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華@土場藩国様からのご依頼品


缶です。

みんなで、小笠原に遊びにいったら
猫に絡まれたとです。
一張羅の缶がボロボロとです。
みんなネタで笑ってるけど、本人割と必死です。

缶です。

夜明けの船にいってBallsと仲良くしようとしたとです。
いきなり再資源化されそうになったとです。

缶です・・・缶です

缶です…。

「土場藩国 藩王の日記より」

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土場藩国 アイテム図鑑 小笠原慰安旅行 SS

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話は、前日までさかのぼる。
その日華(ヤガミスキーの一人)はパチン、パチンとホッチキスで旅のしおりを作成していた。
「よし、ちゃんとできた!」
 紙をきちんと万中で折り、ページを確認して両端を止める。吏族の手伝いをしていただけあって、なかなかの腕前だ。
明日の旅行なので今日配らないといけないが、おやくそくのところは気合いをいれて作ってみた。

どばはんこく たびのしおり

• おやつは3わんわんまで(1わんわん=100円相当)
• どんなときもわらいはわすれない
• だされたご飯は最後まで食べる
• ころんでも泣かない
• 空き缶はくずかごに

最後はなんとなく不穏な言葉が書いてあるが、そんなことは気にも留めないのがこの国である。この国は何事にも楽しみをみつける国がらであり、うっかりすると藩王片手に缶けりが始まりそうな国であった。所詮藩王の地位など雑草の1つ上程度である。
「よーし、みんなに配るぞ、っと」
 ふと知恵者の声で「通った」と聞こえた気がしたが、深いことは気にせずに参加者に渡すことにする。
 摂政のは机の上に置いておいて、藩王は中庭にはる藩王の部屋(ダンボールハウス)に渡しにいくことにする。
「おうさまー、いるかなー」
「にゃー」
 なんとなくこ汚いダンボールの影から猫が見えた。
「にゃー?」
 返事を返すとよってくる。たしか、ペンギンにもらったらしい猫だった。
「えーと、おうさまは?」
「にゃー!」
 相手は猫語である。
「えーと、いないの?」
「にゃー!!」
 なんとなく意味がわからないが、どうやら出てこれないらしいのはわかった。
「これ、渡してほしいにゃ!」
 そう言ってしおりを渡すと、猫は器用にくわえるとダンボールハウスの奥へと消えていった。直後に「いやぁああ、ツメ、ツメやめてツメー」という声が奥から聞こえてきたが。この国ではよくあることである。
「おうさまー、あした遅刻しちゃだめだからねー」
 居留守使うのずるいー、と言って華はダンボールハウスを後にするのであった。

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 旅行当日、晴れた空にお弁当、お菓子も用意して参加するメンバーが続々と集合場所にやってきた。寝起きのものもいれば、きっちりと準備してきた人もいる。
 華は、用意してきたしおりを片手に全員に声をかけてみる。
「みんなー、しおりはもってきた?」
そう明るく尋ねる華に、まわりの反応は鈍い。
「えーと、みんな?」
 んーと眉根を寄せている空き缶。顔を見合わせている犬。
「えーとえーと、しおりーわすれちゃいましたー」
 前日もらったものをなぜ忘れる。というよりそもそも見ている気がしない。
「しょうがないなぁおうさまは、誰かにみせてもらいなさい!
 JAMさんとFARE-Mさんは?」
「いや、おれら犬だし」
「そもそもしおりもてないんだけど…」
「・・・・・」
 そういえば、目の前にいるのは犬と空き缶しかない。
「に、にんげんは…」
 きょろきょろとあたりを見回すが、悲しいぐらい犬しかいなかった。いや、少しだけいる。整備士のツナギを来た主和である。
国の独自I=Dを作った男、一応真面目な部類に入るのだが、黒オーマとの見合いに出かけようとしたり、実は整備士としてネリさんにあこがれていたりといろいろ複雑な男である。
 一応大族として働きたくない、を自称する割には働きものなので、他からの信頼はそこそこにあるはずだ。
「主和さんはもってきてくれたよね」
 ちょっと首をかしげつつ聞いてみる。きゅぴーん、と主和の目が光った気がした。
「華さん、しおりなんかよりも華さんの…」
 いますぐにでも華の手を握って「やらないか」と言いそうな雰囲気である。
華は思わず身の危険を感じて一歩引いた。
「主和自重!」
 あわてて止めに入るものもいれば、「シ自」はたらくのもめんどくさいと略するものもいる。
 今から旅行に行くというのに、悲しいぐらい日常風景であった。
「もー、せっかくしおりつくったのにー」
 ムダ作業に終わったと思うとちょっとがっくりくるのだが、端っこの方でしおりに目を通してくれている越前藩王の姿をみて少しは救われた気がするのであった。
 結論からいうとしおりの感想は聞けないのだが。それでも犬と空き缶に比べれば数段マシである。
「うう、華さんが冷たい。せっかく知恵者にフェザーを改造して、専用I=D華蓮号とか作ってもらおうと…」
 当然、上記のようにすみっこでいじけている整備士よるもマシであることは言うまでもない。
「あれ、行先小笠原じゃなくて「海法避け藩国」になってるよ」
 指定券を見ていたnicoが気がついた。なにやら、事前に用意していた計画とは違う方向に進んでいるらしい。
「えーと、藩王迎えにいくんじゃね?」
 急に予定に組み込まれた参加者一覧を見ながら、呟いた。
「すいません。小笠原じゃなくて行先避け藩国に変更になりました」
 すでにクセになってしまったように頭を下げる時雨。参謀の頃からの手腕を生かし、軍事指導とかいいつつエステルと仲良くなっている。わんわん帝国を代表するロリコンの一人である。
(なお、一番のロリコンは嫁が8歳という某国藩王であるが、本人の名誉のため名前は伏せる)
「えー」
「なんでー、なんでー」
「あの夜明けの船がそこにあるって…」
 詰め寄られるとつい謝りたくなってしまうのは、アイドレス後半の経験から身に染みついてしまっている気がする。ある意味不幸の男。
グランドクロス(あらゆる方向から圧力がかかってくる立場)の男であった。
本人は「ロリコンではない」と強く主張するも周囲の認識は「ロリコン」というあたりも、彼の不幸の一端であろう。



個性的すぎる人間を乗せて、一路海法避け藩国の夜明けの船へ。

名ばかりの慰安旅行が始まったのであった。


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