サカキ@星鋼京様からのご依頼品


世界の危機と乙女の危機


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ドガガガッ!ズダダダダッ!ズドッ!
この日、星鋼京の事務官詰め所に行ったものは三度驚くことになる。
まずは、本来は静かな事務官詰め所に妙な物音が響いていることに。
次に、この音がものすごい勢いで手を動かす一人の事務官のタイピング音であることに。
そして、最後にその事務官が真っ赤に血走らせた目をしてぶつぶつと何事かを呟くというホラー映画さながらの状態であることにである。

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「決戦号…決戦号…!」
その日、事務室の一角で積み仕事をテトリスのように消し続けていたのは星鋼京の事務官サカキ(メカ萌え)である。

「ア、アカネ先輩、サカキ先輩…ちょっと根詰めすぎじゃないですか…?お茶でも淹れましょうか?」
見かねたお下げ髪の後輩が、腰を浮かせかけるのを、アカネと呼ばれた先輩事務員が止めた。

「近づくと危ないわよ。アキナちゃん…これを見て」
すっと立ち上がると、壁際にある空調設備のパネルを示した。

「設定16度…室温32度!?道理で暑いと思いました…なんでこんなに…」
うっすらと汗をかいたアキナが、ブラウスのボタンをはずして胸元をパタパタさせ始めた。
アカネは、そんな無防備なアキナの意外に大きな胸と、自分を比べて少し落ち込むが、気を取り直してせき払いした。

「…サカキさんの手元を見てごらんなさい」

「!?」
サカキの超高速で動く指先は、ここから見ても赤い光を放ち、時折火花を散らせている。

「あまりにも高速だから歪んでいるように見えるサカキさんの手元。その実態は、陽炎!真夏のアスファルトと同じゆらめき…!」

「そ、そんな!」

「星鋼京ではこう言われているわ。サカキの両手が真っ赤に燃える、書類をつぶせととどろき叫ぶ」

「アカネ先輩それ以上は…」
もはやサカキの手は黄金に輝き始めている。

「サカキ…恐ろしい子…」

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翌日。
この日サカキは、休みである。
いや、この日を休みにするために昨日猛烈な勢いで仕事を終わらせている。

目的は決戦号。
帝国天領製最新鋭試作決戦騎と呼ばれるこの大型I=Dは、壮絶な戦いの末に、パイロットを守って散った蒼穹号の、そのAIたるDAIANの体として建造された帝国の切り札である。紆余曲折の末、DAIAN自体は現在蒼龍号のAIとして働いているが、決戦号の威風堂々とした姿は星鋼京でも人気が高い。

そんじょそこらの男どもよりも、I=Dのほうが百万倍かっこいいといってはばからないメカ萌え腐女子事務官のサカキは、この決戦号が星鋼京のネーベンブルグ飛行場に眠っていると聞いて、行動を開始した。

上司を無理やり丸めこみ、藩王を上目づかい一発で口説き落とし、休みと立ち入り許可証を確保。文句を言われぬように貯まった仕事を全部片付け、ついでに未整理資料の山もデータにまとめる。
さらに、ポレポレ・ギブルゥという蒼龍号のパートナーと連絡をとり、アドバイザーとしてついてきてもらうことにした。

飛行場までの経路もばっちり。カメラも用意(内緒で)カメラを取り上げられたらせめて絵だけでも書かせてもらおうとスケッチブックも入れてある。

行きつけのお店でお弁当を買って、コックピットでランチ。ダメって言われたらせめて足元で食べる。これだけは譲れない。

イメージトレーニングもばっちり。今日はきっと最高の休日になる!

と、思っていたのだが。

待ち合わせ場所の王城前で、サカキはひどい胸騒ぎに襲われていた。
ポレポレも同じようで、しきりにあたりを見回している。

目の前の光景はいつもと変わらない。子どもと手をつないで歩く母親、威勢のいい売り子の声、かすかに香る甘いお菓子の香り。

だが、嫌な予感がする。何かがかみ合わないような不安感があった。

この予感はやがて的中することになる。
後に五月十六日の大攻勢と呼ばれる襲撃のあったその日。
NWの空を、海を、陸をむしばむ足音が静かに、確実に近付いていた。

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ポレポレ・ギブルゥ。万屋と万屋運送の二つの企業を経営し、また私立学校の設立や孤児たちへの慰問活動を積極的に行うなど篤志家としても知られている。ただ、この日の彼は起業家でも篤志家でもなかった。AI・DAIANと彼女の駆る蒼龍号の相棒。種族はおろか、肉体の壁をも超えて心を通わせるパートナー。帝国の最強の剣の一振り。その片側である。

「大規模な情報戦を受けつつあり」

携帯から相棒の声が聞こえてきたとき、ポレポレは自分たちの予感が当たったことを知った。

サカキに目配せをすると、席をはずして部屋の外にでる。王女の前で電話を持って中座するのは失礼かもしれないが、非常時だ。あとは彼女がうまくやってくれるだろうと期待することにした。

胸騒ぎを感じた二人は王城のクロ王女の執務室へきている。
星鋼京に変わったことがあれば、ここで情報を得ることができるという判断である。
幸い変わったことはないようで、取り越し苦労かと思った最中にこの連絡だ。

(いいんだか、わるいんだか)
そう思いつつ、旧友の越前藩国に連絡。EAIシステムとの連携許可を申請しつつ状況を確認する。

「攻撃の狙いはわかるか。今、越前藩に連絡中」

「攻撃の狙いは不明。世界規模のもよう。共和国にも同様の攻撃、うけつつあり」
狙いは不明。だが世界規模の同時攻撃。本命がどこからくるかわからないが、全てに対応しなければならない。情報戦はおそらく小手調べだが、放っておけば致命的だ。

「越前とEAIシステムを利用して同調、防御したい。いけそうか?」
今の蒼龍には帝国全土の防空施設を操るほどの情報戦能力がある。
越前藩国と連携できれば、たいていの攻撃は防げるはずだ

「可能である。」
案の定、DAIANは肯定を返した。

「今、向こうと交渉中。可能な限り時間を稼いでくれ」
「了解した。幸運を祈る」


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その頃、サカキも大変な危機に直面していた。

(こ…これは!)
あっちが世界の危機なら、こっちは乙女の危機である。

なんだか、席をたったポレポレがこちらに流し目をくれてきたが、そんなのどうでもいいくらいに目の前の危機は深刻である。

それは視覚を奪い、嗅覚に訴え、触覚と味覚を虜にする。
理性は警告を発する。寝る前にあなたは後悔すると。あすの朝、もしくは一週間後の風呂上りに、あなたは絶望と闘わねばならなくなると。

だが、それ以上に…本能はその獣性をあらわにし、鎖を引きちぎってその欲望を満たさんとしていた。

つまり、目の前のケーキは最高においしかった。

皿の上にはチョコレートケーキ。
ただ、サカキにとってこれはチョコレートケーキではない。
これをチョコレートケーキとするならば、今まで食べたチョコレートケーキをまた別のカテゴリに移さなければならない。

派手なケーキではなかった。彩りといえば、小さなベリーとソースのみ。
だが、そこには究極のバランス美があった。

派手な太陽の美ではなく、ふと見上げた夜空に浮かぶ月のような美。
まるでそのケーキの周囲だけ聖別され、祝福されているかのように思われた。

クロ王女の視線に気が付き、決心してフォークを入れるまでにどのくらいの時間がかかったのかわからない。

三層に分かれたチョコレートムースは、まるでそこで切り分けられることを知っていたかのように、するするとフォークを飲みこんでいく。
サカキはそれをゆっくりと口に運び、驚愕に包まれた。

(こ、これは…!!)
ミルクチョコムースの軽やかな甘みと、ビターチョコムースの香り高い苦みが緩やかに、だが確実にサカキをひたしてゆく。

(ほのかに香る後味…果実の香りはベリーのものではない。生地に織り込まれている?オレンジ…しかし…浮き上がりがちのそれぞれの食材をまとめているこの第三のムースは…)
とどまることを知らぬ味の奔流。途切れがちな意識を、サカキは味の秘密を必死に解明しようとすることでつなぎとめている。

(くっ、隠し味に隠された隠し味…おのれ…このサカキを試そうと言うのか!)
二口目、三口目、巧妙に隠された味を求めて、四口目、五口目、六口目で平らげる。

すぐさま、二つ目のケーキが給仕される。さすが王女付きのメイドである。絶妙のタイミングだった。

二つ目、三つめ、四つ目を半分平らげたところでサカキはやっと理性を取り戻した。

(し、しまった!!)
事務で鍛えた計算能力で、カロリーを瞬時に合計し、サカキは愕然とした。

古来ケーキとは、女性の最大の友人であり、敵である。
祝い事の席を彩り続けたものは、同時に多くのダイエッターたちを挫折させたデストロイヤーでもある。

一体何人の女性が、新発売のケーキに心奪われ、ダイエットを先延ばししたことだろうか。

一体何人の女性が、あと一つだけという誘惑に負け、翌日体重計の前で涙を流したことだろうか。

サカキは、細身の人間である。まわりには、もっと食べなさいよと言われるくらい少食だ。だがそれでもお年頃。お腹がぽっこりしていないか気になったり、二の腕をつかんでみて、軽くヤバいかも…と思ってしまうお年頃なのである。

目の前には、半分だけ残されたケーキ。はたして食べるべきか、食べざるべきか。サカキは最大級の乙女の危機に直面していた。

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21:41 KKurosaki > 越前部隊。
21:41 porepole > 聯合してるんで
21:41 Echizen > 情報戦51
21:42 KKurosaki > じゃあ、許可、ですね。
21:42 Echizen > ○同調
21:42 Echizen > 評価提出者:評価値
21:42 Echizen > 32-00635-01_黒埼紘:14
21:42 Echizen > #EAIシステムを用いる場合、さらに同調評価+8
21:42 Echizen > 越前藩国藩王が許可をします
21:42 Echizen > これを根拠に。

(よしっ!)
越前藩国藩王セントラル越前の許可は下りた。
これで情報戦はなんとかなるだろう。

「越前藩はOK出した。聯合国なんで、お前も支援してくれ」
「了解した。共同作戦に出る」
蒼龍号が、越前藩国と連携を取り始めたのと同時に、廊下の先が騒がしくなった。

「鍋の国で自爆テロがおこったらしいぞ!」
聞こえてくる声に、ポレポレは眉をひそめる。

(共和国でもか。全世界規模と言うのは本当みたいだな)
聞こえてくる声から判断するに、どうやら鍋の国の空港でテロが行われたらしい。
自爆というなりふり構わない方法に、ポレポレはうすら寒いものを感じた。

そして、空港。
星鋼京の空港も狙われないとは限らない。

(うちも危ないかな)
思いつつ、執務室のドアを開ける。

「済みません。電話が長引いてしまいました」
中座の非礼を詫びると、中ではサカキがケーキ職人と談笑していた。

「今日は休日ですから、運河を使うのがいいでしょう。綺麗だと思いますよ」
「わあ、そうなのですか。ありがとうございます。…ポレポレさん、そろそろ空港に行きましょうか」
振り向いたサカキがポレポレを促した。星鋼京には運河が流れており、そのゴンドラは生活の足のみならず、観光客にも人気がある。空港近くにまでいく流れもあるはずだ。

だいぶ遠回りにはなるが、ポレポレの勘は今空港に直行することは危険だと告げていた。

目の前のサカキは少し迷っているようだ。早く空港に行きたい気持ちもあるが、ゴンドラに乗って町を眺める休日も捨てがたいといった様子だ。

「良いじゃないですか。それもまた風情。折角だから、街並みを見ませんか」
運河のルートを進めると、サカキもうなずいて立ちあがった。
サカキの前に置いてあるケーキは八分の一になっていた。

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「うわー」
運河をゆっくりとくだるゴンドラに乗って、サカキはまわりをキョロキョロと見上げていた。
星鋼京に住んでいるとはいえ、今まで活動範囲外だった運河まわりの街並みはサカキにとっては新鮮な光景だった。

「おねーちゃん?オノボリさんかい?ほら、あそこに見えるのが白亜宮さ。うちの国の王城だね。なんでも、あの白い色はうちの王女様の髪の色に一番映えるように王様が決めたって噂だぜ。豪気な話だねえ」

「は、はあ…」
今まさにその王城から出てきたサカキは苦笑いしながら曖昧な返事をかえす。
まわりには同じような観光用のゴンドラの他に、観光客目当ての土産物を売ったり、花を売るゴンドラがゆられている。それぞれのゴンドラの飾りは、派手なものや変わった形のものなど持ち主の個性が表れているようだ。

ポレポレは、あたりを見渡すと近くに寄ってきた花売りの少女に声をかけた。

「一本いただけますか?暖色のものがいいのですが」
「はい、ありがとうございます!」
少女は唇に手をやって少し考えると、オレンジ色のバラを引き抜いて包み紙にくるんだ。

「どうぞ。バラは色によって花言葉が違うんですよ。オレンジのバラは『健やか』です」
少女がにっこりと笑ってポレポレに差し出した花を受け取ろうとする。
その時、大きくゴンドラが揺れた。

「っと…」
手すりにつかまってバランスを保つポレポレが上を見上げるのと、サカキが警告を発するのはほぼ同時だった。

「ポレポレさん!あれは!」
見ると空には編隊を組んだ航空機の黒い影があった。
目測40以上。
まわりの人々も手すりにつかまりながら、上を見上げて声をあげている。

「サカキさん、どうやら休日はおしまいですね」

「そのようですね…」
げんなりとしたポレポレとサカキは、ゴンドラを降りると白亜宮に向かって駆け出した。

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その日、NWの空に現れた航空部隊は最終的に1000機を超えた。
同時に帝国領涼秋藩国にむけて敵潜水艦50。

帝国軍元帥悪童屋四季は、潜水艦隊への対応をセーラに依頼すると、その指揮下にある帝国軍に即座に帝国防衛を発令。自らも陣頭に立った。

共和国FEGは虎の子の是空砲を起動。圧倒的な威力を見せ付け、敵航空部隊を打ち減らす。

共和国が誇るパイロット国家、レンジャー連邦もその実力をいかんなく発揮し、パイロット国家の面目躍如となった。

神聖巫女連盟からは悪魔が空へと上がり、ACE No.027ヴィクトリー・タキガワと共同戦線を張る。見る間に敵航空軍を撃破。その撃破数は270機と伝えられている。

特筆すべきは、るしにゃん王国のあかがねの弓兵緋乃江戌人の存在である。航空部隊侵攻の報を聞いた戌人は、戦場へ駆けつけると弓をもって敵航空部隊を迎撃。類稀なるその弓術で一人で30機を撃墜。伝説を作り上げた。

セーラは涼秋へ急行。攻撃を受けるも、時野健二、時野つばさ、グリンガムOO、さらに駆けつけた悪童屋四季らによって守られ、海の水を干上がらせるという荒業をもって潜水艦隊を無力化した。

NWの受難は続く。

敵対勢力はこの時点でステルス装備の航空部隊第二陣を投入。共和国の空を侵略する。

共和国は先だってロールアウトしたばかりのAWACSがその性能を示し、ステルスを破ると、レンジャー連邦のバッチシステムによるスクランブル部隊が発進。芥辺境藩国の空港航空基地の支援を受けて迅速に迎撃を開始。

共和国の空に向けた是空砲と、無名騎士藩国部隊、東方有翼騎士団の部隊をもって危なげなく撃破した。

直後、よけ藩国に本命と思われる200隻の潜水艦隊が出現。
さらにフィーブル藩国の情報戦により歩兵部隊300が発見された。

この歩兵部隊の侵攻に対し、akiharu国のカマキリ、FEGのクモ型舞踏体が集結。迎撃を開始し、成功する。

この間、残る潜水艦隊は、よけ藩国に接近。ミサイルの発射態勢に入った。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)による核攻撃をうければ、共和国が滅亡しかねない。

帝国宰相シロは、これの危機的状況に対し虎の子の無人機アトモスの投入を決断。すぐさま40部隊を宇宙より降下させ潜水艦部隊を撃破した。

こうしてNWは、防衛され、長い一日を終えた。

ポレポレの相棒たる蒼龍号は、航空戦に出撃。一機で50機もの航空機を撃墜するという活躍を見せ、帝国の守りたるその武威を大いにあげたのであった。

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「おはようございまーす!昨日は大変でしたねー肩こっちゃいましたー…ってあれ?」
元気よく事務官詰め所に現れたアキナが目にしたのは、一昨日とはうって変わって、まっ白になっているサカキだった。

「おはよう、アキナちゃん。今日も近づかない方がいいわよ」
先に来ていたアカネが、アキナに声をかけると、近くの椅子を示した。

「どうしたんですか?サカキ先輩」
座りながら尋ねるアキナに、アカネは首を振って答えた。

「なんかねえ、結局例の騒ぎで決戦号に会えなかったみたいなのよ。さらにケーキを食べすぎたとか、どうせなら全部食べればよかったとか矛盾した悩みまで抱えてるみたいでね。ご覧の通り灰になってるわ」

「へーそうなんですか。ケーキ残しちゃうなんてもったいないですねーどうせなら私にくれたらよかったのに」

「…その考え方が私とあなたの差になってるようね……」
アカネは相変わらず大きなアキナの胸をみて溜息をついた。

この日、星鋼京の事務官詰め所に行ったものは三度驚くことになる。
まずは、本来は静かな事務官詰め所に妙なうめき声が響いていることに。
次に、この声がものすごい勢いでまっ白になっている一人の事務官であることに。
そして、最後にその事務官が真っ赤に血走らせた目をして、何を話しかけても「決戦号」としか言わないというホラー映画さながらの状態であることにである。

この状態は見かねたクロが、ケーキと新たな立ち入り許可証をもって現れるまで続いたという。


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引渡し日:09/08/07


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最終更新:2009年08月07日 00:00