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転ばぬ先生「おっ? 転んだ転んだ!
ふぉっふぉっふぉっふぉっ!」
ふぉっふぉっふぉっふぉっ!」
どこからともなく転ばぬ先生がやってきた。
転ばぬ先生「よう若者。ワシゃ転ばぬ先生って
いうんじゃ。よろしくな。
ダンジョンで転ぶと どんなに
危険なことが起きるのか? ワシはそれを
伝えるために全国を回っているんじゃよ。
風来人が転ぶ姿を見ると
つい ぷっと吹きたくなるが・・・・・・
・・・・・・って おぬしのさっきの
転び方・・・・・・とても見事じゃったぞ。
ぷっ。
じゃが けっしてそれが見たくて
ワシは出てきてるワケじゃないんじゃぞ。
そこんとこよろしくな。ふぉっふぉっふぉっ。
ではの。また会おうぞ。
次回転ぶその日まで。
ふぉっふぉっふぉっふぉっ。」
いうんじゃ。よろしくな。
ダンジョンで転ぶと どんなに
危険なことが起きるのか? ワシはそれを
伝えるために全国を回っているんじゃよ。
風来人が転ぶ姿を見ると
つい ぷっと吹きたくなるが・・・・・・
・・・・・・って おぬしのさっきの
転び方・・・・・・とても見事じゃったぞ。
ぷっ。
じゃが けっしてそれが見たくて
ワシは出てきてるワケじゃないんじゃぞ。
そこんとこよろしくな。ふぉっふぉっふぉっ。
ではの。また会おうぞ。
次回転ぶその日まで。
ふぉっふぉっふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は 言いたいだけ言って
立ち去った。
立ち去った。
転ばぬ先生「おや? おぬし今転んだろ?
転んだよな? ふぉっふぉっふぉっ!」
転んだよな? ふぉっふぉっふぉっ!」
どこからともなく転ばぬ先生がやってきた。
転ばぬ先生「転ぶと痛いし 道具も散らばるし
大変じゃのう。ふぉっふぉっふぉっ。
特に壺とか持ってたら大変じゃ。
壺が飛び散ったら
床にぶつかって 割れるかもしれんからのう。
えっ? そんなことは前から
知っている? それはすまんかったのう。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
大変じゃのう。ふぉっふぉっふぉっ。
特に壺とか持ってたら大変じゃ。
壺が飛び散ったら
床にぶつかって 割れるかもしれんからのう。
えっ? そんなことは前から
知っている? それはすまんかったのう。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は 言うだけ言って立ち去った。
転ばぬ先生「おお! 転んだ転んだ!
ふぉっふぉっふぉー!」
ふぉっふぉっふぉー!」
どこからともなく転ばぬ先生がやってきた。
転ばぬ先生「おぬし 先ほどはみごとな
転びっぷりじゃったぞ。
ふぉっふぉっふぉっ。
なに? 転ぶのは
もうゴメンじゃと?
そんな時は!
おぬし いい道具があるぞ!
その名も 転ばぬ先の杖という
道具じゃ!
これさえあればもう転ばなくて
すむ。がんばって入手するんじゃぞ。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
転びっぷりじゃったぞ。
ふぉっふぉっふぉっ。
なに? 転ぶのは
もうゴメンじゃと?
そんな時は!
おぬし いい道具があるぞ!
その名も 転ばぬ先の杖という
道具じゃ!
これさえあればもう転ばなくて
すむ。がんばって入手するんじゃぞ。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は 言うだけ言って立ち去った。
転ばぬ先生「ふぉっふぉっふぉっ。
相変わらず いい転びっぷりじゃのう。
相変わらず いい転びっぷりじゃのう。
どこからともなく転ばぬ先生がやってきた。
転ばぬ先生「なに? 転ばぬ先の杖を
持っているのに 転んでしまうことが
あるじゃと?
おぬし もしかして
転ばぬ先の杖を壺の中に 入れては
せんかの?
転ばぬ先の杖は 壺の中じゃと
効果がないんじゃ。
あるいは・・・・・・
実は転ばぬ先の杖と名前が
そっくりな道具があるんじゃが・・・・・・
もしかして おぬし それと
カン違いしとりゃせんかのう?
間違った道具を入手して・・・・・・
これさえありゃ もう
転ばないぜ! へっへー!
・・・・・・とか思ってたりはせんかの?
まあ さすがにそれはないか。
さすがのおぬしも そこまで
マヌケではないかのう。ふぉっふぉっ。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
持っているのに 転んでしまうことが
あるじゃと?
おぬし もしかして
転ばぬ先の杖を壺の中に 入れては
せんかの?
転ばぬ先の杖は 壺の中じゃと
効果がないんじゃ。
あるいは・・・・・・
実は転ばぬ先の杖と名前が
そっくりな道具があるんじゃが・・・・・・
もしかして おぬし それと
カン違いしとりゃせんかのう?
間違った道具を入手して・・・・・・
これさえありゃ もう
転ばないぜ! へっへー!
・・・・・・とか思ってたりはせんかの?
まあ さすがにそれはないか。
さすがのおぬしも そこまで
マヌケではないかのう。ふぉっふぉっ。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は 言いたい事だけ言うと
立ち去った。
立ち去った。
転ばぬ先生「これっ! 転びおったか!!
ふぉっふぉっふぉっ!」
ふぉっふぉっふぉっ!」
どこからともなく転ばぬ先生がやってきた。
転ばぬ先生「ひざこぞうをすりむいとるぞ。
痛いじゃろう? モチベも低いじゃろう。
ふぉっふぉっふぉっ。
そんなやる気が下がっている
おぬしを はげますためにナント!
今回は特別に全国の
風来のシレンファンからのお便りを
もってきたのじゃ。さっそく読んでみるぞ。
えー 転ばぬ先生こんにちは。
今日は質問があります。
転ばぬ先の杖を持っていると
どうして転ばなくなるんでしょうか?
というか そもそも杖って
転んだりするのを防ぐためのものですよね?
だとしたら どんな杖でも杖を
ついて歩けば転びにくいし 転ばなくなる
んじゃないでしょうか。
なのにどうして 転ばぬ先の杖
以外の杖は 持ってても転んじゃうので
しょうか?
なんで 転ばぬ先の杖だけ
持ってると転ばないんでしょうか?
ボクの中での永遠の謎です。
考えるだけでも もう夜も眠れないので
教えてください。ファンより。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
痛いじゃろう? モチベも低いじゃろう。
ふぉっふぉっふぉっ。
そんなやる気が下がっている
おぬしを はげますためにナント!
今回は特別に全国の
風来のシレンファンからのお便りを
もってきたのじゃ。さっそく読んでみるぞ。
えー 転ばぬ先生こんにちは。
今日は質問があります。
転ばぬ先の杖を持っていると
どうして転ばなくなるんでしょうか?
というか そもそも杖って
転んだりするのを防ぐためのものですよね?
だとしたら どんな杖でも杖を
ついて歩けば転びにくいし 転ばなくなる
んじゃないでしょうか。
なのにどうして 転ばぬ先の杖
以外の杖は 持ってても転んじゃうので
しょうか?
なんで 転ばぬ先の杖だけ
持ってると転ばないんでしょうか?
ボクの中での永遠の謎です。
考えるだけでも もう夜も眠れないので
教えてください。ファンより。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は 立ち去った。
転ばぬ先生「ぬぬっ! また転びおったな!
ふぉっふぉっふぉっ!」
ふぉっふぉっふぉっ!」
どこからともなく転ばぬ先生がやってきた。
転ばぬ先生「転びのワナに毎回毎回
つまずいているとは・・・・・・
おぬしも がく習能力がないのう。
ふぉっふぉっふぉっ。
しかし この転びのワナ・・・・・・
いつも思うんじゃが 一体誰がこんなワナを
しかけてるんじゃろうな?
しかもワナにしては
しぶすぎるし。ただのデッパリじゃもんな。
そして そんなただのデッパリに
なぜかいつも転んでしまう全国の
風来人達・・・・・・
うーん 不思議なもんじゃのう。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
つまずいているとは・・・・・・
おぬしも がく習能力がないのう。
ふぉっふぉっふぉっ。
しかし この転びのワナ・・・・・・
いつも思うんじゃが 一体誰がこんなワナを
しかけてるんじゃろうな?
しかもワナにしては
しぶすぎるし。ただのデッパリじゃもんな。
そして そんなただのデッパリに
なぜかいつも転んでしまう全国の
風来人達・・・・・・
うーん 不思議なもんじゃのう。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は言いたい事だけ言うと
立ち去った。
立ち去った。
転ばぬ先生「転びおった! 転びおった!
ふぉっふぉっふぉっ!」
ふぉっふぉっふぉっ!」
どこからともなく転ばぬ先生がやってきた。
転ばぬ先生「しかし 本当によく転ぶな。
おぬしは。
おぬしが転ぶたびに ワシも
いちいち出てこなくちゃいけないから
大変じゃ。
え? ワシが本当に全国を
回っているのかって?
しっけいな。本当じゃ。
転ばぬ活動のため 日々全国を回っておる。
特に海外ではセンセー・オブ・
コロバーヌという名前で有名じゃぞ。
おっ? 今おぬし センセー
という言葉に反応したな?
おぬしがなにを期待したのか
しらんが たぶん関係ないと思うぞ。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
おぬしは。
おぬしが転ぶたびに ワシも
いちいち出てこなくちゃいけないから
大変じゃ。
え? ワシが本当に全国を
回っているのかって?
しっけいな。本当じゃ。
転ばぬ活動のため 日々全国を回っておる。
特に海外ではセンセー・オブ・
コロバーヌという名前で有名じゃぞ。
おっ? 今おぬし センセー
という言葉に反応したな?
おぬしがなにを期待したのか
しらんが たぶん関係ないと思うぞ。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は 言いたいことだけ言うと
立ち去った。
立ち去った。
転ばぬ先生「七転び八起き!
転んでもタダで起きるな!
ふぉっふぉっふぉっ!」
転んでもタダで起きるな!
ふぉっふぉっふぉっ!」
どこからともなく転ばぬ先生がやってきた。
転ばぬ先生「おぬし 元気にしてたかの?
ふぉっふぉっふぉっ。
なに? 今回は質問が
あるじゃと?
・・・・・・なるほど。ワシの本当の
正体について 聞きたいのか?
よかろう。教えてやろう。
ワシはいったい何者なのか・・・・・・。
ワシの正体は一体何なのか・・・・・・。
それは・・・・・・
次転んだ時に教えてやろう。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
ふぉっふぉっふぉっ。
なに? 今回は質問が
あるじゃと?
・・・・・・なるほど。ワシの本当の
正体について 聞きたいのか?
よかろう。教えてやろう。
ワシはいったい何者なのか・・・・・・。
ワシの正体は一体何なのか・・・・・・。
それは・・・・・・
次転んだ時に教えてやろう。
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は 勝手にもったいぶらせて
立ち去った。
立ち去った。
転ばぬ先生「迷わず転べ! 転べはわかるさ!
ふぉっふぉっふぉっ!」
ふぉっふぉっふぉっ!」
どこからともなく転ばぬ先生がやってきた。
転ばぬ先生「おぬしとは 約束してたな。
次転んだら ワシの正体を話すと・・・・・・。
もしかして ワシの話を早く
聞きたくて わざと転んだりしたのかの?
え? それはない? あっそ。
待たせたの。 では言うぞ。
ワシの正体とは? それは・・・・・・
・・・・・・あっイカン。もうこんな
時間じゃ。ゆう飯に間に合わん。
ではの。ふぉふぉっふぉっ。」
次転んだら ワシの正体を話すと・・・・・・。
もしかして ワシの話を早く
聞きたくて わざと転んだりしたのかの?
え? それはない? あっそ。
待たせたの。 では言うぞ。
ワシの正体とは? それは・・・・・・
・・・・・・あっイカン。もうこんな
時間じゃ。ゆう飯に間に合わん。
ではの。ふぉふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は 立ち去った。
転ばぬ先生「おぬし 呼んだかのう!
ふぉっふぉっふぉっ!」
ふぉっふぉっふぉっ!」
どこからともなく転ばぬ先生がやってきた。
転ばぬ先生「もったいぶって すまぬな。
今度こそ話そう。ワシの正体を・・・・・・。
ワシは・・・・・・杖の精なんじゃ。
ほれ おぬしが持っている
転ばぬ先の杖・・・・・・。その杖に
宿っている妖精なんじゃ。
ん? なんとなく予想できた?
テンカイが見え見えで意外性がない?
まあ そう言うな。
本当のことなんだから仕方なかろう。
しかし こうしておぬしの前に
現れるのも・・・・・・次で最後になりそうじゃ。
そろそろ転ばぬの国に
帰らなければならんのじゃ。
おぬしには色々世話に
なったのう。ちとさびしいが・・・・・・。
次に会うときが・・・・・・
お別れの時になりそうじゃ。
ではの。」
今度こそ話そう。ワシの正体を・・・・・・。
ワシは・・・・・・杖の精なんじゃ。
ほれ おぬしが持っている
転ばぬ先の杖・・・・・・。その杖に
宿っている妖精なんじゃ。
ん? なんとなく予想できた?
テンカイが見え見えで意外性がない?
まあ そう言うな。
本当のことなんだから仕方なかろう。
しかし こうしておぬしの前に
現れるのも・・・・・・次で最後になりそうじゃ。
そろそろ転ばぬの国に
帰らなければならんのじゃ。
おぬしには色々世話に
なったのう。ちとさびしいが・・・・・・。
次に会うときが・・・・・・
お別れの時になりそうじゃ。
ではの。」
転ばぬ先生は さびしそうに去っていった。
転ばぬ先生「とうとう呼んでしまったか。
おぬし。」
おぬし。」
転ばぬ先生が さびしそうにやってきた。
転ばぬ先生「おぬしとの会話も・・・・・・
これが最後になりそうじゃ。
ワシは転ばぬの国に帰る。
今日でお別れじゃ。
思えば色々あった。
おぬしには本当に世話になったのう。
おぬしは 転ばぬ先生の杖
という あまり役に立たない杖でも 大切に
してくれた。
ワシの話をだまって
聞いてくれた。
それだけでワシゃもう十分
じゃった。なんてやさしいコなんじゃと思った。
いままで本当にありがとう。
おぬしに出会えてよかったぞ。
・・・・・・(ぬっ・・・・・・ワシの体が・・・・・・
光につつまれていく・・・・・・。)
そろそろ・・・・・・お別れの時が
きたようじゃ・・・・・・。
元気でな・・・・・・。遠くからでも
おぬしの成功をいつも願っておるぞ。
さらばじゃ!
旅の神クロンの追い風を!」
これが最後になりそうじゃ。
ワシは転ばぬの国に帰る。
今日でお別れじゃ。
思えば色々あった。
おぬしには本当に世話になったのう。
おぬしは 転ばぬ先生の杖
という あまり役に立たない杖でも 大切に
してくれた。
ワシの話をだまって
聞いてくれた。
それだけでワシゃもう十分
じゃった。なんてやさしいコなんじゃと思った。
いままで本当にありがとう。
おぬしに出会えてよかったぞ。
・・・・・・(ぬっ・・・・・・ワシの体が・・・・・・
光につつまれていく・・・・・・。)
そろそろ・・・・・・お別れの時が
きたようじゃ・・・・・・。
元気でな・・・・・・。遠くからでも
おぬしの成功をいつも願っておるぞ。
さらばじゃ!
旅の神クロンの追い風を!」
転ばぬ先生は 光とともに消えていった。
*「転んでみたものの・・・・・・
転ばぬ先生は やってこなかった・・・・・・。
そう。彼は 転ばぬの国に帰っていったのだ。
転ばぬ先生は もういないのだ。
シレンはふと思い出す・・・・・・。
転ばぬ先生との会話の日々を。
その楽しかった思い出を。
しかし 転ばぬ先生はもういない。
もうここには いないのだ・・・・・・。」
転ばぬ先生「いなくなって 始めて感じる
このさびしさ・・・・・・それは・・・・・・
失ったものがいかに
大きかったことを・・・・・・って・・・・・・
おわ!? ワシがしゃべっておるのが
いつの間にかバレテおる~!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・ふぉっふぉっ ワシじゃ。
久しぶりじゃの。げんきじゃったかの~?
まあ なんつーんだ。
結局また帰ってきてしまったワケじゃ。
というワケで また転べば
ワシに会えるぞ。うれしかろ?
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は やってこなかった・・・・・・。
そう。彼は 転ばぬの国に帰っていったのだ。
転ばぬ先生は もういないのだ。
シレンはふと思い出す・・・・・・。
転ばぬ先生との会話の日々を。
その楽しかった思い出を。
しかし 転ばぬ先生はもういない。
もうここには いないのだ・・・・・・。」
転ばぬ先生「いなくなって 始めて感じる
このさびしさ・・・・・・それは・・・・・・
失ったものがいかに
大きかったことを・・・・・・って・・・・・・
おわ!? ワシがしゃべっておるのが
いつの間にかバレテおる~!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・ふぉっふぉっ ワシじゃ。
久しぶりじゃの。げんきじゃったかの~?
まあ なんつーんだ。
結局また帰ってきてしまったワケじゃ。
というワケで また転べば
ワシに会えるぞ。うれしかろ?
ではの。ふぉっふぉっふぉっ。」
転ばぬ先生は 去っていった。