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歩露@芥辺境藩国様からのご依頼品



「ごめんね、チビ君。気持ち悪くなるのにこんなところへつれてきちゃって……」
「うーん。どうする? 中止にして、藩国に帰ろうか?」
「でも、今回は蒼天が……彼女が怖いやつじゃないってことを、教えてあげるから。少しだけ我慢して。……本当にごめんね」

パパと、みんながぼくをしんぱいしてくれている。
あのこわかったときとおなじ。
また、こわいことがあるの?
……でも、きょうはいつもとなにかちがう。
みんながこんなことばをつかうとき、とってもこわいおもいをするはずなのに。
きょうは、やさしいこえがきこえる。
きいたことのないこえ。
ぼくを……よんでいるの?

「蒼天は兵器だけど、でもそれだけじゃないって信じてます」
「……瀧川さん?」
「瀧川も、いつかは銃を置ける日がきますよ、きっと」
「そのためのお手伝いなら、いくらでもしますから、俺たち」
「さ、とばそうぜ」
「……ですね」
「はい! さあ、小鳥遊さん。いってらっしゃい」

パパともうひとりのひとが
みたことないきかいにのりこんだ。
こわかったものとはちがう、のりもの?

「蒼天……今回は、子供を楽しませるのが作戦目的だ。最高の作戦だろ?」
「頑張ろう。子供の心を守るんだ」

ぱぱといっしょにのりこんだひとが、のりものとおはなしをしている。
のりものが、なにかこたえたようなきがした。
ぼくをよんでいたこえとにている。

「チビ、行こうか」

のりもののことばをききたかったけれど、てをひかれてはなれることになった。
とおくにいないと、あぶないって。
のりものはみんなこわくなってたのに。
あののりものは……もういちど、ちかくにいきたい。
今も、ぼくをよんでいるはずだから。

「あれは、ひ・こ・う・きっていうのりものなんだよ」

さっきののりものが、とてもとおくをとんでいる。
ひこうき……
きのせいじゃない。
あんなにたかいところをとびながら、ずっとぼくになにかをはなしかけてくる。
もっと、ちゃんと、きかせて……!

「チビ君も、こうやって手を振ってあげるといいよ」

こう、すれば。
あのことばがわかるのかな?

おにいちゃんが、かたぐるましてくれた。
もっとぼくが、ちかづけるようにって。

「あ、今ゆれた! きっとチビ君に手をふったんだよ!」

ぼくにてをふってくれたの?

それから、ひこうきはいろんなうごきをした。
ゆっくりとかいてんしたり。
かいてんしながらたかいところにいってみたり。
たかくひくくとびながら、もようをかくようにとんだり。

「ねえ、チビ君もいつか、そうてんにのってみたい?」

ぼくも、あれにのっていいの?
…のりたい。
いいたいのだけれど、ぼくのくちではうまくいえなかった。
でも、このひとはわかってくれたみたいだ。

「そっかー。…いつか、チビ君がおおきくなったら、あれにのせてあげるから」

なまえはそうてんだよっておしえてくれた。
ぼくがのりたいっていってるのをわかってくれたのかな。
そうてんは、さかさまになったり
よこにかいてんしながらおおきくまわったりしてくれた。

……まっている。

いってくれたようなきがする。
まっててね!
ぼくはたくさんのおもいをこめて、そうてんにてをふる。




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