を準備する場合 ● (A-B)>(B-C)>(C-D)>(D-E)であること ● 一段階差(AとB、BとC、……)の大きさの比率は、およそ3:2~10:7程度 (縮小率のキリの良い数値で構わない。例えば35%:25%=7:5=約0.714) |
キャンバスを水平方向に、準備した樹木の大きさと同じ数に、仮想分割します。樹木の大きさが5種類の場合は、分割数も5になります。この分割した1つの領域に、1種類の大きさの樹木を描きます。 ただし、実際には「だいたいこの領域に、この大きさの樹木を描く」と決めるだけで、特に色分けや線引きなどは必要ありません。目安なしで上手く配置する自信がなければ、目安用のレイヤーを作成して領域分けすると良いでしょう。 分割の大きさを決めるポイントは ● 分割は均一にせず、上の領域は狭く、下の領域は広くする | |||
まずは、1つの領域に1種類の樹木を配置します。 1本の樹木をコピーし、ある程度は水平に、ある程度は不規則に並べます。樹木1本につきレイヤー1枚にしておくと、位置や重なりの微調整がしやすくなります。 並べるときのポイントは ● 上側の樹木は奥へ、下側の樹木は手前に ● この段階では、あまり詰めずに並べる ● (後でコピーするので)樹木の一部が欠けないようにする 並べ終えたら、1本だけの樹木を1つ残し(後で再利用します)、残りは結合して一つのレイヤーにします。 | |||
結合レイヤーをコピーし、少し隙間を空けて斜めにズラして配置します。ズラす向きは右下でも左下でも構いません。また、樹木の一部が欠けても構いません。 コピーレイヤー1個だけでは領域が埋まらない場合は、結合レイヤーを何度かコピーしてズラし配置します。 | |||
結合レイヤーとコピーレイヤーの間に、先ほど残した1本だけの樹木をコピーして配置し、隙間を埋めます。結合レイヤーを2回以上コピーしたときは、各レイヤーの間ごとに樹木を配置し隙間を埋めます。このときも、 ● 上側の樹木は奥へ、下側の樹木は手前に ● 樹木の一部が欠けても構わない ● 少々の隙間は残っても構わない | |||
1本だけの樹木を、最奥側にもコピーして配置し、同様に隙間を埋めます。手前側には配置してもしなくても構いません。 これらの配置が終わったら、全ての樹木レイヤーを結合します。これで1種類の樹木の配置は完成です。 | |||
同様の手順で、他の大きさの樹木レイヤーを作成します。ただし、大きさの異なる樹木同士は結合しないようにしてください。 | |||
ぼかし無 |
全ての樹木レイヤーが完成したら、それを重ね合わせるだけでも遠近感を出せますが、ぼかしを入れると更に遠近感が出ます。樹木の大きさが小さいほど、ぼかしを強くします。一番大きな(一番手前の)樹木レイヤーは、ぼかさなくて構いません。 | ||
ぼかし有 |
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樹木の隙間を埋めるため、背景を濃い同系色(樹木の陰になっている、地面の草や落ち葉の色だと思ってください)で塗れば、完成です。 | |||
同じ手順で作成した、広葉樹の森です。 |