古泉樹木の保管庫
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古泉樹木の保管庫
ja
2007-11-04T22:46:41+09:00
1194184001
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長編
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*にょた
-[[イツ子×キョン子IN銭湯]]
-[[イツ子+キョン子 放課後デート]]
-[[貧乳 (古泉女体化)]]
-[[古泉×キョン子 逆セクハラ]]
-[[古泉×キョン子 陵辱モノ]]
-[[古泉×キョン子 酔っ払い孤島症候群(前編)]]
-[[古泉×キョン子 酔っ払い孤島症候群(後編)]]
-[[古泉とキョン子 雨宿り1]]
-[[古泉とキョン子 雨宿り2]]
-[[古泉とキョン子 雨宿り3]]
-[[古泉とキョン子 雨宿り・台風編]]
-[[ハルヒ→キョン子×イツコ]]
*樹木
-[[樹木ネタ]]
*その他
-[[古泉いじめ]]
2007-11-04T22:46:41+09:00
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古泉とキョン子 雨宿り3
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<p>乾燥機の蓋を開けたら、水色のブラジャーが入っていました。<br>
そっと蓋を閉め、深呼吸。洗濯機の上の小窓から外を眺めると、今にも降りだしそうな曇天が広がっている。<br>
ああ、もうすぐ一雨来そうだなぁ、だからベランダに干すのではなく乾燥機を使いたいんだけどなぁ。<br>
たっぷり一分ほど現実逃避をしたあと、もう一度蓋を開けるとやはり幻覚でもなんでもなく、確かに女性物の下着が入っていた。<br>
「誰の物でしょうか」<br>
思わず呟きが漏れる。いえ、誰の物だなんて、どんなに考えても該当者は一人しかいないのですが。<br>
もちろん僕ではありません。女性物の下着を自分で身につけるような趣味もありませんし、<br>
他所様のを盗んでくるような人間でもありません。<br>
これはやはり、昨日雨宿りに訪れた彼女の物ですよ……ね。<br>
僕の部屋に下着を忘れていくような女性は彼女以外はいません。<br>
彼女、と言っても別にお付き合いしているわけではないのですが。<br>
あれ、そう言えばどうしてこんな事になっているのでしょう。<br>
常識的に考えて、恋人同士でもなければ、男の部屋でシャワーを<br>
浴びて帰っていくなんて事がありうる筈が無い。<br>
しかし、その常識的に考えてありえない事が、この夏既に3回も起こっている。<br>
彼女はこの行為をなんとも思っていないようですが、<br>
僕の方はというと密かに思いを寄せる女性が自室でシャワーを浴びているという<br>
90年代の少年ジャンプを思い起こさせるシチュエーションに、毎度理性と本能の全面対決を強いられていました。<br>
何せドア一枚を隔てた向こうに生まれたままの姿の彼女がいるのですよ。<br>
これなんてエロゲ状態なのによく耐えたと自分でも思います。<br>
もはや据え膳を食わない忍耐力世界一として、ギネスに申請してもいいのではないでしょうか。<br>
……そろそろ現実に戻りましょう。<br>
この生乾きの洗濯物を乾燥機に入れてしまいたいのですが、<br>
そのためにはこの先客に退いていただくしかありません。<br>
一人暮らしなのだから僕以外は誰もいないはずなのに思わず周囲を見回してしまい、それから乾燥機の中の危険物を手に取った。<br>
「…サイズを見る位構いませんよね」<br>
誰にともなく呟いてタグを探す。そこにはC65と記されていた。<br>
Cカップ、Cカップか……あれでそんなにあるものなのでしょうか。<br>
てっきりAかせいぜいBくらいだと思っていましたが、見た目ではよく分かりませんね。<br>
僕もまだまだ修行が足りないようです。<br>
そのまま可愛いデザインだなぁと感心して眺めていると、唐突に重大な事に気づきました。<br>
えーと、ここにこんな物があるということは、昨日の帰り道の彼女はひょっとしなくても……<br>
記憶のHDDを巻き戻せ、一時停止して胸元をクローズアップだ。<br>
……ダメだ、分からない。どうして科学捜査班を僕の脳内に呼べないのでしょう。<br>
せめて画像解析ソフトをインストールできればいいのに……!<br>
下着を握りながら自分のスペックの低さに身もだえしていたら、急なドアのチャイムで身体が飛び跳ねた。<br>
慌てて乾燥機に下着を戻して玄関へと向かう。<br>
「…どちら様ですか?」<br>
今日だと新聞の集金にはまだ早い。<br>
セールスの類いならお断りですよとトゲトゲした声でドア越しに応対すると、<br>
俺だけど、と聞き慣れた声が不機嫌そうに返って来た。<br>
失敗した。すぐにドアを開けて彼女に微笑みかける。<br>
彼女は僕の顔を見た途端に苦虫を噛み潰したような顔に変わり、いつも通りかよと小さく呟いたようだった。<br>
いつも通りではいけないのでしょうか。女性の心はよく分かりません。<br>
「いらっしゃいませ…ええと何の御用で…」<br>
「宿題教えろ。数学だ」<br>
どうぞ、と言う前に廊下と僕の身体の間の狭い空間をすり抜けるようにして、<br>
ミュールを脱いで上がっていく彼女の後姿を見て小さく溜息をつく。<br>
身体のラインが出るようなTシャツにショートパンツ。<br>
非常によくお似合いですが、その格好は如何なものかと思います。露出度が高すぎです。<br>
Tシャツの襟ぐりは大きめに開いていて、先程擦れ違う際に一瞬ぎくりとするほど際どいところまで見えてしまった。<br>
シンプルなデザインの淡いオレンジ色で、カップとストラップの境目にレースで作られた花をあしらってあり、
そのカップに収められていたものの大きさは盛りの小さいオムライス…いやいや……目玉焼きに色がついたレベルでしょうか。<br>
我ながらよくも一瞬でそこまで観察できたものです。<br>
時々人間というものは計り知れない能力を発揮するものですね。<br>
「古泉ー? どうしたんだよ」<br>
リビングから聞こえる彼女の声に返事をして、ドアの鍵をかけて急ぎ足で彼女の元へ向かう。<br>
彼女はソファーに座って早速ミニテーブルに勉強道具を広げはじめていたので、<br>
その斜め横の床に直に座ろうとしたら俺の横にいたほうが教えやすいだろ、と強引に隣りに座らせられた。<br>
ショートパンツから伸びる健康的な太ももが眩しくて仕方がない。<br>
忘れられていた下着を発見した時点で情熱を持て余し気味だというのに、<br>
こんな格好で思いを寄せる女性に隣りに座られた日には。<br>
彼女が鬱陶しそうに首もとに触れる髪を払うと、シャンプーのものでしょうか、<br>
シトラス系の香りがふわっと漂ってきて、<br>
その肩に顔をうずめたいなという沸いて出た思いをアイアンショットで頭から追い払う。<br>
悪霊退散、煩悩退散。柑橘類の香りごときで人生を狂わされる僕ではありませんよ。<br>
何せ僕にはもっとすごい事をされても理性を保っていられた実績がありますからね。<br>
「…で、これとこれが解からないんだが…」<br>
「ああ、これはで、す、ね」<br>
そう言いながら身を乗り出して教科書の問題を指す彼女の胸元を何の気無しに見てしまい、<br>
首をギギギと音がしそうなほど不自然な動きで真正面に戻した。<br>
ああもう本当に勘弁してください、何故そう無防備なんですか!<br>
刺激が強すぎます。ハバネロなんて目じゃありません。<br>
この部屋に監視カメラでも仕掛けてあって、僕が狼に変身したらドッキリ大成功と書かれた<br>
プラカードを持った涼宮さんたちが乗り込んでくるとか、そういったオチが用意されているのではないでしょうね…?<br>
頬に手を当てると、そう熱くなってはいなかった。<br>
よかった、まだ外見だけはいつもの僕を取り繕えているようです。<br>
「おい、聞いてるのか?」<br>
怪訝そうな表情を浮かべて僕の顔を覗き込む彼女から反射的に距離を取る。<br>
急に顔を近づけないで下さい。近いです!<br>
あなたはどうも危機意識というか、男女間の距離の取り方とか、そういった事が欠けているようです。<br>
僕相手だからまだいいものを、他の男の前でこんな事をしたら何をされるか分かったものではありませんよ。<br>
あなたのためを思って、申し訳無いのですが今日こそは言わせて貰います!<br>
ソファーの上に正座をし、彼女の方へ向き直る。<br>
「……あの、非常に申し上げにくい事なのですが!」<br>
「なんだ、言ってみろ」<br>
うっ、負けちゃだめだ古泉一樹。なんだかもう逃げ腰気味だけれど、彼女のためには大事な事なのだから。<br>
「ええと、最近は何かと物騒ですし、あまりそういった服装で出歩くのは控えた方がよろしいかと」<br>
彼女の発する不機嫌オーラに気圧されながらもそう言うと、とうとう彼女の目が完璧に据わってしまった。<br>
「お前は俺の父親かなんかか? 服装を指図される謂れは無い」<br>
確かに父親でも兄でもありません。あなたからしたらただの友人です。<br>
しかし僕はあなたに恋愛感情を持っています。だから他の男にそんな姿を見せないで欲しいのです。<br>
なんてはっきり言えたら苦労はしませんけれど。<br>
「ですから、要らぬトラブルを引き込んでしまうかもしれなくて…」<br>
「はっ、トラブル? 俺みたいなのにそんな馬鹿な気を起こす奴がいるとは思えないね」<br>
彼女は皮肉たっぷりの笑みを浮かべて、僕の言葉を笑い飛ばした。<br>
あなたはいつもそうですね。一度怖い目に遭わないと分からないのでしょうか。<br>
それではあなたの隣りの僕だって狼候補の一人だってことを、少しだけ教えて差し上げましょう。<br>
彼女の両腕を取りソファーに押し倒すと、安物のスプリングが悲鳴をあげた。<br>
ソファーに沈められた瞬間こそ、その表情は一瞬だけ揺らいだけれど、<br>
彼女は掴まれた手と僕の顔を一瞥するとすぐに表情から色を消し去った。<br>
「…言わせていただきますけれど、あなたは」<br>
彼女の腕を頭の上で交差させ片手で押さえ込むと、丈の短いTシャツがずり上がって白いお腹が覗いた。<br>
それは紺色のソファーの上でいやに艶かしく際立っていて、僕は小さく息を呑む。<br>
「非力な女性なんです。何かあってからでは遅いんですよ」<br>
「何か、って?」<br>
唇をぺろりと舐め、覆い被さる僕を睨み上げる。<br>
唾液で光る唇に自分のそれを押し付けたくなる衝動を必死に抑えた。<br>
いつの間にか降り出した雨は叩きつけるような強さで、ざあざあと人を不安にさせる音を立てている。<br>
「それくらい、言わなくともお分かりでしょう?」<br>
空いた片手で彼女のわき腹にそっと触れると大きく身体を震わせて表情を歪めたが、<br>
やがて何かを諦めるかのようにゆっくりと目を閉じて顔を背けてしまった。<br>
「…どうして抵抗しないのですか」<br>
彼女に触れた手を肋骨を辿るようにして少しずつ上に滑らせる。<br>
これ以上進めたら引き返せなくなりそうで、胸のふくらみに届きそうになる直前に手を止めた。<br>
お願いですから今すぐ僕を蹴り飛ばして出て行ってください。<br>
あなたにもっと酷い事をしてしまうかもしれません。<br>
現に今だって僕の頭の中では、足に体重を掛けてしまえば抵抗できなくなる、<br>
そうしたあとで存分にその唇を貪ってやればいい、<br>
何もかもを挑発めいた事をする彼女の所為にしてしまえ、と囁く声が聞こえるのですから。<br>
ぐちゃぐちゃとした思いを全て無表情の仮面の下に押し込めて、じっと彼女の反応を待つ。<br>
彼女の首にまとわりつく髪をそっと指で払うと、こくりと小さく唾を飲む音がした。<br>
「……どうせ力では敵わない。好きにしたらどうだ」<br>
投げやりなその一言に一瞬で頭に血が昇った。<br>
僕がこれ以上何もしない、できないと本当に思っているんですか。<br>
あなたへぶつけたいどろどろとした欲望で、僕の中はこんなにも満たされているというのに。<br>
「人をからかうのもいい加減にしてください!」<br>
思わず大きな声を出してしまった。掴んでいる彼女の腕がかたかたと小さく震えている。<br>
フォローしたくてもいつものように振舞えない。笑顔を貼り付けられない。<br>
「…すみません、僕も調子に乗りすぎました」<br>
やっとのことで搾り出した声だけは、なんとか平静さを取り戻せていた。<br>
そっと身を起こし、彼女から離れる。<br>
抑え付けていた力は自分が思っていた以上に強かったらしく、彼女の細い手首は痛々しい位赤くなってしまっていた。<br>
押し倒してすぐに冗談ですよ、驚きましたか、そう言って手を離し笑いかけるだけでよかったのに、<br>
一瞬、彼女の怯えたような視線とぶつかり合ってからはもう自分を止められなかった。<br>
「今日はお帰りください。あと、しばらく部屋に来ないでいただけますか」<br>
二人きりで会うのは危険だ。また次こんな事があったなら、今度こそ自分を抑えられる自信が無い。<br>
彼女の顔をまともに見れなくて背を向ける。自分の爪が掌に食い込むほど強く拳を握った。<br>
「…い、ずみ」<br>
震えた声で名前を呼ばれる。彼女が立ち上がった気配は無い。<br>
「まだ分からないんですか。鈍いのも大概にしてください。……お願いです、帰ってくだ…!?」<br>
急に強い力で腕を引かれ、ソファーに引き倒された。スプリングがめきりと嫌な音をたてる。<br>
舌を噛まなくてよかった、とのんきな考えが一瞬頭をよぎったが、<br>
僕の上に乗り蛍光灯の光を遮った彼女の表情が頭の中から余計な思考を全て吹き飛ばしてしまった。<br>
「なんで分かんないんだよ! 鈍いのはお前だ、古泉にぶ樹!!」<br>
僕の上に馬乗りになった彼女が叫ぶ。<br>
目の端からは涙が今にも零れ落ちそうになっているから拭ってあげたいけれど、<br>
頭の中は彼女の言葉を反芻して意味を考える事だけで精一杯で腕が上がらない。<br>
「お前だから構わないんだよ! 他の誰かになんて触らせるものか!」<br>
小さな握りこぶしを何度も僕の胸に打ち付ける。<br>
まったくと言っていい程力のこもっていないそれは、僕の胸にじわじわと物理的でない痛みを与えてくる。<br>
「お、れは…」<br>
彼女の目から涙が一粒零れ落ちて、僕のポロシャツの上に小さな染みを作った。<br>
「お前のことが」<br>
ああ、なんだ。そうだったのか。<br>
彼女の唇が次の音を発する前に、その震える身体を抱き寄せた。<br>
図らずもお互いの胸が密着してしまい、心臓が破裂寸前なんじゃないかと思えるほどに速い鼓動を刻む。<br>
彼女の長い髪がその肩を滑り落ちて僕の頬をくすぐった。<br>
「好きです」<br>
意識せずに言葉が漏れた。彼女が僕の耳元で小さく僕の名前を呟く。<br>
「…好き、です」<br>
もう一度、今度は一字一句はっきりと言ったら、彼女の耳が瞬時に赤く染まっていくのを見て取れた。<br>
「…大事な事は目を見て言え」<br>
彼女は僕の頭の横に手をついて上半身を軽く起こし悪戯っぽく笑った。<br>
その拍子にまた一つ、ぽたりと落ちた雫が僕の首筋を流れポロシャツに吸い込まれていく。<br>
「あなたのことが好きです」<br>
三度目はちゃんと目を見て。<br>
彼女は笑顔のようにも泣き顔のようにも取れる表情で、<br>
よくできましたとでも言いたいのだろうか、ひたすらに僕の頭を優しく撫でる。<br>
「僕にだけ言わせるおつもりですか? ずるいです」<br>
そっと彼女の頬に触れた指先を唇へと辿ると、赤い舌に舐められて慌てて手を引っ込める。<br>
ごまかしようも無いほど赤く染まったであろう僕の顔を見て彼女が微笑んだ。<br>
「…俺も」<br>
好きだよ、と唇だけが動く。<br>
ちゃんと声に出して仰って下さい。そう視線で抗議すると、彼女は小さく笑って目を閉じた。<br>
なんだかごまかされたような気がしてならないけれど、<br>
ゆっくりと降りてくるその唇に早く触れたくて、首を少し持ち上げて求め……たところで実にタイミングよく午後五時を告げる鐘の音が大音量で響き渡り、<br>
お互いに心臓が口から飛び出るかと思うほど、ソファーの上で身体を震わせた。<br>
どうして機関の上の方々は消防署の近くに僕の部屋を用意してくれたのでしょう。<br>
一連の行為を邪魔するためでしょうか。<br>
もしそうだとしたら、今年の忘年会の席では『恨みます』を熱唱すること決定です。<br>
「えっ……と」<br>
先程まで熱に浮かされたような顔をしていた彼女は急に正気に戻ったのか、気まずそうに僕の上で身じろぎをした。<br>
その度に柔らかい太ももが僕の息子を刺激して下さいまして。<br>
うわわわ、もうなんなんですか! わざとですか!? 今この時に元気になっては駄目です!<br>
何か萎えるものを思い出そうとして、不意に梢江という単語を思い出し一気にクールダウンできた。<br>
中学時代にあの漫画を無理やり読ませてくれた級友に少しだけ感謝したい。<br>
念仏を唱えるよりも効く煩悩撃退法をありがとう。<br>
もっとも人によってはトラウマになりかねない劇薬なので、興味本位で読む事はお薦めしませんよ。<br>
「…古泉、離してくれ」<br>
彼女を抱き締めていた腕を慌てて離すと、彼女は飛び退るように僕から離れた。<br>
身体の上にまだ残っている彼女の感触と温もりが薄れていくのを惜しみつつ、僕もソファーから身を起こす。<br>
抱き締められた際に少し乱れた服装を素早く直したあと、落ち着き無く部屋中を右往左往する彼女を見ていると逆に心が落ち着いてくる。<br>
一方通行じゃなかった、そのことだけで世界がバラ色を通り越してレインボーホログラム状態に見えてくるから不思議だ。もはや目に痛いほどに眩しい。<br>
「…何、にやついてるんだよ。聞いてたか? もう帰るからな」<br>
幸せすぎて脳内麻薬が過分泌され、意識が軽くあちらの世界へ飛んでいたようです。<br>
間近に迫る彼女の声で現実に引き戻されました。<br>
「あ、え、はい、お送りします!」<br>
<br>
<br>
<br>
「そう言えば宿題はやらなくてよろしかったのですか?」<br>
雨が止み、灰色の雲間から零れる光がきらきらとして美しい。<br>
車道側を歩く僕の左手には、ろくに進まなかった宿題の入った彼女の鞄がぶら下がっている。<br>
明日の月曜に提出するものならば、このまま彼女の家まで上がりこみ、リビングで勉強会を開いたほうがいいかもしれない。<br>
なぜリビングかと言うと、彼女の部屋に上げてもらうと今日の僕は何をやらかすか分からないからだ。<br>
彼女のお母さんにはウチの娘に手を出すのは構わないけど程ほどにね、と以前に許可を戴いているけれど、まさか本気では言っていないだろうし。<br>
「…えー…あれはその、お前の部屋に行く口実」<br>
だったから、と最後はほとんど聞き取れないくらい小さな声で呟かれる。<br>
ただそんなことで、三年前、この忌まわしい力を6億分の一の確率で授かってしまったという不幸が帳消しになった気さえしてくるから怖い。<br>
生きてて良かった。父さん、母さん、産んでくれてありがとう!<br>
「暑いのですけど、手を繋いでも構いませんか」<br>
斜め下に見える彼女の顔は真っ赤になっていた。<br>
きっと僕も同じような顔をしてぎこちなく笑っているのだろう。<br>
「…そういうことはいちいち許可を取らなくていいんだっ」<br>
全くその通りですね。<br>
彼女が言い終える前にそっと彼女の手に自分のそれを重ねたら、遠慮がちに握り返された。<br>
最初は手をただ握っただけだったが、歩くうちに指同士を絡めた握り方へ変えていく。<br>
一箇所で繋がった二つの影を眺めながらここ一ヶ月を反芻してみると、<br>
涼宮さんよりも彼女に振り回されっぱなしだったことに気づく。<br>
彼女が家に来るたびに我慢大会の連続で。この年頃の男なんて、普通は歩く生殖器ですよ?<br>
自身の我慢強さに賞賛の拍手を送りたいくらいです。<br>
……だからこれはちょっとした意趣返しです。<br>
少しかがんで、まだ赤く染まっている彼女の耳に唇を近づけてこう囁いた。<br>
<br>
<br>
「ところで、先ほどの続きはいつしましょうか?」</p>
2007-11-04T01:29:23+09:00
1194107363
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古泉とキョン子 雨宿り・台風編
https://w.atwiki.jp/tree/pages/65.html
<p>「うん、今友達の家。今日泊めてくれるって言うから・・・迷惑かけないようにするから大丈夫だって」<br>
母親の心配そうな問いかけに彼女が何度も頷く。<br>
高一の娘がいきなり外泊するだなんて、親御さんが心配するのもごもっともです。<br>
しかも親御さんは知りえない事ですが、宿泊先は同性ではなく異性の家だというのですから。<br>
僕としては暴風雨がここまで強くなる前に家に送り届けたかったのですが、<br>
彼女が宿題が終わらないと帰れないと言うものですからつい長居を許してしまい、<br>
結果、今から外を出歩くなんて狂気の沙汰というほどに外は嵐になってしまっていまいました。<br>
「・・・っ、違うよ! な、長門んちだってば」<br>
どこの家に泊まるのか厳しく突っ込まれてしまったのでしょうか、<br>
真っ赤になった彼女がこちらをちらちらと見ては声を大きくして反論しています。<br>
何事も平常心で事態を乗り切った方がいいですよ。<br>
その点、僕は自信があります。<br>
今日のようにあなたが僕の部屋にお泊りするという事態にだって、平常心でいられます。いてみせます。<br>
「・・・すみませんが娘がお世話になります、だってさ」<br>
通話を終了させた彼女が振り返り、まだ赤い顔で苦笑いを浮かべる。<br>
ご安心ください。天地神明に誓って、指一本髪一筋たりとも触れませんから!<br>
「では夕飯の支度でもいたしましょうか。そのあと、この間録画しておいた映画でも観ませんか?」<br>
冷蔵庫を開けて食材の確認をしながら、<br>
先日彼女が観たいと言っていた映画の前作をDVDに焼いておいたことを思い出す。<br>
「・・・どんなの?」<br>
「ほら、この間あなたが仰っていたアクション映画の2ですよ」<br>
「・・・・・・あっそ」<br>
少し不機嫌そうになってしまった彼女に小首を傾げつつ、冷蔵庫の中身の確認に戻る。<br>
確かラブストーリーよりこういったものがお好みだと記憶しておりましたが、違ったのでしょうか。<br>
<br>
<br>
<br>
夕飯を食べ、二人で食器を片付けたのち、先に彼女に風呂に入ってもらった。<br>
「古泉ーお風呂空いたぞ」<br>
彼女が長い髪を拭きながらリビングに現れた。<br>
その格好に思わず大仏のような笑みのまま固まってしまいましたが、<br>
そこはそれ、今までの僕とは違います。今日は解凍時間を10秒まで縮める事が出来ました。<br>
僕が用意したパジャマは上半分しか使われないであろうことは、実は想定の範囲内でしたから。<br>
「下はどうされました?」<br>
「・・・大きくて履けない。以上」<br>
そう返されると思っていましたとも。<br>
そしてズボンの代替品としてタオルを巻かせようとすると、暑いから嫌だと言われる事も分かっています。<br>
人間、諦めが肝心ですよね。安西先生、不甲斐なくてすみません。<br>
「・・・僕も入ってきますから、それまで映画を観るの待っててくださいね」<br>
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かった」<br>
すぐに出てきますので、と葛藤を顔に出すことなくいつものように笑いかけると、<br>
彼女は一瞬眉間にしわを寄せ、そのまますたすたと歩きソファーの真ん中にどっかりと陣取ってしまいました。<br>
な、何か気に触る事をしてしまったのでしょうか。涼宮さんの精神状態は手にとるように分かる僕ですが、<br>
彼女の精神状態はまったくと言っていいほど読めません。<br>
映画が始まるとご機嫌斜め下降気味だった彼女も上向き方向に修正されたらしく、<br>
終わったあとはクライマックスシーンについて盛り上がったりと、<br>
デートで映画を見た後の恋人同士のような時間を過ごしました。<br>
時計をふと見ると、そろそろ日付が変わる時間ですね。<br>
彼女が小さな欠伸をしたのを合図に会話を切り上げた。<br>
「・・・そろそろ寝ましょうか。あ、今日は僕のベッドを使って下さいね」<br>
エアコンのスイッチを切り、お茶が入っていたマグカップを流し台へ運ぶ。<br>
洗い物は朝片付ければいいでしょう。<br>
「え? お前はどうするんだよ」<br>
「僕はソファーで十分ですよ」<br>
というかソファー以外の選択肢は無いでしょう。寝室に鍵は付いておりませんが、<br>
火災の発生など、非常時の場合以外は決して足を踏み入れませんからご安心ください。<br>
「ま、待て待て待て! ・・・・・・実は俺は台風が怖いんだ。風の音が怖い」<br>
おや、そうだったのですか。それは存じ上げませんでした。<br>
先程までは平気そうだったと思っておりましたが、本当は怖くて仕方なくて普段より饒舌だったのですね。<br>
「だからその・・・・・・一緒に寝てくれ」<br>
承知しました、一緒に・・・・・・えええええええええええええええええええええええええええええ!?<br>
僕のパジャマの袖を掴み、上目遣いでそんなお願いをされると、<br>
寝てくれと言う言葉を全く違う意味に捉えたくなってしまう自分の低俗な頭が情けない。<br>
思わず彼女と僕がそういうことをしているのを想像してしまい、<br>
その不埒な妄想を必死で頭を振るう事により打ち消した。<br>
「・・・だめ、か?」<br>
いやダメでしょうダメですよ年頃の男女が同じ部屋でって!<br>
どんな間違いが起こっても知りませんよ! いえ、間違いなんて起こしませんけれども。<br>
「・・・・・・古泉なら、平気だから」<br>
平気? ・・・・・・信用している、ということでしょうか。<br>
いくら信用されていましても、僕がそれを守りきれるという保証はどこにも無いんですよぉぉぉ。<br>
結局強引に押し切られ、寝室に連れ込まれてしまった。<br>
肌を重ねるとかそういう状況ではないとはいえ、彼女と二人きりで一晩を過ごすのは<br>
もちろん初めてなので、 既に心臓が口から飛び出しそうなくらい緊張してしまっている。<br>
電気を消すと、街灯の明かりが豪雨にも負けずにぼんやりと届いてきて、<br>
室内は顔の判別がつく程度には明るい。<br>
いっそ真っ暗になってしまったほうが何も見えなくて良かった。<br>
きょろきょろとしながら前を歩く彼女のパジャマから伸びた太ももに目を奪われ、<br>
右頬にぺしんと平手を浴びせて煩悩を追い出す。<br>
「ええと、僕は床で寝ますので、ベッドを使って下さい」<br>
「そうじゃなくて、ベッドで一緒に・・・」<br>
いやダメでしょうダメですよ本っ当にダメですってば年頃の男女が一つのベッドって!!<br>
僕があなたと同性でしたらそれはありですけど、異性な以上は絶対になしです。<br>
「怖くて眠れないんだよ」<br>
彼女はそう言って、僕の腕を取りベッドへと倒れこんだ。<br>
「・・・一緒に寝よう、な?」<br>
薄明るい部屋の中、彼女がはにかみながら僕の腕を抱き締める。<br>
なんていう拷問ですか、これ。<br>
<br>
<br>
<br>
・・・・・・さて、そろそろベッドに入って1時間ほど経過するのですが、当たり前のように眠れません。<br>
最初はお互い背を向けてベッドの両端に寝ていたはずが、<br>
今の僕の背中には彼女が寄り添うようにして寝息を立てています。<br>
シングルベッドなので体をできるだけ離すといっても限界があり、しかも目の前には壁。もう逃げられない。<br>
「こい、ずみ」<br>
寝言で名前を呼ばれ、思わず背筋を伸ばす。とん、と背中に彼女が頭を擦り付ける感触がした。<br>
僕の夢を見てくださっているのでしょうか。とても嬉しいのですが、その、体が近いです。<br>
彼女と触れている背中から体中へ、どんどん熱が移っていく。<br>
「・・・ん」<br>
たわいも無い筈の声が今の僕には非常に悩ましげな声に聞こえて、心拍数は上昇しっぱなしです。<br>
僕のことを抱き枕か何かと勘違いしていらっしゃるのでしょうか、<br>
足を絡められ、胸に手を回され、いつの間にか抱きすくめられている。<br>
な、何なんですか? ここ何処ですか? どうして僕、こんな状況になっているんですか??<br>
考えてはいけないことなのだろうけど、先程から背中に当たる柔らかい二つの物体の正体って<br>
絶対むから始まりねで終わるあれですよね!?<br>
「・・・・・・・・・・・・」<br>
うわわわ、すりって!すりって!くっつけないで下さいいいい!!!<br>
これはオから始まりイで終わるあれではなく、ただの脂肪のかたまりだと思うしかない。<br>
自己暗示で乗り切れ、古泉一樹!<br>
必死に心の中で、周り中ふくよかな人に囲まれ満員電車でもみくちゃにされている自身を想像する。<br>
よし、なんだか萎えてきました。これは一晩乗り切れそうだと思った矢先、<br>
ふにふにとしたものを一層強く押し付けられて頭がフットーしそうですよぉっ!<br>
「・・・すき」<br>
・・・鋤、スキー、すきっ腹、隙間産業、すき焼き、数寄屋造り!!<br>
なんと言う寝言でしょう。この状況でそれを言いますか。<br>
お互いの触れあっているところが熱くなりすぎて、その熱がとうとう脳にまで回ってきたようだ。<br>
思わず都合のいい様に解釈しかけ、寝返りを打って彼女を抱き締めようとするのを<br>
寸でのところで思いとどまる。<br>
僕は今抱き枕です! 無機物です! だから股間のガンダムは起動しちゃらめぇぇぇ!!<br>
<br>
<br>
<br>
そのまままんじりとともせずに夜を明かしました。ええ、もちろん一睡も出来ませんでしたとも。<br>
明け方になってようやく彼女が離れてくれたので、そっとベッドから降りる。<br>
仕事柄、夜通しで神人の相手をしたりもしますので多少の徹夜は問題ないのですが、<br>
昨夜は非常に消耗しました。主に心を。僕のライフポイントはもうゼロです。<br>
「んぅ・・・」<br>
彼女が寝返りを打つと、無防備な首筋となだらかな胸の起伏が襟元から覗いた。<br>
ああほら胸を出していると風邪をひきますよって胸ぇぇぇぇぇぇ!?<br>
仰向けですやすやと眠る彼女のパジャマのボタンは上から二つほど外れていて、<br>
肝心なところが見えそうで見えない、下半身直撃グラビアの様相を呈しています。<br>
白い肌が薄暗い部屋の中に浮かび上がって、慌ててタオルケットを掛けてそれを隠した。<br>
のののノーブラで当ててんのよだったんですか!! この無防備さはもはや犯罪ですよ。<br>
思わず背中に触れていた柔らかな感触を思い出し、顔の表面温度が熱したフライパンのように熱くなる。<br>
溜息をついて下を見ると、もうそろそろ夜が明けると言うのに夜営の準備バッチリなテントが見えます。<br>
一晩中、思いを寄せる女性の胸やらが背中に当たっていたりしたら仕方ないですよね。<br>
よくぞ一晩暴発せずにいられたと思います。信頼を寄せていただけるのは大変光栄なのですが、<br>
僕も閉鎖空間外では聖人でもなんでもない、ごく普通の健全な男子高校生なんです。<br>
もし僕が、涼宮さんが望んだ敬語キャラの古泉一樹というキャラクターを演じているのではなかったら、<br>
とっくに羊のきぐるみを脱ぎ捨てた狼に変身していた事でしょう。<br>
彼女の安心しきった寝顔を眺め、もう一度溜息をつく。<br>
一度がつんと言って差し上げた方がいいかもしれませんね。<br>
それでは朝までまだ時間がありますし、この元気一杯の息子を宥めてから、<br>
少しでもソファーの上で寝ることにしましょうか。<br>
前屈みでそろそろと歩き、扉の前でベッドの方を振り返る。<br>
すると脚をなまめかしくもぞもぞと動かしている彼女の姿が見え、慌てて静かに寝室の扉を閉めた。<br>
制服に着替え、寝不足ですっきりしない頭でニュースを聞いていると、<br>
アナウンサー暑苦しい元気さで朝の六時半を告げる。<br>
カーテンを開けると台風一過で綺麗に晴れ渡った空が見え、<br>
殺人光線のごとく強烈な太陽の光が降り注いでいる。<br>
一旦家に帰らせなくてはなりませんので、そろそろ彼女を起こしましょうか。<br>
クマ対策として目の上に乗せていた蒸しタオルを洗濯籠に放り込み、寝室へ向かう。<br>
三回ノックをしておはようございますと声を掛けるも、中からはまるで反応が無かった。<br>
今日も平日ですし、いつまでも寝かせて差し上げるわけにはいきません。<br>
「し、失礼します・・・」<br>
そっと扉を開けると彼女はまだ夢の世界にいるようだった。<br>
そう言えば孤島に行った時、彼女は寝起きが悪くて大変だったと涼宮さんが言っていたような気がします。<br>
とりあえず肩を軽く揺すって呼びかけてみるが、やはり反応は無い。<br>
「おはようございます、朝ですよ」<br>
幾分大きな声で呼びかけてみるが、小さく唸っただけで目覚めなかった。<br>
やれやれ、困ったものです。うかつに抱き起こしたりでもしたら、<br>
また抱き枕代わりにされてしまうかもしれませんから、あまり体に触れるわけにはいきませんし。<br>
それにしてもよくお休みですね。僕なんて、あなたが横にいらしたから一睡も出来なかったのですよ?<br>
ベッドの端に腰掛け、眠る彼女の頬に触れてみる。<br>
「・・・起きないと、襲ってしまいますよ」<br>
なんて冗談を言ってみたり。<br>
途端、彼女の頬が急に熱を持ち出した。<br>
「・・・・・・やってみろよ」<br>
がばっと体を起こし、僕のネクタイを掴んで締め上げる。<br>
「え、ちょ、起き、起きて?」<br>
「やってみろっつってるだろ!」<br>
事態がすぐには把握できない。<br>
上体をがくがくと揺らされて、混乱しきった脳みそを更にシェイクされる。<br>
ひとまず落ち着いてくださいと彼女の肩を掴んで言おうとしたが、<br>
大きく開いた胸元が視界に入り、慌てて目を固く閉じて言葉も飲み込んだ。<br>
寝起きが悪いってレベルじゃないですよ、涼宮さん!<br>
新橋の酔っ払いサラリーマンレベルの性質の悪さじゃないですか。<br>
「わ、と、とにかく落ち着いてくださいぃ!」<br>
目を閉じているからどこにどう手を置けばいいのか分からず、わたわたと両手を空中を彷徨わせる。<br>
「うるさい!」<br>
ベッドに突き飛ばされ、彼女の手によってぷちぷちと制服のボタンが外されていく。<br>
ど、どうして僕まで脱がせられているんですか!?<br>
下に着ていたTシャツもがばっとめくられ、直後に彼女によって強く抱き締められた。<br>
素肌同士がぴったりくっついて、僕の頭のブレーカーが設置していた壁ごと落ちる音が聞こえました。<br>
抱きつく彼女を引き剥がし、リビングまで脱兎のごとく逃げ帰る。<br>
テーブルの携帯を取って履歴から長門さんを探し電話をかけると、<br>
きっちり3コール目で取られたので、走ってきた勢いのままに話し掛ける。<br>
「・・・・・・あ、もしもし長門さん!? 朝早くからすみません! どうやったら近寄らずに穏便に彼女を起こせますかぁっ!?」<br>
「・・・彼女なら、あと4分31秒後に支度をして起きてくる。何も問題は無い。落ち着いて」<br>
「え」<br>
そ、そうなんですか? では大人しく待っていることにします。<br>
あとは僕が何事も無かったかのように普通に振舞えればいいという事ですね。<br>
とても難しい事ですが、なんとかやり遂げてみせます。<br>
長門さんの落ち着き払った声のおかげで、僕も少し落ち着けました。<br>
「あ、ありがとうございます」<br>
「・・・・・・なし」<br>
へ?<br>
電話越しに囁かれた意味不明の言葉にあっけに取られていると、通話が打ち切られてしまった。<br>
梨、のことでしょうか? 日頃お世話になっているお礼として、今度お贈りしますね。<br>
ひとまず、この真っ赤になってしまった顔をどうにか元に戻さないといけません。<br>
登校時刻まで時間はたっぷりありますし、お風呂で冷水でも被っておきましょうか。<br>
先程の衝撃体験に悶々としながら脱衣所に向かうと、丁度寝室から出てきた彼女と鉢合わせた。<br>
「お、はようございます」<br>
「・・・・・・おはよう。泊めてくれてありがとう。もう帰るわ」<br>
セリフが全てカタカナ表記で書かれていたかのような、彼女のトゲトゲとした物言いに気圧される。<br>
手には鞄を持ち、すっかり帰り支度を整えてしまった彼女に、<br>
朝食を用意したのですが一緒に食べませんかと声をかける隙は微塵も無かった。<br>
「ご自宅までお送りします、よ・・・?」<br>
「結構」<br>
髪が逆立って金色に変わってもおかしくないほどに、とてもぴりぴりしていらっしゃいます。<br>
戦闘力が上がりすぎて、そろそろスカウターでは計りきれずに爆発するころでしょうか。<br>
苛々の原因に全く思い当たらず、どんな言葉を掛けたらいいのか分からないので、<br>
彼女が荒っぽく革靴を履いている姿を見ている事しか出来ない。<br>
強いて挙げれば、先程僕に寝ぼけて抱きついてしまった事が恥ずかしくて怒っているとか。<br>
または単に寝起きが悪いから苛ついているだけなのかもしれませんし、<br>
放課後部室で顔を合わせるときは、もう普通の彼女に戻っているかも…と思うのは、<br>
寝不足による思考力低下を言い訳とした、余りに都合が良すぎる考えでしょうか。<br>
「・・・・・・お邪魔しました!」<br>
玄関のノブに手を掛けながら振り向きもせずにさよならの挨拶をされる。<br>
ま、まさか僕が昨夜あなたに抱き付かれて、その、元気になってしまったことがばれてしまったのでしょうか。<br>
あれは男の生理現象ですから仕方の無い事なんですっ。<br>
弁明しようにも余りにし辛い内容をどうマイルドに説明しようかと頭をフル稼働させていると、<br>
彼女はいつの間にか扉の外にいた。<br>
「っ、また放課後に!」<br>
扉がゆっくりと閉まっていくにつれて彼女の姿が見えなくなっていき、慌てて声をかけた。<br>
その声にこちらを少し振り向いた彼女の目は心なしか潤んでいたような気がする。<br>
「い・・・じ・・・・・・」<br>
彼女の唇が何か言葉を紡いだようだったが、扉の閉じる音にかき消され、僕には何も聞こえなかった。</p>
2007-10-28T16:35:38+09:00
1193556938
-
ローターキョン子谷口ルート
https://w.atwiki.jp/tree/pages/44.html
<p>まだ途中です<br>
<br>
「WAWAWA忘れ物~っと」<br>
「た……たにぐち……?」<br>
「え!? おわっ!!」<br>
予想外の人物だった。<br>
俺は驚きのあまり固まり、谷口もなんだか妙なポーズで固まっている。<br>
しかし硬直がとけた後「ごゆっくりぃ」と絶叫して走り去りはしなかった。<br>
「え……えーと、その、なんだ、涼宮は今度AVでも撮り始めたのか?」<br>
ごくりと生唾を飲む音が聞こえ、俺ははっと気づいて少しでも前を隠そうと身じろいだ。<br>
ここで素直に古泉にやられたと言っていいものだろうか。<br>
いや、なんか色々とややこしいことになりそうな気がする。やめとこう。<br>
「っ、た、たにぐちぃ」<br>
とりあえず助けてくれ、と言う前に俺の唇は奪われていた。<br>
「んぅぅ!?」<br>
へたくそだが勢いだけはあるキスだった。<br>
そして今の敏感になった身体にはそんな刺激ですらものすごくきつくて、俺はキスされながらいってしまった。<br>
「っは、な、なに……」<br>
いきなり何しやがる!<br>
息を整える俺の目の前で、谷口はかちゃかちゃとズボンのベルトをはずし始めた。<br>
「悪い、キョン、俺……」<br>
うわあーどう見ても盛りのついた童貞です本当にありがとうございました。<br>
谷口はベルトをはずしズボンを下ろし下着も下ろして俺に覆いかぶさってきた。<br>
うわあ、嫁入り前なのにしっかり見ちまったじゃねえか。<br>
っておいおいおいおい待てよ冗談だろ!? 正気か!<br>
「ちょ、待ておま、お……っ」<br>
「すまん、いくぞっ」<br>
「っぁあ!?」<br>
谷口のアホ童貞野郎は自分の性欲にとらわれてるのかローターを抜くのも忘れてそのまま突っ込んできやがった。<br>
突っ込まれた俺はたまったものじゃない。<br>
ローターが押されて更に奥深くを刺激する。<br>
あ、当たっ、当たってる、なにこれ……!<br>
「やぁ、き、つ……ひゃぁあん!」<br>
朝比奈さんのような甲高い悲鳴が出て思わず赤面する。<br>
「うっ……すげえ」<br>
感想はいいから抜いてくれ、できればお前のブツもローターも!<br>
じゃないとやばい、やばいって、<br>
「ひぅっ、や、ああ」<br>
「あっ、あっ、キョン、俺、もう……っ」<br>
え、早過ぎないか? それともこんなもんなのか?<br>
いや早く抜いてもらえるにこしたことはないな、このままいくと俺がやばい。<br>
ぐっぐっと何度か抜き差しされ、腰に震えが走る。<br>
谷口が獣みたいに叫びながら突き入れてきた。<br>
「うおぉっ、出るぞッ」<br>
「っ……や、ひぃぃっ!」<br>
あ、熱い……!!<br>
全身を痙攣させ、俺の意識はスパークした。<br>
「ん……」<br>
一瞬意識を失っていたようだ。<br>
「え? ……ひっ!?」<br>
目を開けると、谷口はがっついた犬みたいに腰を振っていた。<br>
「ふっ、くっ、ふんっ」<br>
勢いに任せた稚拙な動きだが、若いだけあって回復が早かったんだろう。<br>
下手な鉄砲でも数うちゃ当たるってか……って当たったらまずいだろ!<br>
お、俺、中に出されたよな、どうしよう、もし子供とか出来ちゃったりしたらどうしよう!?<br>
一気に現実的な恐怖が押し寄せてきて、俺の目からぼろっと涙が溢れた。<br>
嗚咽を殺すこともせず泣き出した俺に気づいて、流石の谷口も我に返ったらしく腰の動きを止めた。<br>
「うっく、ひっく、うぇえ、っ、んっ」<br>
「あ! WAWAWA悪い、すまん、キョン!」<br>
ようやく正気に戻ったか。<br>
さっきまでとは別人のようにうろたえ、焦り、俺から退く谷口。<br>
「すまん、マジすまん!!」<br>
「んっ」<br>
中に入っていたものが抜け、白と微妙に赤が混じったような液体がこぼれる。<br>
何回出されたんだろう?<br>
「ぅ、こ、こどもできちゃったら、どうしようう」<br>
「そ……そんときは、責任を取って嫁にもらうから」<br>
そんときはって、それってつまり子供できなきゃ責任取らないのかよ、人の処女奪っといて!<br>
「おやおや」<br>
空気が凍りついた。<br>
いや、凍りついたのは俺だけで、谷口はアホ面で後ろを振り返った。<br>
アホ面とは天と地ほどに差がある端正な顔の持ち主が腕を組んで立っていた。<br>
俺は蛇に睨まれた蛙状態だった。<br>
肺まで止まったみたいに動けない。<br>
「それは困りますね、彼女は僕がもらう予定なんですから」<br>
「……古泉? え? なんでこいつがここに?」<br>
状況を把握できていない谷口が更なるアホ面を晒す。<br>
お前逃げろ、殺されるぞ!<br>
殺されないとしてもきっと社会的に抹殺される!!<br>
なんというプレッシャー。<br>
あ…ありのまま今起こったことを話すぜ!<br>
『谷口は古泉の前で俺に乗っていると思ったらいつのまにか降りていた』<br>
な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった…。頭がどうにかなりそうだった…。催眠術だとか超能力だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。<br>
――――現実逃避はこの辺にしておこう。<br>
とにかく古泉は笑顔で谷口の腹に蹴りを入れた。<br>
「うぐっ!?」<br>
蹴り飛ばされた谷口が腹を押さえて転がる。<br>
本気だ、古泉は本気だ。表情が笑顔なのに怖い。<br>
俺の身体は歯の根も合わないほどガチガチと震えだした。<br>
谷口は咳き込みながら顔を上げた。<br>
「げほっ、な、なにすん、だよ!?」<br>
古泉はそれを冷笑で見下ろす。<br>
「……こういうことですよ」<br>
小さな音がして、俺の中に入ったままだったローターの自己主張が激しくなった。<br>
「っあぁあああぁ!!」<br>
ローターの刺激に身悶える俺とスイッチを入れた古泉を、谷口は交互に見て、<br>
「ま……まさか、お前がキョンを」<br>
古泉が一歩、床の上の谷口に近づく。<br>
早く起き上がって逃げろ、マジにやばいって!<br>
「ええ、片付けなければならない用事ができてしまったので席を外していましたが、まさかその間にこんな屑に奪われるとは思ってもみませんでしたよ」<br>
その視線が俺へと移動する。<br>
「せっかく自分から犯して欲しいっておねだりするまで焦らしてあげようかと楽しみにしてたんですけどね」<br>
そんなもん楽しみにすんな、それに俺はそんな台詞死んでも言わない。<br>
言うくらいなら舌噛み切って自害を図ってやる。<br>
「あなたのそういう意地っ張りなところはたいへん魅力的ですよ。もっとも、屈服し、堕ちた瞬間の魅力はそれを上回るでしょうが」<br>
古泉は谷口の肩に足を置いたかと思うと次の瞬間ためらいもなく蹴飛ばした。<br>
「ぐあっ!」<br>
谷口の身体は簡単に転がり、床の上で痛みに這い蹲る。<br>
その手の甲に古泉の上履きが乗った。<br>
「ひっ……」<br>
「この汚らしい手で彼女に触れたんですよね」<br>
ぞっとするほど冷酷な微笑でぐりぐりと踏みにじる。<br>
将来が心配な谷口の額に汗が浮かんでくるのが見えた。<br>
あいつ、このままだと本当に殺されかねない。<br>
「や、めっ」<br>
ローターのせいでうまく喋れないながらも懸命に制止する。<br>
俺はわかっていなかった。<br>
俺が谷口をかばうのは逆効果だってことを。<br>
「う……ぐっあ」<br>
谷口の手に乗せた足に体重をこめ、古泉は虫けらを見る目で谷口を見てから、わからないなと俺に視線を向けた。<br>
「どうしてかばうんです? あなたは彼に汚されたのに」<br>
それをお前が言うのかよ。<br>
お前が俺にしたことだってかなりひどいじゃないか。<br>
「僕はあなたを愛していますが、彼はただ欲望が暴走しただけでしょう。一緒にされたくありませんね」<br>
俺からしたらお前の気持ちなんてどうでもいい。<br>
俺の気持ちが全てだ。<br>
そのとき、うめき声の隙間から谷口が言葉を発した。<br>
「お……俺、だって」<br>
谷口、無理にしゃべらなくていいから!<br>
「俺だって、キョンが、好き……っだ」<br>
「た、谷口……」<br>
谷口が、俺を?<br>
アホで女好きでいっつも馬鹿な話しかしてない、俺にとって悪友だと思ってたこいつが、俺のことを好きだって?<br>
谷口は痛そうに顔をしかめつつ続けた。<br>
「そりゃ、AVみたいなお前見て、暴走しちまった、ことは……否定できね、けど……っ、気づいたんだ、俺は、お前が好きだっ、てことによ、だから」<br>
「谷口」<br>
「好きな女をめぐって戦うっつう、かっこくらいつけさせてくれや」<br>
さすがお調子者、女の前でかっこつけようとするその姿勢を貫くとはね、天晴れというべきか。<br>
こんなときだというのに、すごく谷口らしくて、少し救われた気になった。<br>
でもそれと命の危機とは別だ。<br>
お前だって気づいてるだろ、対峙する古泉が洒落にならないくらいおっそろしいオーラをまとっていることに。<br>
「も、いい、逃げろ谷口……!」<br>
勢いで俺をレイプしたことは許せないが、死んでもいいと思うほどじゃない。<br>
だから今はひとまず保留にしといてやる。<br>
谷口はなんとか身体を起こそうとしながら、古泉を睨んだ。<br>
でも、古泉はそんな視線でひるむようなやつじゃない。<br>
「僕と戦うと? 身の程知らずもいい加減にしていただきたいですね」<br>
冷笑で応じ、出しっぱなしだった谷口の股間を無造作に踏みつけた。<br>
「うぐああ!!」<br>
谷口の顔が蒼白になり、ぶわっと脂汗が浮いた。<br>
「そうやって這い蹲っているのがお似合いですよ」<br>
古泉は足に、ぐ、と力をかける。<br>
このまま本気で踏み潰すつもりなんだろうか。<br>
こいつならやりかねない。<br>
俺は震えながら、掠れる声で叫んだ。<br>
「こ、こい、ずみっ」<br>
古泉が俺を見る。谷口を見るときとは違った温度で。<br>
「ああ……あなたもそんなに出されて、ちゃんと処置しないといけませんね。あなたがこんな男の子供を宿すかもしれないなんて許しがたいですから」<br>
泡を吹き力の抜けた谷口を縛り上げて転がすと、古泉は俺の前で止まり、かがみこんだ。<br>
視線がそこに注がれる。<br>
散々ローターで弄ばれた上に、谷口に何度も中で出されてどろどろのそこ。<br>
「後でアフターピルを用意しますね。あなた、今日危険日ですし」<br>
「な……っ」<br>
なんでそんなことがわかるんだ。<br>
まさか機関は生理周期のデータまでとってやがるのか?<br>
古泉が入り口に指を沈める。<br>
「ひぁっ……!」<br>
くぷ、くちゅ、と音を立てながら掻き出すように指が動いた。<br>
挿れられっぱなしだったローターのコードが引っ張られて、入り口付近の浅いところまで抜けかけた。<br>
「や、ぁ、ああっ」<br>
「あなたを孕ませる絶好の機会だと思ったのに、今回は諦めざるを得ませんね。残念です」<br>
孕ませるって、孕ませるってなんだよ!?<br>
俺はざあっと青ざめた。<br>
じゃあ、もし谷口が来なかったら、俺は……。<br>
自分がどんな目に合わされていたのか、その結果どうなっていたかを想像してしまって、貧血でくらくらとぶっ倒れそうになる。<br>
俺をレイプしたという時点で谷口も許せるものではないが、古泉よりは怖くない。<br>
谷口は単なる女好きのアホな暴走野郎だが、今俺の目の前にいる古泉は人畜無害の超能力少年ではない、計画犯罪を企てたサイコ野郎だ。</p>
2007-10-14T22:20:39+09:00
1192368039
-
短編
https://w.atwiki.jp/tree/pages/11.html
このページは小ネタなどのリンクです。
*女体化
-[[キョン子×イツ子 ある初夏の日>ある初夏の日]]
-[[キョン子×イツ子 部室にて>部室にて]]
-[[キョン×イツ子 冷房器具>冷房器具]]
-[[古泉×キョン子 縛られキョン子>縛られキョン子]]
-[[古泉×キョン子 肩こりキョン子>肩こりキョン子]]
-[[国木田×wawa子]]
*樹木
-[[樹木→キョン 古泉樹木>古泉樹木]]
-[[樹木(→←)キョン]]
-[[古泉樹木(キョン視点)>http://www22.atwiki.jp/tree/pages/64.html]]
*その他
-[[イツコはキョンの嫁]]
2007-10-11T13:50:06+09:00
1192078206
-
古泉樹木(キョン視点)
https://w.atwiki.jp/tree/pages/64.html
ふわりと優しい風が頬をくすぐる。
その風を喜ぶように葉を震わせるこの樹木が古泉一樹なのだと長門に聞かされたのは昨日のことだ。
最初に聞いたときは一体何を言っているんだと問いかけた。いろいろ宇宙的未来的超能力的事件に巻き込まれまくったが、人間が樹木になるなんぞ俄かには信じられない。
それも古泉が、だ。我がSOS団の副団長でボードゲームが好きな、いつもうさんくさい笑顔を浮かべていたあいつがこんな姿になったなんて実感がわかない。
その樹木の下に座るとまるで明るすぎる日差しから守られているような錯覚を感じる。
見上げた先にあるのは健康的な色をした緑の葉っぱだ。
「……古泉」
どうしてお前はその姿になることを選んだんだ。
お前がいなくなったら誰がハルヒの無茶苦茶合宿の行き先を提案するんだよ。
朝比奈さんだってきっと俺には言えなくてもお前になら相談できることがあったんだろ。
長門は……何も言わなかったが、お前がこの姿になっちまったことを言ったときに悲しそうだった。いつもの無表情だったからきっと俺達以外にはわからないと思うけどな。
なんで俺に何も相談してくれなかったんだ。
こんな姿になったら話すことすらできないだろう。こうやって詰る声もきっと届かない。
「もう一緒にゲーム、できないんだな」
ぽつんと呟いた声に返事はない。俺は苦笑して樹木の太い幹を軽く叩いた。
「違う」
「うぉっ!長門?!」
突然現れたことに驚く俺をよそに長門は腕をあげた。
「それは古泉一樹ではない。彼はあちら」
「………いやあれはちょっと……」
細い指が指し示す方へ視線をやるとどうやら隠れているらしい、大きくも小さくもない樹木が校舎の影からこちらを伺っていた。
どこか陰欝なふいんき(何故か変換でryが付き纏っている。言葉にするならじめじめという感じだ。
長門は自分の仕事は終わったとばかりに背を向け歩いて行ってしまい、代わりにこちらが存在に気付いたせいかその樹木はわさわさと葉を動かしながら近寄ってきたって動けるのかよ。
「ひどいですよキョンくん!」
「樹木が喋るな!」
憤るようにその樹木はばさばさと枝を揺らした。正直人間だったときより感情表現が豊かになってないか。長門よこんなのと二人きりにさせんでくれ。
「なんでですか!喋れないとコミュニケーションとれないじゃないですか!」
「取れないもんだろ、普通」
「お察しの通り、超能力者ですから喋れるんです」
「何にも察してないだろ!それにお前の超能力は区間限定だったんじゃないのか」
「そこはそれ、蛇の道は蛇、魚心あれば水心です」
ご都合主義なんだな結局。
「そんなことよりどういうことですか!こんな樹木と浮気するなんて!」
「浮気って!意味がわからん!いや確かにこっちの木の方が健康そうだし木陰で休むと気持ち良さそうだが」
「そんな……!それなら僕は触手プレイができますよ!」
「そんな使えない特典はさっさと捨ててこい」
「キョンくんをあんあん言わせますよ?」
「言わん。そんな状況になる気もない」
なんたる雄弁な樹木。話していて疲れる。
「もしや樹皮が痛いんじゃないかとお考えですか?大丈夫です、全て僕に任せて下さい」
「人の話を聞け」
「じゃあ何が不満なんですか?」
「それは俺が聞きたい」
ため息をつきながら言う樹木にいらつきながらも俺は問い返した。
「お前、一体なんでそんな姿になったんだ」
「え………」
樹木は戸惑うように葉を震わせ、身を縮こませるように枝を寄せた。
無遠慮な質問だったろうか。こいつにも言えない事情があったのかもしれないのに。
言おうかどうしようか迷っているのか枝を揺らしている。
それにそっと触れ、言いたくないなら言わなくて良いと口を開こうとしたら枝に巻き付かれた。
「キョンくん召し捕ったりぃぃぃ!」
「何だそれは!」
「まんまですけど」
枝がまるで蔦のような柔軟性を見せてぐるぐると身体に巻き付く。
「さぁめくるめく新世界の扉を二人で開けましょう!」
「一人で開けろ!」
「そんな!なんのためにこの姿になったと思ってるんですか」
「このためなのかよ!」
「いえ違いますけど」
「違うよなーさすがにっておい俺をどこに運ぶ気なんだ」
見ているだけで頭が痛くなる樹木が俺を枝でがんじからめにしてかつぎあげた。
「ここではさすがに禁則事項で禁則事項な禁則事項ができませんからね!二人きりになれるところに行きましょう!」
えらく上機嫌な古泉に絡め取られたまま人気のないところに連れて行かれた俺のその後は口にしたくない。
2007-10-11T13:47:07+09:00
1192078027
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ハルヒ→キョン子×イツコ
https://w.atwiki.jp/tree/pages/63.html
「う…っ、ひ、ぅあ…あっ」
キョンは泣いていた、樹木にしがみついて。
時間は午後20時、季節は秋。月はとうにキョンと樹木の真上で光っている。
つい5時間前の午後15時、イツコとキョン子は部室で唇を軽く合わせていた。
啄むようなキスを何度も。唾液まじりで音を出したり、慣れない舌を使ってみたり。
そんなことを夕暮れの中カーテンも閉めずにずっとしていた。
その間他の団員は、朝比奈みくるの写真撮影を校内に商店街に、神社や池等を下校時刻が過ぎるまで駆け回っていた、普段なら。
午後16時、商店街にいる涼宮ハルヒ達は、バニー姿で寒さで体を震わしながら駆け回るみくるを色々なシチュエーションで撮っていたが、
みるみるうちに声に覇気はなくなっていく。
何度かシャッターを切ったあとにすぐ「…なんか疲れたわね、帰りましょ」と首にかけていた高そうなカメラをぱっと離して
いつもは言わないようなことを口にし立ち止まり、今まで光らせていた目の色は心なしかくすんでいた。
シチュエーションが切れたのか、長門はそう思い首を傾けてみたがハルヒには伝わらなかったらしい。
いきなりの表情の変わりようにびくびくしながら心配そうに見つめるみくるは着替えもままならなかったので、
長門に衣装を回収してもらい、ハルヒだけ先に部室帰って貰うことにした。
午後17時、長机を跨いでイツコはキョン子の下へ降りる。ぎゅ、とキョン子に腰を抱かれ、制服が皺になるかなあと考えながら背中に手を回す。
「今見られたら、どうなんでしょう…」
「終わるかもな…多分」
二人とも複雑な笑顔で冗談を言いあい、キョン子は開いている右手でイツコの太股に指を滑らせ、下着に指を入れる。
「…本当に、だい、はぁ…っ、あ、ぁっ」
最初のキスで既に濡れていた割れ目に指を這わせ粘液を絡めとり、クリトリスを
間から擦ると、イツコの口から言葉は休止され、代わりに甘い吐息と声がこぼれる。
「…今までだって大丈夫だったんだ、だから、…大、丈夫だ」と耳元で囁く。
下着から出した指をぺろりと舐めた、しょっぱいな、と言うと古泉は恥ずかしそうにムッとした。
大丈夫だという根拠も自信もいつだって何も無かったが、イツコを安心させよう
と嘘を言い続けていた、今日も。
午後17時半、少し乱暴に扉を開ける音が左から聞こえて、会話をそこそこに下着、制服の上から遊ぶように軽い愛撫をしあっていた二人は固まってしまう。
扉を開けたハルヒはむずがゆそうな顔をして「やっぱり。…あたし、帰る」
カメラを首に下げ、鞄は部室においたまま力無くそう言った。
やっぱりということは、いつか見られていたのか?とキョン子は思いイツコをごめんと抱きしめる。
「んむっ」と声をあげると机からバイブレータの音が聞こえ、キョン子を少し押し離し目をそちらにやり、見開く。
予想は出来たが、鳴っていたのはイツコの携帯だった。
ゆっくりと携帯を開けて目を動かす、悲しそうにキョン子を見て
「僕、行ってきますね。ちょっと、今日は、手こずり…そうなんです」
途切れ途切れに言葉を紡いで、ぎゅっとキョン子を抱きしめると、泣きそうな顔で手を振り走り出す。
午後18時、イツコは帰ってこない。戻る場所はきっと近い学校だろうと思い、キョン子は暗くなる中一人で待つ。
「まだかよ…」気だるげにため息をつくが、目は涙でいっぱいだった。
午後19時、ハルヒからキョン子にメールが来る。
:本文:
:あんたたち、そういう仲なの?:
あれを見てそれ以外思えるのか。と打ちかけたが、今の状態じゃ喧嘩になりかねない。と携帯を強く閉めて返信をせずに頬杖をつく。
未だにイツコは帰ってこない「ほんと、ごめんな」小さく呟いて机に突っ伏した。
午後20時、一瞬目を開けられない程目の前が光り、部室も街灯も明かりは消えて真っ暗になった。
「うわっ…何だ?」
怖くなったキョン子は窓の外を見て、廊下からも窓の外を見る。
今までは無かった一本の細く小さめな樹木が生えていて、何かのヒントになるかもしれない、と真っ暗の校舎を降りていく。
樹木の側に駆け寄ると一つの携帯が開いて置いてあり、それを手にとって見ると
「ごめんなさい
いつこ」
と一言だけ書いてある。
「近くにいるのか?古泉…!…あ?」
声が低い。何かがおかしい。
キョンはぺたぺた体を触ると理由が解った、自分の体は硬い男の体に変わっている。
ということは古泉はこの細い樹木かもしれない近くに居ないから多分そうだ。
「…んでだよ、ハ、ルヒ」
拳をぎりっと握る。お前がやったのかよ、これ。
なんで今男にするんだよ、なんで古泉を木になんかするんだ。色々独り言を言って強がりはしたが
すぐに眉はぎゅっと下がり、涙がこぼれだした。
「…うあ、…んで、だよ」
樹木に抱きつき、ブレザーが汚れるが気にせずに抱きしめた。涙は止まらないまま。
ごめん古泉嘘ばっかりついて。
古泉がいない、俺しかいない。なんでなんだ、二人だけの世界にいろってか。
人ですら無いのに…皮肉にも程がある…。
キョンは嗚咽を交えながら古泉であろう樹木を抱きしめて泣き続けた。
2007-10-09T21:44:47+09:00
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(キョン子×イツ子/無理矢理 ・・大体でいいです)
*ノーマル
-[[古泉×キョン子 / 初々しい古キョン子 - 初H1]]
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-[[古泉×キョン子 試験管プレイ]]
-[[キョン子×古泉]]
-[[キョン×イツコ 冷房器具の続き]]
-[[ローターキョン子分岐前]]
-[[ローターキョン子古泉ルート]]
-[[ローターキョン子ハルヒ♂ルート]]
-[[ローターキョン子谷口ルート]]
-[[イツコ×古泉]]
-[[鬼畜古泉×従順キョン子]]
-[[イツコ×古泉1]]
-[[イツコ×古泉2]]
*百合
-[[キョン子&イツ子/双頭おもちゃ]]
-[[イツ子×キョン子 ローター]]
*イロモノ(触手、ふたなり等)
-[[ハルヒ♂+古泉×キョン子 / 3P>http://www22.atwiki.jp/tree/pages/59.html]]
2007-10-06T22:59:12+09:00
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古泉×キョン子 / 初々しい古キョン子 - 初H12
https://w.atwiki.jp/tree/pages/62.html
<p><font size="3">(古泉が犬のようにうなだれたまま、何分か経過)</font></p>
<p> </p>
<p><font size="3">キョン子「……んぁ……あれ…?(お目覚め)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……キョン子さん…(顔を見られず、俯いたまま)」<br></font></p>
<p><font size=
"3">キョン子「え……?あ、そうか。うっわ、シーツ赤いぞこれ、洗うの大丈夫か?(おもしろいものでも見つけたかのように)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……ごめんなさい」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「? 古泉……?」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「すみませんでした…。…僕には、あなたを抱く資格はありません。」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「いや、そりゃーまぁ、すっげぇ痛かったけどさぁ…(はぁ)」<br></font></p>
<p><font size=
"3">古泉「無理をさせてしまいました。ごめんなさい(あんな、痛いって…(痛がるキョン子の姿がフラッシュバック)痛いって、泣いていたのに…!)」<br></font></p>
<p><font size=
"3">キョン子「(…………。めんどくさい奴だよなぁ、もぉ)(古泉の近くににじり寄り)…お前のほうが、よっぽど痛そうな顔してる。」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……(ふるふると首を振り)ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんな…」<br></font></p>
<p><font size=
"3">キョン子「………ッ(顔を上げずにひたすら落ち込む古泉に、堪忍袋の緒が切れた瞬間です)(ばこっっ!!←枕で思いっきり頭をはたく)<br>
……っざけんなよ、このバカ泉!(うぉ、いま腹の下あたりがずきって来た)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「(あ痛)(初めて顔をあげました)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「(でも今は痛がってる場合じゃねぇよな)<br>
あのな、痛いかって言われたらそりゃー痛かったさ! 死ぬほど痛かったね! なんてったって血が出てくるらいだからな。<br>
今も下半身痛くてどーしよーもねぇし。 初めてなんだから痛くて当然なんだろうけど、予想以上だね!<br>
しかもお前、途中で俺が痛がってるの無視して全力で続けやがっただろーが、この獣!<br>
……でもな、この際そんなことはどーでも良いんだよ!」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「(ぽかん)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「俺は…! 俺は、お前とこーゆーことできて嬉しかったんだ。<br>
痛かったけど、痛かったけど…っ、そんなの、どーでも良くなるくらい、お前と、お前とできたから、嬉しかったんだよ。」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「…………。」<br></font></p>
<p><font size=
"3">キョン子「それなのに……、お前はさっきっから、っく、俺が痛がってたの、ひっく、抱く資格がなかっただの、そんな、うっ、そんな、くだらないこ</font><font size="3">とばっか……っ(嗚咽)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……(抱きしめる)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「お前は……っ、お前は、嬉しくなかtt」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「嬉しいです(かぶせるように)。あなたと、あなたと繋がることができて……僕は、幸せです」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「…だったら………っ」<br></font></p>
<p><font size=
"3">古泉「(何も言うなと言わんばかりに、深いキス。頭を抱えて、キョン子の舌の付け根までをもむさぼるように口づける。角度を変えて何度も何度も)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「(古泉の背中に手を回し、拙い動きでキスに応える)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……………ありがとう。」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「…先が思いやられるね。」</font></p>
<p> </p>
<p> </p>
<p><font size="3">完</font></p>
2007-10-06T22:58:15+09:00
1191679095
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古泉×キョン子 / 初々しい古キョン子 - 初H11
https://w.atwiki.jp/tree/pages/61.html
<p><font size=
"3">キョン子「(抱き返し)いいか、ゆっくりやれよ。止めろって言ったらすぐ止めろよ。引っ掻いても文句言うなよ、噛みついても以下同文だからな。」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「はい!」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「あとは……(普通、優しくしてとかいうべきなんだろうが…でもまぁ)<br>
お前に任せる…(多分、俺の想像より、お前のほうが優しいからな)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……了解しました。<br>
(キスを2回。1回目は軽く触れるだけのキス。2回目は少し深めに舌の表面だけ合せるキス。<br>
キョン子の身体が良い感じに弛緩したのを見て、キョン子の腰を少し持ち上げる。)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「……ん(古泉のものを改めて意識してしまい、意識がその部分に集中してしまう)<br>
(この…熱くておっきいの…まだ入ってくるんだよなぁ)(愛液が溢れてくる)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……入りますよ…?(ゆっくりと、自身をキョン子の中に埋めさせていく)<br>
くっ……はっ(やっぱり、きついな……締め上げられる…っ)」<br></font></p>
<p><font size=
"3">キョン子「…ぁ…っ…やぁ……んっ…ふぁ(やっぱり…まだ入って、熱い…)(体を弓なりに反らせながら、必死で背中の腕に力を込める)<br>
…も……っまだ…?」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「あと……すこ<br>
(……精液、搾り取られそうですよ……っ。)…っは…っ」<br></font></p>
<p><font size=
"3">キョン子「(こんな……オクま…で……?)っあ……こいず(熱を逃がすように伸びあがると、抱きついて背中に爪を立てる)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「………っ…(腰を強く抱きよせて、自身を完全に収める)<br>
入っ……りました(ちょっと……(抱き締めて)絞めつけ、きつすぎです。)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「んっ……(息継ぎをするように喘ぎながら)(…も…内臓まで届いてるんじゃないか?)<br>
(古泉のものを意識してしまい、それが脈打っていることまで感じる)…………っっ!(じたばた)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「…わっ(キョン子の締め上げが一層強くなったのを感じ、射精感を抑えるために足に力を入れる)<br>
(このままだと…意識が…)う、動きます!」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「……………(分からない…動くと、どうなるんだ…?)(必死に頷く)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「(腰をいったん引き、半分ほど抜いたところでグラインドさせる。2回、3回と同じように動く)<br>
……っ…あ(………すごい(ガクガク震え出す)絡んできて…気持ちいい)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「ぃ……………っあ!(熱いものが何度も体内に打ち込まれ、意識が朦朧としてくる)<br>
(やっぱ…まだ痛いしっ……ボーっとしてきた)(目を瞑る。)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「ぁ………う……(自分でも制御できないうちに、だんだんとピストンが大きくなってくる)」<br></font></p>
<p><font size=
"3">キョン子「っ………ぅっ………ぃたぁっ(破れるっ、もぉいたい、痛い痛い。……ヘンだ、怖いよ……。こいずみぃ)(泣きながら古泉の肩に噛みつく)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……っ(肩にはしった痛みに、キョン子をみると震えながら泣いているのが分かる)<br>
キョン子さ…(滑り始めた下半身のピストン運動は止まらない)すみません…止まれない…」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「こいず…、……ぃずみ…こい……ぃずみぃ……こいず、み…(エンドレス古泉)」<br></font></p>
<p><font size=
"3">古泉「(耳元で必死に自分を呼ぶ声に、理性がさらにピンチ)(そんな、呼ばれると…!な、中まで突きまくって、むしゃぼりたく…)<br>
(だ、駄目だそんなの……痛がってる、の、に)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「……やぁっ……こぃ……みっ……やぁ(爪と歯がさらに食い込んでくる)」<br></font></p>
<p><font size=
"3">古泉「(顔をひきはがし、深く、せいいっぱい優しくキスをする)ごめんなさい…(キョン子の腰を抱える)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「……ぃ、ぅみ(あ……こいずみ、泣きそう…)<br>
キ、ス………」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……はい(角度を変えて何回もキス)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「(泣くなよ……馬鹿)(ホワイトアウト寸前)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……、いきます(反動を付けて大きく突き上げる)」<br></font></p>
<p><font size="3">キョン子「……っ!ぃあ、ああぁああっ(大きな衝動に目の前がスパーク、意識を失う)」<br></font></p>
<p><font size="3">古泉「……っく(締め上げに、白濁したものを吐き出す。キョン子の上に、かぶさるように倒れこむ)<br>
…………はぁっ、はぁっ、はっ…(ずるずると射精した後のものを引き抜き、コンドームを外して括る)<br>
(表面が、破瓜の血で赤く染まっている。赤いコンドームと意識を失っているキョン子を見比べ)あ………ぁっ…<br>
(抱きしめようとしてさわれずに、その場にうずくまる)」</font></p>
<p align="right"><br>
<a href="http://www22.atwiki.jp/tree/pages/62.html"><font size=
"3">12⇒</font></a></p>
2007-10-06T22:57:07+09:00
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