Cable Viewer FAQ 和訳


Wikileaks / 公電文書ビュアー(Cable Viewer)によくある質問集


アメリカ大使館文書とは? (※Embassy cables: 公電文書、公電、ケーブルと訳されます。)

ウィキリークスはアメリカ大使館と世界中の大使館がやりとりしたとされる外交文書を公表しています。これらの文書はアメリカ国務省から送られたものや地方自治体についての報告書、各国でのアメリカ政府の活動の詳細も含まれています。

それらの文書は幾つあり、時期的にいつごろのものが含まれている?

ウィキリークスは251,287の文書を発表する予定で、それらは274の大使館とのやりとりがもととなっており、1966年12月28日から2010年2月28日までの文書です。全文書のうち15,652の文書はSecretと、101,748はCONFIDENCIAL、133,887はUNCLASSIFIEDと記されています。UNCLASSIFIEDとされる文書にも、重要な情報が含まれています。

これらの文書を公表する動機は?

アメリカ建国の父、ジェームス・マディソンの有名な言葉に「知識は永遠に無知を支配する。統治者となろう者は、知識がもたらす力で自分自身を武装しなければならない」というものがあります。このアメリカ革命の基本理念が我々の活動の動機となっているのです。

リリースの度に、この文書が、恐ろしく意義のある歴史的公開文書であり、また全世界の基本的かつ人々の心を動かす問題、地政学と民主主義、人権と法の支配、国の資源と世界貿易に影響を与えるものであることが明らかになります。

アメリカ当局は公開によって人々が危険にさらされるといっているが本当か?

ウィキリークスには4年間の活動歴があります。その間我々は100以上の国が関係する文書を公開してきました。アメリカ政府からのものも含めて、我々の公開によって個人に危害が加えられたという報告は一度もありません。この公開のため、メディアパートナーと協力して文書の検討を行い、段階的な方法で文書を公開しています。

公開の前にアメリカ国務省に連絡したか?

文書を検討する過程の一部として、数カ月にわたって、わたしたちはアメリカ国務省に、私たちが大量の文書の深いレビューを行う中で、細心の注意をもって見るべき文書のタイトルのリストを提供するよう要求しました。

国務省はその情報の提供、その他のことについてのいかなる交渉も拒否しました。全力をもって隠蔽しようとする欲望が、危険を最小限に抑えようとする誠実さをはるかに超えていることを示していました。

一方、国務省は、ニューヨークタイムズその他のメディアに対しては、対応の書簡を送っていました。

すべての大使館文書がすぐに公開されるのか?

されません。全ての文書を即日公開はせず、私たちのグループは、段階的に大使館書類を公開します。

なぜすべてを今、公表しないのか?

大使館文書は段階的に数ヶ月にわたって公表する予定です。これらの文書の内容はとても重要で、地政学的にも広いところまでおよぶものであるため、そうする他はこれらの文書を正当に扱う方法がありません。

わたしたちは、わたしたちを信じこの文書を提供した人物に対して、次のような責任を負っています。それは、文書について記事を書いたり、意見を述べたり、公に広く議論する時間があるように公表を行うということです。もし大量の文書を一度に公開してしまえば、そのようなことは不可能になってしまいます。そのため、わたしたちは今後数週間、数ヶ月かけて徐々に文書を公開していくでしょう。

なぜ公開のために古いメディアを最初のパートナーとして選んだのか?

ウィキリークスは、情報源に以下のことを約束しています。「情報がもっとも大きな効果を生むやり方で、公表を行う」。これには長い時間をかけて情報を入念に調べるジャーナリストや調査員の協力が必要なのです。

支援者の一人である、社会的地位のあるパートナーは情報を公開する何週間も前から分析を行う必要があります。

私たちの五つのメディアパートナーがこのような多大な労力を裂いても、彼らは、これらの情報の塊にかすり傷をつけるだけでしょう。ですから、ウィキリークスは大使館文書にとりくんでくれるメディアパートナーを、新たに求め続けることになります。

ウィキリークスはどのようにしてあらゆる国の人に届けようとしているのか?

ウィキリークスは公開の影響を最大化し、情報源に対して公平を期するため、大使館文書の公表を段階的におこなっています。この段階的公表が進めば、各国とアメリカとの政府間での実外交の成果を評価するために、様々な国の広いパートナーと作業をすすめていくことになります。

ウィキリークスはどのようにして大使館文書を入手したのか?

ウィキリークスは情報源を秘匿しています。公表したあらゆる情報の入手元や、入手経路、情報源を保護するための手段について、公に述べることはありません。ウィキリークスへの告発情報提供システムは安全であり、匿名化されています。

今回の情報は長期に渡って影響を与えるか?

この大使館文書は、米国との外交について先見性のある世界中のすべての国にとって重大な問題を含んでいます。この大使館文書は過去5年に集中しており、1966年に遡るものもあります。本当は世界で何が起きているのかという知識が、わたしたちの決断に影響を及ぼすならば、この資料は政治の変容と改善という結果に繋がるでしょう。

中東への影響はどのようなものになるか?

ある新聞は、この文書が中東を不安定化させるかもしれないと主張しました。これらの文書は、影響ある人物たちに彼ら自身がどのように見られているかをありのままにみせるものです。この文章があることで、平和と安定に向けて効果的な交渉のための共通基盤が作り出されることでしょう。私たちは、こういった状況が中東不安定化の危機にはならず、安定化と改革の機会になると見ています。
最終更新:2010年12月09日 23:01
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